博麗大結界が壊れたあの日から~東京project~ 作:冬希
やっとパチュリーが動きます
というか動かさせます
PM2:00
昼ご飯が終わったご一行は、暫しの休憩を挟み、海へ駆り出そうとしていた。
「行ってらっしゃーい」
とパチュリーは行った
「ああ。いってくるぜ…ってお前さりげに何もしてないぜ?」
魔理沙は指摘した。
「荷物盗まれるわよ?」
確かにそうだ。
この人だかり、物を盗まれては取り返しようがない。
物の気配を探れるスターサファイアでも難しいであろう。
「まあ、それもそうだな!」
と、何故か魔理沙は納得した。
「っしゃー!いくぜお前ら!」
「ちょ、ちょ待って!」
魔理沙は走り出した。
それを追いかけアリスを除く三人は向こうにいってしまった。
「…パチュリー、暇じゃないの?」
ただ一人残ったアリスが聞いた。
「あなた、頑なに動かないけど…」
そういえばほとんど日陰から動いていない。
逆に調子が悪いのかと心配したのか、戻ってきた。
「…がんになるから」
パチュリーはそう切り出した
「…え?」
アリスは呆気にとられていた
「日焼けするとがんになりやすくなるわ。いま、私たちは人間なのよ。少なからず事故に遭っても、そして病気になっても再生することはない。つまり、死ぬのよ。あなたや小町、にとりに雛はみんな幻想郷外ではただの人間。もし、あの人たちが病気にでもたったらどう説明すればいいの?」
パチュリーは本から得た知識でそう聞いた
幻想郷の外であれば人間になる。
人間が病死する際、がんで死ぬ割合が一番高い
そして、もしこちらで死ねば当然戻れない。
あの紫でさえどうにもできない。
そう感じ、頑なに動かなかった。
それを聞いたアリスは苦笑いをした
「あなたは勘違いしているわ。じゃあ何故他の人間はそう知っておきながら日にさらされつつ遊ぶんだと思う? 答えは至極単純ね。楽しいからよ」
「そういう人間は、楽しいからって自分の命を危険にさらされていることを理解できてるのかしら?」
そう返した。
返された言葉はアリスの予想のそれを斜め上を行く
「それは日焼けしすぎたらの話。あなただって、そうやって日にあたるのを拒み続ければ、すぐには死なないけど、早死にしたり、それこそ病気になるわよ。幻想郷が復活する前に死んでもそれは単なる本末転倒。意味無いわ」
アリスはそう説得した。
パチュリーは何を思ったのか、読んでいた本を閉じ、下におく。
「…さすがね。アリス。負けたわ」
パチュリーは納得した様子である。
「あら、じゃあどうするの?」
アリスは改めて聞き直す。
「私も行くわ。アリス。連れてって」
と、パチュリーはカバンの中から日焼け止めを取り出す
「あら珍しい。あなたがそういうなんて」
アリスは今度は意外そうな目で言う
「私は魔理沙たちの場所を知らないわ」
と言いながら日焼け止めを塗り始めた
「ええ。私も知らないわ」
といい、アリスは海を眺めた
その目はすぐに特定の4人を見つける
「…いや、いたわ。そこにいる」
4人はちょうど帰ってきていた。
「おい、アリス、来ないのか?」
どうやらみんな総出で呼びに来たらしい。
アリスがいないのに気づいたらしく、アリスのもとへ一直線である。
「ほら、パチュリーもいこうぜ?」
魔理沙は手を出した。
なんかもの珍しい光景である。
魔理沙がパチュリーに手を差し伸べる。
この光景は今後もう見れないであろう。
そういう目つきでにとり、小町、雛はもちろん、アリスまで見ていた
そして、小町が口を開く
「あたいが荷物番やるよ」
小町はどっかと座った
「ええ。任せるわ」
ここで正式に荷物番を入れ替えた
「ほらっ、これ使いな」
にとりはカバンからパチュリーのゴーグルと、浮き輪を渡した
「ありがとう」
どうやらゴーグルの使い方は知っているらしい
五人は歩いて波打ち際へ向かった。
~少女移動中~ Girls are moving...
「いやっ!」
パチュリーは声を上げる。
初めて触った海水は、冷たかった。
「こんなんでへこたれてちゃー先に行けないぜ?」
朝、気になっていた例の段差もぴょんと降りて、一気に腰あたりまて浸かる
パチュリーは意を撤して飛び込んだ
水は冷たく、主に太ももや腰に突き刺さる
パチュリーは動くのに苦戦した
「ほら、大丈夫かい?」
にとりは手を出す
「ええ。思ったより動きづらいのね」
パチュリーはそう言って、手を握る
動くのに慣れていないパチュリーのために、そこまで沖にはいかず、へそ上あたりで止まった。
「…ここでいいか」
というと、魔理沙は水中に潜めた
「…? なにやってんのあんた」
パチュリーは不思議そうに魔理沙のもといた場所を見つめる
「ぶはあ!」
と顔を出したのは数メートル先。
金の髪も再び背中に張り付く。
「気持ちいいぜ!」
と、二度潜る。波に乗って帰ってきたため、勢いがついてにとりの腰にあたる
「ひゅい?って魔理沙か…驚かせないでよ…」
「あー、わりいわりい、勢いがついちゃって」
と、全然悪びれずに謝った
「水中はどうなってるのかしら」
パチュリーは少なからず興味はあった
足元が見えるので、そこまで汚くはない
と感じたのか、パチュリーも気合いで潜る
「…結構つらいわね」
といい、数秒で顔をあげる
海水を手で払うも、多少は残ってしまう。
この感じが嫌だったのか、もう潜らなかった
「さて、やるか!」
と、にとりは、ビーチボールを上へ放り投げた。
コントロールはいまいちで少し予定の落下点からはずれた。
でも、気にせず取りにいく。
「なぜ投げた?」
この疑問は解けることはなかった
~少女準備中~
ルールはこうだ
パチュリーが立ってる場所から左がにとり&雛チーム 右が詠唱チーム(魔理沙、アリス)
あとはバレーと同じ。
パチュリーの背を超える高さで相手に渡せないと、相手に1点。
三回以内に返す。
そして、11点選手。
面倒くさいからデュースとか訳わかんないルールはなし。
少女達の仁義ない(?)戦いは始まった。
ああ始まりましたよ。
これで負けたほうはおごれというやつですよねわかります(オマエガイウナ
次回もお楽しみに