ぎゃる★がん だぶるライサンダー   作:ヒルカメレオン

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2話か3話ほどで完結予定です


ぎゃる★がん だぶるライサンダー

 

 

天使の矢(2丁拳銃)を使い、人々に恋と出会いを与えるエリート?天使のえころ

そんな彼女は今日も恋の伝道師として、幸運な人間の前に姿を表します

 

『おめでとうございますー!

今日一日、あなたに恋と出会いを運ぶことになりました、天使のえころです!』

 

突然そんなことを言われては誰だって驚くだろう

 

「宙に浮いて、2丁拳銃の、女の子……?」

 

でも、目の前の男は全く驚いた様子もなく

 

「そうか、ウイングダイバーか!

加勢感謝する!」

『はい?』

 

盛大な勘違いをやらかしていました

 

 

 

 

 

「そうか、君は天使なのか…そうか……」

『すみません、そのウイングダイバー?ではなくて……』

 

赤い戦闘服の男の前で恐縮し通しの少女、絵面は最悪だ

もっともえころは他の人間には見えないので安心だが

 

『あの、私も聞きたいのですが、ここはなんなのですか?

なんというか、穴蔵で人がひしめいてるようなのですが、私が送れるあなたのモテ期は今日一日ですので、出会いを求めて外に出るべきでは?』

「……天使ってのは、今地上がどうなってるのか知らないのか?」

『あ、あはは……最近まで補習だったので……』

 

それからえころは赤い戦闘服の男、ストームワンから地上の様子を聞かされた

異星人プライマーによる地球侵攻

それにより地球人口の九割以上が殺され、地上はプライマーに大気ごと作り変えられようとしている

そして生き残った僅かな人類は地下に逃れ、人間狩りのアンドロイドやネイカーに怯えているのだと

 

『……天使がこんな事を言うのはおかしいと思いますが、あえて言わせていただきます

恋愛とかモテ期とか言ってる場合じゃないでしょう!』

「ああ、俺もそう思うよ

もう天使が俺のもとに降りてきたくらいじゃ驚きもしないさ」

『ちょっと待ってください、女神様に連絡してみますので!』

 

えころが困惑しつつ携帯電話を取り出すも、ストームワンは苦笑いしながらこう言うのだった

 

「いや、もう時間切れかな」

『? それはどういうーーー』

「ストームワン、ここにいたのか」

 

えころのすぐ後ろに、一人の男が立っていた

見た目は研究者のような、愛妻家でチーズバーガーが好きそうな見た目の男

ストームワンとここまで戦い抜いてきた相棒、プロフェッサー

 

「リングが来るのは今日に間違いない

行こう、またあの事故を起こすんだ」

「そうだな、行くとしようか」

『ちょっと待ってください! 私が話についていけないのですけど!?』

 

ストームワンは、プロフェッサーの手前小声ながら、えころに向けてかすかに笑い、言った

 

「俺のモテ期が今日一日だとすると、これからいったい何が起こるんだろうな」

『え?』

 

 

 

それから地下で起きたことは、えころにとって控えめに言って地獄だった

人間を焼き殺すための兵器、爆弾を抱え自爆特攻のためのアンドロイド、主食は人間ですと言わんばかりの5m以上はあるアリやクモ

それらを彼らは高い士気で銃を振るい撃退していった

ストームワンも大型の狙撃銃2丁でタクティカルファイヤを決めEDF!EDF!と叫んでいる

いや、単にヤケクソとなっているのかもしれない

 

『ばかなばかなはかなーっ!

いったいぜんたいなんなんですかこれは!!』

「さっき説明したとおりだよ、しかし天使が見えないだけでなく俺以外には触れられなくてよかった

ネイカーに燃やされるのもサンダー!もイトダー!も嫌だろ?」

 

そして地上に出た彼らと天使を待っていたのは、さらなる地獄のような光景だった

赤紫の空に浮かぶ数十kmはありそうな機械のリング

盾と銃を持った空飛ぶイカ

小さい、とは言っても2mはある無数のイカ

対人火炎放射を持った地上円盤

 

『冗談、ですよね?

これをかいくぐってあのリングの真下に行くんですか?』

「ああ、この障害物走は8回目だがやる度にハード、いやハーデストになっていくな」

『うう……なんでもいいから早く帰りたいです

女性もいないからストームさんのモテオーラもなんの意味もないですし……

今日一日だけとはいえ、たぶん私の一生で一番つらい仕事ですよ……』

 

そして、猛攻を掻い潜り、リングから現れる砲台を落としながら、ストームとえころはリングの真下にたどりついた

 

『あ!きっとあそこが弱点ですよ!

あんなに赤く光っていますし!』

「大当たり、商品は時間旅行1名様ご案内だ」

『へ?じかんーーー?』

 

ストームワンの持つ2丁の狙撃銃からありったけの弾が吐き出され、装置の弱点へ一発も外れることなく吸い込まれる

そして装置は赤い炎を上げーーー

世界は白い光に包まれた

 

「いいぞ!成功だ!」

 

『ストームさん!プロフェッサーさんが成功と言っていますが何が起きてるんですかー!?』

「だからさっき言っただろ、時間旅行だよ」

『いえ、ですからそういった冗談はともかく本当のことをーーー!』

 

 

 

EARTH DEFENSE FORCE 9

Beginning now

 

 

 

白い光が晴れる

目を開くとそこは巨大な基地の中

赤紫の空もない、クラーケンもネイカーもアンドロイドも、共に戦った戦友も、プロフェッサーもいない

いるのはストームワンと、愛の天使見習いだけ

 

「3年前に    とうこそ!」

『はぁぁぁぁぁぁぁぁ!?!?!?!?』

 

すっかり錯乱したえころがぽかぽかとストームワンの胸を叩く

が、すぐに手が痛くなったのか、俯いてしゃがみこんでしまった

 

「すまんすまん、ちゃんと説明するから拗ねないでくれよ」

『……今度はぐらかしたら許さないですからね』

 

ストームワンはここに至る全てを話した

リング攻撃時の事故により、ストームワンとプロフェッサーは3年前に戻されるのだということ(今回は更に過去に戻されたようだが)

それをもう8回も、20年以上も繰り返しているのだと

そして8回目には、ストームワンについてきたえころもタイムトラベルに巻き込まれたのだと

 

 

「3年前に      

           とうこそ!」

『分かりました、女神様に電話して指示を仰ぎますので少し待っていてください』

「おお、理解力の限界を超えて冷静になった

思い出すなぁ、俺も3ループ目くらいでこんなふうになったっけ」

 

Pururururu……

Pururururu…………

 

《はぁ~い、女神様よぉ〜》

『えころです!あの、その、ちょっと今信じられないことになっていまして!』

《大丈夫よぉ〜、えころちゃんの状況はよぉ〜く分かっているわぁ〜

でも、そのせいでわたしの先輩がカンカンよぉ〜

刻の神様がね、激おこぷんぷん丸ムカ着火ジェノサイドキャノンよぉ〜》

『せ、先輩? 刻の神様?』

《そうよぉ〜、わたしは愛の神様だけど、他にももっともっと偉い先輩たちがいるのよぉ〜

例えば慈悲の神様とか、調和の神様とか、今激おこぷんぷん丸ムカ着火ジェノサイドキャノンエンドオブアースな刻の神様とかねぇ〜》

『えっと、その刻の神様がとっても怒っているのはよく分かりましたけど……』

《【そろそろ刻の天秤の片皿を空にしてやろうか……】って言ってたわぁ〜

まあそれは置いておくとしてぇ〜》

『置いといていいんですかそこ!?』

《えころちゃん、お仕事は延長ねぇ〜》

『えっ、いやでも、もうストームさんのモテ期の一日は終わったんじゃ』

《なにを言ってるのかしら〜、ストームさんのモテ期はあと三年後よぉ〜

そのモテ期が終わってからえころちゃんは天界に帰るのよねぇ〜?

それに、タイムトラベルに加わったえころちゃんが今帰ったら、刻の神様にす ご い こ と されちゃうかもしれないわぁ〜》

 

どういうことかは分かる

でも分かりたくない

そんなえころの気持ちを知ってか知らずか、女神様は最後のトドメを刺した

 

《あと三年、頑張ってね〜♪》

『いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!』

 

 

 

タイムトラベルに巻き込まれたえころを待っていたのは、また地獄だった

破壊の後に住み着いたアリとクモ

人類が生み出した狂気の人型クレーン

攻撃と防衛、テレポーションアンカーとバルガとをコンクリートミキサーにかけてブチまけた、ここは228基地のゴモラ

次回「本日の予定」

3年間、えころと地獄に付き合ってもらう

 

「いやー、今回は調子がいいな!

テレポーションアンカーもバルガでぶち折ってやったし、先輩も生還したし9回目にして完全勝利ってやつだな!」

『今までどんな酷い戦局だったんですか

……いえやっぱりいいです聞きたくありませんので』

 

 




PS5では地球防衛軍6をやっています
Switchではぎゃる★がんだぶるぴーすをやっています
混ぜました
楽しんでいただければ嬉しいです
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