博麗大結界が壊れたあの日から~東京project~   作:冬希

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このシリーズも始まって3話目でようやく到着。

そののんびりさもこの小説の特徴として捉えていただければと思います。

P.S昨日今日とシューティング、玉神楽しかしておらず、親指が異常に痛いので誤字が多くなるかもしれません。


3⑨話 Go To Ocean~移動~

人が比較的少なく、そのほとんどは大きなバッグを背負い、軽い足取りですれ違っていく、午前5時前。

 

さっき電車内で寝れなかった魔理沙は、次こそ寝てやる…と意気込む。

「次は何に乗るの?…って魔理沙…?」

アリスは顔を見つめた。

「…あっ、悪い、ぼけっとしてたぜ」

パチュリーも顔を眺め、

「ちょっとあんた、すごく眠そうよ」「誰のせいで眠れなかったか理解してるよな?」「むきゅ~」

これぞまさしく「言語道断」だ。

「お、あれじゃないかい?次に乗るのは」

小町は緑色に光る看板…もとい、山手線の発着番線を指し示す看板である。

「よぅし、これだな?」

次の乗り換え駅が幸運なことに、その看板に書いてあったので間違えなかった。

その階段を威勢良く駆け上がっていったのはにとりと小町と半ば強引に雛である。

「いっちばーん!」にとりは笑顔で言う

「身軽だねえ」

「なんで私まで…」

ふたりとも息が荒いが、どこかに期待を含む笑みで元魔法使い組を待つ。

「お前ら、そんなに楽しみなのか?」

魔理沙は三人を見る

「ああ。何度か聞いたからな」

「サボリ中に?」

「いや、休憩中にだ」

どうやら小町は前に幽霊から海を聞いていたらしい。

しかし、幻想郷には海という概念がなかったので、伝説かなにかだとずっと思っていた。

でも、こんなひょんな理由で海を見れるとなり、テンションは無性に上がっていた。

と、解釈し、これ以上は触れないことにした。

 

次乗る車両が滑り込む

ドアが空いた。

魔理沙ははじっこを狙い、そそくさと入ろうとする。

「ちょっ?魔理沙、出てくる人優先だよ?」

「わかってるぜ」

いや、絶対いわなかったらドアに特攻隊のごとく突っ込んでいたであろう。

魔理沙は車内に入った。そこで彼女が見た光景とは…

「なん…だと…」

魔理沙が見た、その光景は…ものの見事にはじっこからはじっこまで、席をひとつずつ開けながら人が座っていた。

それはどこも似たような感じである

「あちゃー、じゃ、あたいたちは立ってた方が良いね。諦めな、魔理沙」

もうイライラで一本ファイナルマスタースパークをかましてやりたいとまで思った

新宿から品川まで、20分ほど眠いのに眠れない、もどかしい気持ちが彼女を襲い続けた

霧雨魔理沙は今回もまた、眠れなかった

 

「品川~品川~」

これはもう魔理沙にとっては救いの言葉に聞こえた。

「えーっと、9回と5回だね」

にとりは笑顔で言った

「なんだそれ?駅の数か?」

「ざんね~ん、9回は魔理沙があくびをした回数、5回はがくっとなった回数でした~」

無邪気な笑顔も持ち合わせただけに、魔理沙はイライラをさらにつのらせた

「小町?八卦路あるか?」

「あー、すまないけどないね」

「じゃあ鉄拳制裁で…」「申し訳ございませんでした」

もう冗談が冗談に聞こえない、そんな笑顔も孕んで言った。

というか冗談じゃなかったかもしれない。

 

さて、次の電車は非常に大切である

なんといっても、乗車時間は圧倒的に長い46分。

なによりも魔理沙は寝てもらわないと命が危ない。

危機感を抱いたにとりはこう提案する

「次さ、乗車時間長いんだからさ、こうしたらどうかな。3人ずつ別れるの。そうすれば必要な席も減るからいくらか寝やすいんじゃない?」

「ほう、にとりにしてはなかなかいい提案じゃないか」

他のみんなは賛同した。

とりあえず魔理沙を抑えられるアリスとパチュリーをくっつけた。

「三人のうち、起きれた方が駅に着く前に他の二人を起こし、もう一方のペアを見に行く。そして、寝ていたらなんでもいいから起こすんだ」

こうして、作戦は練られた。

 

5:37。ついに勝負の時。三人分、壁ないし体どうし、くっつけて寝れるような場所が好ましい。

ドアは開く。

魔理沙は即座に恥の席に飛びつく。

そこは忘れかけられていた、三人席である。

そこで、他の二人が座らぬうちに、寝始めたのだった。

「早かったわね…」

「ええ。まるで腹をすかせた幽々子が獲物に食らいついた時並みの早さだったわ」

一方、にとり達は…

「うまく座れたはいいけど…なんで二人席のところに三人座ってるの?前あいてるじゃない…」

どうやらこの電車はふたりづつ向かい合って座る形式らしい。

「あ、悪いね」

と、小町は前に移った。

 

「次は、北鎌倉に停まります」

そう聞こえたアリスは目覚めた

「よかったわ。とりあえずセーフのようね」

両どなりには壁に寄り添うように寝ていたパチュリーと魔理沙。

ちょっと避けられた気分になったが、それを抑えながら起こそうとする。

「ふーっ」

アリスは試しに魔理沙の耳に息を吹きかけてみた。

魔理沙はぴくんと反応したが、目覚めなかった。

「やっぱりだめね…仕方ないわ。さっきの仕返しね」

といい、魔理沙を強引に反対側へ倒した。

「なんだぜ…?」

「朝よ。起きなさい」

「あ、アリスか。悪いもう5分だけ…」

「あ、それなら寝過ごしてもいいってことね」

「ただいまおきたんだぜ」

魔理沙は飛び起きた。

その時、となりのパチュリーに右足が激突した。

「いった~い」

パチュリーはそう言いながら起きた

「朝だぜ」

「…そう。もう着くのね。他の三人は?起きたの?」

ものすごく真面目な返答が帰ってくる

「ああ、それならアリスが行ったぜ。さて、荷物を持っていこうか」

電車はまもなく鎌倉に着く。

アリスは三人を起こすことに成功し、鎌倉駅のホームをみんなで踏むことができた。

さああと一つである。

きっぷを通し、江ノ島電鉄に乗る。

 

「みんな、きっぷはもう大丈夫だよね?」

「ああ」

ここは複数枚同時に買うことができない。

だから、仕方なく並んだ。

みんながきっぷを買い終わった頃にはすでに車両があった。

「なかなか古そうだねえ」

「確かにそうだな。倒れないか不安だぜ」

この言葉を聞いてにとりはほっとした。

「どうやら魔理沙の機嫌は戻ったようだな…」

安堵の表情が浮かんだ。

 

とうとう、由比ヶ浜駅に着く。きっぷを改札に通して、近くの道をしばらく歩けば海である

天候は晴れ。

雨になったらどうしようと思っていたがそれは杞憂であった

 

歩く彼女たちに、とうとう海が姿を表したーー。




長ったらしい移動ですねほんっと。

普通に書いてたら長くなりました

…海、着いてないね(笑)
次回こそ本当に着くと思います。

ちなみに中盤で、一人分の席をあけて人が座っているという描写も、実体験をもとにしました。
人は他人に侵されたくない範囲があるのでそうなるんだと思います

それについては長くなるので興味のある方はご自分でお調べください。

次回はいよいよ海に入ります。
お楽しみに。
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