ドーマ編 バクラSIDE   作:交響魔人

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バクラ、異国の地へ

 この日。遊戯達と合流しようと思ったバクラは亀のゲーム屋を訪れる。

 

 

「ん?バクラ君か。」

「双六お爺さん…。」

 

 

 店内が荒らされている。

 これは…連中に襲撃を受けたか。

 

「何があったんですか?」

「昨日、ドーマという連中に襲われての…。オレイカルコスの結界、というカードを使う連中なんじゃ。」

「そんな事が…。でも、大丈夫ですよね。だって遊戯君には神のカードがあるんですから。」

「実はの。神のカードも奪われてしまったんじゃ」

 

 

 何をやってんだあいつはぁ!

 思わず拳を握るバクラ。記憶の石板は凍結された上に、神のカードも奪われた?状況は最悪だ。

 これでは究極の闇のゲームが始まるのはさらに遅れてしまう。

 

 

「今、皆は手掛かりを探して出かけておる。ワシはアーサーとの連絡待ちじゃ。」

「そうなんですか。だったら僕も手伝いますよ。」

 

 てめぇらに任せておけねぇからな。

 内心で毒づきながら、バクラは笑顔で告げる。

 

「おお、そうか!ありがとう!そうじゃ、獏良くん。これを上げよう。」

「これは…カードパック?」

「うむ。わしからのプレゼントじゃ」

「ありがとうございます。双六お爺さん。」

 

 

 

 亀のゲーム屋を去った帰り道、バクラは考える。

 神のカードを奪われるような醜態をさらした、遊戯たちに対するバクラの怒りは大きい。

 

 

「遊戯と合流して奴らと戦うより…俺様一人の方が自由に動ける。俺様は俺様で動くとするか。」

 

 元グールズの一員で、ドーマの手先になったレフタが所持していた旅券。

 

「ヴェルデン共和国…ねぇ。」

 

 少なくとも、そこに手掛かりはあるはずだ。

 それだけではなく、なんとなく…バクラは何故か『そこに行かなければならない』、と感じていた。

 

 

 バクラは自宅に戻り、受け取ったパックから出てきたカードでデッキを大幅に改造。

 

「…あん?白紙じゃねぇか。チッ、エラーカードかよ。」

 

 

 不良品を掴まされた。そう思って捨てようとしたバクラだが…。何故か捨てる気になれない。

 やや考えた後、バクラはカバンに入れる。部屋から使えそうなものを集めて仕舞い、旅に出る準備を整える。

 

 

 

 

―――――

 空港で遊戯達を見かけたバクラは、物陰に隠れて会話を盗み聞きする。

 

「…アメリカでペガサスと合流…?」

 

 なるほど。連中は連中で動いているらしい。

 遊戯たちが持ち込んだ荷物の中に、やたら大きなカバンがあることにバクラは気づく。

 

(この気配は…2人って所か。)

 

 こっそり不審なカバンを移動させることもできたが、神のカードを奪われた間抜けに肩入れしてやる義理はあっても義務は無い。

 バクラはバクラで行動する事にした。

 

 

 

―――――

 バクラが空港で飛行機に乗り込む様子を観察していた、病的なまでに白い肌を持つ金髪で金色の眼をした蠱惑的な美女は同僚に連絡を入れる。

 

「チキンが鍋に入ったわ。」

『…ありがとうマリイア。予定通りね』

「料理すればいいんじゃない?」

 

 バクラがまんまと飛行機に乗り込んだ以上、途中で墜落させて始末してしまえ、とマリイアは提案するが。

 

『駄目よ。バレたらサプライズにならないから。』

 

 鋭敏なバクラ相手にそういう「罠」を張れば気づかれてしまう、と電話先の女は否定する。

 

「…了解。健闘を祈るわ。」

 

 そんな会話が行われているとは知らず、バクラは飛行機に乗り込む。

 

 

 

―――――

 割と良い席だ。

 あの程度のヘボデュエリストでさえ、個室が用意される。

 

 世界規模で事件を起こしているあたり、金も人も相応にあるのだろう、とバクラはドーマの規模を推察する。

 

 ガーリック・バターが塗られたパンを貪り、フルーツジュースで流し込む。付け合わせの野菜サラダを無視してメインのポークチョップ300gをペロリと平らげ、やや物足りなげにアイスコーヒーのブラックを啜っていると。

 

『御乗客の皆様にお知らせします。当機はヴェルデン共和国行きでしたが、予定を変更してあの世行きとなりました。お客様は無駄な抵抗などなさらず、残された時間、神にお祈りください。』

 

 

 次の瞬間、バクラは飲んでいたアイスコーヒーを盛大に噴出する。

 

「ちっ、俺様を始末するためなら、なりふり構わずかよ!」

 

 個室から通路に出たところで、機内が騒然としている中。

 

 

 

―――――

「飛行機の操縦は私に任せて!皆さんは連中を…いいえ、ドーマの手先を排除しなさい!」

 

 紫色の髪に黄色のメッシュが入った長身の女は、バクラが現れた途端に言い直すと、ほかの乗客達そう告げて走り出す。

 何者か知らないが、事態は一刻を争う。墜落すれば宿主は死ぬ。まだ、宿主を殺されるわけにはいかない。

 

 

 

 ドーマの手先とやらは随分と潜り込んでいたようだが、乗客により打ち負かされていく。

 それと同時に、飛行機の揺れが落ち着きを取り戻す。

 

 

「はぁっ?!ちょっと、こっちも全滅してるの?!これじゃあ報酬がパーじゃない!」

 

 

 そんな中。背中にパラシュートを背負った軽薄そうな少女が現れる。

 

 

「待ちな、コレオ。俺様のデッキの調整相手になって貰う。」

「えっ、なんでアタシの名前を知っているの…?どっかで見たような。」

 

 こんな状況でありながら腕を組み、真剣に記憶を遡る少女。

 やや毒気を抜かれたのか、ほかの乗客もいささか困惑している。

 

 

「うーん…こんなイケメンを思い出せないなんて、アタシも鈍ったわね。」

「バクラだ。」

「あーっ!思い出した!あんた、マリク様の手下でありながら、その指示通りに動かなかったデュエリストね!」

「あ゛ぁ?!」

 

 

 バトルシティの決勝トーナメントは放送されており、そのデュエル内容は世界に知られている。

 彼女が言っているのは、初戦におけるラストターンでのやり取り。

 

 追いつめていたものの、オシリスの召喚で形成が逆転。マリクは宿主の人格を盾にするよう命じたが。

 バクラは気に入らない勝ち方として拒絶。オシリスの攻撃で敗北を受け入れた。

 

「アンタが大人しく獏良の人格を盾に使った人質作戦を取っていれば、グールズは終わらなかったのに!」

「文句はマリクに言いやがれ。」

 

 

 バトルシティにおけるマリクの失態はバクラからすれば色々と物申したい事ばかりだ。

 遊戯にオシリスの天空竜を奪われ、オシリスを奪還するために城之内達を洗脳する下準備として宿主を貸し、遊戯達の友情の輪に入れてやったにも関わらず失敗。

 バトルシティ決勝トーナメントでは先述の横やりを入れ、闇人格のマリクと戦った時はアドバイスに従ったばっかりにラーの翼神竜に焼かれる羽目になった。

 

 

 

「成功報酬が貰えない分は、アンタのレアカードで補ってやる!」

 

 デュエルディスクを構えるコレオに、バクラは肩をすくめた後、デュエルディスクを構える。

 

「さぁ、闇のゲームの始まりだ!」

 

 目の前の相手に集中していた事もあり、バクラは気づかなかった。

 闇のゲームが始まったにも関わらず…周囲の乗客はその事態を『平然と受け入れている』事に。

 

 

 

「「デュエルッ!!」」

 

 

バクラ ライフ4000

手5 フィールド 

    魔法・罠 

コレオ ライフ4000

手5 フィールド 

    魔法・罠 

 

 

「俺様の先攻、ドローカード!レッド・サイクロプスを召喚!」

 

 亀のゲーム屋でもらったパックに入っていた悪魔族の下級アタッカー。

 オレイカルコスの結界が発動されれば、攻撃力1350以上のモンスターを出されれば突破されてしまうが…。これならばひとまず牽制ぐらいにはなるだろう。

 

 

「リバースカードを2枚セットしてターンエンドだ!」

 

 

バクラ ライフ4000

手3 フィールド レッド・サイクロプス 

    魔法・罠 伏せ2

コレオ ライフ4000

手5 フィールド 

    魔法・罠 

 

 

 

「アタシのターン、ドロー!黒き森のウィッチを召喚!魔法カード、悪夢の鉄檻を発動!」

 

 骨塚も使用した鉄の檻が発動され、バクラを閉じ込める。

 

「これで2ターンの間、お互いに攻撃できない!ターンエンド!」

「そのエンドフェイズに永続罠、ウィジャ盤発動!相手のエンドフェイズ毎に俺様のデッキから『死のメッセージカード』が魔法・罠ゾーンに置かれる!最初はEだ。」

「出たわね、ウィジャ盤!5枚揃えばジ・エンドって訳ね…。」

 

 

バクラ ライフ4000

手3 フィールド レッド・サイクロプス 

    魔法・罠 ウィジャ盤 E 伏せ1

コレオ ライフ4000

手4 フィールド 黒き森のウィッチ

    魔法・罠 悪夢の鉄檻(2)

 

 

 

「俺様のターン、ドロー!レッド・サイクロプスを生贄に、冥界の魔王ハ・デスを召喚!」

「ハ・デス?!へぇ、良いカードを持ってるじゃない。アンタを倒した後、そのカードは頂きね!」

「ほざけ!俺様はこれでターンエンド」

 

 

 

バクラ ライフ4000

手3 フィールド 冥界の魔王ハ・デス

    魔法・罠 ウィジャ盤 E 伏せ1

コレオ ライフ4000

手4 フィールド 黒き森のウィッチ

    魔法・罠 悪夢の鉄檻(1)

 

 

「アタシのターン、ドロー!クリッターを召喚!魔法カード、融合を発動!場のクリッターと黒き森のウィッチを融合!来なさい、クリッチー!」

 

 特に効果を持たない融合モンスターだが、場から墓地に送られた二体のモンスター効果が厄介だ。

 

「ここでフィールドから墓地に送られた、クリッターとウィッチの効果発動!クリッターの効果でデッキから攻撃力1500以下の封印されしエクゾディアを手札に加え、黒き森のウィッチの効果で守備力1500以下の封印されし者の右腕を手札に加える!」

「エクゾディアだと!」

 

 

 特殊勝利。グールズだからこそ可能な偽造カードによる暴力がバクラに牙をむく。

 

 

「さぁ、あんたのウィジャ盤が揃うのが先か、アタシのエクゾディアが揃うか勝負よ!カードを1枚伏せてターンエンド!」

「ケッ、ウィジャ盤効果発動!死のメッセージAだ!」

 

 

バクラ ライフ4000

手3 フィールド 冥界の魔王ハ・デス

    魔法・罠 ウィジャ盤 E A 伏せ1

コレオ ライフ4000

手4 フィールド クリッチー

    魔法・罠 悪夢の鉄檻(1) 伏せ1

 

 

「俺様のターン、ドローカード!俺様はモンスターをセット。ターンエンドだ!このエンドフェイズに悪夢の鉄檻は消える!」

 

 

 

バクラ ライフ4000

手3 フィールド 冥界の魔王ハ・デス セットモンスター 

    魔法・罠 ウィジャ盤 E A 伏せ1

コレオ ライフ4000

手4 フィールド クリッチー

    魔法・罠 伏せ1

 

 

「アタシのターン、ドロー!リバースカードオープン!融合解除!クリッチーをデッキに戻して、墓地のクリッターと黒き森のウィッチを守備表示で特殊召喚!」

「フン。だが冥界の魔王ハ・デスが破壊したモンスター効果は無効になる!エクゾディアパーツは集めさせねぇぜ!」

「手札からフィールド魔法を発動!」

「ここで来るか!」

 

 身構えるバクラ。だが。

 

「融合再生機構!」

「なんだと!」

 

 ドーマの手先でありながら、オレイカルコスの結界を使わない?

 

 

「効果発動、手札を一枚捨てて、デッキか墓地から融合を一枚手札に加える!手札のキラートマトを墓地に送り、デッキから融合を手札に加えて、発動!再び場のクリッターと黒き森のウィッチを融合!クリッチーを守備表示で特殊召喚!」

「これで、貴様の手札に…」

「そう!封印されし者の左足と右足をデッキから手札に加える!カードを1枚伏せてターンエンド!そしてこのエンドフェイズ!フィールド魔法、融合再生機構により、融合召喚したエンドフェイズ、墓地の融合素材モンスター1体を手札に加える!クリッターを手札に加える!これで次のターン、クリッターを場から墓地に送れば…アタシの勝ちよ!」

「永続罠、ウィジャ盤発動!死のメッセージTを発動するぜ!」

 

 

 

バクラ ライフ4000

手3 フィールド 冥界の魔王ハ・デス セットモンスター 

    魔法・罠 ウィジャ盤 E A T 伏せ1

コレオ ライフ4000

手5 フィールド クリッチー

    魔法・罠 融合再生機構 伏せ1

 

 

「俺様のターン、ドローカード!」

「アンタがもはや何をしようが、エクゾディアの完成は止められない!というより…アンタの魔法・罠ゾーンは埋まっているから、そもそもウィジャ盤は完成しないでしょ!!」

「ケッ。貴様はすでに終わっているんだよ!」

「はぁっ?」

「永続罠、死の宣告を発動!」

「たいそうな名前だけれど、それで一体どうするつもり?」

「こいつを墓地に送る事で、俺様の手札・デッキ・墓地から「死のメッセージ」カード1枚を選び、「ウィジャ盤」の効果扱いとして自分の魔法&罠ゾーンに出す事が出来る!」

「えっ?!」

「死のメッセージH!ヒャハハハハ!俺様の勝利だ!」

 

 

 

 闇のゲームの敗者であるコレオの背後に、黒い物体が壁のように出現。そのまま彼女を包み込むように、なだれ落ちてくる。

 

 

「なっ、何これっ!い、嫌ぁ!こんな最期なん」

 

 包み込まれたコレオは、そのセリフを最後まで言い切る事すら出来なかった。

 

 

 …ウィジャ盤で勝利したものの、バクラとしては少し違和感が残るデュエルだった。

 特殊勝利を狙うエクゾディアデッキである以上、オレイカルコスの結界を入れる必要性はないのだが。

 

 そんなバクラに、乗客の一人が近づく。

 

 

「お見事です、バクラ殿。」

「どうやら他は全部片付いたみたいだな…。俺様は部屋に戻らせてもらう。」

 

 

 

 オカルトデッキの肩慣らしは出来た。

 多少、調整すればいいだろう。

 

 バクラが個室に消えたとたん、「テロリストを無造作に制圧した」乗客達は素早く動き始める。

 

 

 

 

 

―――――

 無事にヴェルダン共和国の空港に到着。

 

「ありがとうございます。助かりました。私は、フローラ・クロイツと申します。」

「先ほどの襲撃者は、ドーマの手先か?」

「ええ、そのようです。」

 

 先ほど回収した、というオレイカルコスの結界と欠片を提示する女。

 

 バクラは違和感があった。

 何か、何かを見落としている。

 

 

「案内します。私たちの拠点に。ここヴェルデン共和国では、ドーマの手先とドーマに抗う『ライカ同盟』が争いを続けています。」

「さっきの襲撃者はドーマの手下ってところか。」

「その通りです。今回のデュエルモンスターズを巡る騒動も、ドーマが関わっていると私は確信しています。」

「そうかい…あん?」

 

 

 空港から降りたバクラ達に向かって、一人の陰険そうな青年がまっすぐ歩いてくる。

 

 

「貴方がバクラですね。我らドーマの拠点があるヴェルデン共和国まで乗り込んでくるとは思いませんでしたよ。」

「到着早々襲撃か。情報が漏れていたんじゃあねぇか?」

 

 横目でフローラを見ながら非難するバクラ。

 

「どうやら、そのようです。」

 

 一歩下がって申し訳なさそうにするフローラ。

 

 

「構えなさい、貴方を始末した後、そちらの女も私が片付けて差し上げます!私はカルロ、貴方の生涯最後の相手です!」

「ほざいてな!てめぇも闇に葬ってやるぜ!」

 

 

 本日2戦目だが、バクラの戦意は衰えない。

 

 

―――――

 

 

「「デュエルッ!!」」

 

バクラ ライフ4000

手5 フィールド 

    魔法・罠 

カルロ ライフ4000

手5 フィールド 

    魔法・罠 

 

 

「俺様の先攻、ドローカード!俺様はモンスターをセット!リバースカードを1枚セット!ターンエンドだ!」

 

 

バクラ ライフ4000

手4 フィールド セットモンスター

    魔法・罠 伏せ1

カルロ ライフ4000

手5 フィールド 

    魔法・罠 

 

「私のターン、ドロー!フィールド魔法、オレイカルコスの結界を発動!」

「…フン」

「マンジュゴッドを召喚!効果発動、デッキから儀式モンスターか、儀式魔法を手札に加えます。私が手札に加えるのは…サクリファイス!」

「なんだとっ?!」

 

 

 それは、バクラが直接見た儀式モンスター。デュエリスト・キングダムにおいて、武藤遊戯にトゥーンを攻略されたペガサス・J・クロフォードが使った最後の切り札。

 当然、市場に出回っているわけがない。そしてオリジナルが手に入らない以上、グールズであろうと複製は不可能。

 

 今こうして、ドーマの手先がサクリファイスを平然と使っている理由として考えられるものはただ一つ。

 

 ペガサスはドーマの手に落ちた。

 

(だらしねぇ。仮にも千年眼に選ばれ、デュエルモンスターズの創造主でありながら負けちまうとはな。)

 

 

 

「バトル、マンジュ・ゴッドでセットモンスターを攻撃!」

「こいつは地縛霊だ!反射ダメージを受けな!」

「守備力2000、だが、反射ダメージはわずか100。」ライフ4000から3900

 

 

「カードを1枚伏せて、ターンエンド!」

 

 

 

バクラ ライフ4000

手4 フィールド 地縛霊

    魔法・罠 伏せ1 

カルロ ライフ3900

手4 フィールド マンジュゴッド 

    魔法・罠 オレイカルコスの結界 伏せ1

 

 

「俺様のターン、ドローカード!俺様は地縛霊を生贄に、死霊伯爵を召喚!バトルだ、マンジュゴッドを攻撃!」

「この程度!」ライフ3900から3800

「リバースカードを1枚セットして、ターンエンドだ!」

 

 

 

バクラ ライフ4000

手3 フィールド 死霊伯爵 

    魔法・罠 伏せ2 

カルロ ライフ3800

手4 フィールド 

    魔法・罠 オレイカルコスの結界 伏せ1

 

 

「私のターン、ドロー!二体目のマンジュゴッドを召喚!今度は、イリュージョンの儀式を手札に加えます。」

「これで貴様の手札に儀式モンスターと儀式魔法がそろったか。」

「フフフ…サクリファイスには相手モンスターを装備し、その攻撃力分攻撃力がアップする特殊能力があります。死霊伯爵を吸収して2000ポイント、そこにオレイカルコスの結界で2500!マンジュゴッドも攻撃力1900までアップしている以上、貴方はこのターンで終わりです!」

「そうかい。」

「さぁ、イリュージョンの儀式を発動!」

「阿呆が!手札からリロードを捨てて、カウンター罠、八式対魔法多重結界を発動!魔法カードの発動と効果を無効にして破壊するぜ!」

「なっ?!た、ターンエンド…」

 

 

 

バクラ ライフ4000

手2 フィールド 死霊伯爵 

    魔法・罠 伏せ1

カルロ ライフ3800

手4 フィールド マンジュゴッド

    魔法・罠 オレイカルコスの結界 伏せ1

 

 

「俺様のターン、ドロー!フン、レッド・サイクロプスを召喚!」

「くっ、ここでアタッカー…このままではダイレクトアタックを受ける…!ならばリバースカードオープン!速攻魔法、スケープ・ゴート!羊トークン4体を特殊召喚!」

 

 4体の羊トークンを展開するカルロ。

 

「これでダイレクトアタックはできないでしょう!」

「ヒャハハハハハハ!罠発動!自業自得!」

「な、何ー?!私のモンスターは5体、つまり…2500のダメージ?!ぐうううううっ!」ライフ3800から1300

「ククク、バトルだ!死霊伯爵でマンジュゴッドを攻撃!」

「くうっ…!」ライフ1300から1200

「さらに、レッド・サイクロプスで羊トークンを攻撃!」

「だが、守備表示ならダメージはない!」

「メインフェイズ2だ!永続魔法、エクトプラズマーを発動!さらにもう一枚、魔力の枷!ターンエンド!エンドフェイズに、エクトプラズマーの効果発動!レッド・サイクロプスを射出!」

「900のダメージ…!ぐうううううっ!」ライフ1200から300

 

 

バクラ ライフ4000

手0 フィールド 死霊伯爵 

    魔法・罠 エクトプラズマー 魔力の枷

カルロ ライフ300

手4 フィールド 羊トークン 羊トークン 羊トークン 

    魔法・罠 オレイカルコスの結界 

 

 

「私のターン、ドロー!魔法カード、魔法石の採掘を…発動出来ない?!」

「おいおい、永続魔法、魔力の枷がある以上、互いにライフを500払わないとカードを手札から発動できない。つまり!」

「残りライフ300の私は、カードを発動すらできない…?!ぐっ…ターンエンド。」

「エクトプラズマーの効果発動!羊トークンをエクトプラズムに変換しな!もっとも、攻撃力0の俺様が受けるダメージは0だがな、ヒャハハハハハ!」

 

 

 

 

 

バクラ ライフ4000

手0 フィールド 死霊伯爵 

    魔法・罠 エクトプラズマー 魔力の枷

カルロ ライフ300

手5 フィールド 羊トークン 羊トークン 

    魔法・罠 オレイカルコスの結界 

 

 

 

「俺様のターン、ドロー!フン、このままターンエンド。死霊伯爵をエクトプラズムに変換!」

「ばっ、馬鹿な!」

「エクトプラズマー、発射!」

「うっ、うわぁああああああああ!」ライフ0

 

 

―――――

 オレイカルコスの結界がカルロに向かって収束する。

 絶叫を上げ、もだえ苦しみながらのたうつカルロ。だが、魂が抜かれると動かなくなる。

 

 

「サクリファイス…たしか、ペガサス会長の本当の切り札とか。何故彼がそれを」

「ペガサスが負けたって事だ。不甲斐ねぇな。」

「一体、誰がペガサス会長を…。」

「さぁな。サクリファイスを持っていたということは、誰かがトゥーンを持っているって事だな。」

 

 バクラは眼を鋭くする。

 




オリジナルキャラクター紹介
マリイア
拙作、猫シンクロ使いが行く遊戯王GX、に登場したパラディウス社員。
海馬剛三郎と影丸理事長をダーツのもとへ連れていく為の使者として登場し、断るというなら拳銃自決する、と笑顔で告げて日本の大物二人をドン引きさせた。
今作ではバクラが乗り込んだ事を同僚に告げているが…何気にバクラ相手に気づかれずに尾行するという凄いことをやってのけている。

パラディウス社復興計画にも登場。


コレオ
グールズに所属していた団員。可愛らしい顔つきの少女。使用デッキはクリッチーを融合しつつエクゾディアを揃えるデッキ。
バトルシティには参加しておらずグールズが壊滅した為、逃亡。
グールズから逃亡した際に偽造カードを持ち出し、それを売ったりデュエルで使用している事もあり、懸賞金がかけられている。
何かしらの組織に所属しており、飛行機襲撃作戦に参加するもバクラに敗北。
闇のゲームに敗北した事で冥界へ引きずり込まれた。


カルロ
ドーマ所属のデュエリスト。陰険そうな青年。
到着直後のバクラを襲う。使用デッキは【サクリファイス】
サクリファイスを降臨させてワンターンキルを狙うも、儀式魔法をカウンターされ、失敗。
ダイレクトアタックを恐れてスケープ・ゴートを発動するも、自業自得で大ダメージを受けた挙句魔力の枷でロックをかけられライフを削れずに敗北した。
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