推しの子 in SAGA   作:片倉の推しの子Bです

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お待たせしました!
Bパートのガタリンピック回です!
・・・と思っていたのですが、書きたい事が多すぎてまた分けます。

後半はほぼ出来てるので近日あげます!

たくさんのお気に入りありがとうございます!こんなに沢山の人に読んで貰えて嬉しいです!



第七話 GO!GO!ガタリンピック! SAGA

ドライブイン鳥のCM撮影を終えてから数日が経った。

本来CMは撮影から、編集、放送までに早くても数ヶ月はかかるものだけど、巽が上手い事言いくるめたみたいで私達のCMは数日後にはテレビで流れるらしい。

変な人だけど、仕事の手腕は本物だ。

元々佐賀のローカルチャンネルがそこまで観られてないのかもしれないけど・・・。まあでも名前を売る、ていう意味では成功・・・かな?

 

 

 

 

・・・

 

 

 

 

 

夜、日課の水浴びを終えた私は皆といつも寝てる寝室へと歩いていた。

 

・・・ヨカ・・・ヨカ・・・

 

するとわずかだが誰かの声が聞こえる事に気づいた。

フランシュシュの皆・・・じゃない。男の人っぽいし。巽かな?

あれ?そういえばあまりこっちには来たことなかったかも・・・。

なんとなしに声のする方に足を進める。

 

声はとある部屋から漏れていた。ここまで近づくと流石に気づく。巽の歌声だ。それに水が断続的に落ちる音も聞こえる。これって・・・。

 

「よっかよっかよかー♪」

 

扉に近寄り、耳を当てて確信した。

巽め・・・私達は水浴びと称して庭でホースから出る水で身体を洗ってるだけなのに、自分は暖かいシャワーを浴びながら、陽気に歌まで歌っちゃうんだ・・・ふーん。

 

扉から離れてどうしてくれようか考える。

・・・よしっ、とりあえず巽の部屋を物色してから罰は考えよう。私、物を盗まれるのは慣れてるからね〜。絶妙に困るものを隠してやろう。あのサングラスとかいいかも。いつも身につけてるし。

私は来た道を急ぎ足で戻って行った。

 

 

 

 

・・・

 

 

 

 

巽が普段使ってる部屋に到着した。

ここに来るのはゲリラライブの前日以来だ。

もうだいぶ昔のことに感じる。あの時の私はまだやんちゃだった・・・。一ヶ月も経ってないけど。

 

まあ今はいいや。

ドアノブを掴む。相変わらず鍵はかかってないようであっさりと開いた。

 

「誰!?」

 

あれ?先客がいる。

扉を開けると中には私と同じ名前のゾンビがいた。

 

「あれ?愛ちゃん?」

 

「ッ、・・・てアイか・・・」

 

「やっほー、こんな時間にこんなところでどうしたの?」

 

愛ちゃんは確か私より前に水浴びに行ったはず。その後すぐに寝室に行ったと思ってたけど、ここにいたんだ。

そんな愛ちゃんは巽のパソコンの前に座っていた。

 

「それ、巽のパソコン?愛ちゃんパスワードとかわかるの?」

 

「・・・あいつ、結構自室を空けること多いから。前に一度忍び込んでパスワードを調べておいたの」

 

おお・・・結構愛ちゃんも行動力あるなー。見つかったら巽がうるさいだろうに。

 

「まあ、でもパスワードはすぐにわかったんだけど」

 

「そうなの?」

 

「・・・引き出し開けたら付箋にパソコンのパスワード、『zonbilandsaga』て書いてあった」

 

「ああ・・・」

 

いるよね。大事なパスワードをわかりやすい位置に書いておく人。危機意識が足りないねー。

 

「あなたも何か調べ物?私二回目だからわかるけど、あと十五分くらいで戻ってくると思うから調べるならすぐに調べた方がいい」

 

「愛ちゃんはもういいの?」

 

「まあ今日調べようと思ってたことは調べ終えたし。・・・それにやっぱりネットが使える、てわかると調べたいこと山ほど出てくるでしょ」

 

愛ちゃんが席を立つ。私に席ごと譲ってくれるみたい。

 

「・・・ありがとう。お言葉に甘えさせて貰うね」

 

愛ちゃんには最初嫌われてると思ってたけど、仲直りして以降、妙に優しい気がする。

私としても同じアイドルで、たぶん生きた時代が近いこともあって愛ちゃんとは話しやすい。

それにしても愛ちゃんには助けられてばかりだ。私と違って皆のダンスレッスンを見ながら、ライブの全体的な立ち位置とかもしっかり指示を出してるし。

生前もこういう子がB小町にいたら私も・・・なんて考えはわがまま過ぎるか。

 

「私はあっちであいつが来ないか見張ってる。・・・調べ終えたらしっかりと履歴も消しておく事。やり方はわかる?」

 

「たぶんこのブラウザ見たことあるからヘーキ。何から何までありがとね、愛ちゃん」

 

「気にしないで。誰だってゾンビになって生き返ったら心残りがあるだろうし」

 

そういうと愛ちゃんは部屋から出て行った。

私は愛ちゃんに感謝しつつ、パソコンの前に座った。

検索窓にカーソルを合わせ、文字を打ち込んでいく。

 

私には秘密がある。

それは私が二児の母親である事。今をときめくアイドルが十六歳で子供を産んだなんて世間に知られれば大スキャンダルだ。

たぶんまだこの秘密は世間に公表されてない。

検索窓に『アイドル アイ 出産』等入力して検索ボタンを押す。案の定、全く関係ないサイトや掲示板の雑談程度しかヒットしなかった。

よしよし、社長達もまだバレてないみたいだね。

 

次に私は苺プロのサイトを開いた。自分の子供、ルビーとアクアが今どうしてるか、を調べるためだ。

・・・あれ?社長がミヤコさんに変わってる。佐藤社長はどうしたんだろう?まあでも今は時間がないし、また今度でいっか。

所属する俳優のリストが載ったページを開く。

 

──ルビーはアイドルで・・・アクアは役者さん?──

 

私が薄れゆく意識の中で言った言葉を思い出す。あの時は少しでも二人と話していたくて、頭に浮かんだ言葉を声に出していた。もし二人があの言葉を覚えていれば、このリストに名前があるはずだ。もちろん他の事務所に所属してる可能性もあるけど・・・。

ただこの前ドライブイン鳥のCM撮影の時にぴえヨンが言っていた、苺プロは最近B小町を復活させた、て。ならきっとそこに、ルビーはいるはず・・・!

私は半ば確信を持ちながらリストを調べていた。

そしてついに見つける。

 

『星野ルビー:アイドル』

 

震える指でページを開くとそこには成長したルビーが写っていた。

 

きゃ・・・きゃ・・・きゃわーーーーーーーー!!!

嘘っ、私の娘可愛すぎて困る〜!私譲りの小顔に目鼻も整っていて抜群に可愛い!!今は高校生だろうし学校の男の子が黙っちゃいないでしょ!

 

くっ、ずっと見ていたいけど、アクアも探さないと・・・!

ルビーが『星野ルビー』で活動してるし、アクアもおそらく『星野アクア』で活動してるはず・・・。

 

あった!『星野アクア:俳優』

 

マウスをクリックするとルビー同様に成長したアクアの画像が出てきた。

 

かっ・・・かっ・・・かっこいーーーーーーー!!!

嘘っ、私の息子かっこよすぎて困る〜!アクアはあの人似かな。でもあの人より知的でイケメンて感じ!!これ学校でモテモテでしょっ、絶対!

 

ん?下に活動履歴が載ってる。なになに・・・。

アクアのページにはアクアがこれまで参加したお仕事が並んでいた。

結構いろんな映画やドラマに参加してるみたい。子役の頃から役者の仕事を続けていたんだ・・・。期間が空いたりもしてるみたいだけど、まだ芸能界にいてくれて嬉しい。

夢中になってアクアの芸歴を見ていた私は最新のお仕事の名前を見て、指が止まった。

 

れ、恋愛リアリティーショー・・・?

 

な、なにそれ?恋愛ドラマ?いや聞いたことがある・・・。確か同世代の男の子と女の子が集まって恋愛する台本のないリアルな番組・・・だったはず。

アクアも参加してるみたいだし・・・も、もしかして・・・番組中にキスしたり、恋人を作ったり・・・?

私の記憶の中のアクアを思い出す。確かに幼児にしてはしっかりしてたけど、まだまだアクアは子供だしいやでも今は十六歳だしなんなら私は十六歳で二人を産んでるし・・・。

だ、駄目だ。番組の内容が気になってしょうがない。

流石に一から動画を見る時間はないけどエゴサすれば、結末くらいはわかるはず・・・!

私が検索窓に『アクア 今ガチ』と入力しようとしたところで、外で見張っていた愛ちゃんの声が聞こえて来た。

 

「やばっ、・・・アイ!あいつもう戻ってきそう!早く履歴消してパソコン落として!」

 

「えっ、あっ、わ、わかった!」

 

くっ、調べられなかった・・・。とりあえず急いで検索履歴を消してパソコンの電源を落とす。

そのまま私達は寝室まで逃げるように走り去った。

 

 

 

・・・・・・・・・

・・・・・・

・・・

 

 

 

ドライブイン鳥のCMがお茶の間で流れ出して数日、私達は幸太郎さんの召集を受け、洋館にあるいつもの地下室にいた。

朝早くから呼び出されたけど今日は何するんだろう?

 

「あの・・・さくらさん」

 

「あれ?純子ちゃんどうしたと?」

 

「なんかアイさんの様子・・・おかしくないですか?」

 

「あー確かに・・・」

 

最近アイちゃんの様子が変な事は私も気づいていた。

レッスン中に皆とダンスのテンポがズレてたり、歌の練習で一人だけ一番と二番を間違えて歌ったりと細かいミスが増えてきたり。

今も上の空、て感じで何もないとこをずっと見つめている。時折何か呟くあたり、本当にゾンビになったみたいで少し不気味だった。

 

「この前のCM撮影の時にアイさんは生前所属していた事務所の方や知り合いの方に会ったと聞きました・・・。もしかしてそれが原因で昔の事を思い出してホームシックになってるとか?」

 

「うーん、確かにありえるけん・・・。も、もしかして昔の事務所にまた戻りたいと思ってるとか?」

 

「そんな!せっかく私達仲良くなれたのに・・・」

 

「私だって嫌に決まっとうよ?でもそれくらいしかあんなに悩む理由なんて・・・。愛ちゃんは何か心当たりないけん?」

 

「・・・一つ、心当たりがある」

 

「え?何?」

 

「実はこの前、巽がお風呂に入ってる間に部屋に忍び込んでパソコンを使ったの」

 

「幸太郎さんの部屋てそんな簡単に忍び込めるんだ・・・」

 

というかお風呂ずるい・・・。いい加減に私達も湯船に浸かりたいけん・・・。

 

「その時偶然アイに会ったからパソコンを使わせてあげたの。何か調べたがってたみたいだから」

「結局途中で巽がお風呂から戻ってきたから私達はパソコンを消して逃げた。でもよく考えたら、あれから今みたいにぼーっとしてる時が増えたように思える」

 

「・・・アイさんはぱそこんで何を調べたんでしょうか?」

 

「・・・わからない。私は巽が戻ってこないか外で見張ってたから」

 

うーん。八方塞がりやけん・・・。おそらくパソコンで調べた何かが原因で悩んでる、て事はわかったけど結局わからない事が多過ぎるけん・・・。

 

 

「リリィもね、アイちゃんが何か元気ないと思って朝アイちゃんに聞いてみたの。悩んでるならお話聞くよ、て。でもアイちゃん、辛そうな顔をした後にごめんね、てだけ言って教えてくれなかったの・・・」

 

「リリィちゃん・・・」

 

アイちゃんは結構リリィちゃんに優しい。仲直りしてからはごはんのおかずをあげたり、布団を敷いてあげたりといろいろと普段から世話を焼いてるのを見かけるし。

そんなアイちゃんにリリィちゃんもよく懐いていた。

リリィちゃんにも言わないなんて・・・。

 

「あーもう全然わからんわー!」

 

「ヴァゥヴァゥワー!」

 

サキちゃんもたえちゃんも心当たりがないみたい。

悩んでるなら力になってあげたいけど・・・。

 

 

「・・・わっち、アイはんが悩んでる理由がわかりんした」

 

「え!?」

 

「姉さん!一体どういうことつか!?」

 

ゆうぎりさんがアイちゃんのことを見ながら合点がいったかのように呟いた。

 

「あれは・・・恋の悩みでありんす」

 

「「「「「・・・恋!?」」」」」

 

こ、恋・・・てあの男の人が女の人を好きになったり、女の人が男の人を好きになったりする・・・恋のこと!?

 

「ええ・・・間違いないでありんす。島原のお客さんの中に、花魁に恋をしていた人がおりんした。今のアイはんはそのお客さんと同じような目をしておりんす」

 

「恋・・・」

 

「マジか・・・」

 

純子ちゃんは口に出して顔を真っ赤にしている。サキちゃんは逆によくわかっていない顔をしていた。

 

「で、でもアイドルやよ?私達。アイドルが恋愛てまずいんじゃ・・・」

 

「そう?リリィはアイドルが恋してもいいんじゃないかな?て思うな。だってアイちゃんだってアイドルである前に女の子なんだし!」

 

「そ、そうなのかな・・・?そ、そうだ!同じアイドルだった純子ちゃんと愛ちゃんはどう思う?」

 

「へ!?わ、私ですか!?わ、私は恋愛なんてそんな・・・まだ早いと思います・・・!」

 

純子ちゃんは顔を真っ赤にしながら首をぶんぶん振っている。

この反応を見るに、純子ちゃんは生前も恋人とかいなさそう・・・。

愛ちゃんは・・・

 

「アイが恋?いやありえないでしょだいたいあいつが恋なんていつするのてか仕事が恋人ていうかファンが恋人ていうかでも結婚願望はあるて以前ネットで配信してたようなそもそも──」

 

「あーやべ、こりゃまた壊れたな」

 

ああ!愛ちゃんがまたバグってしまってるけん!虚な目で独り言を繰り返す愛ちゃんは映画の中に出てくるゾンビみたい・・・。

 

「でも恋したとして相手は誰なんだろう?やっぱりこの前偶然再会した監督?て呼ばれてた人なのかな?」

 

「確かに・・・正体はバレてないみたいやったけど、仲良さそうやったし・・・」

 

「だとしたら結構歳の差あるけんな・・・。歳上好きやっとか?」

 

アイちゃんが恋の悩みを抱えてることから、アイちゃんが誰に恋しているのかに話が変わっていく。

 

「いや待て!一つ大事なことを忘れていたけん・・・!」

 

「だ、大事なこと?サキちゃん、それて何のこと?」

 

「・・・うちらの近くにも歳上の男が一人おるやんか・・・!!」

 

「ま、まさか・・・?」

 

「ああ・・・、相手はグラサンかもしれん」

 

「ええ!?アイちゃんが幸太郎さんの事を!?」

 

思わず大きな声が出る。

はっとした私は思わず口を押さえて、アイちゃんの方を見る。

幸いにもアイちゃんは話を聞いてなかったみたいで、先程と変わらずぼーっとしていた。

ふぅ・・・危なかったけん・・・。

 

一息ついた私はふと先程まで、愛ちゃんが言っていた独り言が聞こえない事に気づく。

気になって愛ちゃんの方を振り向くと、

 

 

独り言をやめて、首だけでこちらを見ていた。

 

「ひっ!?」

 

180度首が回転してる事と、ゾンビのような虚な目をしてる為、正直かなり怖い。

 

「・・・そういえばあいつの部屋に忍び込んだ時、アイはなんであいつの部屋に来たんだろう・・・」

 

愛ちゃんが気づいてしまったと言わんばかりに言葉を漏らす。

今の愛ちゃんからは、何かしでかしてしまいそうな恐ろしさがあった。

こ、これはまずいけん・・・!

 

「あ、愛ちゃん!き、きっとレッスンの方針とかで幸太郎さんに相談をしに──」

 

「逢引じゃなかと?」

 

「さ、サキちゃん!しーっ!しーっ!」

 

口の前で指を立てて、サキちゃんにそれ以上喋らないようにジェスチャーをする。

しかし、サキちゃんは面白がって愛ちゃんへの煽りを続けていく。

 

「まあグラサンの奴、声はいいやけんな!イオンライブの後もアイと二人で話してたしもしかしてホの字、て可能性も・・・」

 

「わ、わーっ!サキちゃん!そんないい加減なこといったらいかんて!」

 

 

 

 

そんな事を話していると扉が勢いよく開けられた。

いつも通りグラサンをつけた幸太郎さんが部屋に堂々と入ってくる。

 

「はいっ、おはようございま〜す!・・・て、何じゃいっお前ら!さっさと席につかんかい!これから次のフランシュシュを有名にするための作戦会議を始めるんじゃい!」

 

ああ!ま、まずいけん!今の愛ちゃんの目の前に姿を現しちゃ・・・!

 

「・・・」

 

あれ?愛ちゃんが静かにしてる・・・。

もしかして・・・実はそんなにサキちゃんが言ってた事信じてないとか?

ま、まあ普通に考えたらアイちゃんが幸太郎さんに恋してる、なんてことなさそうやし。

とにかく愛ちゃんが冷静でよかったー!

 

「ウォッホン!」

 

幸太郎さんが咳払いをする。そして背中から大きなフランスパンを取り出した。・・・なにしよると?

 

「メルシー・・・」

 

そのままフランスパンのにおいを嗅ぎながら、愛ちゃんの目の前までやってくる。

あ、あわわ・・・毎回、ここでメンバーの誰かにちょっかいかけるのは知ってたけど、何で今日に限って愛ちゃんのところにいくとよー!?

 

「ボンジュール・・・サガジェーンヌ、サガジェーンヌ・・・?」

 

「・・・」

 

愛ちゃんは何も言わない。幸太郎さんがすぐ側で、フランスパンのにおいを嗅ぎながら何か言ってるが無反応だった。

幸太郎さんは不審に思ったのか、耳元で同じことをしようと近づく。

 

「サガジェ・・・」

 

「ふんっ!」

 

それを待っていたと言わんばかりに、愛ちゃんの強力なボディーブローが幸太郎さんのお腹に直撃した。

 

「ぶへっ!?」

 

幸太郎さんが勢いよく吹き飛ばされ、仰向けに倒れる。そこに愛ちゃんは馬乗りになって追撃を始めた。

 

「愛ちゃん!?」

 

「ふん!ふん!ふん!」

 

愛ちゃんが幸太郎さんにマウントポジションから容赦なく拳を振り下ろす。

それはまさしくゾンビ映画でよく見るゾンビ相手に人間が恐怖のあまり、過剰に暴力を振るうワンシーンだった。

・・・いや、シチュエーション逆やけど!

 

「いいぞ!愛!やったれ、やったれ!」

 

「やっちゃえやっちゃえ〜!」

 

サキちゃんもリリィちゃんもそれを見て応援する始末。

 

「もう!愛ちゃん駄目だってば!サキちゃん達も煽らないで!皆も止めて〜!」

 

私は必死になって愛ちゃんを止めるのだった。

 

 

 

 

・・・

 

 

 

 

「・・・はい、それじゃあ次のフランシュシュアピール作戦を発表するんじゃい!」

 

「チッ」

 

「・・・」

 

巽がちょいちょい、とさくらちゃんを手招きする。さくらちゃんが戸惑いながらも席から立って巽の側まで行くと、そのままコソコソと耳打ちした。

 

「・・・なあ、なんで愛は今日あんなにキレてるんじゃい。正直全く心当たりがないんじゃが」

 

「あ、あはは・・・。ええと、なんていうか」

 

私の無駄に良い耳が内緒話の内容を聞き取る。

なんか私の意識が飛んでる間にいろいろあったみたい。

 

駄目だ。最近はアクアが出演した今ガチの内容が気になって仕方ない。

結局あれから巽の部屋には行けてないし・・・。うう・・・レッスンでミスも増えてきたから気をつけないと、て思うのに。

でももしアクアが今ガチで恋人を作っていたら、その人は将来のお嫁さんになるかもしれないわけで。アクアのお母さんである私には、その相手がちゃんとアクアの相手として相応しいか確かめる必要があるわけで。

まあ頭が良いアクアの事だから相手の子もしっかりしてると思うけど。いや、でもアクアはああ見えてアイドルとかにハマりそうだったしなー。私とルビー以外を推してるアクア・・・あ、悲しくて涙が出てきそう。あーもう!気になって仕方がないよー!

 

・・・それにしても私がさくらちゃんの助けを求める声で意識を取り戻す間に、愛ちゃんが巽にマウントポジションとって殴っていた理由も気になる・・・。

今は愛ちゃんも落ち着いているみたいだけど・・・。

 

サングラスがずれた巽が、さくらちゃんを席に戻すと改めてホワイトボードの前に立ち、次のお仕事の概要の説明が始まった。

 

「次の作戦は、お前らがパリジェンヌに負けない佐賀ジェンヌになるために、ガタリンピックに出場して貰う!」

 

ガタリンピック?何それ?オリンピックみたいな?

 

「嘘やろ・・・ガタリンピック?」

 

「あれ、普通に誰でも参加できるよ」

 

サキちゃんが感動のあまり、震えながら立ち上がる。

その隣でリリィちゃんが小声で溢していた。

 

「ねえ、巽。ガタリンピック、て何?」

 

私が疑問を口に出す。愛ちゃんや純子ちゃん達も心当たりはなさそうだった。

それを見たサキちゃんが我慢できないといった感じで口を開く。

 

「・・・信じられん、お前ら全員佐賀失格じゃーーーい!」

 

 

 

 

・・・

 

 

 

 

 

ドライブイン鳥のCMの時と同じく、巽が用意した動画がテレビに流れる。

そこには泥だらけになりながらいろいろな競技に参加する人達が、楽しそうに汗を流している姿が映っていた。

 

なるほどー。つまり泥んこになりながらいろんなオリジナル競技に参加するローカルオリンピックみたいなもの、てことか。

 

「華やかさ・・・いうよりかは泥だらけ、て感じですね」

 

「リリィやりたくなーい!」

 

 

 

「ええい、黙れーい!」

 

そう叫んだ巽はいつもの一張羅ではなく、フランシュシュと書かれたTシャツを着ていた。

え?ださっ。デザインにセンスの欠片もないし、小学生でも今時そんなの作らないよ?

 

「えっ」「やば」「何そのゴミみたいにださいTシャツ」「ああ・・・」「死ね」

 

案の定、皆からの評判も最悪だった。

なんか一人だけ殺意漏れ出てるけど。

 

「・・・」

 

再び巽がさくらちゃんを手招きする。

 

「なあやっぱり愛のあたりがキッツいんじゃが・・・。本当に心当たりがないのか?」

 

「そ、そやんですかね・・・?いつも通りな気が・・・?」

 

「・・・」

 

巽はさくらちゃんを席に戻すとホワイトボードの前で言い放った。

 

 

 

「はい!今回お前らにはこのTシャツを着てガタリンピックに出場してもらう!」

 

やっぱりかー。

皆は諦めたような顔をしていた。

 

唯一目を輝かせていたサキちゃんが、巽に詰め寄る。

 

「いつから!?いつ行くと!?」

 

「今からじゃああああああああい!!!」

 

「きたああああああああああああ!!!」

 

半ば予想していた巽とサキちゃんのやりとりを聞く。

とりあえず今回も皆と一緒にフランシュシュの名前をアピールする作戦らしい。

・・・一旦今ガチの件は忘れよう。流石にお仕事に影響が出たらプロ失格だ。それに外出できるなら試したい事もあるし。いつものように嘘を纏った笑顔を作り出す。・・・よし。これでオッケー!

さあ今回もフランシュシュの知名度アップ作戦、頑張りますか!

 

 

 

 

・・・・・・・・・

・・・・・・

・・・

 

 

 

 

 

今私は公衆電話の前にいる。ガタリンピックに参加する為、巽からハリウッド直伝のメイクをされているので周りからゾンビとバレることはない。

ポケットには以前巽からちょろまかした十円玉が三枚入っている。

そして今私は一枚の名刺を握りしめていた。『ユーチューバー ぴえヨン』と書かれたその下には彼が所属する苺プロダクションの連絡先が載っている。

 

私達が住む洋館にはテレビやパソコンはあるが、電話が一つもない。

巽はスマホを持っているようだが、私達は誰も持っていない。

それは単純に電話を使う機会がないから置いてないのか、素顔を出せない私達が助けを呼びに外に連絡できないようにする為なのか・・・まあどっちでもいいか!

 

大事なのはここに連絡すれば・・・ルビーとアクアの声が聴けるかもしれない、て事。

私が星野アイだと伝えて会う事もできるかもしれないし、私がゾンビでも・・・二人なら受け入れてくれるかもしれない。

 

ただそれをすれば私はフランシュシュでいられるだろうか。

皆を大切に思ってはいるけど、二人にすぐ会えるとわかったら私は放り出してしまわないだろうか。

 

様々な思いが胸を渦巻く。震える手で十円玉と名刺を握りしめる。

 

・・・

よしっ、電話だけ掛けてみよう。ルビーかアクアが出てくれれば声を聞く事はできるし!

意を決した私は十円玉を入れようとして──

 

「アイちゃーん!どこいったとよ?もうすぐ受付始まっちゃうよー!アイちゃーん!」

 

私を呼ぶさくらちゃんの声で指を止めた。

 

・・・。

私は名刺と十円玉をポケットに入れると公衆電話から離れる。

電話をかけなかった事に安堵しつつ、私は声のする方へと足を進めた。

 

「ごめんねーさくらちゃん、ちょっと周りの景色を眺めてたんだ」

 

「あ、アイちゃんいた!この辺来た事あると?」

 

「ううん、初めてー。いやー私、昔は変装しないと外出られなかったから、なんかこのままだと新鮮でさー」

 

「へ、へー、流石元トップアイドル、流れるように有名人あるあるを・・・。ちなみにアイちゃんはどんな変装をしとうと?」

 

「私は帽子とサングラスを掛けて、あとマスクかな?それでもたまにバレちゃって、週刊誌にすっぱ抜かれてたけど。いやーやっぱりオーラてのは隠せないものだねー」

 

さくらちゃんと話しながらガタリンピック会場へと移動していく。

今日は結局掛けられなかったな。・・・まあいっか。多分ゾンビに寿命とかないし、また時間を見つけて掛ければいいよね。

 

 

 

 

・・・・・・

 

 

 

 

 

更衣室で用意されたTシャツに着替える。

やっぱり何度見てもださいなこれ・・・。鏡を見てため息を吐きながら更衣室を出る。

皆と受付を済ませていると、さくらちゃんとたえちゃんが遅れて出てきた。

 

「あれ?二人とも遅かったね」

 

「ヴァイ!」

 

「あはは・・・たえちゃん着る時にTシャツ破いちゃって・・・。また破かんように二枚着せてあげたけん」

 

「ああ・・・確かにあのださいTシャツ、在庫めちゃめちゃあったね・・・」

 

私達が今日着る用に渡されたものとは別に、裏にダンボールが山積みされていたのを思い出す。

私達の一番の稼ぎどころでもある物販で売られるフランシュシュ初のグッズがこれかー。

これは相当頑張らないと活動資金どころか借金まみれなんて事になるかも・・・。

うう、死んでからもお金に困るなんて・・・。

 

「ヴァッ!」

 

「たえちゃん、Tシャツ二枚も着て動きづらくない?大丈夫?」

 

「ヴェイヴォヴ!」

 

「そう?なら良かった。たえちゃんは運動神経良さそうだからね〜。今日は期待してるよー!」

 

 

 

 

 

・・・

 

 

 

 

 

鹿島ガタリンピック。

それは有明海の干潟を利用した運動会だ。

毎年開催されるこのイベントの記事を書く為、サガジン編集部の大古場と犬走は観客席に来ていた。

 

競技場を整備するスタッフや参加する選手が一望できるこの場所で、記事になりそうなものを探していると犬走がある事に気づいた。

 

「あれ、CMの子達やないですか?」

 

「ん?」

 

大古場が持っていた双眼鏡で犬走が指差した方を見る。

そこには先日テレビで観たドライブイン鳥のCMに出ていた女の子達がいた。

まさか双眼鏡まで使って見ると思わなかった犬走がからかいがてら

 

「お、大古場さん、がばい食いつきますね」

 

「・・・馬鹿やろ」

 

「七号ちゃんもいるかなあ?サインとか貰えへんかな・・・」

 

「あくまで俺らの仕事はガタリンピックの記事を書くこと。アイドルの追っかけじゃなか」

 

「わかってますよ〜と」

 

犬走の平たい返事に呆れた目を送りつつ、大古場は再度双眼鏡で彼女等を見た。

 

「・・・やっぱどっかで見た事あるんちゃるなあ」

 

 

 

・・・

 

 

 

開会式が終わり、最初の種目である、私達が参加する競技の説明が始まった。

競技場である干潟には自転車が等間隔に置いてあり、その前には数十メートルはある細長い板が並べられている。

 

「さあ始まりました!ガタリンピック名物のガタチャリ!細い道を自転車で走り切るというものです!」

 

「はーい! それではまずデモンストレーションとして、佐賀警察の方に走ってもらおうと思いまーす。では意気込みを!」

 

「どーも、今日は、ムツゴロウの平和を──」

 

司会のお姉さんが自転車の隣に立つ警察の人にインタビューをしている。

ていうかあの警察の人は確か・・・。

隣で愛ちゃんと純子ちゃんが怯えていた。

やっぱりあの時、私達に銃を撃って来た人だ。

となると、薄暗かったからあまりしっかりと顔は見られてないと思うけど、あまり近づかない方がいいかも。

 

「はいでは早速スタートして頂きましょう!位置についてよーい・・・」

 

パンッ。

お姉さんがスタートのピストルを鳴らす。

警察の人は雄叫びをあげながらスタートし・・・

 

「はい、こんな感じになりまーす」

 

数メートルも走れずに板から落ちて泥まみれになっていた。

 

「みなさん頑張ってくださーい」

 

観客席から笑いが起きる。

なるほどー。あの自転車でこの細い道をゴールまで板から落ちずに走り切ればいいのかー。

でも観客席の様子からすると、普通はゴールするの自体が難しいのかな?どっちかというと泥まみれになるのを見るのが目的なのかも。

そう考えるとレースに勝つよりかはいかにお客さんの印象に残るか、を狙った方がいい感じかな?

 

「では、次の方、自転車の元まで来てください!」

 

 

「サキちゃん、頑張ってね!」

 

「任しとけ!二輪じゃ負けんばい!」

 

スタート位置に来たサキちゃんが自転車に足をかける。

サキちゃんは昔、バイクでやんちゃしてたみたいだし、自転車も得意みたい。

これはもしかしたらゴールまで行けるかも!

 

「それでは第一レース行ってみましょう!」

 

司会のお姉さんがスタート位置に立つ選手一人一人に意気込みを聞いていく。

 

「それでは次の方、意気込みをどうぞ!」

 

「はいっ!あたしはフランシュシュ二号て、言います!この佐賀でアイドルやってます!よろしくおしゃああああああす!」

 

「おおー気合十分ですね、頑張ってください!・・・それでは皆さん、準備はいいですかー?」

 

 

「ぶっちぎってやんぜ!」

 

 

「位置についてよーい・・・」

 

パンッ。

サキちゃんがスタートと同時に物凄い勢いで飛び出す。

すごいっ、本当に早い!これならっ・・・

サキちゃんはそのまま勢いよくコースアウトして干潟に飛び込み、泥まみれになっていた。

 

 

 

その後もフランシュシュの皆が続いていくが、皆途中で板から自転車が落ちてしまい、泥まみれになってしまった。

 

そして次は私の出番だ。

用意された自転車のグリップを握る。

・・・?ブレーキが利かない。故障かな?と思って他の人のを見てみたけど、全てブレーキがついてなかった。

ああ・・・これ、もしかしてゴールできても止まらないから絶対に泥だらけになるやつだー・・・。

 

となると、ここで知名度を上げるにはいかに観客席に印象に残る転び方をするか、だよね。

一応バラエティー番組の経験はあるけどこんな競技の経験は無いしなあ・・・。

 

「それでは、次のレース行ってみましょう!お姉さん、意気込みをどうぞ!」

 

「はーい!私はフランシュシュ七号でーす!私の前に走った女の子を含めて全部で八人のアイドルユニットです!今日は名前だけでも覚えていってねー!」

 

とりあえず観客席からカメラを向けてる人に、アイドル用の笑みを見せてアピールしておく。

 

「おお!今日はメンバー全員でありがとうございまーす!・・・では皆さん、位置について、よーい・・・」

 

よし、こうなったらいい感じに走って、途中で皆の視線を集める感じの派手な転び方をしよう。

そうしたらフランシュシュの知名度も上げられるはず!

 

パンッ

 

銃の音と同時に私は自転車に乗って走り出す。

しかし、スタート位置から板にタイヤが乗る寸前にタイヤがスリップした。

 

へ?

 

そのまま私の身体は宙に浮き、顔から泥がたっぷり詰まった干潟にダイブした。

 

 

 

 

 

・・・

 

 

 

 

 

「アイちゃんおかえり〜」

 

「・・・ただいまー」

 

皆のところに戻ってきた私は全身泥まみれだった。フランシュシュの名前がプリントされたTシャツも汚れてしまって読めない。

それに顔からダイブしたこともあり、未だに鼻や口の中がジャリジャリした。

 

「もー酷い目にあったよ・・・」

 

「意外でした・・・アイさん、自転車乗れなかったんですね」

 

「昔ちょっと練習したんだけどねー。いやーゾンビになって運動神経上がった気がするし、いけるかなーて思ったんだけど」

 

「ぎゃはははっ、おいアイっ、お前がばい変な声になってんけん!」

 

「うー・・・泥が口に入った時に飲み込んじゃったのかも・・・。言われてみると喉もジャリジャリする気がする・・・」

 

「大丈夫?あ、もしかしたらお水たくさん飲めば治るかもしれんけん!水道があっちにあったからあとで一緒に行こうね」

 

「ちょうどわっちらの服も泥まみれになってありんしたし、次の競技までに皆で洗い落とすとしんすか」

 

「さんせーい」

 

 

 

 

 

・・・

 

 

 

 

 

水道に着いた私達は早速常備されていたホースを使ってお互いの泥を洗い落としていく。

いやーゾンビでもこんなに暑い中、水浴びするとどこか気持ちいいもんだねー。

Tシャツの柄も見えるのになったし、そろそろ戻って・・・

 

「・・・」

 

皆の視線を感じて私も顔を上げる。

そこには私達には慣れ親しんだ生気のない、死人の顔が並んでいた。

 

「・・・え?」

 

慌てて顔が見えないよう皆と円陣を組む。

 

「やべーっ、やべーっ!」

 

「こ、これって水でメイクが落ちた、てこと?」

 

「どうしましょう?急いで巽さんにまたメイクをして貰わないと・・・!」

 

「これじゃあリリィ達、競技に出られないね」

 

「と、とにかく、このままじゃまともに移動する事だってできないから何か考えないと!」

 

「・・・先程のように泥まみれになるくらいしか思いつかないでありんすなあ」

 

「って言ってもこの姿じゃ近くの干潟まで行くことだってできやしないばい!」

 

「あっ、じゃああれ、使おうか?」

 

私が指差した先には通路を区切る為に置かれた赤いカラーコーンが並んでいた。

 

 

 

 

 

・・・

 

 

 

 

 

カラーコーンを被って全身を隠しつつ移動し、干潟に飛び込んだ私達は再び泥まみれになっていた。

もちろんTシャツもまた汚れてしまった為、書いてある文字は読む事ができない。

これじゃあフランシュシュの宣伝にはならないね・・・。

 

「せつないで・・・ありんすな」

 

ゆうぎりさんの呟きが風に乗って飛んでいった。

 

 

 

 

 

・・・

 

 

 

 

 

「あ、でも次巽が出るみたいだよ?」

 

「ふーん、ええやん、あのグラサンが泥まみれになるとこ見とってやろうぜ」

 

私達がレース場を見てるといつもの服を着た巽が現れた。

 

「・・・なんであいつはTシャツ着てないわけ!」

 

「しかもめちゃくちゃ緊張してるし・・・」

 

「一切フランシュシュの宣伝しないまま、意気込み終わっちゃいましたね・・・」

 

私達が呆れていると、司会のお姉さんが次の選手に対してマイクを向けていた。

そこには私達と同じ若い女の子達が立っているのが見えた。

お、あれは同業者ぽいね。カメラの位置とか気にしてるし。私達以外にもアイドルが参加してるんだー・・・。

 

「わー、あの子達可愛い・・・」

 

さくらちゃんが溢す声が聞こえる。

だけど、私の耳にはもう届いていなかった。

最初の子がお姉さんの持つマイクに喋り掛ける。

 

「嘘・・・」

 

私はそこにいた子から目を離せなくなっていた。

輝くような金髪に紅い宝石のような瞳。人懐っこそうな、どこか私と似たような笑顔。記憶の中にある声よりもどこか大人びたような声。何よりも左の目に宿す特徴的な星の光。

この前見た、苺プロのホームページに載っていた写真よりも、実物はもっと輝いて見えた。

 

 

 

 

「東京から来ました!星野ルビーです!B小町、てアイドルユニットで活動しています!皆ー、今日は名前だけでも覚えていってねーッ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




途中で切る時は、頭の中でメフィストを流しながらこのシーンならメフィスト流れそう!てとこで切るようにしてます。

純子ちゃんが皆の事をもう名前呼びなのは、アイを倒す為に協力した時に仲良くなった、てことで一つ。

では感想、指摘、高評価、どしどしお待ちしております!
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