深夜の勢いだけで書いたいろいろおかしな点がある話   作:SNSで独り言をつぶやくタイプのオタク

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そもそも前回が突発だったため続く筈が無かったのに前日譚が勝手に爆誕。
なお作者は「凪が自由気ままに行動して執筆してしまった」などと供述しており、関与を否定している。


P、凪は冷たいものを所望します。

おはようございます。皆さんおなじみ346プロダクション所属の双子ユニット、「miroir」の姉の方、久川凪です。ユニット名はミロワールと読みますよ。ここ、テストに出しますから、よく覚えておいてください?……いえ、そういえば凪は中学生でしたね。どちらかと言えばテストに出される方でした。

 

ところで。今日は天気も良く、お出かけ日和です!……と、朝の天気予報のお姉さんが言っていました。そんな素晴らしい日に、凪ははーちゃんとお出かけです。羨ましいでしょう。ですが誰かに譲ってあげることはできません。ふっふっふっ、残念でしたね。ですが写真は撮るつもりですから、いわゆるオフショットというやつをSNSにアップしてあげましょう。特別かわいいはーちゃんをお届けして差し上げますから、是非ご覧ください。

 

(知らない人のために凪が解説をしてあげましょう。はーちゃんというのは凪の双子の妹、久川颯です。先程言ったユニット、「miroir」も二人でやっていますよ。よろしくお願いしますね。)

 

さて、はーちゃんとは寮でお昼を食べてからお出かけする予定ですが、早めに準備しておきましょう。遅れてしまっては、はーちゃんが悲しみますからね。ふふふ、これぞできる姉の配慮というやつです。皆さんも真似をしてもいいですよ?

「あれ、……なー?」

 

おや、はーちゃん。どうしたんですか?お出かけは午後からの約束でしたよね?

 

「なー……ねぇ、なーってば!」

 

はーちゃん、そんなに大きな声を出さなくても聞こえていますよ……

 

「なーってば!!起きて!!」

 

起きて?そう言われても、凪はもう起きて……おや?

 

 

 

「……はー……ちゃん?」

 

「なー、お休みの日とはいえ、二度寝なんて良くないよ?しかも共用スペースのソファで寝ちゃうなんて……もしかして疲れてた?」

 

……あぁ、なんとなく分かってきました。どうやら凪は、朝のお天気お姉さんを見ながら二度寝をしてしまっていたようです。凪としたことが……不覚です。次から気をつけよう。

 

「悠貴ちゃんとの約束もあるし、はーは出かけるからね?しっかり起きて行動しないと駄目だからね?」

 

「悠貴ちゃん……そうでしたね。今日は楽しんできてください」

 

そういえば今日のお出かけの約束は、はーちゃんが悠貴ちゃんから遊びに誘われた、ということで、取りやめにしたんでしたね。夢の中の凪はお出かけをするつもりになっていました。……夢は自分の心を映すと言いますから、本当ははーちゃんとのお出かけが無くなって残念に思っているということでしょうか?……ふむ、ですが凪とはーちゃんはいつでも遊べますからね。今回は仕方ありません。

 

「うん!それじゃあ、行ってきまーす!!」

 

「はい、いってらっしゃい」

 

さて、はーちゃんも送り出したことですし、今日は何をしましょうか。

 

『続いては、視聴者の皆さんに頂いた写真をお届けするこちらのコーナー!』

 

『ピロリン♪』

 

『わー!可愛い猫ちゃんですね〜!』

 

『ほんとだ!か〜わい〜♡』

 

ふむ、たしかに可愛いですね。無論はーちゃんには劣りますが。しかしこちらの写真、かなり上手に撮っているようです。画角はもちろんですが、光の使い方や背景の絶妙なぼかし具合……凪もなんだか写真を取りたくなってきました。そうですね、今日はお散歩がてら写真でも撮ってみましょうか。

よし、それでは予定も決まったことですし、行動開始です。

 

 

さて、外に出てきたはいいものの、具体的にどこへ行くかを決めていませんでした。……まずは近くの公園にでも行ってみましょうか、何かあるかもしれません。

それにしても本当にいい天気ですね。なんだか気分がすごくよくなってきました。

 

「ニャー」

 

おや?この鳴き声はシュレディンガー……ではなく猫。きっと本当にいるかどうかはこの目で見るまで分かりません。凪の知的好奇心を刺激する声です。確かあっちの方から聞こえましたね。行ってみましょう。

 

 

……この茂みの向こうでしょうか。

 

「ニャー」

 

どうやらそのようですね。しかしどうやって向こう側へ行ったものか……仕方ありませんね、強行突破といきましょう。凪の本気を見せてやります。うおおおおお。

ガサッ

ふむ。こちら側には来れましたが肝心の猫は一体どこに。

 

「ニャーオ」

 

おお、あれこそ探していた、猫……ですがなんだか変わった模様ですね。なんだか文字のようにも見えます。黒猫のようですが……背中に白い毛が。アルファベットでSと書いてあるように見えます。

これは……バズるな。よし、早速写真を撮らせていただきましょう。

 

「よしよーし、一枚頂きますね」

 

「ニャ?」

 

パシャッ

よし、いい感じではないでしょうか。ただの猫だったとしてもいい写真ですが、背中の模様がいい味を出しています。もう一匹Nの模様の猫がいてこの猫とくっついていれば、「磁石猫」としてもっとバズったでしょうが……それは流石に高望みというやつですね。それにしても「磁石猫」、見てみたいな。

 

「ニャー!」

 

あっ。カメラの音で驚かせてしまいましたかね。小道の奥に行ってしまいました。……なんだかあの猫は気になります。追いかけましょう。

 

 

 

「はぁ……はぁ……」

かなり追いかけっこをしてしまいました。塀に登ったり茂みをまた越えたりと必死になってしまいました。不思議ですね。いつもならこんなに必死にならないはずなのですが。

それにしてもあの猫は一体どこへ?辺りを見渡しても、耳をすませても、何も手がかりがありませんね。疲れてしまいましたし一度どこかで休みたいところです。そう、天気が良くて暑いですし体を冷やせるような食べ物もあると尚良いです。

っと、あれは……

 

「……P?」

 

間違いありません。あの姿は、凪をアイドルへと仕立て上げた張本人、Pですね。どうやらお店に入るところのようですね。こんなところにお店があるとは。まるで隠れ家です。まさかPの隠れ家ですか?ならば行くしかありませんね。きっとPなら凪の望むものを出してくれるでしょうから。

普通に話しかけても面白みに欠けます。後ろからこっそり近づいて驚かせてみましょうか。

 

「P」




久川凪
ひさかわ(いい)なぎ
久川颯
ひさかわ(いい)はやて
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