クズゲー転生だけは嫌だった   作:作蓋

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 戦場では花など蹂躙され、覚悟ある者ない者関わらず死にゆく。そういうものだろ? そうだと言ってくれよ、■鳥。


6話〜「君たちは戦場に咲く花のようだね」←なにいってんの?〜

「今日は、殲滅の日」

 

 ちょっと寒い季節の今日、分隊はなにか陰鬱とした空気に包まれていた。

 

 よぉお前ら、今日は予定していた暴徒殲滅の日だぞー。どんどんパフパフー、イエ~イ。

 

 そうだ、今日は殲滅の日、あの1章ボスとの顔合わせの日。チュートリアルを長々やってきた奴への嫌がらせの日だ!!

 それにしても主人公くんが全然暴力的にならないだよ。ちょっと怖いぐらい紳士的なんだよな。

 まっそんなことは置いといて、脳破壊には速すぎるイベント、開始だ。

 

─────────────────────────

 今日、僕たちは人の命を奪うことになる……らしい。

 少し嫌だな。なんて思っても世界のためには殺さなきゃいけない。

 世界のためには人を殺すしかないなんて悲しいことやりたくない。

 

「みんな。いこう」

 

 でも僕たちはやらなきゃいけないんだ。

 

─────────────────────────

 拝啓 向寒の候、皆様方はどうお過ごしでしょうか。

 私は血肉飛び交う戦場で残念自称イケメンwを待っています。

 

 なんて呑気に手紙書いてる場合じゃねえんだよ!!

 

 向かって来る敵を斬っては捨て斬っては捨て。手紙を書いて遊んでいるが忙しい。

 忙しいのだ。

 

 実際は手紙など書いてないが事実待っている。

 

 主人公くんは敵を切り裂きヒロインズは彼に熱っぽい視線をたまに送りながら、暴徒の対応をしていく。

 

 で、ボスを待っている今だが分隊は思っていたよりも疲労が目に見える。

 

「ッ!?」

 

 足音が聞こえる。ゲームではコッココォここコツコツという音がしていたが普通にザッザッ、という音が聞こえてきた。

 やっぱあれバグじゃねえか!!

 

「初めまして。戦場に咲く花たちよ」

 

 ほらきた。別にイケメンでもないのにイケメンっぽい発言して引かれてんじゃん。(イケメンでも引かれる)

 

 …………でも――あいつの固有スキルがイケメンだから無条件で惚れちゃうんだよなー

 

─────────────────────────

 それはあっという間だった。

 

 あいつが現れると同時にみんなの様子がいきなりおかしくなり。こっちを攻撃してきた。

 

「みんなどうしちゃったの!! しっかりして!!!!」

 

 どういうことなんだ? なんでいきなりこっちを攻撃してくるんだ。

 

「はーはっはっは。俺の固有スキルはイケメン! 女を俺の虜にするスキルだ!!」

「…………ッ!」

 

 袙瑠教官は!? あの人まで敵に回っていたら最悪なことに。

 

「……お前、生かしといてやるよ。憐れすぎるもんなぁ。女を取られて理由もわからないまま殺されるなんてよぉ」

 

 次の瞬間僕は腹部になにか違和感を感じてそのまま意識が落ちた。

 

─────────────────────────

「おはよう。雷倉分隊長」

 

 よぉお前らなんか効果を受けなかった袙瑠さんだ。

 今は取り敢えず学園に帰ってきたあとだ。

 

「…………袙瑠……教官? ……ッ!?」

 

 ばっ、と元気よくベットから飛び起き、距離を取る。いい反応だ。

 

「教官……あなたは男ですか? それとなんで分隊長と呼んだんですか」

「いいや、女。君、失礼。それと分隊長は死んだ。今は、君が分隊長」

「ッ!? 分隊長……」

 

 そう言って俯く。それはこの世界に来て初めて見る人の死を悲しむ人。

 

 落ち込むんだな。この世界の人間が。なぜ君は悲しむんだ? 君だけが? この世界で悲しめるのか? そうだとしたらどれだけ幸せな場所で生きてきたんだ。じゃああの時のは何だったんだ。あの時は誰も悲しめていなかったのに。この世界に人の死を悲しめる存在がいるのか。

 

だったらなぜっ!!!!!

 

 

 

 どろりと黒い感情が溢れ出す。だがこれは目の前の少年に向けるものでは決してない。

 

 …………ふぅ……一周回って冷静になってきた。

 黒い感情……そうだな黒い感情が適切にこれを表せる……と思う。

 

 取り敢えず。

 

「分隊長。取り敢えず今の、戦況の確認を」

「は……はい……」

 

 分かりきっているが一応聴いておく。

 

「敵は女性なら関係なしに魅了する固有スキルを持っていて。対するこっちは女子の裏切りがあったあと」

「絶望的だね。でも、私がいる。どうとでも、なる」

 

 そうだよ。ちょっと共通ルートでやっちゃいけない事だけれど、ここで主人公の好感度を稼がせてもらう!

 悪いなメイン&サブヒロインズここは隠しヒロインの独壇場だ。ソッチガワルインダゾッ

 

「袙瑠教官は効果を受けなかったのですか?」

「そう、私には、効果なかった。けど……明らかに……みんなの様子が、おかしかった。だから、身を隠してた。」

「教官……なんかせこいです」

「………………」

 

 そんなふうに言わなくてもいいじゃん……。

 

「そんなことどうでもいい。まずは訓練」

 

 訓練開――――

 

 

 

 

 

 

 ――――終了。

 

「空白の時間」

「どこに喋ってるんですか教官」

「……訓練って、言ったけど座学……勉強です」

 

 勉強会だぞ。ヒャッハー。

 

「まず、前にも思った……けど。boot(固有スキル起動)じゃなくて、activate(活動化)に……するべき」

 

 主人公くんは元気に手を上げると。

 

「先生! なぜboot(固有スキル起動)ではなくactivate(活動化)のほうがいいのですか!?」

 

 ノリが良いな主人公くん。お前らもこれくらいノリよく生きられるといいな。えっ!? 余計なお世話だって。人の好意は素直に受け取れ!! 斬り伏せるぞ。

 

「いい質問……です。仁くん。君の固有スキルの、特性状。固有スキルを、起動する必要はない……し。スキルを、まとめて起動する。略式(preset)は……boot(固有スキル起動)よりも……activate(活動化)のほうが、効果が高い」

「ふんふん」メモメモ

「終わり」

「はい…………はい?」

「座学終わり。やることもうなし」

 

 終わりなんだ。オラッ!!

 

「えっでも!」

「暇なら……秘密基地、くる?」

 

 秘密基地とはあの場所、神降ろしの場だ。

 そう、袙瑠ルート突入失敗時にメインヒロインに神を降ろし世界滅亡。

 とはならずに主人公に倒され理緒(メインヒロイン)に身体を返してしまう、残念神様の降臨の地だ。

 

「秘密基地……ですか」

「うん、秘密基地」

 

 

 

 

 

 

 とうちゃーく。過去ジメッとしていたが掃除は行き届き今では、大衆のロマンどうりの秘密基地だ。

 

 主人公くんはキョロキョロとこのカッコイイ空間を見回す。

 

「えっと……教官はなんでこのような場所を?」

「それは……もちろん。ゲームをするため」

 

 前世ゲームを嗜んでいた分、今世でゲームが出来ないのは俺にとって苦痛に他ならない。

 だから!! 俺はゲームをするために秘密の場所が必要だった理由だ。

 

 お前らも、もし転生したら趣味部屋を用意することを強く推奨する。

 

「私とやる?」

「……ッ!? ///」

「あっ」

 

 やべっなんかいかがわしい誘いをしているように聞こえるじゃないか!?

 

「えっ、えっと。あああうと、ちっ、ちがっ、くて……」

「きょ、教官。あっゲ、ゲーム! ゲームですね! はいっ! やります! 一緒にやります!!」

 

 やばい、あわてすぎてことばのかたちをあんまなしていない。

 

「う、うん?」

 

 なにをいってるのかよくわからないけどいいや。

 

 

 

 

 

 

 気がつくと主人公くんとチェスと将棋と格ゲーを同時にやるなんてやばい行為に及んでいた。

 そんなドM行為の代償かその後の記憶が両方とも全くない。

 

「なにをやっていたんでしょうか……僕たち……」

「うん……なにしてたんだろう……」

 

 本当になんであんな事をしていたのかが分からないまま過ごした1日なのでした。

 

 あっでも明日の残念イケメン戦のために職業系01小隊を動けるようにはしておいた。




 うおおおおおおっ。やっとシリアスブレイカーが残酷な描写に負けたー!!!! ヤター!!!!! あああああああ蘇るなあああ。

感想ください! (唐突な乞食)作者の励みになります。できれば考察など面白そうですね。(強欲)

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