月と夕刻の少年の褪せぬ誇りに差す残光   作:ゆるポメラ

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ゆるポメラです。
前回の続きになります。

それではどうぞ。



第3話 決戦前 今井リサ

数日後。羽丘女子学園(はねおかじょしがくえん)の高等部、1-Bの教室にて

 

「はあ~。それにしても友希那さん、どうしてあんな言い方したんだろう? お陰で蘭も熱くなっちゃうし」

 

前より話しやすくなったし、いい感じだと思ってたんだけどなーと悩むひまり。

 

「うー、なんかすっきりしない。ジュースでも飲んで気分転換しよっと」

 

こういうのは気分転換が大事だと思ったひまりは、ジュースを買いに教室を出るのであった。

 

 

 

 

「ミルクティーって気分じゃないし、寒いけど炭酸系にしちゃおっかな~……あれ?」

 

何を飲もうか悩みながら廊下を歩いてると、見知った人物を発見。

 

「リサ先輩だ。移動教室かな? おーい、リサせんぱ……いやいや、何普通に声をかけようとしてるの私!」

 

リサの姿を見たひまりは、声をかけようとしたが、これから2マンライブで勝負する相手なのだから、気軽にお喋りなんかダメでしょ!と思ってしまう。

 

「あれ? ひまりじゃん、やっほー☆」

 

ひまりの姿を見かけたリサが声をかけてきた。

 

「もしかして自販機行くカンジ? ならアタシも一緒に……」

「すみません、私急いでるんで!」

 

自販機まで一緒に行かないか?と誘おうとしたが、ひまりはそそくさと立ち去ってしまった。

 

「あちゃー。まあ無理もないか」

 

後輩の様子を見たリサは、あの反応しちゃうのも無理もないかと思っていた。

 

「ひまり優しいからな~。説明しちゃったら、全力でぶつかるなんて無理そうだし……とは言え、モヤモヤさせっぱなしも良くないよね。よしっ。アタシも覚悟決めますか」

 

一瞬、脳裏に悠里が『リサちゃん、絶対その役向いてないよ』と呆れた表情をしながら、自分に言ってるのが浮かんだのは気のせいだろう。……多分。

 

 

 

 

「うーん、どれにしよっかなー? ひまりは何にしたの?」

「私はソーダにしました。ちょっと寒いけど、スッキリしたい気分だったんで……」

 

自販機前にて。

未だに普通にいつも通りに、リサが話してくれるので、もしかして自分の勘違いで、本当はAfterglowと勝負なんてしたくないとか?と思っていた。

 

「炭酸か~。あ、もしかして新商品の? ティーソーダとかオシャレだよね~……ひまり? どうしたの、ぼーっとしちゃって」

「す、すみません! なんかちょっと安心しちゃって」

 

リサに呼ばれ、ひまりは慌てて返事をする。

 

「この前はちょっと険悪になっちゃったけど、今はいつも通りのリサ先輩だなーって! きっと私の勘違いだったんですよね」

「あはは。ごめんね、不安にさせちゃって」

 

ああ、良かった。やはり自分の勘違いだったんだ。と思ったひまりだったのだが……

 

「でもさ、()()()()()()()()()()かどうかはまだ分からないよ?」

「え?」

 

そう言われ、思わず、それって、どういう意味ですか?とリサに聞き返す。

 

()()()()()()()()()()()だって事」

「!!! そんな……」

 

その言葉を聞いてしまい、ショックを受けてしまうひまり。

 

「まー、ちょっと思うところがあったっていうかさ。1回壁に当たって思い知ったっていうか、なんていうか」

 

だから今回は、甘やかすのはナシと言うリサ。

 

「Afterglowのみんなが、自分達を1番だって思ってるようにアタシ達もRoseliaが1番だって思ってる。それでも自分達が1番だって思うなら、それを証明してみせてよ」

「リサ、先輩……」

「悪いけど、今回のアタシはただ優しいだけの先輩じゃないよ、ひまり。ぶつかってる今は確かにキツイけどね」

 

これはRoseliaにとっても、Afterglowにとっても必要な事なんだと思うと言うリサ。

 

「そんなの……難しくて、よく分からないです」

「ならどうして必要だと思うのか考えてみて。じゃ、アタシもう行くね。今度の2マン楽しみにしてるから」

 

それだけを言い残し、リサは行ってしまった。

 

「あっ……そんな……せっかく元通りに仲良くできるかもって思ったのに……」

「あれ~? ひーちゃん、どうしたの~?」

 

そう悩んでいると、モカに声をかけられた。どうやら今来たようだ。

 

「それで、どうしたの? なんか今にも、わーって泣きそうな顔してるけど~」

「うう……モカ~!」

「わ~、やっぱり泣いた~。ちょっとひーちゃん、いきなり抱きついたりしたら、か弱いモカちゃんは倒れちゃうよ~」

 

モカのその言葉を聞いたのか、本当に泣き出してしまったひまり。

 

「あのね、今リサ先輩に……自分は友希那さんと同意見だ。今回の自分は優しいだけじゃないってはっきり言われちゃったの!」

「リサさんが? 面と向かって宣戦布告ってやつですな~」

 

それを聞いたモカは意外だなと思った。まさかそんな事があったとは。

 

「もうわけわかんないよ~! リサ先輩まで友希那さんみたいな事を言うし……夏々は夏々で妙に冷たいし……」

「……すみません」

 

反射的にひまりに謝るモカ。実は2マンライブをすると宣言した日以降、夏々の様子がおかしいのだ。

 

具体的には……

 

『2マンライブ当日まで、みんなと一緒にするの止めるから』

 

こんな感じでAfterglowのみんなにも冷たい。

特に原因を作ってしまった蘭は、夏々に説教を受けてしまった事もあり、二重の意味で落ち込んでいた。モカも夏々の説教を受けてた1人である。ちなみにもう1人は巴。

 

「う~ん……ナナもお互いの為だって言ってたしな~」

 

そういえば夏々も『お互いの為』と言ってたので、もしかして何か意味があるのでは?とモカは思うのであった。




読んでいただきありがとうございます。
そういえば今日は、あこちゃんの誕生日ですね。
次回も頑張りますので、よろしくお願いします。
本日はありがとうございました。
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