暁に贈るアーカイブ【完結】   作:紛れもなく奴

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お蔵入りしようとしていたエピローグです。短いです。
詳しくは後書きにて
一回投稿しましたが、あまりにも誤字脱字等が酷かったので再投稿です。


エピローグ

かくして、そこは一人の少女の覚悟により

一瞬にして、地獄の戦場と移り変わる。

 

 刀を鞘から抜き、抜刀しつつ瞬く間に前方にいる武装集団に接近し、右手を振り上げ斜めに斬り下ろす。

 

 刀は溢れんばかりに炎を纏い、存在を主張し続けており、斬られた者は勿論、湧き出る炎に触れた者も同様に塵となって消えていく。

 

 大雨だった天気は、いつのまにか快晴に・・・

 私は、刀を抜いた時、自分の名前を忘れてしまいました。

 今も段々と自身の記憶が無くなっていくことに恐怖を感じますが、私の結末は決まっています。 

 まだ、何の為にこの刀を使うと決めたのか、それを覚えていれば十分です。

 

 まだ理解が追いついていないのでしょう。

 私の背後で硬直している相棒はただ立ち尽くしています。

 

 私の憧れ、人生で初め見つけた、光り輝いて見えた彼女の名前を私はまだ覚えています。

 

 

 

 

 刀を抜いた彼女には敵と呼べるレベルの存在はただの一人も存在せず

 一瞬とも呼べない期間に、武装兵士達の背後に切り抜け、切られたことを自覚させる間もなく、その全てを塵となって消していく。

 

 彼女の周辺の気温は爆発的に上昇をし続けており、付近一体の雨雲は消え去っていた。

 

 いるだけで、世界を崩壊させる。

 そんな異常の存在をこの世界の理が認めるはずもなく

 

 例えれば、この世界の理……青色のインクで満たされた一つの水槽。

 これが、このキヴォトスという世界として、

その中に、突如現れた一粒の赤色のインク……刀を振るう彼女…別次元の理の力を使う者が突如現れたのである。

 

 

 

 

 塗りつぶされますよね。それはもう当然に…

 

 今の私はこのキヴォトスの世界…その全ての異物とされ……この場に立っているだけで、……消えてしまった方が楽だと感じるほどの激痛が身体中をを駆け巡り続けています。

 

 しかし、正直もう、痛覚は殆どなく、他人事に感じる程度の感覚しか残っていません。

 

 私にはもう…私として過ごせる時間は数える程しかないのでしょう。

 

 一瞬のうちに何十人もの兵士を文字通り塵と消したこの刀の危険性に気がついた兵士たちが、あらゆる方向から、夥しい数の弾丸を私に向かって撃っていますが、まぁ…意味はありません。

 

 以前にも話しましたが、私は戦闘が苦手です………ただ、それはこの世界での常識…いわゆる銃を用いた生死が関係しにくい戦闘が殆どだからです。

 

 

 

 この刀を拾った時に叩き込まれた知りたくもなかった扱い方や技術

 永劫とも呼べる精神世界での鍛錬の数々……

 

 私には、相手を殺さない手段……つまり生かして勝つことは難しかったのです。だって刀を使って生かす戦い方なんて私は知りません。刀は人を殺す武器なのですから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 付近の敵はなし、迫り来るその全てを塵へと帰し、戦闘…彼女らの影響により焼け焦げた大地とさらに砂漠化した一帯。

 彼女が器用に刀を納めると、上昇してきた気温は急激にさがり、一瞬のうちに付近が大雨に見舞わる。

 彼女はそこに一人立ち尽くし、空を見上げていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 私が居ない世界ってどんな感じなんですかね?

 もしかしたら、先輩も死なず、ホシノも後輩に囲まれて、借金なんて何もなく、明るく楽しい学泉生活を送れる世界だといいんですけど。

 

 まぁ、そう考えられる私の意識も持ってあと数秒でしょうが、それまでに、やるべきことをやらなくちゃ

 

 

 不意に背後から誰かに服を着て引っ張られる感覚…まぁ付近にいるのは私と彼女だけですから自ずと答えは出ます。

 

 「ねぇ………教えてよ」

 私は振り向くと、彼女は掴んでいた私の服の端を放し、視線を下に向けました。

 どうやら今の表情を私に見られたくないようです。

 

 いつもの不機嫌そうな顔は声は何処へやら、今にも泣き出しそうな声が聞こえてきます。

 「何で…何で!!君の名前を私は思い出せないの!??なんで、君のことを思い出せなくっていくの??!」

 同い年とは思えない小さな彼女の頭を残っている右手でを乗せ優しく撫でます。

 私がいつも悪戯に頭を撫でると、弾かれるのに、今日はそんなそぶりもなし。

 嬉しいような悲しいような。

 

 刀を抜いた瞬間お別れの挨拶は済ませたはずでした。今…この瞬間が奇跡の一端。

 残念……もう、彼女の名前も忘れてしまいました。

 それでも伝えないと、この奇跡のような一瞬を無駄にはしません。

 

 「ねぇ、顔を上げて?」

 膝を曲げ、彼女の視線の高さまで腰をおろし涙に濡れた彼女の顔その綺麗な瞳を両目に焼き付けます。

 

 「私はね。貴方に会うまでの人生はずっとつまらなかったんです。だけど、貴女と会った後の人生は辛くてもずっと輝いていました。私はそれだけで満足……だからここでお別れ・・・・きっと、これからは人生楽しくなることばっかだよ……ホシノ」

 

 最後に彼女の名前を思い出せたのは、神様の気紛れか、幸運でしょうか。

 

 

 

 

 

 世界を日照りさせ、彼女を中心として付近の生物、建造物は守るべき対象の一人を除き、他のすべては塵と化し消え去っていた。

 彼女がこの刀を扱うに当たって引き出せる限界……つまり奥の手を使うことはなく、戦闘は終了した。

 そのおかげなのか、刀の代償で彼女の精神がこの世界から消え去ることに留まり、彼女の身体と一振りの刀はこの世界に残ることとなる。

 

 突如出現した赤のインクは青のインクに呑まれ、世界が再び青色のインクによって満たされる。

 そして、世界は再構築を始める。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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拝啓

 いつも不機嫌な顔をしている私の憧れでただ一人の親友へ

 

 実は、ユメ先輩にもホシノにも言えなかったことがあるんだけど、私が悩んでいたこと。ホシノは何か勘付いていたみたいだけど、黙っていてくれてありがとう。

 私が、この世界の全員に忘れられても、二人には覚えていて欲しくて、神頼みに等しいですが、あらゆる知識を総動員して、作成した苦し紛れの作戦で、賭けにもならないですが、原因であるこの刀の飾り台の下敷きにしておけば、もしかしたらと思って書いただの手紙です。

 

 正直自身の存在が無かったことになると告げられて怖くて怖くて仕方がないんです。

 だから、ただの私の我儘だと思って読んでください。

 

 

 私は、夕方の校舎で暁のように輝いて見えた貴方に魅せられたただの学生です。

 

 いつも迷惑ばかりかけてごめんなさい。

 力になれなくてごめんなさい。

 

 それでもホシノとユメ先輩と過ごした日常は青春とは言えないですが、輝かしいものでした。

 

 私が最初から居なかった世界はどうなるんですかね? ユメ先輩やホシノはいっぱいの後輩に囲まれてた楽しく過ごしているのでしょうか。

 それならとても嬉しいです。

 

 困った時は、誰かに頼ること!! 私との約束ですよ。

 

 あぁ、文章でもとても恥ずかしいんですけど、支離滅裂だし、ついでに、私がいる間にこれを発見したら、何も言わずに墓場まで持って行ってくださいね。

 

 

 

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夕暮れの校舎

 いつから、そこにいたのか、何故今や学園の最高学年である自身が知らないのか…いや、忘れてしまっていたのか。

 心地よい風が流れ、この場所では時間が緩やかと進んでいるようだった。

 手入れされた赤髪は夕日の光に反射し輝いているように見える。

 白色の病院服を着て、ベッドに横たわる一人の少女。

 呼吸はしているが、意識はなく、ただそこに淡々と眠り続けていた。

 

 

 

 

 そんな彼女を見守るように佇む一人の少女。

手には装飾が施された封筒と、一通の手紙が握られている。

 

 いつからか、誰が運び込んだかも分からないその刀は、見る人全ての無意識下に作用し、その存在を確実に認識するまで、記憶から抜け落ち続け、誰の意識にも留めることも無かった。

 その刀の飾り台の下敷きにされていたもので、少女が偶然発見したものだった。

 彼女は刀に触り、あらゆる人間が気絶するレベルの激痛を味わった後、無くなったはずの世界の記憶を思い出す。

 

 

 自身の頭から消えていく記憶に唇を噛み忘れないよう抵抗しつつ、小さい身体で意識を消失させた少女を担ぎ高校の一室まで戻ってきた自分。

 そして、人が1番寄りつかないと判断した部屋に保健室のベッドを担ぎ込み寝かせた記憶。

 彼女の持つ膨大の神秘の影響か、人よりも長く改変前の記憶を保持していた彼女もこの時、抗うことができず全てを忘却したのだった。

 

 記憶を取り戻した彼女は急ぎ、この部屋に飛び込むと、そこには自身が最後に訪れた時よりも髪が伸びたが、他は何も変わっていない眠る少女の姿だった。

 「いやさぁ〜おじさんも後輩2人増えたし、来年ももう何人か増えると思うんだけどさ〜半年も忘れてたなんて何してたんだろうね」

 自身の後悔か、独り言を眠る少女に向かって語りかける。

 

 

 「話したいことがいっぱいあるからさ〜早く目を覚ましてよ」

 

 

 彼女はこの世界でただ一人、ベッドで眠る少女が目を覚ますのを、ただひたすらに待ち続けていた。

 

 キヴォトス全土で突如発生した。気温の急上昇と、特定地区のみの砂漠化。

 研究者や各学園のトップたちが、この原因を特定しようとしたが、その全てが無駄に終わった。

 この世界から彼女の存在は過去から全て消え去り、覚えているものは誰一人として存在しない。

 

 

 

 一人の少女を除いて

 

 

 





説明を少し入れるなら。
主人公が別世界の理を使ったことで、ブルーアーカイブという世界法則を乱し修正された感じです。

分かる人にはもっと分かりやすく説明するなら

最終位階の流出(Atziluth)と流出(Atziluth)のぶつけ合いです。恐らく卍すると拮抗するぐらいいい勝負します。

思ってもいないほど見てくださった方が多く、とてもありがたいです。

主人公のことを思い出すには、彼女のことをよく知っており、さらに彼女が刀を使い消滅したこと連想出来ないと思い出せません。
先生が彼女の存在を知る為には、おじさんの貢献度をMAXにしてさらに、彼女がどう言った人物だったのか教えて貰わないと彼女が眠る教室には行くことすらできません。
ちなめに、ホシノおじさんは後輩達をとても大事にしています。 突然いなくなったりしたら大変なことになります。

評価、感想、誤字脱字の報告ありがとうございました。

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令和6年10月27日更新
アビドスの章が更新され、過去の解説があり、この作品は消去しようとおもっていましたが、少し編集を頑張ってみることにしました期待はしないでください
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