博麗大結界が壊れたあの日から~東京project~ 作:冬希
今回はいつもより長くしてみました
PM3:00頃、熱い空気が一部の海上を漂う
「それでは試合開始します!」
というと、パチュリーは思いっきりボールをぶん投げた
そのボールは宙を舞う
「…パチュリー、あんなたま誰も取れないぜ」
そのボールは宙を舞った挙げ句後方に飛んだ
「しょうがないなあ」
とにとりが言い、沖に流れようとするボールを捕まえに向かった
「今度はちゃんとやってくれよ?」
にとりはしっかりとボールを渡す
「ええ。頑張るわ」
もともと体術が苦手なパチュリーには高くあげるというより、コントロールを重視して投げてみた。
放ったボールはそれほどあがらなかった。
「…?」
そこで雛はある間違いに気付く
「バレーボールって、ジャンプボールじゃないわよ…?」
「え?」
周りが一瞬硬直する。
それもそうだ。取った方がほぼ確実に先取点である。
海上ならなおさらそうである
最終的にはじゃんけんで決めることとなった
~TAKE2~
「ほ~ら、いくわよ~」
雛がサーバーとなった
雛がサーブしたボールは高く上がる。
ギリギリ線を超える超えないの距離である。
「魔理沙。入るわよ。構えて」
アリスは即座に判断
「おう、いくぜえ!ドラゴンメテオ!」
というと、水中に潜った
水中に潜って、地面に足をつく
そこから勢いよく飛び出し、ドラゴンメテオを再現する
水中に足が着いた時、全体重を乗せ、飛び跳ねる
「いくぜえ」
心でそう叫ぶ
水中から勢いよく飛び出し、そこからめいっぱいの力でボールを叩き込む
勢いのついたボールがにとひなチームを襲う
チャポーン
その音はなんだか勢いとは逆に、あっけない。
「魔理沙チーム。0-1 サーバー、アリス」
そういうと、アリスはボールを受け取った
「いい?こういうのは確実に取りにくい球を放つのよ」
といい、やさしく放たれたボールはチャンスボールとなり、敵陣に向かう
「へへ、ありがとさん」
というと、ボールを真上に上げ
「雛、ボール来たよ」
正確にはちょっと前。雛は精一杯腕を伸ばし、ボールに届くよう願った
「…届いた!」
なんとか水上に着地しなかったビーチボールは、雛がすくい上げたのをにとりが敵陣に送り返した。
そのボールは都合よく…
チャポーン
魔理沙とアリスは突っ立っていた。
正確には動けなかった
ボールを拾おうとした瞬間に波が襲ってきたため、うまくボールの着地点に移動できなかった
「にとひなチーム。1-1 サーバーは雛」
「しまったぜ…波を忘れてた」
「いいえ、次からは気をつけましょう」
意外に動揺しといた魔理沙を制し、アリスは落ち着いた表情で位置につく
「いい?相手も同じ状況。こんなことで動揺してたら勝てないからね!」
アリスの激励が飛び出す
「ああ。わかったぜ」
「雛、ボールの着地の少し前に波が来るように調整しよう」
にとりは波を利用しようとする
「ええ。同じ気持ちよ」
といっても、高さを調整できるほど運がないし、どのタイミングでボールが落ちるかわからない
結果。運である
とりあえず雛はボールをサーブした
今度は狙い通りいかず、波が来たその後にボールは魔理沙たちに向かう
「おい、アリス、風だ。流されてるぜ!」
そのボールは、幸運にも、不運にも空中での滞空時に風に流された
「残念だったわね」
アリスはそうつぶやいた
「リモートサクリファイズ!」
と、叫んだアリスの周囲には人形があるわけがない。
ただの演習に過ぎなかった
アリスも辛うじてボールを魔理沙に送った。
水が邪魔で思うようにいかない。
そのはずなのに、うまくボールは魔理沙のもとへ
「ふん、ナイスな犠牲だぜ」
「犠牲を無駄にするかしないかはあなたにかかってるわ」
アリスが珍しく冷静に、燃えていた
それは魔理沙にも伝わったのか
「邪恋 実りやすいマスタースパーク!」
といい、強く弾き返す
タイミングまで計算されていたボールは魔理沙にナイスボールとして送られ、最大限のスマッシュをぶち込ませた
…マスタースパークは放たれないが。
「魔理沙チーム!1-2 サーブは雛!」
「雛。相手も本気だからこちらも本気でいこう」
あたかも今までが本気でなかったかのような話である
「ええ。わかったわ」
雛の目の色が変わった…
「流刑人形」
そう、落ち着いて雛はいい、サーブした
いたって普通のサーブであるが、わざわざスペルカードの名を言ってスペルカード戦の雰囲気を醸し出していた
その流刑人形にも、アリスは落ち着いていた。
波、風はなく、魔理沙にボールは渡る
「任せなさい」
そういうと、アリスは魔理沙の変わりにボールを受けようとする
「首吊り蓬莱人形」
バレーに首吊り要素はないが、そのスペルは彼女の奥義的なスペルである。
ーーそれが、彼女の奥義を示していた
アリスは普通にボールを打ちにいく。
そこまでは普通だが、瞬間、右手を切り返し、ボールの下っ腹をえぐるようにした
そのボールは不思議な回転をし、雛に向かった
「雛!ボール来たよ」
にとりは見ればわかることをわざわざ伝えた。
「あら、これが奥義かしら、それなら目一杯叩かせて貰いますわ」
雛は力強くボールを叩く
「…ありゃ?」
すると、ボールは突如大きく曲がる。
そのボールは、雛の腕の外側をかすり、海に落ちていった。
「魔理沙チーム!1-3 サーバーは雛」
「雛、気を取り直そう」
「…ええ。そうよね。ここで負けていたら勝てないわ」
二度気合いを入れ直す。
「大鐘婆の火」
とりあえず言い放ったスペル名とボールは、今回はしっかりと波とのタイミングがあっていた
ボールの位置を予想し、落ちた場所に移動する
その一連の行為を早く済ませるのが、あの奥義の必要条件であることは、見て取ることが出来た
なら、そのタイミングを狙って撃てばいい話である
「そこが弱点は正解よ。でも、あなたたちは毎回狙ってタイミングを合わせられるのかしら?」
と、魔理沙にボールを回す
例によって、正確なボールである。
「ナイスだぜ」
といい、今回はスペルを詠唱せずに打ち返した
「残念だったね。わかったよ、それのやり方は」
というと、アリスとほぼ同じことをした
そのボールはしっかりと回転をし、くねっと曲がって水上につく。
「種は回転だね。下っ腹をえぐることで、サッカーのバナナシュートのような回転が産まれる だからあのような曲がり方をする。そうでしょ?アリス」
結構こうみえて回転にも詳しいにとりである。
「回転するボールは、あれににてるのさ」
「にとひなチーム!2-3 サーバーは魔理沙」
パチュリーは居場所でサーバーを決めているので、今度は魔理沙がサーバーとなった。
魔理沙に当然、そんな小細工はできず、普通にボールを送る
「回転するあれに似ている。そう、あれのは…」
にとりはボールの着水点へ、泳いでいく。波もかいくぐれるうえ、早く移動できる手段であるが、素早く反応できない弱点がある。
が、今回は力強く放ったため、十分間に合う
「スピン ザ セファリック プレート」
といい、アリスの技を完全再現する
当然のごとく、ボールは大きく曲がる。
それを読んでいたとしても、えぐる場所の微妙な違いで着水点は読むことができない。
そのまま点の取り合いとなっていく。
「魔理沙チーム!9-9 サーバーはにとり!」
なんどかお互いのミスもあり、最終的には同点。残りは2点ずつとなる。
みんながみんな、この技を連発してしまっては楽しみがない
ここで、二人協力するような、「合体スペルカード」を見せて欲しい
と、パチュリーは内心感じていた
最後の最後。10-10である。
サーバーは雛。
「これ、やってみる価値はあるわね」回転には回転で対抗する。
そして、回転は雛の専売特許である
そう思いながらボールを高く上げる。
そのとき、なにを感じたのか、高く飛び上がる
そして、ボールが落ちてくる直前に、雛自信が回転しながらボールの前側を強くかする
「飛翔毘沙門天」
そうつぶやき、回転するボールを相手に送る
「…それ、雛じゃなくて橙のスペルでしょ?」
にとりは思った。
そのボールが落ちてくる瞬間である。アリスはボールを真上に放つ。
このボールは、あの「首吊り蓬莱人形」対策の技である。
でも、回転を吸収するように、真上にあげるのは楽な作業。
「いくよ、魔理沙!」
「ああ、アリス。失礼するぜ」
このかけ声とともに、アリスは水中にしゃがむ。
そして、魔理沙はアリスの方に乗っかる。
そして、勢いよく立つと同時に、魔理沙は大きくジャンプした
「これがマリス砲だぜ!」
空中で大きくボールを押した。
魔理沙はそのまま背中から水中にダイブした。
そのときパチュリーは考えていた
「せめて能力が使えれば…」
雛の厄を溜め込む能力、魔理沙の魔法を使う能力は使えないとしても、
にとりの水を操る能力と、アリスの人形を使う能力。
これは、敵どうしとすれば、絶対に面白くなる。
そう感じさせた試合であった。
「魔理沙チーム!10-11 よって、魔理沙チームの勝ち!」
試合は魔理沙たちが勝った。
が、本当の勝者はアリスである
そう感じた魔理沙であった。
「なんだ?最後の玉は」
にとりは立ち往生していた
「説明は簡単よ。にとり。ボールは軽いから、空気中を勢いよく進む推進力が放たれた最初はあったけど、途中で急激に衰え、結果垂直に落ちてきた。それだけよ」
雛は冷静に説明した。
もちろん、このことは冷静に説明しなくてもわかる。
「ミスディレクション」
パチュリーはそう言い放つ
ミスディレクションは手品氏がやる視線誘導のことである
「あれだけ大胆なことをされては、誘導されてしまうのもしょうがないわ」
パチュリーはそう言った
「さすがね。正解よ。あの技は別に強くおすだけでよかったの。最初の乗っかったやつは単なる伏線よ」
ちゃんと仕込まれていた罠であった
「さすがだね。負けたよ」
にとりはそういい、握手を求める
「ああ。良い勝負だった」
この一言で、試合をした二人組、それぞれと握手をし、試合終了とした。
いつもの倍にしてみました。
やはり重くなりますね(笑)
ちなみに、あくまでもボールの動きは想像成分で出来ているのでそう動くとも限りません。
次回はようやく帰宅編、おそらく海編終了です
お楽しみに