【本編完結】諏訪子様になった、負け戦を回避したい 作:洩矢廻戦
その空間には『
いや、正確には『それしか存在していない』というのが正しいだろう。
襖もなく、階段もなく、通路も何もなく、『
『部屋』ではなく『空間』。
――魂魄妖忌が『ここ』をそう称するのは、ここが『部屋』という言葉に釣り合うような、健全な『建築物』であるとは思えなかったからだ。
襖のように分かりやすい『入口』がない故に、この場所を訪れる事が出来るのは、『ここ』を構成する『
本来、彼はここにいるべき者ではない。
例え剣の道を極めようと。
光を、時を、水を斬れるようになろうとも、それは『人間』の延長線に過ぎず。
『
『白玉楼』に所属する、ただの庭師。
『彼女たち』理外の存在とは、決して釣り合わない筈の『彼』が、ここにいるのには理由がある。
今の妖忌は、『白玉楼』に巣食う巨大な"呪い"。それの根源とも言える■■■に、恐らく
彼はいざとなれば、人を殺す事に躊躇はない。
首を落とし、四肢を斬り飛ばすことすら、心を乱すことなく実行できる。
決して、迷いはない。
「……、…………」
彼は、今日この頃に至るまで。
妖怪を祓う事以外で、その両刀を鞘から抜いたことは無い。
それは全て、主である幽々子にこれ以上、『人の生き死に』という名の、無駄な怨嗟を向けないように。たったそれだけだった。
だが、そんな彼でさえ。
目の前に『在る』その少女の全容が。
『
ヤマブキのような黄色。
言わずとも、彼女もまた『異能』を持つ側の存在であり、理外に位置する『神』。
――妖忌は、恐ろしいと思う。
『恐ろしい』と思うのは、決して少女が『神』だからではない。
信仰による血と肉、畏怖が集束する先での造形。
人々の信仰さえあるのなら、決して滅びないという種族特性。
それ即ち、信仰がある限り、不滅。己の命を補える性質に、
補えるからと言って、なんの躊躇いもなく、あらゆる『信仰』を己の血肉に取り込む。
――この『神』の在り方に。
「ここに来た人間は、皆『私』の在り方を定めようとするのだが」
目の前の『密教の神』は。
『後戸の神』は。
『障碍の神』は楽しそうに言う。
「
「…………」
『神』とは、ここまで歪むことができるのか。
――妖忌は、怖い。
人間の『信仰』とは、『思い』とは、万物に宿る原初の力。
恐れ、畏れ。向ける感情の好悪の違いこそあれ、誰もが一度は、『それ』を思いはするだろう。
だが、思いはすれど、
人間は、酸素がないと生きていけない。
だが、
信仰の形によって、求められる姿も変わる土着神であれば。
今頃きっと、彼女は『人型』など保てない、もっと恐ろしい『何か』に成り下がっていただろう。
だが、彼女は違う。
違うから――こうして己の神徳への習合を止めない。
だから、怖い。
『自分』を増やすと同義の蛮行。
だがそれでも、決して彼女は『私』を見失わず、その上新たに『私』を作り続ける。
『星の神』である彼女。
そして、『養蚕の神』である彼女。
「ふむ……」
究極の絶対秘神。
『秘神』摩多羅隠岐奈は、厳然と言う。
「はっきりと言おうか。――よく私を頼ってくれた」
隠岐奈の言葉に、妖忌は怪訝な表情を隠すことなく返す。
「……何を」
「まぁ待て、話はまだ続くぞ?何せ可愛い人間からの『お願い』だからな」
「……」
妖忌は余計、眉を顰める。
目の前の『秘神』が、その辺の村で奉られている産土神やらとは違って、善意で人を助けるような、そんな『優しさ』を見せる存在ではないと知っている。
いや、正確には助けこそすれど、それはどこまで行っても、『習合した神徳の側面』に過ぎないのだろう。
今目の前にいる『摩多羅隠岐奈』そのものが、他の神々のように、愛故に人を助ける等。そんな甘く優しい性根をしているとは考えられない。
妖忌は、言う。
「■■■……奴は、まだ」
――他の誰でもなく。
妖忌が隠岐奈を頼った理由は、今口にしたその名だった。
この世界で初めて、忘れられた神の名に、彼女なら必ず反応すると、そう睨んだが故。
ふむ。そう一言を残して、隠岐奈は黙る。
「………………」
沈黙のその間。
妖忌もまた戦慄し、黙る。
『ここ』では、文字通り自分の命は、彼女たちの掌の中。
一瞬でも、彼女たちに敵意を向ければ、その瞬間には首と胴が泣き別れとなる。
いいや、もはやこの場所では。
妖忌が敵意を抱いているかどうかすら、全く
誤解だろうが勘違いだろうが、この場所で最重視されるのは、
ここは彼女たちの本拠地で。
同時にここは、彼女たちが目指す
「確かに、全ての元凶は■■■だろうな」
戦慄する妖忌を眺め、隠岐奈は。
「その辺の妖精や妖怪が滅び、忘却の海に溺れるのならば良い」
「……」
妖忌は特に、それへの感想は持たなかった。
「だが……しかし、■■■は腐っても神。例えこの世から消え失せても、未だに"共振"が残る問題はある」
その上で。
「だがそれ以上に問題なのは、■■■をどう。…いや、
妖忌は、その一点のみに注力し、思考を続ける。
『■■■』と、人々の噂話から生まれた『木霊』がそれに"共振"した。
ただそれだけの話だ、そんな、一行で済む簡単な説明で、妖忌の愛する主人、幽々子の不幸は表せる。
もう、
だから、妖忌は何もできなかった。
ただ、桜の木が妖怪になるだけなら、それを
『木霊』とやらが原因なら、それを含めた
それができないから、妖忌は
何故なら、この『摩多羅隠岐奈』に隣接する、もう一つの信仰の『影』は。
――かの、神殺しの英雄たる『秦河勝』そのもの。
「『幻想』は否定され、いつしか『現実』が変異する」
『能楽の神』摩多羅隠岐奈は言う。
「今の私たちが目指すものは『幻想郷』と言ってな。今は少しばかり、
「…………?」
「『さあびす』というやつだ。お前は既に■■■を認識した。ならこの程度なら、話しても問題はないと判断したまでよ」
「位相……」
事実を確認する気持ちで、妖忌は聞き返す。
「その言い方だと、まるで■■■の今を、その『幻想郷』の作成に当てはめる。という風に聞こえるが?」
「まぁある程度は当たっている。考えてみろ?そもそも『忘れられたもの』を受け入れる箱庭なんだ。ただ対象を『
とにかく。
隠岐奈の言いたい事とは、
やはり、妖忌の予想を裏切らない、『秘神』の行動指針がそこにはあった。
「……言っている意味は、正直ほとんど理解しかねるが」
「それで良い。むしろ、お前如きがこれを理解できたなら、お前を今ここで殺さないといけないのでな」
隠岐奈は笑い、事もなげに言って、虚空を指でなぞった。
途端。ぬらり。と、妖忌の肌に、決して好感とは言えぬ何かが走る。
前振れもなく現れたのは、扉や障子。
ドアと呼ばれる、今の時代に存在する、『内』と『外』にある国のそれが、虚空に浮かび。
そうして、一つになろうと収束を開始した。
隠岐奈は言う。
「まぁ、
妖忌を『ここ』に招く際にも使った『
それが、数十分の時を経て、再び妖忌の前に展開された。
行き先は、当然――。
『
隠岐奈にとっては初見だが、妖忌にとっては、懐かしい――。
「で、今はどんな感じなんだ?その■■■が宿った桜の木とやらは」
「昨日の時点で
辺りは夜になっていた。
『夜』だと、そう強く確信に至ったのは、周りが
「……はっ?」
――
――
「――幽、々」
――傍には、
刹那の幸せ、なんて。
こんな言い方をしてしまえば、まるで陳腐になってしまうような、そんな気がするけれど。
少なくとも、今この時を称する言葉は、それ以外には何もない。
そう断言できる程だった。
ただ、いつか来るであろう『現実』を待つだけの日々。
元より少ない寿命を捨てる、その決断に後悔などない。
むしろ、自分はこれでようやく、何かに『成れる』のだと、そんな喜びすら覚えている。
――その思いは、仕舞っておくけれど。
「着いたわよ、幽々子」
『彼女』――比那名居天子は
幽々子の顔を覗く顔は、まるで星空のようにきらきらと輝いていて、最初の頃の憂いた色はどこにもない。
最後まで、彼女を欺くことができた――。
その立ち振る舞いが意味する現実。それに幽々子は、今度はこれまで覚えた安堵よりも、大きく罪悪感を抱いた。
「言ったでしょう?すぐに戻れば問題ないって」
行きと同じく。
彼女は帰りでも変わらず、幽々子の『常識』を鼻で笑うような、異次元の跳躍と疾走で、幽々子をしっかりと、ここ『『白玉楼』』まで送り届けた。
確かに最初、『すぐに戻れば問題ない』とは言っていたが。
まさかこの
妖忌は変わらず、ある『用事』で『白玉楼』から出て、しばらく帰って来ていない。
――そんな彼の行動は、決して間違いではない。
幽々子の部屋に展開した魔除けの札。
あれによる時間稼ぎを考えれば、
――彼に、負担をかける事になるのは分かっていた。
――だがそれでも、
幽々子はくすりと笑って。
「そうね、本当にすぐ終わるなんて思わなかったわ」
「私、約束は守るのよ」
――嗚呼、彼女はあれを、『約束』と言ってくれるのか。
最後の最後に、決して彼女の『思い出』に泥は塗らないと、そう誓っておきながら。
この短い間に紡いだ、小さな縁にどうしても、幽々子は名残惜しさを覚えてしまう。
――そんな資格なんて。
胸中に湧いたその言葉を、幽々子はぐっと飲み込んだ。
天子は、幽々子の細い手を取って。
「ねぇ、次は?」
「……次?」
思わず、聞き返す。
「まさか、あんなので満足したって言うんじゃないでしょうね」
「…………」
目を見開く幽々子。
天子は、己の胸をとんっ、と叩き。
「誰にも邪魔させない、誰にだって拒否させるものですか。――あなたに見て欲しい。あなたに、もっと知って欲しいの」
忌々しい者たちで溢れる、そんな印象しかなかった『天界』。
その実態は、まるで地上と変わらない。悪意と悪意で煮凝った最悪。
地上の人間が、時に『桃源郷』なんて例えたりもするらしい、そんな場所。
天子は今まで、自分がそこに住んでいる事実すらも、恥に思っていたのだと、そう告げる。
七色の花々が咲き誇る光景。
地上の荒々しい大地とは違う、足元いっぱいに敷き詰められた雲。
そんな雲の下まで透き通る、地上のどこを探しても見つからない程の清らかな水。
全部。
あの景色を全部、知って欲しいと――。
「あんな『海』よりももっと、もっと綺麗なものがある。もっと広くて、大きくて、それで……」
地上にありふれた、あんな一端の『海』なんかでは足りない。
――
あの美しい光景は。――桃源郷はこの、優しい少女にこそ相応しい。
「ねぇ、幽々子」
強く。
天子は一層、幽々子の手を強く握る。
続く言葉は――。
「覚えてる?前にあいつら……他の天人を『ぶっ殺してやる』って言ったこと」
「……えぇ」
「勿論本気で殺す気はないわ。でも、今までやられた分はしっかりと、あいつらにお返ししてやらないと気が済まないの。……それで」
それで。
「……どれくらい掛かるかは分からない。でも、いつかは絶対に、誰も私に歯向かえないようにするから」
「――」
「作ってみせる、守ってみせるから。――だから、いつか私と一緒に来て」
――私と一緒に。
その先の言葉を聞かずとも。
幽々子にはそれが、どんなに残酷な『結末』を呼ぶものかが、分かる。
「
――もう、
「天界のしがらみも、私の邪魔をする奴らだって全部。――
胸の内から、全てを吐き出すように。
「――お願いだから、
「………………」
全てを話し終えた天子は、笑っていた。
それは、今にも泣きそうな、そんな笑顔だった。
――甘かった。
「血の巡りが悪い」
ちゃんと騙せていた、とか。
最後まで演じ切るだとか。
そんなことは、ただの思い上がりに過ぎなくて。
「息も、さっきから少しずつ、小さくなってる」
「……――」
「桃。そうよ、たくさん、もっとたくさん食べたら、きっと」
「天――」
「ねぇ。お願いだから……死なないでよ…………」
『死なないで』。
天子のその一言に、どれだけの感情が込められているか。
――幽々子には、きっと理解はできても、寄り添うことは叶わない。
――『死に行く』ものでしかない自分は、彼女の願いには応えられない。
だが、それを思わず吐露させてしまう程に。
つい先程までの、自分の行動の数々。
それが、どれ程彼女を傷つけたかなど――。
「忘れないわ」
幽々子は、約束はせずとも、言う。
死ぬな。――それの願いは、無理だけど。
せめて。――もう一つの願いだけでも。
彼女に釣り合う『人間』としての、最後の足掻きとして。
「今日までの事も。あなたの事も」
そう言って、幽々子は右手の小指を立てる。
それを天子に見せれば、彼女もすぐに、それの意図を理解して。
同じように、右手の小指を立てた。
――指切り。
「私、絶対に忘れないわ」
「……絶対よ」
「えぇ、絶対」
それは、最も初歩的な"
――邪魔はしない。
――だから、せめて最後まで見守らせて欲しい。
「………………」
自分の、どうしようもない我儘を。
天子はそう妥協して、そう言って受け入れてくれた。
結局。
あれだけ騙し切ると決めておいて、最後はこうも簡単に気づかれてしまうのか。
改めて、自分のそんなどうしようもなさに、幽々子は苦笑すらできなかった。
『邪魔はしない』――。
少なくとも。
それが決して、彼女にとって本心からの言葉ではない事を、幽々子は痛い程に理解している。
――最後まで、自分は彼女に甘えっぱなしだ。
「随分と――」
たった数十分の間に、ここまで。
「大きくなったわね、
――仮に、幽々子が『白玉楼』から出なくとも。
仮に、妖忌が貼った魔除けの札、それを解除することがなかろうと。
それとは別に、この『白玉楼』全体に張られた結界による妖力の抑制。それが仮に残っていたとしても。
きっと、
だが、今は
何故なら、妖忌にこれ以上、自責の念を与える訳にはいかないから。
――妖しく光る桃色。
――『満開』の桜の木。
その可能性が脳裏を過ぎるが、違う。
まだその時ではないのだ。――
幽々子は、背中に突き刺さる視線、その違和感を頼りに、意識を『現実』に留まらせる。
目前から放たれる『死に誘う』衝動の根幹、波動のようなものに屈することなく。
静かに、目前の桜を見やった。
天子は、静かに見守っている。
今すぐにでも、駆け出したいであろう衝動を堪えて。
友である、自分の言葉を大切にしてくれている。
ならせめて。
『白玉楼』の主として。
自分も一人の『人間』として。
――この、"呪い"を背負った者として。
「分かっていたの」
――どうして、自分には。
――父すら誘惑した、あの『死に誘う』力が、自分には通じなかったのか。
「薄々と、それが分かってたからこそ」
だから、自分の手で。
誰にも聞かれることのない、小さな声で、幽々子は真相を口にする。
いや、常人より優れた聴覚を持つ天子であれば、それを聞けるだろうか。
少なくとも、今
「私が、やらないといけないの」
桜の木。
その前には、多くの人間たちがいた。
大人の男が、女が、子供から老人に至る全ての人間が。
皆、死人のように、瞳に何の色も映していない。
そうして全員の口から、霊魂のような青白い何かが飛び出していて。
それが、桜の木に向かっている。
今なら、まだ間に合う。
彼らを、救える。
『死に誘う』桜の木。
――最初に、その牙が剥かれたのは、父であり。
次に、それの強い影響を受けるのは。
必然的に――。
「――私が祓う」
――『死霊を操る程度の能力』。
――ではなく、『
父が呪われたというのなら。
必然的に、その次の対象は――血縁者。
幽々子の能力は、魂はとっくに、この桜の木によって変質していた。
――これは"共振"だ。
血が、関係が作る忌まわしい呪いの連鎖。
『桜の木』と『幽々子』の間にできた縁。
――
桜の木がある限り、幽々子がある。
だがそれは逆に言えば。――幽々子が
ならば、幽々子が取るべき手段は。
幽々子だからこそ、できる手段は――。
幽々子は、
幽々子は取り出した短刀で、己の手首を切る。
自分でやったとはいえ、肉が裂かれる痛みに思わず喘ぐ。
そんな声をかき消す程に、勢いよく吹き出す血潮。
黒ずんでいない、鮮やかな赤色だった。
しかしその血には、あの桜の木と同じ、『死に誘う』呪いが込められている。
それが、体内という一種の領域から脱したことで、より一層強い"呪い"として、拡散したのだ。
飛び散る血が、次第に蝶の形を成した。
それに呼応するように、桜の木が、幽々子にその木の根を伸ばす。
同時に、満開だった桜の木が、一気に枯れていくのを確認して。
幽々子は静かに、息を吐く。
(忘れないわ)
桜の木が、■■■による"共振"が防がれ、
かつて、幽々子の父が心から愛した、無害な、本来あるべき形の桜の木に。
同時に、それ以外も全てが戻る。
曖昧になっていた生と死の"境界"が、元に戻る。
一時的にとはいえ、この『白玉楼』に迷い込んだあらゆるものが、元の場所へ帰ろうとする。
人間が、妖怪が。
――そして、天人までもが。
(これで、もう……)
まるで泡沫のように、皆が消えていく。
薄れゆく意識の中で、幽々子はまるで刃物のように鋭く、おどろおどろしい気配を纏う、木の先端を見た。
その、心臓を穿とうと、鎌首をもたげる姿を見ても、不思議と恐怖は湧かなかった。
死ぬ。
だけど、せめて。
「……あ」
ただ、小さく。
きっと、耳の良い彼女になら、聞こえるだろうという期待を込めて。
「ありがとう、天子」
幽々子は言う。
「――私の友達になってくれて」
――鮮血。
幽々子はその瞬間、誰かの叫び声を聞いたような気がした。
その悲鳴は、こちらに手を伸ばし、消えていく彼女のものか。
それはもしかしたら、自分自身の悲鳴だったのかもしれない。
だが、もう分からない。
これからも、一生。
その答えは、永遠に分からないままだ。
この夜、この瞬間に。
ただの『幽々子』は、死んだのだ。
――どうしたかった。
「警鐘?」
「何だ、五月蝿いぞ」
――私はあの時、本当に何もできなかったのか?
――違う。もっと、もっと私が■ければ。
――彼女が"死"を選ぶ必要なんてない程に。
――もっと、もっともっともっと、■ければ。
「総領様!天子が乱心しました!!」
――全部。
――全部、もう。
「『比奈知』と『魏志』の主力部隊は既に壊滅!残る『名居』の兵士が処理にあたっています!!」
――『天界』。
人々が時に、『天国』と称するその場所は。
「……全部」
――その日、真っ赤に染まる。
その日、天界にて魏志家直属の戦闘部隊『
加えて『
被害者の天人は全員、頭蓋骨が何者かの拳によって粉砕されており。
例え『仙果』による肉体の再生効果を加味しても、後遺症を残さず治療するのに数ヶ月の時が必要であると判断。
現場に残穢は確認されず。
拳による暴動と、残穢を残さぬ条件を唯一満たせる者として、暴動の容疑者は『天人くずれ』比那名居天子である事が確定。
彼女を謀反者とし、『比那名居天子の抹殺命令』を天界全土に通達。
対比那名居天子として、比那名居家と比奈知家の精鋭を合併させた、特殊討伐部隊『
その後、比那名居邸に侵入を果たした比那名居天子により、比那名居総領もまた、顔の骨を一撃で粉砕され、重傷。
後日、比那名居家および魏志家から天界総監部に対し、比那名居天子の『天人除名』が提議される。
しかし、天界総監は現在、これを保留としている。
バトルをメインにする→お気に入りやUAはそこまで伸びないが、感想が多いのでモチベが湧く。
物語をメインにする→感想こそ少ないものの、実はお気に入りやUAの伸びはこっちの方が大きい。
二次創作って不思議ですね。
投稿時間は何時がいいか
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13:00~15:00
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19:00~21:00
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