不遇=弱いって誰が決めた?   作:よく酔うエンジン

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お気に入り登録してくれた方、しおり登録してくれた方、評価してくれた方、誠にありがとうございます…!この小説、かなり見られるようになって恐縮の限り…


はい、新章開幕です。章の名前を回収するのはそこそこ先になると思います…とりあえず、色々な原作キャラやオリキャラと神立君が遭遇したりするのがメインです。まあ、今回も日常回何ですけどね…ではどうぞ




第一章”会遇” 『正体不明の…トリガー…?』
『レベルが違いすぎるっ…美味いっ!』


 迅さんから壮大な話は聞いたものの、正直実感がわかない。結局、家に帰ってからしばらく考えてみはしたものの、やっぱり冷静になって考えると、何というか…侵攻がくるなんて急に言われても、たかが新人王をとったくらいの新人隊員に何ができると言うのだろうか…とにかく、僕ができるのは自分を鍛えて、侵攻に備えるくらい…あとは、迅さんが言っていた“繋がり”を増やすことだろうか。

 

 

「お待たせしました〜…鳥のたたきと、ぶた玉2つでございます」

 

「あ…ありがとうございま〜す」

 

 

 まあ、悩んでいる時はいつもと変わらん!飯や飯!

 

 最近、いい店を見つけたのだ。

 “お好み焼き かげうら”という、一見どこにでもありそうなお好み焼き屋さんなのだが、このお好み焼き屋さん、珍しく自分でお好み焼きを焼いて食えるという見たことないスタイルの店であり、気になったので入ってみれば、お好み焼きはもちろんのこと、サイドメニューもかなり美味しい店だったのだ。いや…多分、大阪とか広島とかそういうお好み焼き大国でなら珍しくないんだろうし、探せば割と自分で焼くスタイルの店はあるのだろうが、僕にとってはめちゃくちゃ新鮮だったので、もうすっかり通うようになってしまった。ていうか何よりも…

 

 

「いやあ…鳥のたたき食えるとか最高だろ…」

 

 

 何故かこの店、サイドメニューに鳥のたたきがある。鳥のたたきは僕の好物であり、ここの鳥のたたきは結構うまい。この店に初めて入った時に、メニューに“鳥のたたき”があった時はマジでめちゃくちゃ驚いた。で、まあ久々に好物を食って感動してしまったからというのも大きい。

 

 

「まあ、それだけじゃ通う理由にはならんけどな…」

 

 

 そう…美味いのは鳥のたたきだけではない。さっきも言ったがメインのお好み焼きも結構美味い。今まで、基本スーパーの惣菜のお好み焼きしか食ったことなかったので、こういうガチなお好み焼きはやっぱりレベルが違う旨さがある。

 

 

「おおっと…もうそろそろかな…?」

 

 

 ちらっと、鉄板から軽く焼いているお好み焼きの裏面をひっくり返し、確認するがまだいい色ではない…お好み焼きの焼き方…正直これはよくわからない。調べたけど、とりあえず良い色になるまで確認しつつ焼いて、適当にひっくり返して食う。正直これだけでも美味い。とりあえず今は豚玉一つだけ焼いているが、何というか…まあ…よくネットで出てくるような旨そうな写真のように焼くのは難しい。

 

 

「よし…勝負時…!おあっ!?やっちまった!!?」

 

 

 裏面がいい色になってきたのを確認したので、ひっくり返したら形がもろに崩れてしまった…何てこった…色は結構いいのに…何で崩れちまったんや…ていうか…どこか生地がベトっとしてしまっている…畜生…

 

 

「ああ…それでも美味い…」

 

 

 だが、そんな失敗してしまったお好み焼きだろうと、タレをかけて、マヨを欠けて、青のり、鰹節をぶっ掛ければちゃんとうまい。焼くの失敗しても美味い…マジですげえやこの店、だって、それ素材とか仕込みからもう美味いってことだろうからな…まあ、もっと僕がうまく焼ければもっと上手くなるのは自明だが。

 

 

(ん〜…もっと上手けりゃ外はカリカリ、中とろとろで美味いお好み焼きが作れるんだろうな…)

 

 

 そうはいうものの、やっぱりこういうのは数がものをいうのだろう…通い続けて焼く練習しないと行けないんだよな…そう思った時だった。

 

 

「…全然ヘッタクソだな、お前」

 

「…ふぁい?」

 

 

 急に横から声が聞こえたので、声のする方向に顔を向けると、ボッサボサの頭にギザギザの歯、獣かと錯覚するような鋭い眼光をした、マスクをつけた青年が立っていた…見たところ…間違いなく年上…なのだが…

 

 

(え…え…ええ…!?な…何…?何この人!めちゃくちゃ怖え!?)

 

 

 その、風貌と、口調が不良みたいに感じて、めちゃくちゃ怖くなってしまった…なんというか、カマキリに捕食される前の小さい虫みたいな感覚になってしまった。

何この状況…テンパる頭の中で考えたのは、カツアゲにでもあったのでは…という思考だったが。

 

 

(いや…今でもヘッタクソって言ってたよな…な…何のことだ…?何…何が下手くそ…お、おお、お好み焼きか!?)

 

 

 脳をフル回転してどうこの店内から逃げ出そうと考えた時に、下手くそというセリフを言っていたのに気がついて、必死に頭を回転させて意味を考えて、お好み焼きだって気がついた。

 いや…多分冷静に考えればわかるんだろうけど…申し訳ないけど、あんな風貌の人が急に話しかけてくるとかマジでテンパるもん…頭なんて冷静にならないわ…

 

 

「えっと…お好み焼きのことですか?」

 

「あったりめえだろ。むしろ他に何があるって言うんだテメー」

 

 

 ひええ…口乱暴やな…怖いってマジで…て言うか、何も許可なしに僕の前の空席に座らないでもらっていいですか…?マジで怖いんですけど…

 と、思っていたら、こっちに手を伸ばしてくる。

 

 

「おい坊主、そのヘラ貸せ、まだ豚玉一つ残ってるんだろ?俺が手本を見せてやる」

 

「え…えっと…まず、あなた誰ですか…?」

 

 

 …多分、カツアゲとかではないんだろうことはわかった。ただ、不審者であることには変わりない。

 

 

「あぁん…?っチ…まあ、いきなりすぎたな…“影浦雅人”だ、この店の店長の子供だ」

 

「…ああ…はい」

 

 

 …なんか、嘘ついているようには見えないし…うまいお好み焼きの焼き方を教えてくれるっていうのなら、大歓迎だ…いや、めちゃくちゃ怖いんだけどさ…でも、カツアゲとかだったらわざわざお好み焼きがうんたらなんかいうはずがないし…多分大丈夫だろう…多分…

 

 

「いいか、坊主。まずテメーは具材同士を混ぜすぎだ。泡立つほど混ぜればキャベツの水分が生地に乗っかって水気を多く含んで不味くなる。今のテメーがそうだろ?」

 

「…はい…」

 

 

 やばい、まともに受け答えが怖くてできん…だが、言っていることは合っている…混ぜれば混ぜるほど上手くなるもんだと思っていたが…そうでもないのか…

 

 

「かといって全く混ぜないのもアウトだ。空気が入らなくなると、お好み焼きの風味が死ぬ。そこの塩梅は数こなしてテメーが考えろ」

 

「は…はひ…」

 

 

 そういうと、テーブルに備え付けられた鉄板の上に、影浦さん…で、あってるよな…?が、薄く生地を伸ばしていく…素人目で見てもわかる…めちゃくちゃ手慣れている…この人…!関西人かなんかか!?

 

 

「そして、さっきから見ていたが、テメーは一回伸ばした後に玉に触りすぎだ。7、8分ほど何もせずに待ってからひっくり返せ。鉄板焼きの常識だろうがこんなモン」

 

「ああ…いや…なんかすいません…」

 

「さっきから感謝しているのか怖がっているのかよくわからねえヤローだな…で、生地の中の空気が逃げないようにしばらく待て。生地の端から水分が出てこなくなったらひっくり返すサインだ」

 

「へえ…ん?」

 

 

 今、なんだ?何でこの人僕の感情ピンポイントに当ててきたんだ?いや、僕の顔とか見ればある程度把握できるんだろうけど…なんか、いやに正確に、しかも断定してないか?しかも合ってるし…まあ、いいや。教えてもらっているのに他のこと考えるのは失礼だろうし。

 

 

「…来たな」

 

「おお…!!」

 

 

 何というか、もう一度いうが、この人慣れている…めちゃくちゃ流れるような手捌きですごく綺麗にひっくり返した…!やはり、店長の息子というのは間違いではなかったということか…!?焼き色からもう自分がさっきまで焼いていたお好み焼きと比べれば月とすっぽんの差だ。見るだけでうまそうだ…

 

 

「…5、6分ほど待ったら、軽く生地を手持ちの器具で確かめてみろ。弾力を感じればよく火が通っている証拠だ」

 

「…すげえ…!」

 

 

 影浦さんが焼いてくれたお好み焼きは、もう完全に素人目で見てもレベルが違うものだった…やばい…死ぬほどうまそう…!

 

 

「タレとマヨネーズ…そして、鰹節…鰹節は全面じゃなくて真ん中に乗せるように意識しろ。真ん中に縦に盛るようにな…それじゃ、食ってみろ、坊主、飛ぶぞ」

 

「い…いただきます…!」

 

 

 思わずがっつく…焼きたてであっつあつなのだが、こういうのをハフハフ言いながら食うのが関西風の食い方らしい…で、肝心の味はというと…

 

 

「ウンまああ〜いっ!!」

 

 

 なんだこれは…!思わず涙が出ちまう…!何といううまさだ…!レベルが…レベルが違いすぎるっ…美味いっ!…これがっ…お好み焼きかっ…!!

 

 

「どうだ坊主、さっきと味が全く違うだろ」

 

「はい…めちゃくちゃ美味しいです…!」

 

 

 急に話しかけられた時はどうしようか本気でビビったが…この人いい人だ…不良なのかわからんけど、こんなうまいお好み焼き焼けるなんて…いい人に違いないっ…!…この後、お好み焼きうまく焼いたからって代金的な感じでカツアゲされたりしないよな…?

 

 

「なんで急にビビるようになってんだ…安心しろ。これは俺が勝手にやってることだ。これ以上は何もしねえよ」

 

「え…あ…?」

 

「ウチの店のお好み焼きの玉が、本来の美味さで食われてねえことがムカついただけだ。別に教える料金とかそういうダセぇことはしねえっつってんだよ」

 

 

 …なんだ…びっくりした…って、ねえちょっと待って…?この人、さっきから何で…僕の感情をピンポイントに指摘できるんだ…?僕ってそんなに顔に出やすい体質…なのか…?いやでも…ええ…?余計怖くなってきた…何かされる恐怖というより、君が悪いものを見た後のあの恐怖の感じが身にじわじわくる…

 

 

「その…僕ってそんなに顔に出やすいですか?さっきから僕の内心当ててきているようですごい怖いんですけど…」

 

「…アァン?」

 

 

 …!!?終わった…つい口に出してしまった…!ただでさえ怖そうな人だっていうのに…!やばい…なんかすげえ怒ってそうな雰囲気出している…!?なんか僕地雷踏んじまったのか!?

 

 

「…別に、そういう体質だってだけだ…気にすんじゃねえよ」

 

「え…はい…?」

 

 

 た…体質ぅ…?どういうことだ…?サイドエフェクト…とか、そういうことか?いやでも…僕この人ボーダーで見かけたことないんだよなあ…だとするとサイドエフェクトとかいうわけにもいかんやろうな…

 

 

「まあ、これ以上あんな下手な焼き方すんじゃねえぞ。ウチの食材達に失礼だ」

 

「あ、はい…」

 

 

 んー…体質っていうのが死ぬほど引っかかる…いやでも、深く言わないってことは、多分こっちからも踏み込まない方がいいんだろうな…なんて思った時だった。

 

 

 

 

 ペチン!

 

 

 

 

「った!?…アア!?何しやがる!」

 

「カゲさん…お客さん、怖がらせたらダメです」

 

「アン!?急に気配消して叩いてくんじゃねえ!このクソ女!」

 

「え…その…え?」

 

 

 …ありのまま、今起こったことを話すぜ…?今、目の前の影浦さんと話していたら、いつの間にか目に隈のある女性が、一瞬で彼の背後に回っていて、彼の頭を叩いたんだ…!()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()催眠術だとか超スピードだとかそんなチャチなもんじゃあ断じてねえ。もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…

 

 …いや、あのね、まじで気がつかなかった。急に女性が影浦さんの座っている椅子の後方に現れて頭ぶっ叩いてたの。真面目に。

 

 

「教え魔おじさんじゃあるまいし…貴重なお客さんなんでしょう…?店の評判にかかわります…怖がらしちゃだめですよ…」

 

「テメエ!ウチの定員でもないのに後方理解者ヅラしてウチの店語ってるんじゃねえ!」

 

「後方理解者じゃないです…事実、この店の食材私の家が仕入れているのと同義ですし…第一、兄と両親が経営していて、自分はボーダーに入り浸っている人間が店員面するのもどうかと思いますけど…」

 

「…ッチ…別に俺はいいだろうが!お前は店に直接関係してるわけじゃねえだろ!」

 

「あ…そうでしたね…てへ」

 

「てへじゃねえこのクソ女!」

 

「ステイステイ…すみませんね、怖がらせちゃって…この子、悪い子じゃないんです…ただ、ちょっと色々…」

 

「え…?あ…いや、その、全然迷惑なんてかかってないですし…むしろ、美味しいお好み焼きの焼き方教えてもらったのでありがたい限りですよ…!」

 

「そう言ってもらえると助かります…」

 

「テメエ!なにお袋みたいなこと語っていやが…「カゲさん…他のお客さんに迷惑です…」……クソがっ…」

 

「お騒がせしました…急に怖がらせてすみませんでした…ほら、行きますよ、カゲさん」

 

「おい!引っ張るな!自分で歩けるからいい加減にしろ!」

 

 

 そう言って、急に現れた女性が、影浦さんを引っ張って厨房の奥の方に消えてしまった…え?ごめん、本当になんだったんだ?っていうか、待てよ?今ボーダーっつったか?

 

 

◆◇◆◇

 

 

 結局、あの後残っていた影浦さんが焼いてくれたお好み焼きを食って、普通に会計して店を出たのだが、あんな急なことが起きて、驚いたまま食ったせいなのか、知らないけど味がさっきより落ちてしまったように感じた。

 

 で、直接感謝の気持ちを伝えられないまま影浦さんが連行されてしまっていたことに気がついたので、ボーダーのホームページにある選手名簿で、影浦さんのことを調べ、所属の隊の隊室にでも言ってお礼を言いに行こうかと思ったのだが、あの選手名簿、個人ランキングが高かったりしないと名前が出ない仕組みだったので、結局足で探すことにした。

 まあ、よくよく考えれば若者の肖像権がどうこうとかそういう問題があるのだし、たとえ載っていてもランキングに載っている人間の顔写真と詳しいプロフィールは公開されていないので、何も当てにならないのだが。

 

 

(…つっても、足で探すっつっても簡単にいるわけないんだよな…ここ広いからマジでどこにいてもおかしくないし…)

 

 

 ボーダー基地というのはマジで広い。慣れないうちは個人ランク戦ブースに迷わずに行くのにも一苦労するレベルだった。

 

 

(そう考えると足で探すのってとんでもなく非効率…やめるか…多分また“かげうら”行けば会えるだろうし…わざわざ探さなくても…)

 

 

 早急にお礼を言いにいかないのは失礼だと思われかねないが、流石にこの広さで探すのは無理…と思った時だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ッチ…あの女、いつまで待たせやがる…約束したのは向こうだろうが…ここで待つと色々刺さるから面倒なんだよ…」

 

 

 いや、普通に個人ランク戦ブースにいた。巨大モニター前に備え付けられている休憩用のベンチに座っていたのだが、何というか、他の隊員に比べてめちゃくちゃ目立っている…いや、広義的な意味の目立つとは違う…勿論、ボサボサな髪に高身長、マスクで鋭い目つき…他の人に比べれば外見というのは全く違うから目立つ…というのはもちろんあるのだが、彼の場合は何というか…こう…“オーラ”が違う。

寺島さんの時に感じたのと同じだ…周囲とは違う“何か”を感じさせる…だからこそ目立っている…座っているだけなのに、猛者感が物凄いことになっているのだ…

 

 

(…やばい、死ぬほど話しかけにくい)

 

 

 見つけてしまったからには、話しかけて感謝しなきゃ失礼だ…本当なら“かげうら”に行った時に見かけたらさりげなく謝ろうと思っていたのに、これだと大量の人がいる中で、急に話しかけて謝らざるを得ない…やばいな、めちゃくちゃ目立ちそうなんだけど…

 え?“じゃあ今は無視して別の機会にまたやれよ”だって?いやあ…それ考えたけど、やっぱり失礼じゃん…迅さんが言っていた人との繋がりを増やすためには、そんな失礼な行為していたら寄るべきはずの人間も離れていってしまう…そう感じてしまうのだ…

 

 

(いやあ…でも…きつい…)

 

 

 別に、僕はコミュ障ではない…と思うのだが、やはり一度しか会っていない人に自分から話しかけるというのは難易度が高い…しかも相手はなんやかんや不良みたいな雰囲気と猛者オーラ纏っていて目立っている人…いやあ、厳しい…陽キャのコミュ力があればこんなの楽勝なんだろうが…僕はそこまでコミュ力があるわけではないので厳しい…そんなことを考えていた時だった

 

 

「…おい、そこのお前」

 

「…え?」

 

 

 急に、座ったまま影浦さんが振り向いてきた。

 

 

「さっきから変なこと考えているのはお前…って、テメーは昨日の坊主じゃねえか、お前ボーダーの人間だったのか?」

 

「え…あれ…?」

 

 

 …何でこっちに気がついたんだ…!?この人…おかしくないか?別にそんな目立つことしていた訳ではないし…物音を激しくたてるようなことをした訳でもない。ただ突っ立って考え事していただけだというのに…!?いや、それはどうでもいいや。話しかけてもらえたならあとは楽だ…

 

 

「いやー…昨日ぶりですね、影浦さん…昨日のお好み焼きのお礼を言っていないなと思って…昨日はありがとうございました」

 

 

 自然に影浦さんの方に近づいて、軽く頭を下げる。あのお好み焼きはマジで美味しかった…これで正直今日の目標は達成したも同然だ。

 

 

「ケッ、何だそんなことかよ。あれは俺が勝手にしたことだ、気にしてんじゃねーよ…ていうか、質問に答えろ、テメーボーダーの人間だったのかよ」

 

「あ、はい、一応前シーズンに入らせてもらったものです…」

 

「へえ…って、待て、そういえばお前、ブースの掲示板かなんかにお前の顔写真貼られていたよな…」

 

「あ、はい、一応新人王取らせてもらったので…影浦さんは最近入った感じですか?」

 

「ああ…ていうか、影浦さんっていうのやめろ。どうせ対して歳変わらねーだろうからな」

 

「あ、じゃあ影浦先輩で」

 

 

 こっちの方がなんかしっくりくるし。先輩というか、年上かどうかもわからんけど、この人多分このオーラ出しているってことは年上だろ。僕の(サイドエフェクト)がそう言っている。

 

 

「わざわざ新人王が、後輩に頭下げるたあ面白え光景だな。恥ずかしくないのか?こんな公衆の面前で」

 

「いや別に?感謝の気持ちがあればそんなの関係ないですよ」

 

 

 …まあ、その恥ずかしさに負けてさっき無視しようか悩んだ人間なんですけども…

 

 

「おっもしれえ奴だな…俺にさほどビビった様子もねえし」

 

「まあ、お好み焼き焼いてもらったんで。あの美味さに感動すれば一時の恥なんて怖くないですよ」

 

 

 勘だけど、多分この人は口悪いし見た目も怖いがいい人だ。っていうか、この人また…何だ?この人心を読む特技でも持っているのか…?そんなことを考えていた時だった。

 

 

「なあ、お前…名前なんだ?あと幾つだ?」

 

「あ、神立武治って言います。14歳です」

 

「一個下か…よし神立…テメエ、新人王取っているってことは強えってことだろ…?」

 

「…まあ、同期に僕に匹敵するけど若干弱い奴なら一人いますが…まあ、多分同期の中だと客観的に見ても強い方かと」

 

「よし…ならよ」

 

 

 急に立ち上がって、マスクを外しながら、まるで獲物を見つけた猛獣のような、でもどこか嬉しそうな顔でこちらを見てくる。

 

 

「俺とランク戦しねえか?俺の付き添いが遅刻してこっちは暇なんだ。お好み焼きのお礼と思ってよ」

 

「…へえ…」

 

 

 あのオーラ出すあたり…多分…この人むちゃくちゃ強え人だな…それこそ、出水に匹敵するような…面白い、そんな人とやれるのなら願ったり叶ったりだ…!僕は、二つ返事で承諾した。

 




あったばかりで影浦の例の体質を見抜きかけている主人公…


-なんか、影浦のこと引っ叩いてたあの女何?
-オリキャラです…ちなみに、不遇トリガーを3つ使いこなすやばい女だということと、影浦に気づかれずに背後をとって引っ叩ける奴だということを記載しておきます。


エスクード…あれで救済できてないのか…まあ、まだまだ原作とは違う使い方思いついているからお楽しみにしていてください。次はようやく戦闘回です。

感想、評価お待ちしております。

エスクードって救済できていると思う?

  • できてるだろ…
  • いや、まだまだだな…!
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