ハイスクールD×D ~歌姫と罪の王~   作:黒樹

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はぐれ悪魔討伐っすね。


第五話  初めてのはぐれ悪魔討伐です?

 アーシアさんを教会に送り届けた夜、俺と一誠は部室にいた。俺の隣には、いのりが座っている。そして目の前には、ソファーに座って羊羹を黙々と食べる小猫、壁にもたれかかって何時もの笑顔の木場、1人用の椅子に座っているリアス先輩の横には、いつも通りにニコニコしている朱乃さんがいた。それに比べてリアス先輩と一誠はと言うと、絶賛説教中なのであるのだ。

 

「イッセー、なんで教会なんかに近づいたりしたの!」

 

「えっと、部長? なんでそんなに怒っていらっしゃるのでしょうか・・・・・・?」

 

 一誠は訳のわからないと言うような顔で、説教を受けている。俺はいのりの眷属なので、お咎めは無しである。まあ、されたことと言えば、『桜歌・・・大丈夫? 怪我・・・してない?』だけであったので、説教はされなかった。本当にいのりの眷属で良かったと思う。

 

「なんでって・・・・・・説明してなかったかしら? 悪魔は昔から戦争をしているのよ」

 

「えっと・・・・・・聞いてません。というか、なんで桜歌だけ説教無しなんですか!? どうせ怒るなら、桜歌も怒られるべきだと思うんですけど・・・・・・」

 

「桜歌はいのりの眷属よ。うちはうちで、余所は余所よ。悪魔稼業だって、それで成り立っているでしょう?」

 

 一誠が俺も巻き添えにしようとしたが、失敗した。俺はギターをいじりたいのだが、そういう雰囲気でもないので、いじれない。

 

「えっと、リアス先輩。この前は、『和平への梯』としか言ってませんよ?」

 

「あら、よく覚えておいでですね。流石、アーティストの桜歌君ですわ」

 

 朱乃さんは俺を誉めて、抱きついてくる。その際に大きくて柔らかい胸が、俺の首筋に当たって形を変えた。ヤバい、癖になりそう・・・・・・。

 

「朱乃、あなたは私の隣で立っているべきよ」

 

「あらあら、リアス。今はイッセー君の説教中・・・・・・悪魔と多種族について、説明するのが王の役目であると思いますわ。知らずに死んだら、イッセー君がかわいそうですわよ? それに、説教を私も受けている気分になってしまうので、ここで聞いてますわ」

 

「桜歌が迷惑しているわ。だから離れなさい」

 

「嫌です。桜歌君、もしかして、こんなことされるのは嫌・・・・・・ですか?」

 

 言い争う二人だったが、俺に火の粉が飛んできた。朱乃さんはニコニコしながら、さらに胸を押し付けて聞いてくる。正直、嫌な奴なんていないだろう。

 

「いえ、別に構わないですよ。ただ、理性が保てるぐらいには手加減してください」

 

「ほら、桜歌君だって喜んでいますわ。これで文句は無いでしょう? リアス」

 

「・・・・・・ええ、仕方ないわね。それに、あなたの言うとおりに説明してなかったわ。それも大事な眷属が知らずに暗黙の了解を破って殺されるなんて、グレモリー家の恥だわ」

 

 リアス先輩は諦めたのか、ため息をつくと、紅茶を飲んだ。俺の目の前にも、ティーカップが置かれていて、中には朱乃さんが淹れた紅茶が入っている。俺もティーカップを手に取ると、少し口に中に入っている液体を含んだ。凄く美味しい・・・・・・これは今度、紅茶を淹れて返そうかな? なんて考えていると、リアス先輩が説明を始めた。

 

「よく聞きなさい、イッセー、桜歌。悪魔は昔から、天使と堕天使、悪魔の3勢力で戦争を行っているのよ。天使だと、教会のエクソシストなどが戦力ね。だから、悪魔は教会に近づくと、即刻串刺しにされるわ。まあ、今回はシスターを教会に送り届けた事が幸いして、何事もなかったけど、本来だったら串刺しにされてもおかしくなかったわ。今後、気をつけなさい」

 

「はい・・・・・・わかりました。でも部長、あの子は凄く優しかったんですよ。怪我した子供を、神器で治していましたし」

 

 一誠はそう言って、リアス先輩に神器の話を持ちかけた。確かにあれは凄かったからな。まるで、

魔法みたいに傷が一瞬で消えたからな。

 

「神器・・・・・・? その子、神器持ちだったのね? しかも、回復系統・・・・・・”聖母の微笑”かしら?

だとしたら、そうとう良いわね。桜歌もそれを見たの?」

 

「はい、手から淡くて優しい緑の光が出てきて、それが傷を治しました。まあ、それを見た母親は驚いたように逃げていきましたけど」

 

 俺がそう言うと、リアス先輩は苦笑いして、紅茶を飲んだ。一誠は訳の分からないと言うような顔で、俺とリアス先輩を交互に見ている。

 

「あれ? なんで桜歌もそんなこと言うんだ? 子供が喜んでいたのに、親が逃げるなんてあり得ないだろ?」

 

「それは違いますわ。イッセー君、親の顔は見ませんでした?」

 

「はい、すぐにどこかに行ったので」

 

 一誠は質問に質問で返した朱乃さんを不思議そうに見てから、頷いた。それを肯定したのを確認すると、朱乃さんは話しに戻る。

 

「桜歌君の言った『逃げる』と言うことは、本当だったのですわ」

 

「えっと・・・・・・どう言うことですか?」

 

「桜歌君はよくわかっているようですけど、イッセー君はまだですね。それなら説明しましょう。その子供の母親が逃げた理由は、”怖い”からですわ」

 

「えっ? 怖いって、何でですか? 足を治せたんなら、嬉しいと思いますけど」

 

 説明する朱乃さんに、鈍いのか馬鹿なのか、首を傾げて考え込む一誠は自分の思っていることを言った。それを見た朱乃さんは、悲しそうな表情を一瞬見せて、話し始めた。

 

「そうですね、嬉しいとは思いますわ。ですが、それと同時に未知の力は”恐怖”でもあります。人間は未知のものを見ると、自分とは違う”何か”に恐れを抱くのです。イッセー君も、神器を人前で出すのは避けてください」

 

 朱乃さんはそう言うと、俺を抱き締める力を強くした。微かにだが、朱乃さんの体が震えているような気がする。それに、心音も僅かに早い。布越しでも、朱乃さんの心臓の鼓動が確実に俺の身体で感じ取れる。

 

 朱乃さんは何かを抱えている・・・・・・? 何か、秘密があるのか?

 

 俺はそう思い、一度目を閉じた。長い間、楽器に・・・・・・音に触れてきたので、音や感情には敏感な方だと俺は思っている。

 

「・・・・・・えっ? ───キャア!?」

 

 俺は驚く朱乃さんを、ソファーに・・・・・・自分の足の上に座らせて、抱き締めた。朱乃さんは驚きながらも、少し身体を固まらせて俺に抱きついている。

 

「あっ! お前、何やってんだよ! いのりさんがいるのに、何朱乃さんを抱き締めてんだ!!」

 

 フリーズ状態から回復した一誠が何か叫ぶが、無視する。一応、内容は全部聞こえているから、安心しろ。

 

 小猫がジト目で俺を見るが、気にしない。若干、顔を赤くしている。

 

 いのりは無表情で、でも何かを知っているような顔で俺と朱乃さんを優しい眼で見ている。

 

 リアス先輩は驚きながらも、笑みを浮かべて紅茶を啜っている。

 

 そんな中、俺はボソッと朱乃さんしか聞こえない声で、耳元で囁いた。

 

「朱乃さん・・・・・・何があったか知りませんし、無理に聞く気もないですけど、大丈夫です」

 

 朱乃さんは何時ものニコニコフェイスを一瞬崩した。でも、その後に何時ものニコニコフェイスに戻って、みんなに聞こえる声で言う。

 

「あらあら、桜歌君って意外と空気を読めるというか、プレイボーイ何ですわね? 私、少しドキッとしてしまいましたわ」

 

「桜歌ーー!! お前、何朱乃さんを口説き落とそうとしてんだ!?」

 

「えっ? してないけど? ただ、あまりにも朱乃さんが可愛かったんで、抱き締めただけだ」

 

「それが口説き落とすって事だよ! お前はあれか? 天然なのか?」

 

「それより、今日の仕事があるんじゃないですか? リアス先輩といのりはそれで部活なしって言ったんでしょ?」

 

 吠える一誠を無視して、俺は仕事の話を持ちかける。勿論、俺は天然でも鈍感でもない。それだったら、いのりと付き合ってないしな。

 

 仕事と聞いて思い出したのか、リアス先輩が大声を上げた。

 

「ああっ!! そうだったわ、桜歌! 危うく忘れるところだった。話はあとで、すぐに移動するわよ! なんとしても、今日中に終わらせないといけないんだから!」

 

 

 

 

 

 それから俺達は魔法陣を使い、場所を移動した。今俺たちの目の前にあるのは、古びた建物で、今にも崩れてきそうな廃墟だった。リアス先輩と朱乃さん、いのりは真剣な顔で廃墟を睨んでいる。

 

「悪いけど、今日は戦闘を行うわ。桜歌とイッセーは戦闘に参加せずに見てなさい。一応、武器は出しておくのよ」

 

「部長、何で戦闘なんですか? というか、俺も戦いますよ」

 

「ダメよ。あなた達は初心者、ミスが命取りになるの。だから今日は見学だけで、戦闘は私達だけでやるわ。それにこれは、危険なはぐれ悪魔を消す仕事なの。生半可な覚悟では、簡単に死ぬわ。それに、大丈夫よ。今回は、ターゲットが一匹だけだから、あなた達もでる必要はないわ」

 

 どうやら、はぐれ悪魔という者を狩るらしい。というか、はぐれ悪魔・・・・・・? 危険って、たまにはぐれ悪魔名乗っている奴が家に来るのに、全然危険な感じがしないぞ? それにあの黒猫、発情してくるし。

 

「あの~、部長。はぐれ悪魔って何ですか?」

 

「あ・・・・・・その説明もまだだったわね。簡単に言うと、主を失って欲のままに生きる悪魔よ。その主を失った悪魔は、人を殺したり、自分の欲のままに生きるの。まあ、主の本を勝手に離れた悪魔が大体そうね。他にもいろいろとあるけど、危険に変わりないわ」

 

 リアス先輩は軽い説明をして、廃墟に向かって歩いていく。俺は疑問を頭に浮かべる中、朱乃さんといのりの声が重なった。

 

「「大丈夫、桜歌は・・・(桜歌君は)私が守る(守りますわ)」」

 

「えっと・・・・・・無茶しないでよいのり。朱乃さんも」

 

 俺は苦笑して、一応注意をする。そして、いのりの胸に手を突っ込んだ。手は輝いて、いのりの胸の中から一つの《剣のヴォイド》を取り出した。見た感じ長刀というか、バスターブレードなのに、

片手で振り回せるくらい軽い。

 

「やっぱり僕が作る剣より、いのりさんの剣の方が断然綺麗だね」

 

「木場、いのりの心が綺麗じゃないはずないだろ」

 

「ハハハ・・・・・・そうだね。桜歌君にとっては、いのりさんが一番だからね。そう言えば桜歌君、いのりさんと音楽のどっちが一番大事なんだい?」

 

「そりゃあ、いのり・・・・・・木場、何をどさくさに紛れて聞いてるんだ?」

 

「いや、一度聞いてみたかったんだよ。出来れば、君の緊張も解けると良いかな~って思ってね。戦場に初めて向かうとなると、緊張するだろうからね」

 

「それなら問題ない。ライブの緊張に比べたら、軽いくらいだ。それより、後ろでちょっと小刻みに震えている一誠の心配をしたらどうだ?」

 

 木場は『ははは・・・・・・桜歌君には愚問だったか』なんて言って、後ろを見た。その視線の先には、

神器に手を当てている一誠がいた。

 

「あれは結構緊張してるね・・・・・・。というか、桜歌君は余裕だよね。なんで余裕なのか、教えてほしいくらいだよ」

 

 俺は手に持ついのりの心・・・・・・ヴォイドを見て、刀身の腹を指でなぞった。なんかいのりの心が俺の手にあるってだけで、さらに安心感が増す。

 

「これのお陰かな?」

 

「確か、心だよね・・・・・・? 僕もヴォイドを取り出せたら、一発で何がしたいかわかりそうなのにね。残念だよ・・・・・・じゃあ、僕はイッセー君の近くで戦うから、何かあったら言ってね」

 

 木場はそう言って、一誠の近くに行った。

 

 俺はいのりのヴォイドを優しく握って、リアス先輩といのりと一緒に扉をくぐる。その際に、周りの気配が変わったのに、俺は気づく。どうやら、はぐれ悪魔はここに潜伏しているようだ。

 

「出て来なさい! はぐれ悪魔、バイザー! あなたを私が狩りに来たわ!」

 

 リアス先輩がそう叫んだ後、廃墟の中はシーンと静まり返った。俺の耳は音に敏感で、そんなに集中しなくても、音を感じ取れる。というか、悪魔になってからもっと敏感になった。はぐれ悪魔の息遣いが、俺の耳に纏わりつく。

 

 俺は上から何かの気配を感じて、《剣のヴォイド》を構えた。そして、上を見ると、赤い眼が光っているのが見える。というか、目があった・・・・・・?

 

 俺の横では、今だにキョロキョロとしているいのりが俺の視線に気づいたのか、上を見上げた。その手には、銃が二丁構えられている。

 

 そして、何かを蹴る音が聞こえたと思うと、赤い眼の何かが下に降りてきた。勢いよくズドンと音を立てて、目の前に落ちる。

 

『あれ~? 美味しそうな、不味そうな匂いが沢山あるけど、そこの赤髪はグレモリーか? お前からは、美味しそうな匂いがする。それにそっちはピンクかな? こっちも美味しそうだけど、もっと美味しそうな奴がいる。そこの白い髪の男は美味しい・・・・・・魔力がそう言ってる!』

 

「祐斗!」

 

「はい、部長!!」

 

 はぐれ悪魔はなんか合成獣? みたいな容姿をしていた。あの黒猫は綺麗なのに、このはぐれ悪魔は上が人? そして、下が何かの生物? で出来ている。

 

 なんか、悲しいな・・・・・・。

 

 俺は同情して、見つめる。その間にも、木場が一つの剣を持って、はぐれ悪魔に斬りかかる。その際に一誠が『上半身裸! 御馳走様です!』とか言ったのは、気にしないで置こう。多分、女の姿に興奮したんだろう。

 

「やあ、はぐれ悪魔・・・・・・君には早々に消えてもらうよ」

 

『それはどうかな、騎士の悪魔。お前等は此処で死ぬ。そして、私達に喰われるのさ』

 

「私達・・・・・・? 部長!! 気をつけてください! 他にも居ます!」

 

 木場が叫ぶと、周りで何かが蠢く音がした。数は・・・・・・5? 俺の耳は正確に数を捉えて、俺の身体を突き動かす。

 

「いのり、後5匹紛れてる」

 

「桜歌・・・? 後・・・5匹? うん、信じる。リアス・・・桜歌が5匹いるって」

 

「5匹!? どうやって調べたのよ? まあいいわ、イッセーと桜歌。あとは私達が1対1で戦えば、問題ないわ。小猫、朱乃、いのり、祐斗! 早く倒してイッセーと桜歌を助けるわよ!」

 

 リアス先輩がそう言うと同時に、周りの何処からかはぐれ悪魔らしきものが5匹現れた。俺の耳も

正確さはあってか、それ以上は出て来ない。

 

「一誠、行くぞ!」

 

「おう! 行くぜ、俺の神器!」

 

 俺は一誠と走り出して、一体のはぐれ悪魔の前に立ちふさがる。そのはぐれ悪魔は上半身は裸の女で、下半分は蛇・・・・・・うん、鰻でも料理に出そうかな? というか、捌くのに一番手間がかからなさそうだ。

 

 俺の頭は既に、戦闘そっちのけでアーティスト状態だ。一誠はまたもや『御馳走様です!!』とか言って拝んでいる。

 

『フフフフ・・・・・・! 丸呑みしたら美味そうだわ! 片方は共食いになりそうだけど、もう片方は口直しにいいかしら? 大人しく食べられれば、料理しないであげる』

 

「悪いけど、食べられるわけにはいかないから、何もしないならこっちも何もしない。そっちが俺を殺すというなら、遠慮なく殺してあげるよ」

 

『生意気ね、やっぱり料理してあげる!』

 

 はぐれ悪魔はそう言うと、一誠に向かって身体をくねくねと動かして凄いスピードで接近した。それを一誠は飛び退いて避け、俺のところにくる。

 

「アブねえ!? 何あれ!? 蛇ってこんな早いの!?」

 

「まあ、泳ぐのもあんな感じだし、早いんじゃないか?」

 

『フフッ! 良いわね坊や達、食べ甲斐があるわ! 大人しく食べられなさい!』

 

 蛇はそう言って、俺と一誠に向かって這いずり、接近した。俺は空中にジャンプして宙を舞い。一誠は横に跳ぼうとして地面を蹴る。

 

 だがそれは、失敗に終わった。横に飛び退いて避けた一誠に、蛇が体をクネらせて方向を変え、一誠を喰らおうと一気に近づく。倒れている一誠は対処できずに、立ち上がろうとする。

 

 俺は空中で舞っているので、すぐに近づけない。

 

 俺は空中で姿勢を変え、足を揃えて空に向かって蹴った。そうしたら、俺の足元に魔法陣のような模様が現れて、俺の足場となった。そうしてそのまま俺は蛇に接近して、《剣のヴォイド》を3連続で横に一閃する。

 

 それは見事にはぐれ悪魔の胴体を真っ二つ・・・・・・いや、四つに切り分けた。

 

『グワァァァーーーー!!』

 

 はぐれ悪魔は断末魔をあげて、血を飛び散らせる。俺の持つ《剣のヴォイド》は、血がつくこともなく、綺麗な刀身のままだ。

 

「大丈夫? イッセー、桜歌!!」

 

 戦闘を終えた俺と一誠の横に、リアス先輩達が走ってきた。どうやらみんなも戦闘を終えたようで、それぞれ怪我もなく走ってきた。

 

「もう、死ぬかと思いましたよ。部長・・・・・・」

 

「まあ、お前は囮として頑張ったよ。流石、毎日女子達から逃げているだけはあるな」

 

「本当に怪我はない?」

 

 再度聞いてくるリアス先輩に、俺と一誠は顔を見合わせた。

 

「あらあら、やっぱり桜歌君は凄いですわ。あのはぐれ悪魔を3太刀でこのようなことにするなんて、波の芸当ではありませんね」

 

「そうだね、この斬れた断面・・・・・・本当に波の斬り方じゃない。骨が折れることなく、綺麗に切断されてるし、太刀筋は完璧だったからね。桜歌君、もしかして、剣道とかやってたかな?」

 

 誉める朱乃さんと木場に俺は笑い返して答える。俺の人生は音楽一筋で、今まで他のことを習った事なんてない。

 

「いや、俺は音楽しかやってない。ギターのピックとか、ドラムとか、ピアノしか触ったこと無いぞ? ギターのピックとか、ドラムのスティックを振る感覚でやったんだが・・・・・・」

 

「なるほど・・・・・・今度、僕と剣道の試合をしてくれないかな? 僕は君がそのスタイルでどこまで出来るか、興味があるんだ」

 

 

 こうして俺ははぐれ悪魔を片付けて、無事に仕事を終えた。木場とは剣道の試合を何時かやることを約束して、今日を終えるのだった。




ちらほらといろんなフラグが・・・・・・。
そして、今回は囮な一誠君でした。
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