不遇=弱いって誰が決めた?   作:よく酔うエンジン

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 畜生…更新スピード早めたいとか言って、余計に遅れてしもうた…

 それでもお気に入り登録してくれた人がいることに驚きを隠せない。誠に感謝。

 言い訳させてもらいますと…オリキャラの情報やサイドエフェクトをうまく言語化できなくて…色々手こずっていたり、結局文字数の問題もあるから削ったりしてたりしてたら遅れました。


”朝宮帆乃”という女

 朝宮さんとの戦いが終わった後、部屋から出ると、影浦先輩がこちらに近づいてきた。

 

 

「よお武治、コテンパンにされたみてえだな」

 

「いやいや…一勝はもぎ取ったのでコテンパンではないと思いますよ」

 

「ヘッ、っつってもほぼあいつの掌ん上だっただろうが」

 

「…まあ、そうですね…A級なんて知りませんでしたよ、彼女が」

 

「あ?お前それであんなかっこよくあんな宣言してたのかよ…それで負けるとは随分と恥ずいじゃねえか」

 

 

 そう言ってケラケラ笑ってくる。やめてくれ、こっちも色々恥ずかしいんだよ。

 にしても…情報云々は抜きにして、正直、今回の戦闘では、僕の中距離攻撃の選択肢の少なさが響いた試合だったな…多分、影浦先輩みたいなあの鞭状スコーピオン…“マンティス”っていうらしいけど、ああいう回転率の高い中距離攻撃を持っていたら話はだいぶ変わっていただろうな。

 

 

「そういうあなたも、昨日私と戦った時は普通に負けていましたけどね」

 

「ほああぁぁ!!?」

 

 

 後ろから急に声が聞こえた。

 

 

「朝宮さぁん!?何なんですか!?何度驚かせれば気が済むんですか!?」

 

「てへ」

 

「あん?お前気がついてなかったのかよ…戦場じゃ死ぬぞ?」

 

「急にガチな話振ってこないでくださいよ!?」

 

 

 影浦先輩と談笑していると、背後に急に朝宮さんが現れた。しかも、僕の背中から数cmくらいのところに。戦闘時以外でここまで女性に近づいてもらったのなんて久しぶりな気がするが、まあそれは置いておこう。

 

 

「えっと、確か私のサイドエフェクトついての説明ですよね?」

 

 

そういうと、彼女が何かを思い出したかのような顔をして、急に姿勢を正す。

 

 

「そういえば、一方的に名乗っただけで、お互いしっかりとした自己紹介をしていませんでしたね…改めて、私の名前は“朝宮帆乃”。ぺんぎん座の六頴館中学校に通う15歳のしがない“沢村隊”所属のA級隊員です。趣味は釣りで、好物はマカロン。サイドエフェクト持ちの影の薄い淑女です、以後お見知り置きを…」

 

「えっ?あっ…えーと…改めて、“神立武治”です。歳は14。はやぶさ座。同中です。前期に入ったB級隊員です…趣味は特撮鑑賞。好物は鳥のたたき。発想力なら常人よりかはあると思っている人間です…?」

 

「ふふ…わざわざありがとうございますね…神立さん、割とノリがいいですね。どこかのカゲさんと違って…」

 

 

 急に頭を下げて自己紹介し出したので、なるべくすぐに答える。

 向こうはクスッと笑っているが、色々言わせて?しがないA級隊員って何?あと、自分で淑女って普通言う?そして、なんでこのタイミングで…?さっきから時たま思うけど、この人割とワガママというか、傲慢というか、自由人というかなんというか…まあいいか今はそんなこと。

 

 

「あん?急に俺に振ってくんじゃねーよ」

 

「普通ならここであなたも自己紹介するのが普通でしょう?カーゲさん?」

 

「チッ…名前お互いに知ってんだから、もう十分だろ…」

 

「む〜…釣れないですねえ…」

 

 

 なんだろう、さっきから思うのだがこの人達は仲が良いのだろうか、悪いのだろうか…まあいいや、どうせいいんだろ多分、待ち合わせとかしているくらいだし…

 アレッ?約束の中身が中身とはいえ、女性と二人きりの約束取り付けれるって…やっぱり先輩って…

 

 

「…何また変なこと考えてんだテメー…あんま変なこと考えてたら首切り落とすぞ」

 

「…すみません」

 

 

 首狩り宣告をもらってしまったので、もうこのことを考えるのはやめよう。それよりも、朝宮さんのサイドエフェクトの方が気になる。

 

 

「じゃ…早速私のサイドエフェクトについて話んですけd「おい待てホノ。テメエ今度は何するつもりだ?この後俺と一戦()るはずだろ?まーたコイツに時間割くとかいうんじゃねえだろうな?」…察しがいいですね、カゲさん、その通りです」

 

「ああん!?テメエ何回約束すっぽかせば気が済むんだ!今回もやる気かぁ!?」

 

「いいじゃないですか…カゲさんが彼を気に入ったのもそうですけど、私も気に入ったんです。今度やる一戦のためちょっとくらい待ってくれてもいいじゃないですか」

 

「んだとぁ!?さっきもうこっちぁ充分待たされてんだよこのクソ女が!ていうか、説明なんざいつでもできるだろ!あとでやれあとで!」

 

「むう…せっかちですねえ…」

 

 

 …これは影浦先輩の方が正しい…様に感じる。

 やっぱり、この人、どこか自分勝手な一面あるな…話聞く限り、この人何回も約束すっぽかしているらしいし…そう考えていると、朝宮先輩が溜息を吐いて、影浦先輩と向き合う。

 

 

「はあ…面白そうな()()()()()()()()()()()にやっておきたいんですよ…もう、こうなれば切り札使うしかないじゃないですか…」

 

「アン?」

 

 

 瞬間、朝宮さんの雰囲気が変わった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「カゲさん…///」

 

 急に彼女の顔が、めちゃくちゃ照れ顔…にも関わらず、すごい笑顔になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「っ…!?がっ…あっ…がぐ…うう…クソッタレが!もう勝手にしろ!だからそんな感情(ココロ)ぶつけてくんじゃねえ!」

 

「ふふ、やっぱりこうなるんですね…カゲさん、やっぱり照れ屋さんですね♪」

 

「黙れクソ女!!!さっきからコケにすんじゃねえ!」

 

 

 …何をさっきから見せつけられているんだろうか。カップルのイチャイチャ見たくてここにきた訳じゃねえんだよ。あ?もしかして“俺”に対する宣戦布告か?もしそうなら喜んで受けてたつぞ…この煮え繰り返るハラワタが、俺に力をくれている…今の俺ならこの二人が同時に襲いかかってきても勝てる自信があるぞ…!!ああ…リア充はこの世から一人残らず…!

 

 

「説明すんならさっさとしろ!武治!テメエもテメエで、急に変な感情向けてくんじゃねえ!」

 

「あ…そうでしたね、すみませんね神立さん。許可もらうのに少々手こずってしまいました」

 

 

 …急にこっちに二人の意識が向いたので、この溢れ出る殺気を隠す。

 そうだ…影浦先輩には“感情受信体質”のサイドエフェクトがある…この二人を前にするときは、この感情を常に押し殺すように訓練した方が良さそうだ。お世話になった先輩方に、こんなドス黒い感情を向けてしまったことを知られる訳にはいかないしな。

 

 

「朝宮さん…さっき何してたんです?愛の告白なら外でやってくれません?正直迷惑です」

 

「急に辛辣ですね!?…まあ、確かに急でしたね…あれは、カゲさんに頼みを聞いてもらうときによくやる最終兵器ですよ…前にも言った通り、彼の感情の刺さり方は、相手の感情が負のものであれば負のものであるほど不快に感じる…ということは、裏を返せば、正の感情…まあ、賞賛とか好意とか、そういう、正の感情であればあるほど、心地いい刺さり方をする訳です…今のは、純粋に好意や日頃の謝恩で気持ちをいっぱいにして、カゲさんにその気持ちを向けたんですよ…」

 

「へ、へえ…」

 

「彼、照れ屋さんなのと、そういう感情に慣れていないせいで、それをすると色々な意味でたまらなくなって逃げたくなっちゃって、やめさせようとしてくるんです。で、そうすれば引き換えとして大体のお願いは通してくれるんです…可哀想になっちゃうので、普段はしないんですけど、たまにやると可愛いんですよね…」

 

「……」

 

 

 そういう感情に慣れていない…か。まあ、いいや、そこは踏み込まないでおこう…

 にしても、何なの?本当にさっきから僕は何を見せられているって言うんだ?何を聴かせられているって言うんだ?こっちは恋愛漫画の一ページを見にきた訳じゃねえんだよ…

 

 

「じゃあ、話を戻させてもらうんですけど、私のサイドエフェクトは『存在認識阻害体質』というんです」

 

「存在…認識?」

 

 

 そうして、苛立ちの感情を抑えたまま彼女の講習会が始まった。

 聞いたところ、なんかただの気配を消すようなサイドエフェクト…なのか?

 色々と考えながら、僕は彼女の話に耳を傾けることにした…

 

 

◆◇◆◇

 

 

【朝宮帆乃】

 

 

「言いましたよね?視界が狭いと痛い目見ますよって…」

 

(イラストは後日完成したら貼り付けます。多分白黒になります)

 

PROFILE

 

ポジション :万能手

身長    :159cm

年齢    :15歳

誕生日   :12月1日

星座    :くじら座

所属    :ボーダー本部所属A級5位部隊“沢村隊” 六頴館中学校

血液型   :B型

階級    :A級隊員

職業    :中学生

すきなもの :釣り(釣れる) 哲学書 ポーカー マカロン 寿司

きらいなもの:自分

特技    :誰にも気が付かれずに背後をとる

趣味    :釣り ポーカー 人間観察

一人称   :私

入隊時期  :原作時より四年前の9月

 

 

PARAMETER

 

トリオン :7

攻撃   :9

防御・援護:9

機動   :4

技術   :8

射程   :4

指揮   :5

特殊戦術 :7

 

合計   :55

 

 

TRIGGER SET

 

▶︎MAIN TRIGGER

 

弧月(改)

幻踊

シールド

スパイダー

 

▶︎SUB TRIGGER

 

アステロイド:拳銃(回転式拳銃)

スコーピオン

シールド

メテオラ

 

 

 

RELATION

 

影浦雅人  ←幼馴染

神立武治  ←期待

荒船哲次  ←クラスメイト

沢村響子  ←師匠兼隊長

東春秋   ←釣り仲間

太刀川慶  ←反面教師

加古望   ←先生(トラウマ(チャーハン)持ち)

鳩原未来  ←同情

迅悠一   ←変態

林藤匠   ←釣り仲間

 

 

影浦雅人  →幼馴染

神立武治  →愛が重そう

荒船哲次  →クラスメイト

沢村響子  →弟子兼部下

東春秋   →釣り仲間

太刀川慶  →面白い戦い方する後輩

加古望   →母方の苗字を名乗って欲しい

鳩原未来  →友人

迅悠一   →優しい

林藤匠   →かわいい釣り仲間

 

 

SIDE EFFECT

 

『存在認識阻害体質』

 

 彼女だけが持つ、ある程度の強弱の調整が可能な特殊なサイドエフェクト。

 

 ざっくり言えば“ものすごく影が薄くなる”体質である。(ドラ○もんの“石こ◯帽子”やハン◯ーハ○ターの“神の不◯証明”に近い)

 

 気配、音や触った感触、匂い、果てはトリオン反応など、自分と言う“存在”を知るために必要な“認識”を、他人が会得するのを“阻害”するサイドエフェクトであり、かなり細かい調整が可能。強弱は調節できるものの、基本的に常時発動してしまっているため、たとえクラスメイトであろうと他人から認識されていることが少なく、全く目立つことができないため、学校では彼女のことを知らないと言うクラスメイトも居る。

 

 

 少し強めるだけで、自分が出す音やら匂いやらを完全にシャットアウトすることが可能であり、本気を出せば空き巣なども簡単にできる。

 

 戦闘面ではとても有利なサイドエフェクトであり、たとえトリオン体だろうと、このサイドエフェクトのおかげでトリオン反応がレーダーに映らないため、バッグワームが必要ない。そのため、他の隊員よりも余分にトリガーを使えたり、一瞬で完全に隠れることができたりなど、かなりの恩恵をもたらしている。

 視界に入っているはずなのに、認識できないということもザラにあるので、乱戦時において異常なほどの力を発揮する。

 

 しかしながら、メリットばかりと言うわけでもなく、無論デメリットもある。

主な日常生活における不便な点は3つほどある。

 

 一つ目が、先述した通り、周りの人間から全く自分という存在が認知されないため、誰にも気づかれないし、誰からも話しかけられないと言った事態が多発することである。

 

 

 二つ目が、“記憶の中でも影が薄くなる”と言うことである。

 

 時間が経てば経つほど、彼女の事が記憶から段々と薄れていき、どんどん思い出せなくなっていってしまうのである。

 人という生物には、記憶の中にもそれぞれの友人や家族の“像”があると思うのだが、彼女はその“像”に対する認知にさえ影響を及ぼしてしまうのである。

 つまり、その“像”さえも影が薄くなってしまうため、他の人にとって頭の中に彼女に関する情報が残りにくい…ということである。

 

 だが、あくまで、完全に“忘れる”というのではなく、“思い出すのが困難になっていく”という認識の方が正しい。

 

 例を挙げれば楽しく会話したはずの人間が、明日になっていれば自分のことを忘れてしまっているなんてこともザラであり、出張やら旅行で、長期間家族と離れた際に、家族からも数度忘れ去られてしまったこともあるという。

 

 厳密に言えば“忘れた”のではなく“思い出せなくなった”と言う状態なため、根気よく会話し続けたり、長時間また一緒にいたりするなどすれば、思い出してもらえることも可能ではあるが、そのまま思い出せず終いになってしまうこともある。

 彼女の母方の祖父母は、数年間会わなかったこともあり、完全に自分のことを思い出せなくなってしまい、そのまま、“朝宮帆乃”が自分の孫だと言うことを思い出せずに他界していってしまったという。

 

 一応、トリオン器官を使っている人ほど、その“記憶でも影が薄くなって思い出せなくなる”傾向は薄くなるらしい。

 

 

 三つ目が、“他人から認識を阻害した際、自分もその認識を中心に様々な感覚機関からの情報を得ることができなくなる”というものがある。

 

 例を挙げれば、“匂い”という認識を阻害した場合、自分の匂いが嗅がれるということはなくなるが、それと同時に自分も嗅覚が機能しなくなる…ということである。

 

彼女が、気配を消して隠れる際に、わざわざメテオラを使用して煙幕を利用して隠れるのは、このデメリットによるものが大きい。

 

 彼女は、隠れる際にはよく地面にメテオラを放って煙幕を出した後にこの体質をフルに利用して戦線を離脱するのだが、この体質は、別に、最初から相手に自分を全く視認できなくさせる…ということも可能である。つまり、メテオラがなくても透明人間になって隠れることが可能なのだ。ならなぜメテオラを使うかというと、もし最初から自分を視認できなくさせると、自分からも“何も見えなくなってしまうから”である。

 この状態になると、完全に盲目な状態になるため、満足に歩くことすらできず、不意打ちやら逃走なんてもってのほか不可能になってしまうのである。

 

 神立のランク戦ブースの個室に侵入した際に、一方的にモノを説明するような形になってしまったのはこのデメリットの影響であり、神立の言っていることや反応の様子が彼女の目線からうまく把握できていなかったからである。

 (その時の彼女は、トリオン反応を消すのに必死だったため、様々な感覚期間が制限されており、彼女の目線からすれば神立はモヤがかかっており、あまり声が聞こえない状態だった。)

 

 

DETALE

 

 海に接していない三門市内に古くから存在する、主に海鮮を中心に市場管理からスーパー経営まで様々な食品の流通に携わる“朝宮食品”の社長令嬢であり、影浦雅人の幼馴染。

 

 基本的には誰に対しても敬語で接し、丁寧だが、時折強情な面や、天然な面を見せる可愛げのあるクラウンブレイドが特徴的な15歳。

 

 影浦雅人の実家である“お好み焼き かげうら”とは、会社がまだ今に比べ小さかったときから交流があり、“かげうら”にとってお好み焼きの原材料などの重要な仕入れ先になっている。

 

 主な趣味は釣りとポーカーという、普通ならいい歳した男とかがやるような趣味であり、15歳の一般的な女子中学生のイメージとはかけ離れたものであるため、本人は結構気にしている。

 特にポーカーを気にしており、家族と影浦以外に趣味として公にしていない。

 稀に、“手札”や、“飛んだ”など、ポーカー用語が口から飛び出るのだが、外面はなんともなさそうに見えるが内面では死ぬほどテンパっている。

 

 釣りは家の影響で始め、どんどん沼にハマっていっているという。釣り堀で普通に釣ることもあれば、わざわざ他の町や県…果てには海外に飛んでまで楽しむほどである。休日に東さんや林道支部長と共に釣りに出掛けることもあり、その際にできる明らかに20代に見えない貫禄のある大学生と、顎髭を生やした怪しい30代のおじさんに挟まれてウッキウキでマスを釣り上げる面白い絵面は、“完全に娘を連れて釣りに来たお父さんと、その友達”感があって面白いと言われている。

 

 ポーカーは、自分のサイドエフェクトの都合上、自分のことを覚えているかどうかを判断するために、よく他人の顔や様子を観察する癖がついてしまい、その癖を利用できる趣味はないかと考えた結果、ハマってしまったという。無論、趣味の人間観察もそこからきている。

 そのためか、相手の心情を見抜くのがかなり得意であり、ランク戦でも15歳にも関わらず、ブラフを見抜いたり、圧を戦術面で加えることできるなど、到底中学生とは思えない戦術指揮能力を持っている。

 ポーカーのやりすぎなのか、人と話すとき意外顔にボーカーフェイスが染み付いてしまい、無表情のまま他人の背後に近づいた際に驚かせてしまうなどといった事故が多発している。

 

 視界を常に広く持つように心がけているとのことだが、これは、少しでも自分を見てくれている人がいないかを探すためである。

 

 

 学校では先述のサイドエフェクトの影響もあってか、全くもって目立っておらず、クラスメイトからクラスメイトとして忘れ去られていることもしばしばある。

 幼馴染の影響もあってか、漫画に関してかなり詳しいため、少年誌の話題などで盛り上がれることから漫画好きのクラスメイトの男子から密かに人気がある。

 しかし、彼女は影浦に想いを寄せている。

 理由は、後述するが“自分のことを一番忘れないでいてくれる人”だからである。

 

 迅のセクハラ被害に、師匠である沢村と同じくらいあっている。基本出会い頭に尻を触られている。そのためか、尻に近づく迅を撃退するために、無意識に回し蹴りを体得してしまった。

 

 彼女にとって、加古は、射手トリガーを教えてもらった師匠であり、沢村は、弧月の受け、捌きの剣術や基本的な戦術の師匠である。

 加古の方が入隊時期は遅いものの、一応彼女が弟子…とまではいかないが、色々射手トリガーに関して教わった立場となっている。

 

 加古の炒飯ガチャに若い身ながら参加しているが、一度目は何故か立てなくなり、2度目は数日間寝込む羽目になったり、あたりを一度も引くことなく体調不良を起こし続けたため、現在はあまり参加していない。

 ちなみに、体調不良は起こし続けているが、一度も死んだことはないらしい。

 

 また、割とバトルジャンキーでもあり、戦闘においては、公平性を重視する独自の理論を持つなど、15歳の少女とは思えない性格をしている。そのためか面白いトリガーの使い方をする神立を面白い人間だと思って、影浦と同様目をつけている

 

 

 改造弧月は原作の木虎の拳銃にも搭載されている、“ワイヤー巻き取り機能”が搭載されており、それに持ち手や、リールなどを追加したオリジナリティ溢れる弧月となっている。

そこにスパイダーを“釣り糸”として、スコーピオンを“釣り針”にして、釣り竿型トリガーを形成して戦うと言う他のボーダー隊員では考えられないトリガーの使い方をする。

名称は“クリル”と開発人や周りからは呼称されている。

 

 クリルは、釣り竿と同じ要領で使用することが可能で、スコーピオンの釣り針を相手に引っ掛けた後、巻き取り機能や彼女の腕力を利用して相手の位置を強制的に動かすことが可能。

 

 基本的には、敵を“クリル”を利用して、相手を拘束しつつ自分の近くに強制的に引き寄せ、回転式拳銃の高火力を押し付ける戦闘スタイルを取る。

 

 このような変則的な戦術を取る理由は、彼女が使用している回転式拳銃の仕組みによるものが大きい。回転式拳銃は、高威力で高速の弾丸を放てるが、射程が短いという欠点を持っている。そのため、もし使用するのなら必然的に相手に普通の銃手よりも近づく必要があるのだが、彼女の場合クリルで相手を射程圏内まで無理矢理引き摺り込むことで、その弱点をカバーすることに成功した。

 

 クリルの射程は標準的な射手の射程よりかは長く、銃手よりかは短いというくらいである。練度の高い弾トリガー使い相手や狙撃手相手では何もできなくなるのだが、それ以外には十分クリルは脅威であり、たとえ自分の拳銃が当たらなくても、無理矢理相手を移動させることが可能なため一対一でも十分強いのだが、A級ランク戦などの集団戦で主にその力を発揮する。

 

 主な使用例は、一本釣りの如く敵を遮蔽物のない空中に高く放り投げ、味方の狙撃手に狙撃させたり、機動力の低い味方を強制的に移動させて回避させたりなどである。

 

 

 シールドやレイガストをうまく利用してくる防御が硬い相手には、スパイダーの先にある“釣り針”を威力の高いメテオラに変更して、“クリル”を釣り竿からモーニングスターのような扱い方へと変えて戦うことがある。

 メテオラは、本来弾トリガーなため、自分から相手へ当てるべく弾丸として飛ばさないといけないので、射程や弾速にトリオンを振り分ける必要がある。しかし、スパイダーにくっつけて振り回して相手に当てれば、射程も弾速もクソもなくなるため、トリオンを全て威力に注ぎ込むことができるため、他の射手のメテオラに比べて威力が高い。

 その威力は、2発ほど当てるだけで、現時点でのレイガストは簡単にヒビが入るほどである。

 

 人によっては、そのメテオラ装着時のクリルを“グリル”と呼称する…が、あまりこの呼ばれ方は浸透していない。

 

 引き寄せ戦術に目がいきがちだが、普通の剣術の腕も確かであり、沢村から受け継いだ受けや捌きを重視した防御寄りの剣術を使用し、マスタークラスをすでに超えている。

 

 

 彼女が影浦に想いを寄せている理由である“自分のことを一番忘れないでいてくれる人”というのは、文字通り、自分のサイドエフェクトがあっても、彼のサイドエフェクトのおかげで自分のことを忘れる…ということが基本ないからである。

 

 というのも、彼女のサイドエフェクトの二つ目のデメリットである“記憶の中でも影が薄くなる”ということに対して、 “感情受信体質”がそのデメリットを間接的に打ち消せるからだ。

 

 二つ目のデメリットを打ち消す手段の一つに“定期的に朝宮帆乃を思い出す”、というのが存在する。これは時間が経てば経つほど思い出しにくくなるということは、ちょくちょく彼女のことを思い出していれば、完全に思い出せなくなることはない。ということからきている。

 だが、普通に考えて、常に一人の女に関して考え続けるのは常人なら無理である…

 が、感情受信体質を持つ影浦雅人は別だった。

 

 というのも、朝宮からの感情が体に受信すれば、彼は強制的に“朝宮帆乃”という人間を“感情受信”という面から意識してしまうのである。

 つまり、たとえどんなに離れていようと、朝宮が影浦に関して何かを思うたびに、影浦雅人に朝宮からの感情が突き刺さり、どう足掻こうと影浦は朝宮を思い出さざるを得なくなってしまう…要は、定期的に朝宮が影浦に何か思う度に影浦が“定期的に朝宮帆乃を思い出す”という状況が作れてしまうのであった。

 これにより、影浦は彼女を思い出せなくなる…といったことは無くなっている。

 

 一応、本気を出せば朝宮はサイドエフェクトを利用して感情を殺すことも可能だが、基本的にはしないため、影浦雅人のみが理論上彼女を文字通り覚え続けることができるのである。

 

 それが、彼女が影浦を気に掛ける1番の要因であり、彼女が惚れてしまった理由の一つである。そんな理由なので、彼女は気がついていないが、中々に愛が色々な意味で重い。

 

 

 

◆◇◆◇

 

 

「…なんというか、想像以上に難儀なサイドエフェクトですね…」

 

 

 僕が、彼女からのサイドエフェクトの説明を聞き終えた素直な感想がこれだ。

 友達から認識されない…これは僕も経験あるけど、慣れればそんなにキツくない。いや、きついっちゃきついんだけどさ…だが、家族からも忘れ去られるとか、個人的にはめちゃくちゃくるものがある。

 影浦先輩の時も思ったが、よくそんなきついサイドエフェクトを持っているのに性格が全然壊れないで生きてこれたな…と思う。

 

 サイドエフェクトと言うものは、別に望んでみんながみんな手に入れたものではない。人より優れた点、異常な点というのは、この現代社会においては色々な意味で“浮く”要因になる。無論、人によってはその“浮く”ことが精神に大きなダメージを与えてしまうことも多い。

 

 

「ふふ…とはいえ、このサイドエフェクト、便利っちゃ便利なので結構感謝しているんですけどね〜」

 

 

 …そう彼女が明るい声でいうが、顔が…というか、目が笑っていなかった。明らかに嘘だと素人目でもわかった。その目の奥は、とても黒い何かが写っているように見えた。

 

 

「言ってしまえば…僕も明日になっていればもしかしたら朝宮さんのこと覚えてないかもしれないってことですよね?」

 

「まあ…そうなっちゃいますね…定期的に私のこと思い出してくれたらそんなことはないと思うんですけど、そんなこと普通の人間ならできませんからね…数日間引きこもるだけで、家族含めた全人類が私のこと思い出せなくなるわけですし」

 

 

 そういう彼女の顔はとても悲しそうだ。酷ければ、世界の誰からも知られないし覚えられなくなるかもしれないサイドエフェクト…彼女は、今までどのような気持ちでこのサイドエフェクトと向き合ってきたのだろうか。

 

 

「…あ、多分そろそろカゲさん限界になっていそうなので、戻りますね…多分、この調子なら、30戦はしないと許してくれなさそうです…」

 

「あ…あはは…」

 

「神立さんはどうします?今日はもう帰る感じですか?」

 

「え?あーっと…まあ、そうですかね、なんか、色々疲れちゃいましたし、時間も時間なんで」

 

「そうですか、ではまた覚えていたらお会いしましょう…おーい!カゲさーん!」

 

 

 そう言って、そのまま振り向いてさっき影浦先輩が行った方向に走っていった…

 

 なんというか、今の話を聞いて、迅さんの言っていた“繋がり”の話が頭に思い浮かんでしまった。彼女のようなサイドエフェクトがあれば、今まで僕があってきたいい人たちとは、まともな交流関係を持つことはできないわけだから…僕だったらもう引きこもってるだろうな…なのに、あんな笑顔ができてすげえなって思う。

 さっきの“切り札”の時もそうだし、今遠目で見たら影浦先輩と朝宮さんが話しているのを見ると、どんな時よりも楽しそうな笑顔をしているのだから…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ていうか、今思ったけど、影浦先輩に別の女が近づいたら朝宮さんすげえ病みそうなんだが、そこんとこどうなんだろう。




色々重い女
『ホノ』
幼馴染の情報を「不公平だから」と流したり、不法侵入をしたりと、かなり身勝手な女かと思えば、なかなかにハードなサイドエフェクトを持っているという、なかなかにキャラが濃い子。主人公よりも原作キャラと深い交わりがあるせいで、普段はSEのせいで影が薄くても、主人公よりかは影が濃くなっている気がする。過去も、体質も、愛も中々に重いが、多分影浦に恋の感情は気づかれていなさそうな、ハズレ炒飯を食わされる不憫なEカップ。






 ちなみに、多分三門私立中学出身の子は少なくなるかもしれん…理由は、それぞれのキャラが第何中学から出ているかがわからないので、“こいつと中学からの知り合い”!みたいな設定が作れないから。

ちなみに、釣り竿トリガーの名称は"クリル"に決定しました。提供してくれた方、本当にありがとうございます!

 なんというか、多分改訂版が何回も出ると思います…正直、文才がなくて今回サイドエフェクトとかの説明がうまく書けなかったから…気に食わなくなってすぐ書き直しにくる気がする。

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