【本編完結】諏訪子様になった、負け戦を回避したい 作:洩矢廻戦
うーん今回もギリギリ…ちょっと少なめ7000文字です(後で加筆するかも)
うえーーこ…怖いよーーっ7000〜8000文字で毎日投稿はキツすぎるよーーっ
……しばらく休憩します。
「で、この子は私が支配下に置いた祟り神…ってわけよ」
「おーっ!ひんやりしてて気持ちいいぞ!」
「氷の妖精がそれ言っちゃうんだ?」
『も も も も …』
ぷにぷに、つんつん。
禍々しい気配を必死に抑えているからか、心なしか身体が強張り、地面に腹をつけた姿勢。そんな金魚の祟り神の身体を、チルノは恐れることなく、背中に飛び込んで、指で突いて遊ぶ。
たまに力加減に失敗してしまうのか、チルノの指が必要以上に深く食い込み、その度に、祟り神は『ぐえっ!』とうめき声を上げる。
それに、チルノは大笑いして。
「おーっ!こいつ身体ぶよぶよだぞ!」
「おっホントだ、外から触るのも悪くないねぇ」
『も も … お" っ』
「あはは!こいつ面白いぞ!」
ぼよん、ぽよん。
2人で仲良く、祟り神の背に座り、そして寝転んで遊ぶその姿。
だが、チルノという妖精はまだともかく、今こうして笑っている彼女は、何を隠そう土着神。
その危険な組み合わせを、ドキドキしながら心配そうに、見守っているのは大妖精だ。
「あわわわ…チルノちゃん大丈夫かな…怒ってバクンッて食べられなきゃいいけど…」
「あ、アレの中は結構快適だからさ、食べられても別に気にしなくていいよ」
「食べられるかもしれないんですか!?」
「お~っ!大ちゃん見てよこれ!手突っ込んだら外から見えない!」
「あああああ言った傍からあああああっ!!」
わいわいぎゃーぎゃー。
祟り神の口に右腕だけを突き刺して、大妖精にキラキラとした目を向けるチルノと、そして再び叫ぶ大妖精。
声を張り上げて騒ぐ、妖精2人を眺めながら、彼女は右手で、祟り神の頭を撫でながら、微笑ましいものを見るような顔をしていて。
それらを、賑やかなものだと、てゐは隣で慌てふためく大妖精に、目線を向けて話しかける。
「ま、あいつは見ての通りさ。めちゃくちゃ物騒だろう?」
「あ、はい…正直鳥肌がちょっと…」
「同感」
二の腕を摩りながら、大妖精はチラリと、控えめな視線を前方に向ける。
その先では、祟り神の口を両手で開き、その内側を、歓声を上げながら観察しているチルノ。
――それを真横で観察している、あの土着神。
顔、そして態度や言葉の節々に悪意はなく、本心から向き合おうとしているのは事実だろう。
だが、自然の生命力を知覚し、そしてそれから生まれた妖精からすれば、それでも恐ろしいことに変わりはない。
現に今も、自分たち以外の妖精は、1匹も姿を見せていない。
「悪い人…じゃないのは、なんとなく…わかるんですけど」
「ま、それはそれとして存在が不吉すぎるんだよって話よ」
「あ、はい…」
――意外とバッサリ言うなぁ。
大妖精は、今も腕組をしながら、目の前の土着神に文句を垂れ流す、兎少女の横顔を見ながらそう思う。
妖精。それは自然の持つ力そのものだったり、太古の昔から、妖怪が存在するよりも前から地上に居たり…など。
人によって、その認識が異なる…強いて言えばよくわからない、でも身近な存在だ。
だが、大妖精、そしてチルノとてゐは、別に印象に残る出会いをしたとか、そういうのがあったりはしない。
気づいたら顔見知りだった、所詮はこの程度であり、会ったらあいさつをして話をする…それくらいの関係だ。
すると。
「おーい、一応それ祟り神だからね、調子乗りすぎるんじゃないよ」
そう、てゐが声をかけると、チルノはバッと顔を上げて、今更てゐの存在に気づき、「あーっ!」と声を上げた。
その騒がしい様子に、てゐは片手を上げた、適当な仕草で返しながら、話しかける。
「やっ、久しいね」
「お前!海渡れない兎じゃん!お前も一緒にいたのか!」
「てゐだよてゐ、因幡てゐだ。いい加減覚えな」
「渡れなゐ!」
「ひっぱたくよ?」
――そういえば、いつ会ったっけ。
言葉には出さないが、チルノもてゐも、他ならない大妖精も、この関係図の始まりを知らない。
だがそれでも、互いのことはそれなりに知っている。特に忘れっぽいチルノと違い、大妖精は今のてゐに、ある違和感を覚えた。
こうして、チルノと適当に話す彼女も、いつかは覚えていないが、確かに数回ほどだったが、大妖精が見た、ありふれた会話と同じもの。
あれほど、厄介事と危険が嫌いだった彼女が、だ。
――竹林に籠り、静かに暮らすのが好きだった彼女がだ。
「そういえば、どうして竹林から出たんですか?」
「ん?あぁ、あいつの散歩に付き合ってやってんの」
「へぇ、散歩…………散歩?」
――え?本当に?
そんな言葉と表情を仕舞い込んでから、大妖精はゴホンと咳を1つ零して。
聞きたいことはある…が、あくまでも間接的に、大妖精はあくまでも冷静に、そして平然とした態度で、てゐに聞き返す。
にこりと、笑いながら。
「へぇ~、散歩ですか~?珍しいですねぇ~」
「いや演技下手。普通に聞いてもいいから」
「うっ…」
そうだ、腹の探り合いで、彼女には一切敵わない。
寿命、そして純粋な生命力。それを差し引いてもなお、そこに存在する確かな経験値の差。
大妖精がこっそり、彼女を慕う理由の1つで。
てゐは、大妖精の顔を見て、話す。
「気まぐれ…かねぇ、あいつの力があれば、置いてきた兎たちの安全の心配もいらないしね」
「は、はぁ…」
「たまには身体をしっかり動かさないとね、あぁでも…」
てゐは、そう言葉を濁した後に。
気恥ずかしそうにポリポリと、頭を掻きながら、続けた。
「…ま、気まぐれってのもあるけどさ。純粋に…」
「純粋に…?」
「あいつ、国を作りたいんだって」
その、てゐが彼女を見つめる視線には。
どこか、優しい期待に満ちた、柔らかい光が宿っていて。
「面白そうだって、思ったからさ」
初めて見たその表情に、大妖精は、言葉を失うしかできなかった。
あの、国津神からの祝福を受けた、あの因幡てゐがだ、これから生まれるという国に、期待の目を向けるなど。
「知ってる?あいつ祟り神を文字通りさ、道具としてガンガン打ち付けて使うんだよ」
「は、はぁ…?」
「あいつのことだから…祟り神に農作業をやらせてもおかしくないかもねぇ」
「え、えぇ…」
流石にそれは…と言いかけたところで、大妖精は現在進行形で、自分に忠誠を誓っているであろう祟り神の、その背中の上で飛び跳ねている様子を見て、あぁ…と声を漏らした。
本当に、彼女ならやりそうで怖いなぁ。と、大妖精は思う。
だが、もしてゐの想像するそれ、彼女が作る国とやらが本当に君臨したら――
(…まぁ、ちょっと気になるけど…)
でも、それはそれとして怖いなぁ…と、再三。それを考えながら首を振って。
「でも…その、祟り神なんですよね…?」
「まぁね。あいつの中に…本当に大量にいるよ、大量に」
「…………」
ばいんばいんと、その弾力性のある身体を持った、目の前の巨大な金魚。
それでも、目の前にいるのは神。災いをおびき寄せ、そして人を呪う陰の厄災そのもの。
流石に、八百万の神々の神格には程遠い、が。それでも並みの妖怪を超えた、圧倒的な存在感を持っている。
それを支配する彼女もそうだが、いくら敵意がなく、笑って受け入れてるとはいえ、これ以上ぞんざいに扱うことは――
そう、思っていた時だった。
「ねぇねぇ!」
ぽよんぽよん…
段々と弾性による勢いをなくし、そしてぺたんと座り込むチルノが、隣に座る彼女に向かって、話しかける。
「アタイもこいつの中入りたい!」
「あ、いいよー」
――軽っ!?
その、あまりにもあっさりとした承諾と態度に、大妖精は声を抑えきれず、そう吹きだした。
金魚の祟り神は、その身体が水で構成されている。
一見透明で、そして水特有の屈折した、向こう側の景色が見えるような仕組みになってはいる…が、それは内側からの話だ。
この祟り神の口内は、外からはまるで見えず、祟り神の身体の向こうを、口内の様子は見せずに、その景色のみを第三者に見せる。
そして、何より温度が心地よい。
『も も も も …』
「おーっ!やっぱり中はひんやりしてるんだな!」
「そうそう、快適でしょ?」
頭上から差し込む、オレンジに輝く夕日の光。
祟り神の口内、その心地よい温度に調整された空間から見える、通常よりも高い視点で、そして地面を見下ろす形で景色を楽しむ2人。
チルノは地面に穴をあける勢いで、両手を置いてじーっと硬直状態になっていた。
「羽も使わず、ここまで飛んだのは初めてだぞ!あんなにちっちゃいんだな!」
「そっか、楽しい?」
「楽しい!」
「ならよかった」
ニコニコと、彼女は楽しそうにはしゃぐチルノの姿を見つめながら、その笑みを更に柔らかいものにする。
勿論、これは"彼"の知識の中に、強く根付いていたが故、チルノのことを事前に知り、そして思い出して感慨深くなっているからである。
しかし、それは第三者からすれば、やはり奇妙に映るもので。
「…チルノちゃんのこと、気に入ってるんですかね?」
「あー、やっぱあそこまで…何も恐れずにキラキラ目を輝かせてたせい…かねぇ?」
「うーん…」
そんな2人の様子を、もう自分たちの定位置として受け入れてしまったのか。
大妖精とてゐは、それぞれ。きっちりとした正座をしながら、そして身体を横に、無防備に脱力した寝姿に分かれて、駄弁る。
その仕草には、見た目の少女らしさは欠片もない。
「そういや、チルノはともかくあんたは…ってそうか、チルノ1人置いていけないか」
「ま、まぁそれもあるんですけど…少し興味が湧いて、付いて行ってみたいなぁ…と思ったのも事実ですし」
「まぁ、見てくれは悪いけど、あいつの召喚は見ていて飽きないよ、見てくれは悪いけどね」
『も も も …』
「…はは」
時折、こうして耳に入る、金魚の祟り神が放つうめき声。
最初こそ、その奇妙な仕様に苦笑いを零すしかできなかった大妖精だが、数分ですぐに慣れた。
ちなみにチルノは最初から聞こえていない、というより完全に無視…頭にそもそも概念を入れていないらしい。
祟り神の声に、眉すら動かさないノーリアクションだ。
「私ゃあいつのあーいうとこが羨ましいよ、本当に」
「あ、あはは…」
はぁ…とため息を吐きながら、てゐはある意味、この空間を一番堪能しているであろうチルノに、そう零す。
隣で困ったように笑う大妖精に視線を向け、そしてすぐに、前方に向けてから話す。
「で、結局どうすんのさ?」
「どうって?」
くるりと、身体の向きを変えて、てゐに向かってそう聞き返す彼女。
再び、てゐは腰に置いていた右手を上に、そして続けた。
「散歩つったって、理由は国作りだろう?まずやるべきこととか…」
「そ、まずは人間を探さなきゃね」
「そうそう、人間よ」
――人間。
そうだ、この世界で目を覚まし、そして意識がハッキリしたあの日から、彼女は未だ、人間に会ったことがない。
会う必要もなかった…というのもある、そもそも今の彼女は、土着神洩矢諏訪子でありながら、
本来信者を増やし、信仰されることで実体化するはずの神なのに、今の彼女は、何故か最初から確固とした"洩矢諏訪子"として生きている。
おそらくは"彼"の魂やら意識やら、それらが原因といったところか…と、呑気にそんなことを考えていたのだが――
「信仰深い人間をゲットしたいからね、まずは今の人間たちが"何を"求めているのか…それを収集する」
「まぁ、今なら…そうさね、無難に集落を妖怪から守る…だろうけど」
そこまで続けてから、てゐは「これ以上は流石にわかるでしょ?」と言わんばかりに、首を捻って言葉を終わらせる。
それに、心底わからないといった様子のチルノと、うんうんと頷く彼女。
――そう、それでは足りないのだ。
「その程度、ちょーっと鍛えた人間がいればどうとでもなる、それに私が支配下に置いた祟り神を…だとしても」
「あの物騒な見た目じゃねぇ…恐怖による民の支配…その第一歩だね」
「そう、つまりは"富"が必要なのよ!」
キランッと、星が輝くかのような、そんな綺麗な瞳を閉じて、器用にウィンクをしながら、彼女は語る。
勿論、それに対するてゐの反応は、無表情という冷たいもので。
そんなことは気にしないと、彼女は大げさに手を振って、そして続けた。
「農業!天候!食べ物と惰眠が嫌いな人間はいない!まずはそこを狙います」
「あまりにも雑過ぎないかい?」
「え?昼寝嫌い?」
「いや好きだけど」
「なら問題なし!」
ムフフ…と悪い顔を隠さないまま、ニヤニヤと笑う彼女。
その隣では、先ほどから内容をわかっていないのか、チルノは頭から煙を出して、目をぐるぐるにしていた。
そんな時だった。
「あの…」
ひょいと、少し控えめに上げられた腕。
てゐの隣で、先ほどからその会話を、静かに見守っていた大妖精が、おずおずと聞く。
それに、彼女が反応して。
「おっ、どしたー?」
「その…人間さんが今、何を欲しがっているか…でしたよね?」
「そうだよー」
「…そもそも、"村"の場所知ってるんですか?」
――空気が凍る。
チルノは相変わらずフリーズしており、その変化が顕著に現れたのは、てゐと他ならぬ彼女だ。
人間の欲を暴く?その嗜好や規則を知る?だがそもそもどうやって?
今の今まで、人間に会ったことがないのに?
てゐ?竹林に隠れ住んで数千年。
彼女は?言うまでもない、つい最近ここに誕生したばかりだ。
「…おい諏訪子」
「なんだいてゐ」
てゐの、その表情は冷たい。
じろりと、祟り神と、そして彼女自身に目を向けて、問う。
「…村、1個でも見つかったっけ?」
「…」
「今の今まで、空を優雅に飛んでたよね?」
「…………」
彼女は、ぷいっと顔を背けた。
てゐはやっぱり…と、ため息を吐き、大妖精に話しかけながら、再び横になる。
「…らしいよ、ここから面倒臭いことになりそうだ…」
「あ、はい…」
はああー…と、もう一度大きく、そして彼女に嫌というほど聞こえるように、そうため息を吐く。
そして。
「…大妖精、あんた近くにある村とか知らない?」
「あっ知ってます」
「まぁ知ってるか…仕方ないからもう少しこのまま…は?」
その行動は、一瞬だった。
「大ちゃ~ん?」
――ガシッ。
彼女の細い腕が、大妖精の肩を。
「大ちゃん、マジかい?」
「それ、本当かい?」
――ガシッ。
彼女の問い、それと同時に、もう片方の肩に置かれた、てゐの腕。
「どこに」
「いる?」
「あ、あの…2人とも…近…」
――目が、目がギラギラしてる…!
ぐっと近づく2人の距離に、大妖精は両手をあげながら、なんとか抵抗の意を見せる。
そして、更に近づく2人。
「てゐ、やっぱり付いてきてくれてよかったね」
「同感、これでかなり楽になる」
ニッコリと、2人で顔を合わせた後、大妖精の顔を覗き込みながら、そして笑う。
嗚呼、逃げられないな…そう確信して、大妖精は乾いた笑いを漏らしながら、諦めて抵抗を止める。
――その時だった。
『シャーッ』
あの白蛇、ミシャグジ様が。
何かを伝えようと、彼女たちの足元に現れたのは。
月が、空に。
「もう…駄目かも……」
いつまで、歩き続ければいいのだろうか。
「はぁ…はぁ……」
いつまで、この竹林を彷徨わないといけないのか。
「はぁ……は、ぁ…」
いつまで、歩かないといけないのか。
「っ、あ…はぁっ!…は」
――いつまで?
足にもはや感覚はなく、極度の疲労と、そして空腹による弊害か。
ついに、視界そのものに影響が出始めた。
「っ…ぁ…」
ドサッ。
なんとか、前に倒れるのを防いで、少女は膝立ちで身体を支え、そして結局耐えきれず、背中から地面に落ちた。
頭を軽く打ち、それでも、うめき声しか漏らせずに、痛みにのたうち回ることもできない。
――嗚呼、土の匂いがすぐそこに。
「いつに、なったら…」
――これは、夢なのだろうか。
あの時、生じたその疑問が、今や悲しいまでに、有力でかつ残酷な、この現在を証明していた。
もしかして、ずっとこのままなのではないだろうか。もう二度と、元の場所に戻ることはできないのではないか。
――帰りたい。
「だれ、か…」
――もう、気づいている癖に。
誰もいない、独りぼっちで、今の今までずっと、こうして歩き続けていたじゃないか。
今更、誰に頼ろうというのか。
「…蓮、子」
竹林の中、少女は意識を手放しかける。
そうしてゆっくりと、目を閉じようとした時だった。
「ごめんね」
夜の闇に溶け込むように、その金色の髪が。
目が、暗い光を放ちながら、妖しく存在感を放っていた。
――自分の持つ髪とは、まるで違う。
「やっと気づいたよ、随分弱ってるねぇ」
目も、作り物めいたその肌も。
そして何より、それが放つ濃密な存在感そのものが。
「…だ、れ」
「ずうっと迷って、同じ場所を行き来してたんだね。道理で…配置した祟り神たちが、妙な情報伝達をしてくると思ったんだ」
あくまでも淡々と、それどころか、まるで今のこの状況を楽しんでいるかのように、目の前の彼女はそう語る。
ゆっくり、なんとか力を込めて、少女は右腕を上に。
目線の先にいる、謎の存在に触れようと、足掻きだす。
「あな、た…」
「なに?」
倒れている人間に、この人を迷わせる、恐ろしい竹林に。
全てが異質、全てが異端。少女は既に理解している、今自分がいる場所が、かつて迷い込んだ夢とは、違うことに。
それでも、確信が欲しかった。
「こ、こは…」
それでも、聞くしかなかった。
彼女なら知っているだろうか、彼女なら、自分が求めるべきものと、帰るべき場所のことも、知っているのではないか。
ただの希望的観測、憶測を超えた、ただ縋るだけの、愚かな考え。
「ここは…夢の中、なの?」
「夢…そうだね、ある意味。私からすれば
――暗闇が降りる。
その、少女の視界を覆うように立つ、彼女の金色の目と髪が、更に妖しく輝きだす。
彼女は、手を差し出しながら、言う。
「夢と現実の
――なーんてね。
彼女は、そう笑いながら続けて、少女の手を取る。
そして、その身体を、黒い光が包み込む。
「気をつけて。外にはもう、気の早い連中がいる」
限界を迎え、少女はとうとう意識を失う。
だがほんの数秒前に、彼女が紡ぐその言葉の続きと。
「歓迎するよ、マエリベリー・ハーン」
その笑みを、最後にして。
ちょっと早めのご招待。
あとそろそろ大学の課題がヤバいんで、しばらく投稿お休みです。
呪術廻戦はどこまで知ってる?
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