ダンジョン・フラグメント   作:トラロック

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ヴンダーカンマー
07 三理の壁


 ゴジョウノ・輝夜の変わり果てた姿を見た森妖精(エルフ)のリュー・リオンはすぐに激高した。

 正義を標榜する【アストレア・ファミリア】の中でも潔癖と言われる彼女が怒る事は稀である。

 他の団員もそれぞれ思うところはあるがリューの変貌に驚いてそれどころではなくなった。

 主神アストレアは団員達の自己判断による結果について私見を述べこそすれ、報復などは考えていない。

 地上の事は現地の者が解決すればいい。神は彼らの背中を押す程度だと思っている。一見すると責任逃れに見えるかもしれない。

 

(リオンの顔が茹でられたように赤い)

(常に怒っているような奴だがここまでのは……)

 

 団長であるアリーゼ・ローヴェルも落ち着きなさい、とは言ったが聞いてくれそうにないと感じている。かといって諦める事は出来ない。

 仲間の危機なのだから。

 その当人は何食わぬ顔で食堂に顔を出し、右手だけで平然と食事を摂っていた。

 常に着物姿だったが不自由になった身体の為に簡素な衣服に変えていた。それと遺憾ながら下着は身に着けていない。

 

「私の問題だ。貴様が怒ったところで意味はあるまい」

「しかし!」

「それに腕は自分で斬った。ついうっかりな。マーレに報復しようとは思うなよ。【アストレア・ファミリア】の恥を晒すだけだ」

(うっかりで腕斬るかね)

(……輝夜ならやりかねない)

 

 輝夜は目覚めてすぐに主神に頭を下げた。勝手をしてすまない、と。

 詳細こそ話さなかったが一連の問題に闇妖精(ダークエルフ)の冒険者マーレ・ベロ・フィオーレが関わっている事は確かだ。

 怒りが収まらないリューにもう片方の腕を落とせば静かになるか、と脅すと不本意ながら彼女は席に着いた。それで気が晴れる訳もない事は団員達にも分かる。

 それから数日、不遇の身となった輝夜は茫然というわけではないが無為な時間を過ごしていた。剣を振るでもなく、本拠(ホーム)の庭に出たり、自室に籠ったり、特別何かをしているわけではなかった。

 

 
 

 

 他の元気な団員達はそれぞれ組みを作ってダンジョンに挑んでいた。黙っていてもお金は増えないので。

 それと正義の使徒としての仕事も休止するわけには行かない。こちらはアリーゼが輝夜の分まで負担することになった。

 最近、【ソーマ・ファミリア】が襲撃を受ける事件が起きた。その調査に団員が駆り出されている。

 殺人事件ではなく神が夜な夜な誘拐されるというもの。翌朝には戻されるが誘拐犯と戦闘になると怪我をする冒険者が後を絶たない、とか。

 

「……ソーマがね~」

 

 頬に手を当てて考え込むアストレア。

 同郷ではない神とはいえ他神(ひと)事ではない。先の大戦でも十柱ほど神が天界に送還されたばかりだ。危害を加える目的が無いにしてもアストレアの警護を厚くすることは急務だった。

 とはいえ、アストレア本人は危機感の無さそうな顔で(せわ)しなく働く眷族の様子に満足していた。

 

(……誰一人欠ける事なく。そんな奇跡が何度も続くわけがない)

 

 正義の在り方について眷族と討論する事がある。

 神であれば明確な答えがある筈だと思われがちだが、当のアストレア本人でさえ曖昧な概念だと認めている。

 人それぞれと言ってしまえば身も蓋も無い。

 他の神々も司る事柄こそ違いがあるが大体いい加減だ。悪い意味での適当とも言う。

 厳格な神こそ地上では珍しい部類ではないかと神であるアストレアの所感だが。

 

「……神なんてただの象徴に過ぎない。貴女はどうなのかしら?」

 

 眷族の大部分が出払っている中で残っているのは輝夜だけ。

 極東から来た隻腕の剣士は気怠そうな顔で主神を見据えた。

 正義とは反吐が出るもの。今も昔もそう思っていた。

 

「そうですねー。それでいいんじゃないですか。全知零能の神様なんですから」

「……天界じゃあそれなりに有能なんですよ、我々神は」

 

 と、苦笑気味に応える女神。

 下界に降りる時に神々は規則(ルール)を取り決めた。それは善神悪神問わず守っているもの。

 絶対悪を標榜した邪神(エレボス)すら守っていた。

 

「何か言いたそうね」

「……魔法が使えるようになりました」

「……そう」

「初めて自分に魔法が発現した時のような興奮はありませんでした。……ああ、こういうものか、とがっかりしたものです。いえ、失望と言いますか……。代償に見合っていない過分な能力といったところです」

 

 輝夜が取得した魔法の中で比較的安全に行使できるものをアストレアに見せる。

 精神力(マインド)の消費が僅かな簡単なもの。けれども、それすら普通の一般人は行使する事が出来ない。

 力ある言葉と共に発現するだけで奇跡を目の当たりにしている気分になる、筈であった。

 

「【ステイタス】は当人の才能の前借……。では、これはどうなんでしょう? 神様的に……」

「それは本人の資質に関係なく別の(ことわり)によって作用しているもの、と私は判断します。行使する時は貴女の力を使うのでしょう? 与えられた才能を消費するのであれば、それはもう貴女の一部であり才能と変わらない。ただの子供が剣を持って剣士になれたら、それはその子の才能ではなく与えた者の思惑だと言えばいいのかしら?」

「……言い得て妙ですな。……然り。アストレア様はいつも欲しい言葉をくれる」

 

 自分の力で扱えればもうそれは当人の才能の一部だ。借りものであっても使いこなせばいいだけ。どう使うかは当人次第。

 自分もそんな考えを持っていたのではないのか、と自問する。

 

「自分のバカさ加減に腹が立ってきました。……元々莫迦だったということで、気晴らしにダンジョンに行っていいですか?」

「いいけど、その格好をどうにかしないと」

「不自由な身の上なのでご勘弁を。……こんな身なりでも正義を内包する眷族です」

 

 女神に軽く頭を下げた後、退出していった。

 残された女神は苦笑を滲ませ、外に顔を向ける。

 何も出来ない神は眷族の無事を祈るのみ。けれども、神でも内に秘めた思いがある。

 アストレアが見ている先は果たして景色()()なのだろうか、それとも――

 

 
 

 

 時が過ぎ、六人規模で下層を目指すことになった【アストレア・ファミリア】の眷族は十八階層の開けた場所で野営の支度を始めていた。

 怒り狂っていたリューを宥めつつモンスター討伐の仕事を回して事なきを得ていた。

 被害者たる輝夜がリューを適度に痛めつけて頭を冷やさせたことも功を奏し、今はマーレに報復などしなくて済んでいた。

 輝夜の所感でも彼に手を出すのは危険だと思っている。

 残り半数は誘拐犯と戦闘になり、ボコボコに返り討ちに遭った。

 曰く、あれは化け物だった。武器を使われていたら死んでいたかもしれない、と。

 

「……オラリオにはまだ化け物が潜んでいるようだな。楽しい都市でワクワクするぜ」

 

 と、小人族(パルゥム)のライラは嗤う。だが、団員六人を一人で撃退したという誘拐犯には少し興味があった。

 見た目の印象からも身に覚えがない。先の戦いでも見かけなかった冒険者だという。

 左右の髪と瞳が黒と白で別れている特徴的な姿。一目見れば強く印象に残りそうな――

 

「ソーマって神様が酒造り以外に興味が無いから無理矢理連れ出している、っていう理由も分からなくはないんだが……」

「あの【ファミリア】はあんまりいい噂聞かないしね。ギルドも犯人逮捕には乗り気ではないみたい。酒を盗んだ訳でも殺人を犯したわけでもないからって」

 

 器物損壊が出ればきちんと賠償するらしい。精々、壁を破壊する程度。

 誘拐する理由は【ステイタス】の更新。普通に声をかけても無視するから、と。

 ライラからすればロクデナシの【ファミリア】がどうなろうと知った事ではないが仕事として受けたからには調査しないわけには行かない。

 まさか六人がかりで手も足も出ないとは思わなかった。

 

「犯人は分かった。動機も明らか。勝てないなら様子見しかないわね」

 

 捕縛できない相手と分かると【ガネーシャ・ファミリア】としても警告しか出せない。

 第一級冒険者となると融通が利かない事もあるが、今回の犯人は割りと聞き訳が良いらしい。ただ、やめる気は無い、と言い切っていた。

 これでオラリオを滅ぼそうとするような相手であればアリーゼも全力をもって相対するしかなくなる。

 仲間の回復を祈りながら話題を変えることにした。誘拐事件はいずれ終息するでしょう、と無理矢理な言い分で。

 

「輝夜も復帰戦としては善戦した方よね?」

 

 共にダンジョンアタックに参加した少女に尋ねてみた。

 普段は着崩した衣服だったが今回はしっかりと武装している。着物ではなく極東の『忍者装束』に似たものになっていた。

 短刀を駆使するが仲間達と連携する戦い方に切り替え、前面に出ないようにしていた。

 時々短刀が光る。それが輝夜が得た魔法の一つだ。

 

「使いこなすにはまだまだ修練が必要だが……。悪くない」

「輝夜に(なら)ってアタシらも魔法を使うとなったら……、皆腕を落とさなければならないってか? 酷い【ファミリア】の姿だな、それは」

 

 ライラの言葉にリューは眉根を寄せ、輝夜は苦笑する。

 アリーゼも少し想像したが障害者だらけになるのは冒険者として致命的ね、と。

 そこまでして魔法を覚えたいか、と聞かれれば――おそらく応。特に何の才能もない者にとっては何にも代えがたい能力だ。それゆえに恐ろしくもある。

 代償を払えば簡単に手に入る力というのは。

 

(輝夜の所感では何でも手に入るわけではなく、条件を満たした上でなら習得できる制限付きの魔法……)

(便利過ぎる力ってのは怪しいもんだが……)

(……仲間を守るの力は誰だって欲しい)

 

 怒りに燃えるリューでさえ力を欲している。未熟な自分を恥じるほどに。

 今回は仲間が傷ついた。だから怒っている。もし、代われるならば、と思わないでもない。その時は仲間達から逆に叱られる事だろう。

 これは立場の違いだ。だから、リューは仲間の言葉で踏み止まっている。

 

 
 

 

 迷宮都市(オラリオ)の存亡をかけた戦いからもうじき半年が過ぎようとしていた。季節は夏から秋、そして、冬へ。

 四季がある地域なので雪が降る。

 輝夜は幾分か冒険者としての勘を取り戻し、ダンジョンアタックにも自信が付き始めた頃にマーレを呼び出した。

 依頼したら普通に来た。そのいつもと変わらないおどおどとした気弱な様子とは裏腹に仕事はしっかりとこなす鉄の意志が隠れている。

 仕事の話しに託けて人目のつかない路地裏に移動する。念のために隠蔽魔法を使ってもらった。

 

「ご無沙汰だった。そちらは息災か?」

「……は、はい。いつも通りです」

 

 見た目は少女然とした姿にしか見えないが実年齢は高いという。少なくとも輝夜より年上である、と。

 簡単な近況から本題に移る。マーレに駆け引きはあまり意味がない、と感じたからだ。

 要求は一つ。

 欠損した目や腕をどうにか出来るのか、というもの。

 答えは応。ほぼ即答だった。

 何となくそうなんじゃないか、という予感はあった。

 彼らは豊富な魔法を操る。四肢の接合や再生も充分ありうる。

 

「もし、再生をお望みならばやってあげましょうか? 僕がするわけじゃないんですけど……」

「それにも対価が必要なのか?」

「……以前みたいに自分で斬らなくても大丈夫ですよ。痛かったでしょう? こちらで無痛切断が出来ますし、それほど思い詰めなくてもいいんですよ」

 

 無痛と聞いて思わず呻く。少し早まったか、と後悔の念が押し寄せる。

 考えてみれば当然か、と。

 肉体を欲しいという連中は皆ロクデモナイ、と決めつけていた。まともな奴が居るなら拝んでみたいと思っていたら目の前に居た。――片腕で軽く拝んでおく。

 

「再生できるものならお願いしたい。ちなみに普通に頼む時はどれくらいの対価になる?」

「戴けるならばありがたいです。しかし、単なる再生は受け付けていません。そちらは専門の治療師(ヒーラー)の仕事なので。今回は肉片授与によっての欠損ですから我々が責任を持っている、という事になります」

 

 つまり相手に肉片を要求した見返りならば再生も請け負う。ただの再生は受け付けていない、という理解でいいか、と言うと頷かれた。

 これらの話題を末っ子ならば怒り狂って斬りかかっている所だろうな、とぼんやり思った。輝夜当人も隙あらば斬りかかろうと覚悟を決めていた。

 ついでに魔法などの取得選びも継続してできますよ、とマーレは優しげに言ってきた。

 何も知らなければ可憐な少女に見える。内容を知った今は邪神の使徒と言われても驚かない。

 

「対価の内容は誰でも一緒なのか?」

「基本的にはそうです。敵対者には説明しません。金銭についても高位の魔法の為に必要、という理解で構いません」

 

 とはいえタダより高いものは無い、という考えから必要な対価は払いたいと告げておいた。

 まず御方とやらは魔法習得と引き換えに()()()冒険者の肉体を欲している。

 食用なのか研究用なのか分からないけれど。

 依頼を受けたからこそマーレは言った。自分の身体はその結果である、と。

 

「寿命を持つ生き物はいずれ死にます。ですが、肉体を保存し、再生技術が確立出来ていれば理論上は不老長寿……。さすがに不死というわけではありません」

(……なるほど、よく分からん)

「それと……、冒険者に力を与える様な事は難しいです。出来るとすれば特訓の場くらいで魔法で簡単に増強させる、というようなものは……。【ステイタス】の数値を操作する技術はこちらにはありません」

(……修練場のようなものがあるのか。それと肉体をどうするのかは秘密と……。いや、今聞いた事が事実だとしても目的が分からない。単なる趣味なのか?)

「とにかく、そちらの思惑に乗った結果だ。……ただ、目的が知りたい。冒険者の肉体を手に入れる本当の……という奴を」

 

 深入りすべきではない事は重々承知しているが、もはや手遅れだ、と輝夜は自己判断した。だから、聞けるうちに何でも聞こうと思った。

 簡単な事であれば、と前置きし彼らの目的を教えてもらった。

 

 次代の住民にする。

 

 マーレ達が実際にそうであり、異邦人は現地の肉体を再利用し、住民として使役している。元の肉体の持ち主はそのまま人生を歩んでもらっているから問題はない、と。

 突飛な話しに思わず思考放棄しそうになった。

 いや、ちゃんと説明しているのだから聞かなければならない事は分かっている。

 人格については秘密だが分かたれた人格が元の人格に影響する事は無い。その時には互いに時が離れ過ぎているから、だと。

 分かりやすい例えでは自分と子孫は思考も人格も共有していない。そんな理解で構わない、と。

 

「……ああ、えーと。現地の人間を誘拐するんじゃなくて肉体だけもらって再生し、それを使っているだけ?」

「はい、そうですね」

(再生した肉体は勝手に考えたり動いたりできるのか? ……何らかの技術を持っているから出来ると言っているのか)

 

 魔法の一覧表は低位だけのものを見せてもらったが高位となるとまた可能性が広がるのだろう。おそらく、不可能と思える事も彼らにとっては可能足らしめるに違いない。

 マーレというより御方とやらがますます恐ろしくなってきた。

 そして、やはりリューが怒り狂うのは必然だ、とため息が漏れる。

 しばしの逡巡の後、右腕を上げて降参だ、と宣言した。

 まず敵対は現実的ではない。危険すぎる。敵対的な存在でない事だけが救いかもしれない。

 思わず好きにしろ、と呟いていた。すぐに気づいて穏便に頼む、と付け加えた後、意識を持って行かれた。

 その後は勉強三昧が待ち受けていたが、想像していたより普通だった。いや、前回と同じと言ってもいい。

 マーレは真面目で仕事熱心な少年だった。それだけは間違いない事実かもしれない。

 欠損していた左腕と左目が戻り、気が付けば元の路地裏に来ていた。

 白昼夢にでもなかったかのような気分だ。

 

「新たに習得した能力はきちんと練習しておいた方が良いですよ」

「あい分かった。腕の件といい、懇切丁寧な対応に痛み入る」

 

 今回は『巻物(スクロール)』をいくらか貰った。魔法の練習にどうぞ、と笑顔で渡されたものだ。――今回、持って行かれた対価がどれほどなのかは怖くて聞けなかった。

 手に取ると脳内にどんな魔法が封入されているのか理解でき、それらは力ある言葉で発動できるという。

 巻物(スクロール)を使うには本人が持つ職業(クラス)に因み、取得可能な一覧表にあれば使え、無ければ使えない。よって他人に譲渡しても意味がないことが多い。ただし、他人が同じような職業(クラス)を持っていれば使用できる可能性がある。

 と、最後まで丁寧な仕事をする彼に本当に脱帽した。それと――

 悪い印象を持ってしまったが終わって見れば彼らとちゃんと向き合えばなんということもない事が分かる。(いささ)か怪しすぎるが。

 

 
 

 

 本拠(ホーム)に還り復活した姿を見せれば大半は喜び、リューはまた怒りを再燃させる。どちらにせよ、末っ子は気に入らなければ何でも牙を()くようで頭が痛くなる。

 それと忘れてはいけないのは隻腕状態を放置した理由だ。

 修行や鍛練の一環でそういう状態で構わないと言い出す冒険者が結構居たらしい。確かに輝夜もそのつもりで再生を願い出なかった。というより知らなかった自分が悪いのだが。

 言わない奴が悪いのか。自分の無知が悪いのか。

 

「再生出来るなら腕とか取り放題?」

「……おそらくそうであろうな」

「それなら別に輝夜じゃなくても切断が好きな人がやれば……」

(……その辺りは私が何も知らないからなんとも言えないが、そうではない気がする)

 

 単に人の四肢が欲しい、というのもおかしなものだ。その辺りは考えなかった。

 そうでなければ四肢と言わず全身、いや誘拐でもすればいい。屈強な冒険者を拉致する事もマーレなら出来るかもしれないが、実際には大事(おおごと)になって取得どころではなくなる。

 食用という観点だと変態の考えは理解したくない。

 

「……いやいや、四肢の再生ってオラリオでも聞いた事無いよ。それってすごい技術だと思う」

 

 と、言ったのは【アストレア・ファミリア】の回復担当であるマリュー・レアージュ。

 冒険者界隈にある治療では接合こそあれ無からの再生は存在していない。精々が傷の超回復だろうか。多少の例外があるかもしれないが完璧に再生させる技術は()()()()()()()()

 かの万能薬(エリクサー)でさえも出来ない。

 

「その分、対価はデカイだろうな。五億ヴァリスも吹っ掛けるだけはある」

「……しかもただの再生は受け付けないっていうんでしょ? 金銭目的ではないのは明らかよね」

「何なら頭が良さそうな……ライラ辺りが聞いてくればよろしい」

「おいおい、アタシを褒めても何も出ないぞ」

 

 ライラと輝夜は互いを小突き合う。

 ただし、内容的には物騒極まりなくライラとてマーレに突撃する気になれない。

 興味本位で近づいていい相手ではない、と理解したからだ。ダンジョンの仕事で満足するべきだ。

 確かに魔法の魅力があるから彼に四肢を差し出してもいいと思う冒険者は一定数居るだろうけれど、それでも冷静になって見れば悪魔との契約に匹敵する。

 こうして仲間に詳細を話しているがマーレは特に制限していない。宣伝もしていない。興味があるなら対価次第ですよ、と言っただけだ。

 ――敵対しても撃滅するだけですから、なんてあどけない少女然とした顔で平然と言ってのけるに違いない。そして、それが出来る実力を確実に有している。

 

「……それよりもアストレア様から見て、外部から魔法を得るのはどうなんですか?」

 

 と、先ほどから眷族の様子を温かく見守っていた女神は微笑みをもって答える。

 あなた達が自分で決めた事にとやかく言うつもりはない、と。

 【ステイタス】的にも新たな項目が追加されたが神々の規則(ルール)に支障は無い。寧ろ、冒険者たるアリーゼ達に異常を感じていなければ放置するしかない。

 

「私の感覚でも特に問題があるとは思えないわ。二つの(ことわり)がうまく噛み合っているというか……。よく調べていると誉めるべきか」

「【ステイタス】の数値を操作できない。それは神だけの特権……」

「……いえ、私の都合で数値をいじったりは出来ないわよ。それはあなた達が得る【経験値(エクセリア)】が反映されているだけだもの。他の神にだって出来ないわ。それこそ規則 (ルール)違反よ」

 

 もし、もっと多くの眷族がマーレの要求に従ったら神会(デナトゥス)は大荒れになるでしょうね、と頭の痛くなる問題にため息をつく。

 正義を司るアストレアから見れば――別に報告義務はないので放置しても構わない。もっと混乱が広がってからならば出張る事も(やぶさ)かではない。

 見て見ぬふりをするのは褒められた事ではないが、オラリオを混乱の渦に自分で叩き込むのは(はばか)られた。だから、放置を選ぶ。

 マーレが所属する【ガイア・ファミリア】の主神ガイアはおそらく様子見をするだろう。あの女神は下界の住民達を見守ることに関しては神界一を自負している。魔法の一つや二つ与えても罰は当たらんだろうと平然と(のたま)うに違いない。

 仮に正義のアストレアが抗議(小言)しても鼻息一つであしらってくるだろう。

 

 
 

 

 それから更に数日後、アリーゼとリューは因縁の相手であるマーレと相対する。正しくは仕事の依頼で来てもらっただけだ。あと、抗議する為ではない。

 いっそ【アストレア・ファミリア】全員で魔法取得の依頼を出してみるか、と冗談交じりのライラの言葉にさすがにそれは、と団長権限で止めた。

 未知の脅威の塊であるマーレ、というか彼の上に居る御方という存在がずっと大人しくしているとは思えない。

 それとアストレアが心配してしまう。助言こそすれ心配してくれている事は眷族一同感じ取っていた。

 はっきり言えばマーレの要求に対してはっきり断ればいい。欲深い冒険者には難しい事だが。

 

「というわけではっきり聞くわ。冒険者の肉体でなければならない理由を教えて」

「ちょ、直球過ぎます」

 

 アリーゼの清々しい質問にリューは慌てた。

 裏の読み合いなど盛大に放り投げる。真っ直ぐ元気なアリーゼらしい戦法にライラは声に出して笑った。

 今回は久しぶりに団員総出でマーレとの合同探索に乗り出すことにした。ただし、ライラの意見を採用したわけではないし、全員でならいい勝負が出来るかも、とも思っていない。

 

 みんな一緒の方が楽しいそう。

 

 赤い髪の人間(ヒューマン)の少女は本気でそう思っている。

 マーレは質問に答える代わりに隠蔽魔法を行使した。

 

「それは……オリジナルの肉体が必要だからです」

「……はっ?」

 

 聞き慣れない単語は『神々の言葉』として知れ渡っている。

 共通語(コイネー)ではない言葉がそれに当たる。

 大抵は言葉の雰囲気(ニュアンス)で理解される。

 

「再生魔法も元となる肉体が無ければ行使できません。全くの無から人を作り出すというのは……人造(コンストラクト)に分類され、それでは全く意味を為しません」

 

 たどたどしい言葉が多いマーレが専門用語を繰り出すとアリーゼ達の頭にたくさんの疑問符が浮かび上がる。ただし、それは言い逃れのでっちあげ出ない事を輝夜は身をもって理解している。

 マーレの言い分では単なる作り物ではなく、現地で生まれた生命体そのものに興味がある、となる。

 輝夜を例に出し、再生した腕は他人の腕でない、と言った。

 オラリオで理解できる事柄では欠損した腕に他人の腕を接合すること、と言うとマリューは理解できた。

 

「その元となる肉体があるからこそあなた達はあなた達として存在出来ます。そして、それを手に入れるのは元となる肉体が必要です。我々は対価を要求する事で手に入れる手段としているわけです」

「例えば私が身体を上げると言えばどうなるわけ?」

「丸ごとだと普通に誘拐案件だと思います」

(でしょうね)

(いやまあ、うん……)

 

 聞き方が悪かったのか、質問者が莫迦だったのか。

 団員達が呆れに似たため息を一斉についた。

 

「少なくとも戦力として(ほっ)してはいません。それは神々との契約に基づきます。与えこそすれ奪い過ぎるな……。それゆえに妥協できる範囲での交渉となっています」

「……あれで妥協……」

(というより神様達は知っていたのね。アストレア様は知らない風だったようだけど)

(……いや(むし)ろ、全知零能といっても神だ。マーレの所業を見逃しているとは思えねえ)

「与えた力をどう使うかは当人次第……」

「『神の恩恵(ファルナ)』を与えた神様次第ってことにもなるわね」

 

 方法的にはどちらとも言える。神かマーレかの違いだ。

 強大な魔法を扱う冒険者が居たとして、それを与えた神は果たして自分達にとって害悪か英雄か。

 小難しい理論が存在するかもしれないが、アリーゼ的には便利であればオッケーと思いたいところだった。

 

 
 

 

 冒険者の肉体と例えに出したが実際には拘りは無く、貰えるのであれば人種も職種も問わないそうだ。それは神であっても同様に。

 人格については秘密とされているが悪く考えないでください、とマーレは言った。

 そういう混乱が起きるから頭部は避けているんです、と珍しく慌てて弁明する。しかし、あまり効果は無い。

 

「人によっては悪用も出来るわよね」

「そうですね。初期にこの方法論を思いついた方は色々と試行錯誤されていました。今は随分と体系化され、規則(ルール)も決められてきました。交渉においての条件も含まれます」

(……今は安全……、というかそうなるように長く議論してきたのね)

「神様がアタシ達に『神の恩恵(ファルナ)』というよく分からん力を与える時に悪用とか考えなかったのかって話しじゃねえか。神は良くてマーレは駄目なんて暴論もいいところだ」

「……確かに」

(僕じゃなくて御方なんですけど)

(……それよりもリオンの奴さっきから百面相状態なんだが、誰か突っ込めよ)

(無理)

 

 森妖精(エルフ)のリューとて理屈を理解してしまうと怒るに怒れない。

 かつて彼女は神にどうして森妖精(エルフ)を作ったと言ったことがある。それこそ暴論もいいところだ。――後で反省した。

 人体再生の方法があるとして、その使い道が神と同等であれば、やはり行きつく疑問はどうしてそんなことをした、となる。

 『超越存在(デウスデア)』然り、『超越者(オーバーロード)』然り。

 疑問をぶつけたら出来るからやった、と答えそうだ。

 

(自然の摂理に反するものを神は容認した。人界で騒ぎ立てても意味がない。昨日今日の問題じゃないから)

 

 これが闇派閥(イヴィルス)独自の技術だの問題であれば遠慮なく断罪できた。だが、マーレは――方法はともかく――ギルドからも容認されているとみて間違いないだろう。

 アストレアの反応からしても無駄よ、と言われる気配がする。

 正義は大勢に反対されれば独りよがりと言われる。多数の賛成を得るには今の段階では無理と言わざるを得ない。

 

「……それでも自分の正義は認めていない」

 

 両手を強く握りしめながらリューは言い放つ。

 怒りで今にも爆発しそうな雰囲気だが懸命に自制している。

 マーレはリューの顔を見据えつつ首を傾げた。

 

「……だが、力を欲する事は私でもする。もっと自分に力があれば、と……。大切なものを失わずに済んだかもしれない」

 

 リューの脳裏につい先日まで生きていた戦友の顔が浮かぶ。

 オラリオをかけた戦いで多くの犠牲者が出た。それぞれ思うところはあるが、(おおむ)ね自分の力が及ばなかった為だと答えるかもしれない。または人のせいにして罪悪感から逃れよう、と。

 

「リオンの言い分は分かったわ。でも、私は力が欲しい。色んな魔法を使いたいし、特殊な技能も使えるんでしょう?」

「その人に合った特技(フィート)が望ましいです。中には条件を満たせず使えないものもあります」

「『魔導書(グリモア)』なんて代物があるんだ。対して違わないだろう」

「……対価の内容が気になるところよね。それさえ解決できればリオンも頷くんじゃない?」

「潔癖の森妖精(エルフ)には受け入れがたいんだろうよ」

 

 リュー以外はマーレの提案が魅力的に映っていた。これは彼が魅了系の魔法を使ったわけではない。

 元より魔法の魅力には随分と前から取りつかれていた、と言っても過言ではない。

 冒険者たるもの、魔法の一つでも覚えたいと思うのは別に不思議ではない。

 

「もし、私たち全員がリオンの目の前で死んだら、どうする?」

「なっ!?」

「正義を語る森妖精(エルフ)のリュー・リオン。貴女の理想はその時も崩れないと言えるの?」

「アタシは……どんな事があろうと足掻く。【勇者(ブレイバー)】と結婚するまでは諦めねえ」

「……それは諦めた方が……」

「はっ、愚問よな。正義を語っても死んだらおしまい。生きて語るもの。死んだら、正義も一緒に死ぬ。それぞれに正義があるなら最後まで生き残った奴の正義が一番正しいんだろうさ」

 

 リューを除く団員達がそれぞれ自分の正義を語り、アリーゼに同意していく。

 一番若手のリューは彼らほど達観していない。先の戦いでも足を引っ張ることが多かった。

 自分の言い分を通すには――やはり力が要る。それはリューとて認めるところ。

 元より彼女は輝夜の変わり果てた姿を見た時から心の内に決意を固めていた。

 

 
 

 

 年少者であり、正義に熱く、責任感も強い。潔癖と揶揄されようが信念が揺らごうが正義の心だけは無くしたくない。

 もちろん綺麗ごとだけでは済まない事は理解している。

 胸の内に凝り固まるのは激しい葛藤――

 怒り、後悔、憐憫もあるかもしれない。

 

(……また私が足を引っ張っている。上辺だけの正義に縋ろうとしている)

 

 アリーゼ程ではないが自分も力を欲していた。問題は対価の内容だ。

 (おぞ)ましいが理屈は間違っていない。

 湧き上がる欲望を軽蔑したい。けれども、今のままでは強くなれず、また後悔することになる。あの時、力があれば――

 気が付けばマーレの胸ぐらを掴んで持ち上げようとした。だが、彼の身体は(おも)しのようにびくともしない。

 

「正義を語ったところで鼻で笑われる。ならば私にも力を寄こせ。いずれお前達の鼻を明かして見せよう」

(……うわ~、リオンがかっこいい事言ってる~)

(信じていたわ。完全に【アストレア・ファミリア】の一員ね)

(……少年に(たか)女戦士(アマゾネス)みたい)

(……これで全員の賛同を得られたってわけか。何とも面倒クセーな、潔癖の森妖精(エルフ)様はよ~)

(同胞として申し訳ない)

「マーレ君。全員が乗り気になったみたいだけど、大丈夫?」

「問題ありません。……ですが、僕らは決してオラリオに混乱を(もたら)したいわけではありません。そこはご理解ください」

「了解したわ」

 

 リューの態度を無視する形でマーレは黒い棒を握り、もう片方の空いている手で掴んでいる彼女(リュー)の腕を平然と折った。

 いや、そのまま千切り捨てた。

 軽く呻いたリューは己の短くなった腕から血が噴き出す様子を茫然と眺める結果となる。

 

閃光爆裂(フラッシュ・バースト)集団大地拘束(マス・バインディング・アース)酩酊霧(ユーフォリック・ミスト)

 

 マーレは淡々と魔法を唱えた。

 現場に強烈な閃光が迸り、アリーゼ達の足元の地面が溶けだして身体を拘束していく。それと船酔いの様なまっすぐ立っていられない気分になって意識が朦朧とし始める。

 抵抗虚しく【アストレア・ファミレア】は全滅した。ただし、命を失ったわけではない。

 無力化出来た事を確認したマーレは輝夜の時と同じように連絡を取り、現場から居なくなる。

 残るのはリューが流した血痕のみ。

 

 
 

 

 それから数日後、アリーゼは本拠(ホーム)の庭に出て空模様を眺める。

 生きてるって素晴らしい、と少しだけ大きな声で言った。叫ぶほどではないが感動を表したい気分だった。

 他の団員もだいたい似たような感じで、一番落ち着いているのは輝夜くらい。彼女はほぼ付き添いという形で大したことはしていないし、されていない。

 少し夢を見過ぎたが現実としてレベル(スリー)とレベル(フォー)が取得できる魔法の程度は中位まで。それ以上は【ステイタス】に影響が出ると警告を受けた。

 デメリット無しにする方法があるにはあるが、【アストレア・ファミリア】に提示できる権限が足りないので無理です、とマーレは言った。

 

「冒険者としての資質がものをいう魔法と画一的な効果のみを提示する位階魔法……。二つを両立するのが今後の課題ね」

「……そうなんだが、魔法が膨大過ぎて三つで満足しておけばよかったと思うようになるぞ、きっと」

「……戦闘時はそうかもしれねえが、探索や生活にも役立つんだろ? 治療師(ヒーラー)の手数も増えたようだし」

 

 信仰系の一覧表を見た団員は死者蘇生の魔法が乗っている事に気付いて驚いていた。それと行使するには法外な資金が必要な事を見て再度驚いた。

 しかも失敗すると灰になって二度と復活できないという。

 先の大戦で死んだ者達を全て復活させる、というのは無茶を通過して無謀。

 

精神力(マインド)を消費するだけで何でも出来ちゃう魔法ってあるわけないわよね」

「あってたまるか」

 

 低位であればその条件の魔法は結構存在する。

 一部、あるいは高位の魔法は発動に信仰や物質要素が必要になってくる。中には【経験値(エクセリア)】も。

 それぞれ長い時間をかけて説明を受け、一部は紙面に残してもらったが全てを頭に入れるにはまだまだ時間が必要だった。

 彼女達が帰還した後、女神アストレアは全員の【ステイタス】を確認することになった。そして、しばし無言になり、少しだけ意識が飛びそうになった。

 昇格(ランクアップ)こそしていないが見慣れない項目が増えていた。輝夜の時と同様のものが。

 本人達は覚悟の上です、と苦笑気味に言っていたが主神としては心配だった。だから、無茶はしないで、と言うだけに留める。

 そして、問題は末っ子のリューだ。

 現在、自室に引き籠っていた。想像の埒外の世界を見たり聞いたり体験したりして――それとマーレに千切られた腕は元通り治った。いや、再生した、が正確か。

 

「リオンは元気を無くしているようだけど、ちゃんと魔法とかは選んでいたようですよ。しばらくは放っておいていいと思います」

「それと提供されたご飯が凄く美味しかった」

 

 肉体を再生する上で栄養を一気に失う。それを補うための食事というものが用意された。全員が量の多さに驚いたが無理せず食べれば意外と完食出来ますよ、とマーレの悪魔の様な笑顔に騙されたフリをしながら挑戦した。

 結果は完食とまではいかないが八割方は胃の中に収められた。

 残ったご飯をお持ち帰りできるのか、聞いてみると出来ます、と答えた。

 試しに持ち帰らなかった場合についても尋ねてみた。彼はそうでなければ残飯処理に回すだけ、と。

 

「……ただ、ダンジョン探索の仕事は放ったらかしなのよね」

 

 元々はそういう目的でマーレに指名依頼を出した。後でギルドに謝るべきか、マーレを再度呼び出してちゃんと探索するべきか。

 正義の名の下に嘘はいけない、と頭では思うがアストレアは寛大な女神なので黙っていればいいんでしょ、と苦笑を滲ませるのみ。

 彼女達にも止むを得ない事情があったのは理解できる。であれば一緒に怒られるくらいなんてことない。

 今は塞ぎ込んでいるリューも覚悟を決めて魔法の取得を選んだ。時間が解決するならば待ち、助言が欲しければ話し相手になる。

 見守るだけの女神に出来る事は彼女達を温かく包み込むだけ。肝心な時に役に立てないのはいつだって心苦しいものだ。

 そして、季節は巡る。新しい年。新しい出会い。

 女神の目に何度目かの新年はどう映っているのか。それを確かめる術はないが、眷族達は今日も元気に主神に挨拶し、ダンジョンに挑む。

 




付録:作中に登場した魔法 6

集団大地拘束(マス・バインディング・アース)

系統:変成術[地]
位階:魔力〈六〉、その他(森祭司(ドルイド))〈六〉
構成要素:音声、動作、信仰
距離:近距離(約10m+2m×術者レベル×2)
目標:クリーチャー1体または物体1つ×術者レベル。ただしその内どの2体をとっても12m以内の距離に収まっていなければならない
持続時間:10秒×術者レベル
●備考●
 この魔法は『大地拘束(バイティング・アース)』と同様に機能する。


閃光爆裂(フラッシュ・バースト)

系統:力術[光]
位階:魔力〈二〉、その他(森祭司(ドルイド)吟遊詩人(バード))〈二〉
構成要素:音声
距離:近距離(約10m+2m×術者レベル×2)
効果範囲:半径5mの爆発
持続時間:瞬間
●備考●
 この魔法は『閃光(フラッシュ)』と同様に機能する。


酩酊霧(ユーフォリック・ミスト)

系統:召喚術[創造][毒]
位階:魔力〈二〉、その他(森祭司(ドルイド))〈二〉
構成要素:音声、動作、物質(5000ヴァリスの価値がある珍しい茸)
距離:中距離(約30m+3m×術者レベル)
効果範囲:半径6m、高さ6mに拡散する霧
持続時間:10秒×術者レベル
●備考●
 クリーチャーを酩酊、または恍惚状態にさせる霧の塊を作り出す。


CHARACTER 7
マリュー・レアージュ

所属
【アストレア・ファミリア】
種族
人間(ヒューマン)

職業
治療師(ヒーラー)
到達階層
33階層

装備
(ロッド)
所持金
85300ヴァリス

ステイタス
Lv.3
G244耐久H132
器用G216敏捷G202
魔力H150魔導
耐異常精癒

魔法

レア・ヴィンデミア
・治癒魔法。

位階魔法
・信仰系第三位階相当。

スキル

  
装備

巻物(スクロール)
・信仰系第三位階までの魔法が封じられている。

・マーレより三〇枚分を頂戴した。


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