博麗大結界が壊れたあの日から~東京project~   作:冬希

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飛沫(しぶき)編です

もちろん、水しぶきのしぶきです。

まあ海ですから


41話 夏の海辺に~飛沫~

午前8時の由比ヶ浜。

徐々に賑わいを増していた。

 

「パチュリー、あんたはいかないの?」

とパチュリーのそばで水着になったアリスが聞いた

「…ええ。気が向いたらいくわ」

さすが日陰の少女。

そう簡単には動かない

「…わかったわ。でも、水分だけはとるのよ。そうしないと『むきゅ~ん』ってなるわよ」

「…なによそれ」

軽く冗談を言いながら歩いて海へ向かった。

「海…ね」

パチュリーはそうこぼした

 

「あ、これは…」

パチュリーは何かに気付く。

「…しょうがないわね」

というと、パラソルを砂から気合いで引っこ抜いて、アリスのもとへ。

「…アリス。忘れ物よ」

パチュリーは片方の手で持っていた浮き輪を渡した

「…ありがとうって、なによその格好」

パラソルを日陰代わりに使っているパチュリーを見れば誰しも驚くだろう

「何って…日傘じゃない」

「合ってるけど使い方が違うわ」

パラソル片手に服や靴を着て波打ち際に来る人なんてそうそういない。

「それよりも浮き輪忘れて…溺れる気だったの?」

「う、うっさいわね!じゃいってくる!」

といい、日傘の話題を振り切ったパチュリーは元の位置へ戻る。

「ふう~」

パラソルを元の位置に差して、大きく息を吸いながら座った

「…日傘にしなければ良かったわ」

と、日に晒された場に座り、少々後悔もした。

 

その数分後、水しぶきをあげる波をかきわけ、アリスがみんなの元へ着いた。

「あんたたち…、どこまでいってるのよ…」

少し息が荒れているが聞き取れた。

「おお、アリス。浅いとつまらないだろ?だからここまできた」

「…流されるわよ?」

アリスは珍しく心配していた。

もし、万が一沖に流されたらどうしよう。と。

「大丈夫だよ」

にとりは自信げに言う。

「海って相当沖に行かないと沖には流されないのさ」

「…相当沖って?」

「ここだと、まあ数百メートルぐらいは平気じゃない?」

アリスは海岸を見る。

みたところ10mもない距離である。

「ならよかった…」

アリスは安堵の息をつく。

「もうちょっと奧いってみないか?」

心配するアリスをガン無視してこう言い放った。

「ちょっと?魔理沙?」

まだ一応歩ける深さであるが、もしもう数十センチ深ければ首に達する。

「なんのために浮き輪があるんだ?沖にいくためだろ?」

というと、魔理沙は沖へ向かった

「進みにくくなったら水中で足を上下すれば進めるよ。ばた足というんだ!」

「おお、感謝するぜ」

「ちょっと、助長させないでよ!?」

そんなアリスの心配を振り切って魔理沙とにとりは沖へ進む。

「あたいたちもいこうか」

身長が一番高い小町もそうのこし、魔理沙を追いかけた。

「さて、いくわよ。あなたも」

「…仕方ないわ」

最後に雛とアリスは決心した。

「あら、みんな更に奥へ向かってるわね」

パチュリーはその様子を陸から見ていた。

 

波を砕け散らせ、飛沫をあげながら勇敢?に進んでいた魔理沙たちを阻むものがでてきた。

いや、正確には阻み始めた。

「うっ、ここまで来ると、波が来たら足が離れるな」

進んだといえど5メートル程度。

水深も胸上まできた。

「ああ。今はこれ以上行くのはやめよう」

といい、二人はストップした。

いまのところ、これより沖にいるのもまだ少ない。

「おまたせ」

小町に雛、いやいや来たアリスも到着した

「ちょっと、波きたら足着かないじゃない!」

「そこが楽しいんだろ?」

会話の途中にも、やたらと波が来て足が離れる。

「スリルあっていいじゃないか」

にとりはもう楽しんでいる

「でも戻るのは楽そうだね」

小町はつぶやく。

「そうじゃないんだな。じゃやってみな」

にとりはやらせる。

「ほう。やってみるよ」

というと、小町は陸へ向かう。

そこに、容赦なく波が襲いかかった

「きゃん!」

なんとも弱々しい声を上げて小町は急に加速した

「お、おい小町?」

「ここにいるよ~」

小町の姿は少し先に見えた

「ね?面白いでしょ?」

「面白い以前に危ないわ!」

珍しく魔理沙が反論した。

「大丈夫大丈夫。しっかり足伸ばせば着くから。」

「どこが大丈夫なんだか…」

というと、にとりは陸へ向かった

「じゃ、一回戻ろうか」

と、のんびり歩いてるそこに、小町と同じように波が襲いかかる

すると、にとりは自ら跳ねて、波に乗っかった。

そして、波で急に加速し、波が過ぎたらまた歩く。この繰り返しであった

「あいつ、今自ら波に乗っかったぜ?」

波乗りの要領で進んでいくらしい

「ええ。まあいいわ。なんとかして戻りましょう」

「とりあえず3人で手を繋ぐんだ」

魔理沙は提案した。

3人は手をつなぎ、陸へと歩み出す。

 

容赦なく波は襲いかかる

そのまま、波に呑まれ、足が地面から離れ、一気に持ってかれる

「ふう~、なんとか突破だな。水も浅くなってる。あとはもう警戒しなくても大丈夫だろう」

と言っている間に次の波が襲いかかる

またも足は離れたが、もう慣れた。

 

そして、水深もへそ程度。あとは歩けば無事に着く。

波ももう怖くない

 

そうこうしているいちに、波打ち際手前まできた。

彼女たちの前にはあの一線がある

「ここはもう気合いで上がるしかないようだな」

と、魔理沙は強引に蹴あがり、波打ち際に着地した。

続々と真似をし、この一線を突破していった

 

「お前ら先に行くなよ…」

「面白いでしょ?」

にとりには「面白い」という感情しかない。

「いや、それよりも危なかったな。あたいたちには」

これに小町は優しく反論した。

「まあ、これも慣れだね。さて、一旦戻るか」

と、5人揃ってパチュリーの元へ向かった。




波のプールなどで経験したことを物語にしてみました。

あれ、結構面白いですよ?
特に波と同時にクロールをするとものすごく速くなりますが、人とぶつかりやすいです
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