ここは、魔導士ギルド『蛇姫の鱗』そこには、一人の男がいた。
ラルド「おはようリオン。調子はどうだ」
彼の名は、『ラルド・フレーリア』魔導士ギルド蛇姫の鱗に所属している魔導士だ。
そんな彼が朝の挨拶をしたのは、このギルドでも指折りの実力者でもあり、ラルドの親友でもある『リオン・バスティア』こと、リオンである。
リオン「あぁラルドか、おはよう、もちろん絶好調だ」
そう言いながらリオンは笑顔をラルドに見せた。
すると、奥の部屋から女性の声がした。
シェリー「良いですわね。親友との絆、コレもまた『愛』ですわ!」
そう言ったのは、ラルドやリオンと同じ蛇姫の鱗に所属している魔導士、『シェリー・ブレンディ』である。
ラルド「おはよう、シェリー。相変わらず、愛って言葉が好きなんだね」
シェリー「おはようですわ、ラルド。そして先程の問いの答えは、当然好きですわ!だって愛は素晴らしいですもの!」
シェリーが愛について語ろうとしていると、シェリーが出てきた部屋から、シェリーに似た美少女が現れた。
シェリア「もう!お姉ちゃんったら、ラルドを独り占めしないでよ!それにラルドも、お姉ちゃんだけじゃなくて、私ともお話ししてよ!」
彼女の名は、『シェリア・ブレンディ』。シェリー・ブレンディの従妹で、同じ蛇姫の鱗の魔導士だ。
……そして、ラルドの『恋人』でもある。
ラルド「あぁ、ごめんシェリア、勿論、これからお話いっぱいしようと思ってたところだよ」
シェリア「もう……」
少し、頬を膨らませながらも恋人であるラルドと話せるのが嬉しいのか、少し表情が緩んでいた。
リオンとシェリーは、最近ではお馴染みとなったこの光景を見て、微笑ましく思っていた。
トビー「があー!アイツ等イチャついてるよー!」
ユウカ「キレんなよ、いつものことじゃねぇか」
その時、同じ蛇姫の鱗の魔導士である二人『トビー・オルオタ』と『ユウカ・スズキ』が、いつもみたいに漫才混じりの掛け合いをしていた。
ジュラ「うおっほん!…仲が良いのは良い事だが、今から『アレ』についての話がオババからあるらしい」
暫く、ラルドとシェリアが話していると、一人のスキンヘッドの男性が咳払いしながら話しかけてきた。
彼の名は、『ジュラ・ネェキス』この蛇姫の鱗において、『最強の魔導士』と言われている男だ。
そんな彼の背後から出てきたのは、このギルド蛇姫の鱗のギルドマスターである『オーバ・ババサーマ』である。
オーバ「お前達、今年もこの時が…『大魔闘演武』の時期が来たよ!」
『大魔闘演武』それは、フィオーレ王国首都クロッカスで開催される、魔導士ギルド最強を決める祭り事だ。
蛇姫の鱗は、去年の大魔闘演武で、惜しくも二位となってしまった為、今回は一位を取ってやろうと、皆、気合いがいつも以上に入っていた。
オーバ「しかも!今回はそれだけじゃないよ。7年前の天狼島の件で行方不明になっていたフェアリーテイルの者達が、何人か参加するようだよ!」
その言葉に、ラルドは眉を顰めた。
ラルド(フェアリーテイル…か)
彼が眉を顰める中、オーバは、この大会に出場させる選手を発表した。
オーバ「今年の大魔闘演武に参加するのは、リオン、ジュラ、シェリア、トビー、ユウカ、そして…ラルド。この7人で今年は優勝を目指すよ!負けたら『ぐるぐるの刑』だからね!」
これを聞き、彼等は全員勘弁してくれと思った。オーバは、回すと言ったら容赦なく回してくるのだ。しかも結構酔うので、やめてほしいと思っている人も少なくない。
皆が、大魔闘演武のことで、盛り上がっている中、ラルドだけは、神妙な面持ちをしていた。
ラルド(……大魔闘演武に出たら、ナツ達に会うかもしれないのか。……いや、関係ない。今の俺は蛇姫の鱗の魔導士!みんなのためにも頑張らないと!)
彼はそう言いながら、手に持っていた『紫色の竜が表紙に描かれた小さな本』を懐にしまった。
遂に、フェアリーテイルのお話を書くことにいたしました。
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