博麗大結界が壊れたあの日から~東京project~ 作:冬希
とりあえず海に行きます
8月22日(日) AM3:45
四人はすでに駅前にいた。
「かーっ、早すぎたぜ」
「ていうかあたいたち、ほとんど寝なかったもんな…」
「正確には眠れなかった。だね。雛は寝てたけど…」
「睡眠は大切よ」
夏とはいえど、まだ暗い。
電車まで45分。というか4時集合は少し早かった
少し後悔した。
「あそこのコンビニはやってるみたいだぜ」
「そうだね。あと二人が来たらあそこで買いだめしよう」
「わかったよ。ふわ~~、ほとんど寝てないせいで眠気がくるね…」
「明日はバイトだからみんな、寝坊しないようにね」
「ああ…わかっているよ。午後5時ぐらいに終われば午後9時に眠れるさ…」
たわいもなくしゃべっていると、アリスとパチュリーがまぶたを重そうにやってきた。
なにやらほっぺたをつねり合ってたように見えた。
「やっぱり早すぎるわよ…」
アリスは眠そうに言う。
「道具持って来たか?」
「あたりまえよ…ってパチュリー?」
「Zzz…」
「こいつ、立ちながら寝やがったぞ」
パチュリーはそれほど眠かった。
「パチュリー、そんなとこで寝てると転ぶぞ」
「わっ!な、何よ魔理沙…ドッキリ?」
「いつまで寝ぼけてんだ。もうみんな行っちゃったぞ?」
アリス達はコンビニに行っていた
「え?もう電車出ちゃった?むきゅ~」
「人の話を最後まで聞くのといい加減目を覚まそうぜ?」
「…? みんなは?」
「あっちだ」
「置いてかないで~」
「いや、それは明らか因果応報だぜ…」
「魔理沙、いくわよ」
パチュリーは魔理沙の服を引っ張る
珍しい光景である。
あの本しか読まず、日陰の少女だとか不健康少女だとか言われたパチュリーが、魔理沙の服を引っ張る姿を見た一同はびっくりした。
「あんなにパチュリーって積極的だったっけ?」
「パチュリー、待て、服を引っ張らないでくれ、ちゃんとついてくから!」
「あら、ごめんなさいね」
「珍しいな…お前はそんなに積極的なやつじゃないだろ?」
「ちょっと急ぎすぎじゃった」
まったく、誰のせいだよ…と思いつつ、引っ張られた場所を気にしながらついていった
いくらか飲み物や食べ物を買い終えた時には、4:15と、ちょうど良い時間になっていた。
さて、一同は券売機までやってきた。
「みんな、切符の買い方は…」
といい、にとりはお金を入れて、切符を買った。
「こうだよ。わかったかい?」
彼女たちの半分は顔を振る。
「…じゃあ私が買うからお金ちょうだい」
切符の購入を終え、電車のホームへ向かう。
電光掲示板を見て、乗る電車と照らしあわせて何番線かを判断し、ホームに向かう。
4:27 東京行きが入線。
彼女たちは電車にのり、席について出発を待つ。
「みんな、座ると寝過ごすぜ?」
「魔理沙…ついたら起こしてね…」
「頼んだよ、魔理沙…」
「それじゃあ、おやすみ…」
「おやすみなさい。良い夢を」
「それじゃあおやすみ~」
というと、五人はドミノ倒しみたいに、右隣によりかかって寝た。
「電気ながしてやりてえぜ」
魔理沙は一人、そうつぶやいてじたんだを踏んだ。
約20分後。もう少しで新宿に着く
殆どいない車内だからこそできる、そんな起こし方を実践した。
一番右端の、にとりを左側に倒す。
そうすることで逆ドミノとなり、反対側に倒すことができる
電車は新宿の二つ前の東中野を出て、大久保に向かった。
でも、それには一つの問題がある。
座っているとはいえ、5人の体重があるために、相当な力が必要となる。
そこで魔理沙はひらめいた。
「発車と同時ににとりを倒そう」
発車の時にかかる慣性を利用することで、必要な力を軽減する
最初で最後のチャンスは大久保駅出発時。魔理沙は無性にドキドキした。
「大久保~大久保~」
勝負の時間は近い
ドアがしまる。列車は加速する。
「いまだ!」
魔理沙は精一杯の力でにとりを倒す
が、力は足りず、真ん中でストップしてしまった
「くそ…失敗したか…」
計画は失敗したかと思った
「ひゅい!?」
にとりは立ち上がる。
寄りかかる先をなくした右隣…雛は倒れ、そこに隣だった小町がのっかり、横たわった小町の腹にうまくアリスはのっかった。パチュリーは何故か反対に倒れる。
「なんなのよ…」
「お、おはようございます。まもなく、まもなく新宿です。お、降りる方は忘れもののないようにご注意ください」
にとりはごまかした。
(なんかよくわかんないけど成功ってことでいいよな!)
魔理沙は背を向け苦笑いを浮かべる。
「も、もう着くぜ…」
魔理沙は笑いをこらえて言った。
道のりはまだまだ遠い。
まだ着きませんでした
次回、初めての海へ。お楽しみに。
単調にいってみました。