ハイスクールD×D ~歌姫と罪の王~   作:黒樹

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次まで続くっすね。


第二十五話  結婚式場に乗り込もうか

 

 レーティングゲームに俺といのりが勝利して二日後、俺はいつものように目を覚まして時計をみた。時刻は午前6時、たまには修行を休むのもいいし、隣にはレイナーレが幸せそうに寝ている。修業の間は会えなかったから、寂しかったのか甘えてきたのだ。ついでにいのりは修業で疲れたのか1人で寝ている。

 

 それに、今日はリアス先輩の結婚式・・・・・・望んでいないだろうが、負けたためにライザーと結婚式を挙げることになったのだ。確か時間は昼の1時からだった気がする。

 

 一誠は今だに目を覚まさず、疲労回復のために家で寝ているが心配ないだろう。怪我は全部治ったが、疲れは治るというようなものじゃない。

 

「・・・・・・んんっ・・・ふぁぁ~・・・桜歌様、おはようございます~」

 

「レイナーレ、おはよう。今日も留守番だけど・・・・・・ごめんね? その代わり、今日も一緒に寝てあげるから」

 

「あ、ありがとうございます・・・・・・///」

 

 起きたレイナーレに俺はそういい、顔を真っ赤にしているレイナーレを見る。身に付けているのは下着だけだが、可愛いから指摘しない。

 

 俺は一度伸びをすると、ベッドから起き上がる。レイナーレは俺の上半身を見て顔を真っ赤にしているが、気にしないでいいだろう。俺の羞恥心はライブによって、鍛えられている。今じゃ、鋼の固まりだ。

 

「桜歌様、修業はよろしいのですか?」

 

「ああ、今日はいいよ。流石に練習メニューを増やしたり、補足授業が面倒だったり、強化合宿の所為で疲れたからね・・・・・・まだ眠いよ」

 

「でしたら、その・・・・・・私を抱き枕にしてくださっても・・・・・・いいですよ? 結婚式のお時間までお眠り下さい///」

 

「じゃあ、御言葉に甘えてそうさせて貰おうかな?」

 

 レイナーレが恥じらったように頬を赤くしてそう言い、俯いた。修行期間の間、家で独りきりで俺の無事を願っていてくれたのだろう。

 

 そう考えた俺は、迷わずレイナーレの胸にゆっくりとダイブした。

 

 ───ふにゅん

 

 と音を立てて、レイナーレの胸が形を変えたのは幻聴だろう。

 

「ひゃっ! 桜歌様・・・・・・もう、やっぱり桜歌様はエッチですよね・・・・・・少しですけど」

 

「・・・・・・・・・・・・ぐぅ~・・・・・・すぅ~・・・・・・」

 

 レイナーレをベッドに押し倒して、レイナーレの胸を枕にした俺は、すべての疲れを癒すように眠りにつくのだった。

 

 

 

 

 

 それから数時間後、俺はレイナーレの胸を枕にして寝ており。レイナーレは自分の胸で、

俺を包み込むようにして頭を撫でている。

 

 そんなとき、俺は部屋の中に誰か入ってくる音で目を覚ました。扉の方を見てみると、そこには祭が目を擦りながら歩いてくる。

 

「桜歌様、起きたのですか・・・・・・? まだ結婚式には時間がありますよ?」

 

「いや、なんか家の中の気配が少し足りないな~・・・・・・って思ってるんだけど、いのりはどこに行ったの?」

 

「桜歌、その事なんだけど、いのりさんがランニングから帰ってきてないの」

 

 レイナーレが俺を抱き締めながらそう言い、俺はレイナーレの胸の中でそう呟く。それに入ってきた祭は、いのりがまだ帰ってこないという。そう言えば、確かにいのりらしき気配がない。

 

 俺が疑問に思っていると、床から魔法陣が展開して1人の銀髪女性が出て来た。メイド服を着て、

いつも通りの格好で俺達の目の前に立つ・・・・・・グレイフィアさんだ。どうやら今日も、メイドの仕事中らしい。

 

「桜歌、大変ですよ! いのりが、いのりが無理矢理、結婚させられようとしています! 女の子と楽しんでないで早く起きて下さい!」

 

「いのりが・・・・・・!? どういうこと、グレイフィアさん? 俺といのり、レーティングゲームで完全に勝ったよね?」

 

 レイナーレの体から俺は飛び起き、少しレイナーレが痛そうにしたので撫でながらグレイフィアさんに聞き出す。

 

 俺がそう言うと、グレイフィアさんが申し訳無さそうに話し出した。まずは、上がリアス先輩が結婚するなら上の決定も行えとのこと。更に、レイヴェル・フェニックスが手を貸したから無効試合としていのりを結婚させる決定を出した。そうして今日になって、いのりがランニング中に冥界に連れて行かれたらしい。

 

 それを話し終えると、次は床からフェニックスの紋章が現れ、そこからいつぞやの双子姉妹が出て来た。下はスパッツで上はTシャツ姿で、結婚式前とは思えない。

 

「桜歌様~大変なの!」

 

「何が大変かと言っても大変なの!」

 

「いろいろと大変なの!」

 

「いっぱい大変なの!」

 

「「凄く両方とも可哀想なの!!」」

 

 出て来た双子姉妹のイルとネルはそう言い、大慌てで俺の周りをくるくると回る。祭は『えっ、この娘たち誰?』と言い、レイナーレは俺の服をつかんでいる。よく考えたら、俺はレイナーレの上に馬乗り状態だった。

 

 俺はレイナーレの上から横に退き、立ち上がる。

 

 イルとネルの『両方とも大変』という言葉に引っかかるが、こっちも急がなければならないだろう。

 

「それで、イルとネルは何のようだ? もしかして、いのりの結婚か?」

 

「「それもだけど、もう一つあるの! お兄ちゃ───桜歌様のファンのレイヴェル様が、ライザー様に殴られたり蹴られたりしちゃったの! 見ちゃったの! レイヴェル様、桜歌様の物を取り上げられて泣いていたの!! レイヴェル様、独りで抱え込んじゃってるの!!」」

 

 クローゼットと箪笥から服を取り出し、俺は何時ものステージ衣装に着替えながら双子が持ってきた知らせを聞く。内容は不愉快なものしかなく、俺の中で少し黒い感情が生まれる。レーティングゲームの時と同じ、グレイフィアさんが傷つけられた時と同じだ。

 

 あのチキン・・・・・・妹に手を上げたのか? それに、無理矢理結婚? ふざけるな、あんな真面目な娘に手を上げて、挙げ句の果てに負けたのは妹の所為? なら、1対1じゃ文句ないよな?

 

「さて、困りましたね・・・・・・レイヴェル様も問題を・・・・・・桜歌、あなたならどうしますか? 私は今から兵藤様のところへ行き、伝言を伝えるつもりでしたが・・・・・・。親として聞きます。桜歌、あなたは今からどうしたいですか?」

 

 ───グレイフィアさんが俺にそう聞いてくる。

 

 そんなの決まってる。いのりを助けて、あの子も助けて上げよう。俺の音楽はそのためであり、心を救うためにあるのだから。

 

「ちょっと、迷惑をかけますね。───()()()()()

 

「ふふっ、やっと呼んでくれましたね。───と言っても、無意識でしょうが、『お母さん』とは嬉しいものですね」

 

 グレイフィアさんは嬉しそうにクスッと笑い、俺はいつも"異常に綺麗な笑顔"で部屋の真ん中に立っている。俺の中に渦巻く感情は"怒り"・・・・・・初めて、怒ることになった。今まで、俺はキレたことが無い。

 

「乗り込むのもダメなの~」

 

「桜歌様を通さないように、警備がいっぱいなの」

 

「そう言えば、そうでしたね・・・・・・桜歌、どうやって行くつもりですか? あなたが結婚式場に近づいた時点で、すぐに捕まりますよ? それに、傷つけるのもダメですから」

 

 完全な詰みだ・・・・・・。俺対策とか、白音の時のようなことを怖れているのだろうか? というか、

俺だけ警備に集中されても困る。上層部、手強い・・・・・・いや、一つだけ方法がある。陸がダメ、魔法で飛ぶのもダメならもう一つだけある。仙術で飛ぶのは未完成だが、陸を攻めるのがダメなら、空から攻めろ。

 

「いいですよ。俺の対策バッチリなんですよね? なら、度肝を抜いてやります。ライザーはもう一度だけぶっ飛ばして、いのりとレイヴェルを連れ帰ってきましょう。もう手加減はしません。あんな可愛い妹に手を上げるのは、最低のクズ野郎ですから」

 

 俺はそう言い、この場から転移して消えた。

 

「桜歌・・・・・・もうすでにリアス様の結婚式だということ忘れてますね」

 

「「格好良かったの、私達も見に行くの!」」

 

「あれ、桜歌がまた1人で行っちゃった!?」

 

「桜歌様、本当に今日の夜は一緒に寝て下さるんでしょうか・・・・・・?」

 

 俺のいない部屋で、そう口々に残ったものは呟くのだった。

 

 

 

 

 

 それから1時間後、俺は冥界のとある森の中にいた。あれから八坂さんに連絡して、ヴォイドを借りたり、レイナーレからヴォイドを借りたり、大変だったのだ。兎に角、使う予定もないがヴォイドを保険として借りてきたのだ。

 

『感謝しなさい。私が能力の一部を解放して上げたんだから、今度は私を楽しませてね♪』

 

「真名、ありがとう。それにしても、これって便利だよね」

 

『別にあなたが落ちこむ姿が見たくなかっただけよ///』

 

 俺が今、話しているのは真名。頭の中だが、前よりも明確に聞こえる。ツンデレなところは可愛いから放っておこう。

 

「それにしても、地味に便利だよね。倉庫の能力って」

 

『でも、それは相手の感情を取り込むのと同義よ? だから、入れすぎには注意してね。感情的になることもあるから』

 

 俺が解放して貰ったのは自分の中に他の人のヴォイドを収納する能力だ。その代わり、感情が表に出やすくなるらしい。

 

「さて、そろそろ来てもらわないと間に合わないよな。悪いけど、話すのはまた今度だ。じゃあね、

真名」

 

 ギターケースから俺はギターを取り出し、引き始める。俺の使い魔の一人が好きな、音楽を奏でていく。

 

 これをすると、一発でこの場に現れるのだ。

 

 俺がギターを引いていると、後ろの茂みがガサガサと音を立て、青い何かがその茂みから俺に飛びついてきた。柔らかい二つの果実が、俺の背中で形を変える。

 

「やっと呼んでくれたわね桜歌、使い魔の仕事でもさせてくれるの?」

 

「やあ、ティアマット。実は頼みが───」

 

「何でも聞くわ!!」

 

 現れたのは青髪の女性で、凄く綺麗だ。名前はティアマットと言って、俺の体に纏わりつき、感触を楽しんでいる。

 

「ティアマットって龍王何だよね?」

 

「そうよ。私は一番強いんだから! ・・・・・・それで、悪魔になってから呼び出されたのは初めてだけどどうしたの?」

 

「実は・・・・・・」

 

 俺はいのりが結婚させられそうなこと。レーティングゲームで勝ったこと。レイヴェルが可哀想なこと。乗り込むこと。警備が厳しいらしいことを話した。

 

 それを聞いたティアマットは、嬉しそうにクスッと笑って頷いた。

 

「それは大変ね! わたしは『EGOIST』が解散して、桜歌の歌が聴けなくなるなんて嫌よッ! 安心しなさい、桜歌! 私が連れてってあげる!!」

 

 ティアマットはそう言い、いきなりデカい青の美しいドラゴンの姿になった。さっきまでは俺がまとわり付かれていたのに、俺はティアマットの背中に乗っている。

 

「ふふふっ、また桜歌の邪魔をするものは消して上げるわ。上層部もムカつくわね!」

 

「いや、連れてってくれるのと、帰りだけでいいんだけど・・・・・・」

 

 ティアマットは俺の制止の声も聞かず、その場から羽ばたきだした。

 

 

 

──────

 

 

 

「おお、凄く早いね・・・・・・」

 

 俺は今、空をティアマットの背中に乗って飛んでいる。周りの景色はすぐに変わるため、景色を楽しむ余裕なんてない。まあ、そんな時間はいらないけど・・・・・・。

 

「当然よ。私はあんな他のドラゴンとは違うんだから」

 

「うん、俺もティアマットが一緒でよかったよ。ここまでしてくれる人はいないだろうからね」

 

 ティアマットは飛びながらも会話を出来るようで、俺と話している。そうして会話していると、会場の近くについたのか止まってしまった。

 

「ほら、ついたわよ。私は此処で待ってるわ。魔王なんかと会いたくないしね」

 

「会場が真下に・・・・・・踏んだら一発だな」

 

「まだ死にたくないわよ」

 

 否定しなかったということは出来るのだろう。ティアマットの下には、結婚式場が見えていて、俺も飛び降りる体勢に移っている。

 

「じゃあ、行ってくる」

 

「じゃあね、私は楽しく見物でもしてるから。桜歌の実力を見せてもらうわ」

 

 俺はティアマットと挨拶をかわして、ティアマットの背中から飛び降りた。手の中には、八坂さんに借りたヴォイドの《妖刀 焔》が握られている。赤い刀身の長刀だ。俺はそれを四振りして、その会場の天井をぶち抜いて会場に降り立つ。

 

 目の前には驚いている上層部の野郎、ライザー、いのり、レイヴェル、リアス先輩。・・・・・・そして、大笑いしているサーゼクスさん。ほかにも、周りには貴族の奴らがいる。

 

「貴様っ! どうやってこの会場に潜り込んだっ!! 警備は完璧だったはずだ!!」

 

 上層部のおっさん1人がいい、俺はただ笑う。

 

「なるほど、あれはティアマットじゃないか? 桜歌君、君はティアマットをまたタクシーみたいにしているのかい?」

 

「サーゼクスさん、タクシーじゃないですよ。ティアマットは力を貸してくれた使い魔です」

 

「ふざけるなっ! ティアマットを使い魔などどうやって屈服させた!!」

 

 ライザーが吠えて、周りもティアマットの存在に気づく。上にいるティアマットは俺たちを見下ろして、その場で飛んでいた。

 

 ───おれ、あんなデカいのに乗ってたのか・・・・・・。

 

 そう言う感動はさて置き、ライザーに向き直る。レイヴェルの頬は赤くて、目は充血している。結婚式が始まる直前まで、泣いていたのだろう。

 

「そんなことはどうでもいいよ・・・・・・でも、いのりの結婚はどういうことか教えてくれないか?」

 

「俺が負けたのはレイヴェルが貴様に手を貸したからだ! 俺が本来は負けるはずがない! これは全部レイヴェルの責任だ、これは当然の結果だ!!」

 

 こいつは何寝ぼけたことを言っているのだろうか? 全部を妹に押し付け、自分は負けていないと言い張って結婚。こんな奴の近くに、レイヴェルを置いておく訳には行かない。

 

「なんでレイヴェルに手を出したんだ? 自分の妹に手を上げて恥ずかしくないのか? とんだクズだな、お前は・・・・・・お前はクズだ」

 

「うるさいっ!! 殴ったのは当然の罰だ! あいつが大切にしてるもの、全部燃やしてやったさ。

一つ残らずな!!」

 

 俺がそう聞くと、ライザーは殴ることが当然とでも言うかのように言い放つ。

 

 レイヴェルの方をみると、泣き始めていた。悔しさなどを思い出して、耐えきれなくなってきたんだろう。俺も、既にイライラは頂点に達している。

 

 そして俺の怒りを感じ取ったのか、サーゼクスさんが前に出てきた。俺の横には何時の間にか朱乃さん達、リアス先輩の眷属が並んでいる。

 

「ライザー、お前は妹を殴ったのか?」

 

「父上、当然の罰ですよ。俺に恥をかかせたのはレイヴェルなんですから」

 

 ライザーは質問してきたフェニックス卿であろう人に、そう答えた。どうやら親の方も、レイヴェルが殴られたことは知らなかったようだ。

 

 それを聞いたサーゼクスさんも、頃合いかと思ったのか口を開く。

 

「今から賭けを行うのはどうでしょうか? この少年、桜歌君はこの数日前にレーティングゲームでアンドロマリウス家の次期当主である、いのりを賭けて勝負に勝ちました。ですが、そのレーティングゲームでレイヴェル・フェニックスが桜歌君に手を貸しました。そこで提案です、今度は1対1でライザーと桜歌君の戦いを行うというのは? 勝てばいのりは結婚せず、連れ帰ることができます。

上層部の方々も納得できますよね?」

 

 サーゼクスさんがそう言うと、上層部は自信満々なのか笑い出した。

 

「ハハハッ! それはできん。あれは無効だ」

 

 ───訂正、やっぱりただの卑怯な奴だった。

 

「俺もそれじゃあ納得できませんよ。だって、あっちが賭けているのはいのりの結婚でしょう? 本からいのりはレーティングゲーム自体が無効なら、結婚も無いはずです。それに、レーティングゲームが無効ならリアス先輩も結婚する必要は無いですよね?」

 

 俺がそう言うと、上層部の奴らは言い返すことが出来ずに慌てだした。策略にはめたはずなのに、

返されたのを驚いているんだろう。

 

「ハハハッ! 流石は桜歌君だね。リアスの結婚の方も無効とは。───さて、上層部の皆さんやお越しいただいた皆さんにも悪いですし、少しゲームを提案します。内容はさっきのでいいでしょう。

ですが、景品だけを変更しましょう───『待って下さい、それなら俺から提案があります』」

 

 俺がサーゼクスさんの言葉を遮り、そう言い放つ。このままでは景品を勝手に決められて終わり、

レイヴェルも助けられない。

 

「俺が賭けるのはリアス先輩といのりの結婚。そしてそちらは、レイヴェルを賭けていただけないでしょうか? 実は、その娘が欲しいんですよ。ライザーの下に置いておくなんて出来ません。本から無効になったこの試合、今すぐリアス先輩といのりを連れ帰ってもいいんですよ?」

 

「「───なっ!?」」

 

 ライザーと上層部の奴は驚き、俺がレイヴェルの方に顔を向けるとレイヴェルは恥ずかしそうに頬を赤くしていた。他意なんて無い。ただ、本当に欲しいだけだ。

 

「アッハッハッハ! レイヴェルが欲しいか、『EGOIST』のアーティスト君。確かにこのバカ息子がレイヴェルに手を上げたのは知らなかったしな。ふむ、私は構わんぞ。それはそれで願ったり叶ったりだ」

 

「なっ、親父殿まで・・・・・・そうだ、俺は負けない。いいだろう。俺もその勝負に乗ってやる」

 

 ライザーも決めたようで、勝負に乗ると言ってきた。そこで纏まりかけたところに、上層部のバカが口を挟む。

 

「待て。それならば、上層部も黙ってられん。そこのアーティストはこの戦いで、アンドロマリウス家の能力を使うことは許さん。それが飲めないのなら、この勝負を認めることは出来ない」

 

 偉そうな爺さんは勝ち誇ったようにそう言い、レイヴェルといのり、リアス先輩が抗議をしようとする。───が、俺はそれを気にせずに一言いいはなった。

 

「いいですよ。ヴォイドは用意してきましたけど使いません」

 

「桜歌、あなたはヴォイドを主体に戦うタイプでしょう!? この戦い、成り立たないにも程があるわ!」

 

「桜歌様、私のためにこのような戦いを受けるのはお止めくださいませ! お兄様にはあの見事な剣技なしでは無理ですわ!」

 

 リアス先輩とレイヴェルが俺を止めようとするが、俺は気にせずに欠伸をする。そこでなにを思ったのか、木場が俺に一本の剣を差し出した。

 

「桜歌君、君の剣技は僕以上・・・・・・せめて、これを持って行くべきだよ」

 

「ならん。そこの魔剣使いの剣はダメじゃ。こちらから武器は用意しよう」

 

 木場の行為を断ろうとした瞬間、爺さんは魔剣すらも手にしてはいけないという。

 

 下級悪魔相手に、此処までやるとは大人気なさすぎると思う。俺は上層部の爺さんを無視しながら、戦う異空間への転送を待つのだった。




はい、徹底している上層部の方々ですね。
一誠の赤龍帝を封じるのと同義ですが、ライザーを潰すのにちょうどいい。
一誠、こんな事されたら一瞬で負けです。
そして、ライザーさんはDV?疑惑ですね?
更にライザーが最低の野郎に・・・・・・そして、上層部も。
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