――ERROR――後藤 袙瑠が制御下から離脱――――制御不能――
よぉお前ら、今俺は渦中の中心で静観を決め込んでいる。
そう……あれは、主人公くんにスキルを取らせるところまで遡る――
――主人公くんにスキルを取らると、黒い靄が俺に向かって来るではありませんか!!
え、なにこれ怖い怖い怖い。
知りません! 俺、これ知りません!
黒い靄が纏わりつき穴という穴から入ってくる、*1き゛も゛ち゛わ゛る゛い゛。
冗談だと思いたい程きもちわるい、無理矢理入ってくるもんだから吐き気が凄い。
すごいったらすごいんだ。(小並感)
「なにこれ……こんなの知らな――」
気づけば俺の意思では体が動かないではありませんか、うーごーけー。(無駄な抵抗)
『教官! 教官!!』
主人公くんの声が遠い、これは本格的に不味いのでは……
『
うわっ!! うっせ! めっちゃ響いたんだけど耳……耳? キーンとした!!
てか今の俺の声か……? でも俺は一言も言ってないぞ?
『飛鳥ちゃん♡私の最愛の人♡だから飛鳥ちゃん以外はいらない…………飛鳥ちゃん以外の人……死んで!! 消えて!! 撃ち殺す!!』
『
俺が近くに浮遊していた盾を一つ手に取り、特例分隊の皆に殴りかかる。
えっ、銃使わないんすか、今撃ち殺すとか言ったのに?
それを受け止める主人公くん、そんな熱いバトルを繰り広げてる時、俺はというと…………酔っていた。
き゛も゛ち゛わ゛る゛い゛わかった、これジェットスターに似た気持ち悪さだ。体を一切動かさず視点だけが動く画面酔いに近いあれだ。
『飛鳥ちゃん以外の人はいらない!! 消えてっ!』
『飛鳥って誰ですか!?』
飛鳥推しの俺は手に持っていたアサルトライフルを掃射。
各々自分で対応しているな、主人公くんは銃弾を斬り伏せながら突っ込んでくる。怖っどこのデスゲーマーだよ。
ピンチだな、よし! ピンチだよな! 手伝ってやる!! *2
主人公くんが攻めに攻めまくっている一方、飛鳥推しの俺は防戦一方と思いきや、入れ代わり立ち代わり戦況がコロコロと変わる。
分隊全員でやっと俺と渡り合ってるのちょっと面白いな。
手伝ってやるよ。(上から目線)でもなこれいつもの4倍疲れるからあまりやりたくないんだよ。
俺の意思では動かない体からいまだによく分からないものが流れ出し、狼を象っていく、ストールは今回休みだ。
心なしか盾の数が減ったような気もする。
『君は教官の狼? 君も敵?』
狼は否定するように首を振る、俺はこれで信じるやつはアホだと思う。
『わかった……だったら今が攻め時、皆んな行こう! 正気に戻ってください、教官!!!!』
『? 誰!? 私と飛鳥ちゃんだけの楽園を邪魔するのはぁ!!』
信じちゃうんだ…………ちょっと怖いんだけど。
だがそんことよりも、わたしゃね嬉しいんだよ。*3
あんたがここまで立派に育ってくれて。わたしは嬉しいよ…………ポテチ持って来い!!*4
という一人茶番をしていると。
『
必殺技だぞお前ら、必殺技だぞ!!
そういえば、*5お前ら略式について何処まで理解しているんだ?
ふむふむ……ならば俺が教えてやろう、略式というのはあらかじめ指定した凡庸スキルを全選択するといったあまりにも使い道のない詠唱なんだ。
ついでにだが改定は略式の中身を自動変更する詠唱だぜ!!
『飛鳥ちゃん、ごめん、ね…………』
主人公くんの斬撃が盾を切り裂き俺に届く、その時不思議な etc.
俺の体を動かしていたのはこの黒い靄なのか、体から靄が出て行くと体を動かせるようになった。
手を握ったりして動作確認、終わったら取り敢えず……
「確保……!」
この靄を捕まえましょう、次に袋に詰めていってらっしゃーい。いやな、お前らこれ多分重要なことだから。
「これを……返してきて…………」
「わうっ」
それに投げてる訳じゃないからいいじゃん。言動から考えて別世界の俺的なやつじゃん、だから帰ってもらうだけだよ。
「教官……ですか?」
「う……
いきなり攻撃は良くないよ、櫻樹ちゃん……メッだぞ。
俺は手を挙げ戦意がないことを示す。感覚的にバンザイ体操みたいだな、今からでも変えようか。
手を頭の後ろに回し直し戦意がないことを示し直す。
「教官……なんでバンザイから頭の後ろに手を回したんですか?」
そう痛いところを突かれ、顔が熱くなっていくのがわかる。
「ちょっとあんた……それを聴くのは残酷過ぎるわよ」
「先輩……信じられません」
「気持ちは分かりますが尋ねないであげてください」
「えっ? 僕が悪いの!?」
「取り敢えず……敵意、ないから……良い?」
「あっはい」
許された……ゆるすぎないか? まさかとは思うが他の奴にも同じ事やってないだろうな?
「チョットアトーチョットアトー」
またいるぜあの鳥、お前今幸せか? 辛かったら――
「待てや、ゴルァーー」
「チョットアーーチョッチョット………………」
し、死んだ……お前は幸せだったか…………*6
俺がこんな現実逃避じみた思考になっているのは……
「それで教官、今回の申し分は?」
「ごめん……なさい……私が……迂闊な、行動をしたばっかりに……迷惑を掛けて、しまいました。罰は……受けます」
これだ、俺は怒られていた、つまり俺は怒られていた。
3人が何かを話し合っているのが見える、どの様な罰が課せられるのかが怖い。
「バツとして教官も私達と同じメニューをこなしてください!!」
「えっ……それだけ?」
良いんすか!? その程度で俺、君たちのメニュー+αやってるから何も変わんないんだけど!?
………………何も言わないでおこう、そうしよう。
「それでなぜこちらを攻撃する事態になったのですか?」
「それは――」
かくかくしかじか。
取り敢えず主人公くんにスキルを取らせた所まで説明した。
「それで、体が……私の意思じゃ……動かなく、なってた」
「そんなことが……」
そうだ、ここで釘を打っておこう。さあ、お前にはここで別ルートを選ぶという選択肢を潰されてもらう。
「再発防止の為に……思いで系のスキルを……取らないほうが、いいかも…………」
「うーーん、そうですね。たしかにあと3つあるようですし、取らないほうがいいかもしれませんね」
「ハァ……皆さん取り敢えず服を洗濯しましょう、私が洗濯機に持って行きます」
「あ……お願い」
「教官……洗濯機、壊れました……」
「……どうしよう…………」
「ちょっハー……教官、休憩は……ハーハー…………」
「いらない……」
彼女たちは俺に課した罰によって更に苦しむことになった、俺が言うのもアレだけど馬鹿なのかな?
「ハー……教官! ハー……あのワンちゃんに……ハー……合わせてください!!」
─────────────────────────
「
そう教官が唱えると教官から流れ出たものが凛々しいワンちゃんの姿を象っていく。
あのワンちゃんが忘れなくて会いたくて会いたくて気づいたら教官に頼み込んでいた。
教官が快く了承してくれたので今こうしてワンちゃんとの再開の場を作ってくれた。
「か、かわいい!!」
「それは……良かった。おまえも、良かったね…………」
この子と戦うくらいならって逃げちゃう程にかわいい、実際に私がそれで背中を見せちゃって負けてしまった。
「うん、確かに可愛いね。姫桜ちゃんが夢中になるのもわかる気がするよ」
「分かりますか先輩!!」
せんぱーい、いつもは鈍いくせにこういう時はわかってますね〜
「教官♪ 教官♪ この子! この子の名前はなんていうんですか?」
「えっ……ないよ…………」
「えっ!? ないんですか…………じゃ……じゃあ私が付けてもいいですか!?」
「え……あ、うん…………いいよ」
やった♪ やった♪ うーーんと、そうだっ!!
「うん、キミの名前はポチだよ~!」
ゴブリンの返り血を洗った洗濯機壊れちゃったんですね、お悔やみ申し上げます。
感想待ってます(n回目)
アンケートの結果狼の名前はポチに決定しました〜パチパチパチ。
感想待ってます(n回目)
狼の名前どれが良いんでしょうか?
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ポチ
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タマ
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ビス
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玄狼(くろう)
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