博麗大結界が壊れたあの日から~東京project~   作:冬希

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祝50話。日本語でいうなら「北へ」

ちなみにある曲をもじったんですが。わかる人はそうそういないと思います
GARNET CROWの「For South」ですが(笑)


50話 For North

~鬼怒川温泉までの道のり~

7:40発千葉行き 8:20秋葉原

8:35発つくば行き 8:40浅草

9:00発鬼怒川温泉行き 11:02鬼怒川温泉

 

~PM7:20~

魔理沙たちは三鷹駅にやってきていた。

当然、これから鬼怒川温泉へ向かうのである。

 

「ちゃんと行き方とか調べてきたよね?」

もし、行き方とかをわからずに、勘なんかで行動されてはせっかくの旅行が無駄になる。

「あたりまえだぜ」

と、工程表を閉じてあるファイルをペラペラ翻らせる。

「大丈夫?」

にとりが心配そうな目で見つめる

「おい…そんなに不安か?」

魔理沙は不機嫌そうに言ったつもりであるが、笑顔がこぼれるのはやはり、これからが楽しみだからであろうか。

「ああ。不安だ」

とにとりは言った。さらに続けて…

「前みたいなことが起きないかがな」

前の出来事ーーそれは当然、ゴミを捨てに言ったら乗り遅れてしまったあれである。

「ああ、大丈夫だぜ」

と、親指をたてて言った。

 

7:40 三鷹出発

 

普通なら寝てしまうが、今回は寝なかった。寝れなかった。

「おい!どうにかならないのか?この人の数」

魔理沙は今にも潰れかけそうに言った

「これが世界トップクラスのラッシュなんだ~」

にとりは何かに感動していた

「なにのんきなこといってんだ!」

 

しかし、なんだかんだいって海には行ったが、外の世界でこんなに遠出をするのははじめてである。 

更には雑誌に乗ってしまうような名の知れたホテルである。

家の中で、例の雑誌で自分たちの泊まるホテルの情報を見れば見るほど胸が高鳴っていくほど楽しみにしていたあの場所へ、たった今向かっていると考えると、人に潰されようとも心は躍ってしまう。

 

ただ一つ、不満なところは紅葉とかが見れないところや、暑くはないので川遊びが出来ないことだが、温泉に入るには調度良い温度である。

 

期待と溢れんばかりの人間を乗せる鉄道は太陽の光を反射し、輝かせて都会へと入っていった。

 

~8:20 秋葉原~

「ねえ、ここで乗り換えるんだよね?」

にとりはそう言った。

階段は降りた。

だが、そこにあったのは京浜東北線のホーム

「ねえ、どうなってるんだい?」

にとりはわけがわからなくなる

「いや、秋葉原駅は単純に二層構造なだけだぜ」

といい、後ろへ回る

「ほら、階段があるだろ?」

「紛らわしい…」

朝の平日の秋葉原は、会社員が多い。

その人ごみに紛れ、裏側にあるつくばエキスプレスのホームへ向かう。

 

8:35 秋葉原発 8:40 浅草

「ふう~、さっきよりはマシだけど、やはり人が多いんだぜ」

魔理沙はちょっと呆れていた

だが、次は指定席予約をしている。

確実に座れるのである。

期待は飛躍的に上がるのであった。

 

 

~~~~~~~~~~~~

 

AM8:45 魔理沙たちは東武鉄道のフォームへ向かう。

まだ乗る予定の特急は来ていない。

 

「あらら、まだ来ていないみたいだぜ」

「魔理沙、ホームは合ってんの?」

にとりにそう言われ、発射案内掲示板を見る。

「…間違えた」

と、魔理沙は青ざめていう。

よく見たら先に赤っぽい電車がある。

「きっとあれなんじゃない?」

と、小町は指を指した先には今まで見てきた電車とは違う、別格っていう感じの電車がある。

「ヤバいぜ!」

というと、魔理沙は階段をまるで階段の少し上を飛んでいるように駆け上がっていった

「まったく、魔理沙はいつでもあんな感じね」

雛はそうこぼす。

「ああ。まだ発射まで10分もあるのに…」

「「「ねえ~」」」

三人が声を揃えた時、どこかでくしゃみが聞こえたがきっと気のせいだろう。

 

なんだかんだあった乗り換えだが、みんな指定の席につくことができた。

 

そして、AM9:00。電車はゆったりと動き出した。

 

「やっぱり、今までのあのかったくてごっつい椅子とは格が違うぜ」

そう魔理沙は言った

「ごっつい?」

と反応したのは隣の小町だ

「ごっついとは少し違わないかい?」

小町はあの椅子で満足であった。

小町にとって、椅子は座れれば良い。

なんせ、今まで普通は石に座ったりしていたためである。

それに引き換え魔理沙は、魔法の研究で昼夜を通して椅子に座っていることも多く、それなりに椅子の品質にこだわっていた。

 

一方、にとり&雛コンビもなんだかんだリラックスしている様子である

「いいね、この椅子私は好きだね」

と、後ろに人がいないか確認してはリクライニングしている。

「ちょっとにとり?壊れるわよ?」

そう雛は止めようとしたが聞くそぶりをも見せない。

 

電車はいつの間にか北千住に停車していた。

北千住からの乗客が、空いていた席をパズルみたいに埋めていく。

それは、にとりの後ろの席も例外ではなかった。

これでリクライニングごっこは強制終了となった

「ぐぅ~覚えとけよそこのてっぺんが寂しいオヤジめ~」

と、にとりは頭の中で言っていた。

 

9:33。電車は春日部に止まる。

いつの間にか周りのビルの高さも低くなり、徐々に田んぼが見えるようになってくる頃である。

にとりは諦めたのか爆睡。

雛は何か考えごとをしているのか外を眺めている。

 

 

「なあ魔理沙」

小町は聞いた。外は田んぼの列が流れていく。

「なんだぜ?小町」

魔理沙は振り向いた。

首が回りきれなかったのか、耳を向けられた

「本当に大丈夫かい?」

小町は心配そうに伺う。

そんな間にも、駅が右方向に流される。

「何が大丈夫なんだ?」

魔理沙は横を向きながら聞き返した

「いや、なんでもない」

小町は質問を返さなかった

「ああ。そうか」

というと、首を元の窓側の方向へ回した。

 

AM10:09 栃木

AM10:24 新鹿沼。

少しずつ窓と山が近くなってくるのが見て取れる。

なにもすることがなく、結果としてみんな爆睡モードに入っている。

このあと、温泉に入る。

そんなことも忘れてるかのように、ひたすら爆睡していた。

 

AM10:41 下今市

 

「まもなく、終点鬼怒川温泉、鬼怒川温泉駅です」

11:00になる手前。そう、アナウンスが伝えている。

「おい、魔理沙、つくよ」

先に起きた小町は、魔理沙を起こしている。

「もう着いたのか…?」

と、魔理沙は窓を見るや否や、

「まだじゃないか…」

といい、ガクッと頭を下げる。

「もう着くんだよ」

といい、魔理沙の頭を強引に上げさせ、強引に起こしたのであった。

 

AM11:02。電車は鬼怒川温泉に到着した。




鬼怒川温泉にようやく着きました

次回から15話ほど、鬼怒川温泉の旅をお届けします。
お楽しみに。
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