深夜の勢いだけで書いたいろいろおかしな点がある話   作:SNSで独り言をつぶやくタイプのオタク

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凪とトキはそんなこと言わない。


「「P(先生)、とりあえずそこに正座です」」

とある町、とあるカフェでの出来事。

 

憂鬱な月曜日を明日に控え、英気を養う目的で訪れた繁華街。

運動不足の身体には少々堪えるような距離を歩いたのち、大通りを1本内側へ曲がった先で見つけたこのカフェは、まさしく砂漠のオアシスであった。オーナーのこだわりが店内の随所に見られるこの店は、いわば隠れ家のような場所らしく、ほかの客は常連と思しき初老の男性が1人いるだけだった。落ち着いた雰囲気と意外にも好みの味だったコーヒー。この店を気に入らないわけがなかった。また今度来よう。

……さて、脳内で一通り詩を詠んだところでそろそろ目の前の問題に目を向けよう。

 

「それで、凪、トキ。……なんでここにいるの???」

 

目の前に座る二人の少女。二人ともパフェを頬張っている。双子の妹の影響か、いつもの独特のセンスとは違うおしゃれな服装の凪は柚味を、いつものメイド服(よく考えればそれも不思議であるが)のトキはシークワーサー味を。オーソドックスな味を選ばないあたり、二人らしいといえば二人らしい。

 

「……ふむ。なぜここにいるのか、ですか。難しいことをききますね。では、PはPがなぜ存在するのか説明できますか?」

 

「本日の当番は私です。ですから、ここにいます。先生はお忘れでしたか?」

 

この反応である。二人とも質問に質問で返さないで欲しい。あと凪は哲学的に捉えないで。話がややこしくなるから。というか当番ってお休みの日も先生についてくるものだっけ?多分違うよね、トキさん?

 

「……。ごめん、順に整理しようか。凪は今日、颯とお出かけって言ってなかった?」

 

たしか数日前、行きたいお店があるとかで颯と事務所で予定を立てていた気がする。

 

「そうですね。ですがはーちゃんは人気者。悠貴ちゃんから遊びに誘われたとのことです。凪とはーちゃんはいつでも遊べますので、今日ははーちゃんを譲って差し上げました。こんなことができるのも、凪とはーちゃんの絆があってこそですね」

 

誇らしげな表情ですこと。

 

「それで一人でお出かけしてたってことね」

 

「はい。猫さんを見かけたので写真を撮らせて頂いたのですが、途中で逃げられてしまいました。その後探していたところ、Pをを見かけたので追跡任務に移行した、というわけです」

 

一応アイドルっていう自覚を持って行動して欲しいところではあるけど、とりあえず何事もなくて良かった。

 

「……うん、写真を撮るのはいいけど周りに気をつけて歩いてね。それで……トキさん?当番の仕事内容に、先生の付き添いなんて無かったよね……」

 

「先生、私は当番として私にできることを考え、そして行動しているに過ぎません。それとも私がお側にいてはお邪魔でしょうか?もしそうでしたら迅速にこの場を離れます」

 

ああそんな悲しい顔で言わないで……。すごく寂しそうでなんだかこちらが申し訳ない気持ちになってきますごめんなさい。……いや待て、なんでこっちが謝ってるんだ?そもそもこっちはついてこられた方であって何も悪くないはず。……でも可愛いからいいか。

 

「いやいや、迷惑では無いよ。ただ疑問に思ったから聞いただけ。わざわざ休日にまでありがとうね」

 

「そうですか、それならばいいのです。私にできることをしているまでですので」

 

表情は変わらないように見えるけど私には尻尾がブンブン動いてるの見えてますからね、トキさん。うれしいオーラ、隠せてませんよ。いや尻尾は生えてないけど。あくまでそう見えるってだけね。

 

「P、その顔ははーちゃんの前ではしないことですね。凪はいいですがはーちゃんが見たらきっと悲しむでしょう」

 

こちらの表情はうまく隠したつもりがしっかりばれていたようだ。釘を刺されてしまった。あと凪さんははーちゃんを引き合いに出して自分が怒っているのを隠さないように。

 

「……ところで、P。Pはいつから先生になったのですか?教員免許を持っていたのですか?」

 

あ。

 

「私も気になっていたところです、先生。Pとは何の暗号ですか?遂行中の作戦には暗号を利用したものはなかったと記憶していますが」

 

まずい。

 

「それにこちらの方の頭の上には何やら浮いているようです。これは一体……UFOですか?」

 

「こちらの方はどこの学校の生徒さんでしょうか。……いえ、ヘイローがないということは一般の方ですね。ですが銃器は扱えなさそうですし、この辺りは危険地帯のはず。帰りは我々で護衛にあたりましょうか」

 

「ヘイロー……?ヘイヘーイ、お兄さん顔色悪いよー?気分はロー?あげていきなよー。……違いますね。凪は重機の免許を持っていませんが、帰りの護衛は必要ありませんよ?」

 

「「……???」」

 

「P?」「先生?」

 

「……いやー、人は誰でも様々な自分を持っているというだけのことだよ。家では息子や娘、父親や母親であったとしても一度家の外へ出てしまえばそれはもう元の呼び名では呼べないよね。お隣さんから見れば隣の○○さんちの誰それさんになるし、会社や学校へ行けば○○さんになってしまうし。そういうわけで人はいろんな自分を持っているっていえるよね。これをたしかペルソナっていうんだ。どこかの学者さんが言ってたよ。それで……どこまで話したっけ。そうだそろそろ帰るって話だったねすみませんお会計お願いしまーすよしじゃあ二人はまだパフェが残ってることだしゆっくりでいいから食べ終わってからでいいからね気をつけて帰りなよそれじゃあ」

 

「P???」「先生???」

 

……明日からの激務を待つ暇もなく午後は大変な仕事をこなすことになりそうだ。




二人とも可愛いね……
最近ブルアカ始めました。トキの解像度が低いのはそのせい……(言い訳)。そして先生レベルが上がらない。
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