ドーマ編 バクラSIDE   作:交響魔人

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ドーマの幹部

『定時連絡です…ヴァロン殿が城之内に敗北。孔雀舞が城之内を倒すも、直後に離反。ラフェール殿が始末するも、名もなきファラオに敗北…。名もなきファラオは海馬とともに本拠地に向けて行動中。』

 

 現状を把握し、紫色の女はため息をつく。

 

「このままではダーツ総帥の手を煩わせる事に。ここから本拠地までの移動手段はバクラにはない。だったら…。」

「申し訳ございません。バクラから大事な話があると。」

「すぐに行くと伝えて。」

 

 

 まだ気づいていないか。

 いずれにせよ、そろそろ決着をつけねばならない。

 

 

 

―――――

 ほかのメンバーには言えない大事な話がある。

 バクラはフローラにそう告げたため、フローラはバクラを大きめの倉庫に案内する。

 

 

「それで話とは何でしょうか?」

「てめぇらはドーマと対立しているライカ同盟じゃあねぇな?貴様らが、ドーマの手先なんだろう?」

「いきなり何の話ですか?私たちは」

「思えば、間抜けな話だな。貴様がドーマの手先だって事に俺様は気づけなかったんだからな。」

 

 自嘲するバクラ。そんなバクラをフローラはじっと見つめる。

 

 

「そもそも。神のカードを奪い、記憶の石板を凍結させられる組織の手先が起こした事件を、高々その場に居合わせた乗客如きが阻止できるわけがねぇんだ。」

 

 あの時、襲撃者がドーマの手先と言われ、状況が切迫していた為に、ついバクラは信じてしまった。

 だが。真相は迎え撃った側がドーマの手先で、襲撃者がドーマと対立している組織なら話は別だ。

 

 

「何より…ドーマを敵に回している組織のリーダーであり、オレイカルコスの欠片を持っている貴様は、何故、始末されていない?」

「それは。」

 

 反論する前に、バクラは言葉を紡ぐ。

 

「ドーマが始末しない理由としては二つ、強すぎて手におえないか。もう一つは…ドーマと通じているか、だ。」

 

 物的証拠はないが、一連の状況からバクラは目の前の女が首領であると確信していた。

 これ以上の時間稼ぎは無理と判断したフローラは、隠していた殺気を表に出す。

 

「ククク、それが貴様の本性か」

「…流石は、古代エジプトを騒がせた凶賊なだけはあるわね。」

「コピーカードのラーを持っていた元グールズ残党を嗾けたのは。」

「ええ。私」

「飛行機で襲撃してきやがった連中が…。」

「まさか。反ドーマを掲げる強硬派があんな強硬策を打つとは思っていなかったわ。それも、グールズの残党を仲間に引き込んでまで。」

「あん?貴様の自作自演じゃねぇのか?」

「貴方を飛行機墜落事故に巻き込めば仕留められるならまだしも、そうではないでしょう?もしも墜落事故で片が付くなら、喜んでこの命を捧げたのだけど。」

 

 肩をすくめるフローラ。

 

「…第一の効果しか使えないとはいえ、コピーカードであるラーの翼神竜が攻略される。ペガサスから奪ったサクリファイスを部下に与えても一蹴される。バトルシティ参加者を回収してデッキを強化しても倒せない。私の同僚でも始末出来ないなら…。」

「てめぇが動くしかないって訳だ。一つだけわからねぇのは、貴様の目的だ。」

「あら。存外鈍いのね。」

「なんだと!」

「名もなきファラオ、城之内、海馬。彼らの魂を奪う為に…不確定要素である貴方をこの地に誘い込み、足止めをする。」

「ケッ、大した忠誠心だな。貴様を最前線に立たせて、てめぇは安全な所に隠れている奴に、そこまで忠誠を向けられるもんだ。」

「この作戦は、私が立案して実行した今回の策。途中で始末出来ればそれで良し、出来なくても足止めできれば目的は達成される。」

 

 

 心から陶酔し、手駒になっている事に幸福感を得ている、狂信と言っていい忠誠を捧げている女。

 この手の輩に言葉は無用であり、バクラ自身、言葉で説得するつもりなど皆無だ。

 

 

「俺様が今から遊戯達と合流すると言い出したら、貴様はどうする?」

「それを私が見過ごすとでも?」

 

 これ以上相手の思惑通りに動くものか、とバクラが走り出す。

 後ろから足音が迫り、足音のタイミングを合わせてバクラは上体を下に落とす。

 

 一瞬前にバクラの体があった場所を「何か」が空を切ると同時に足を払おうとするバクラ。

 だが、足払いは空振りする。

 

 

 体を起こすバクラの目に、無表情なフローラが迫る。

 先ほどは飛び蹴りをしてきたようだ。外したにも関わらず、即座に地面を蹴って向かってきている。

 

 

 大きく跳躍して距離を置こうとするバクラに対し、すぐさま距離を詰めるフローラ。

 

 

 フローラはバクラの足を踏み、その痛みで動きが止まったバクラにアッパーを食らわせる。

 数多くのドーマの敵を「処理」してきたフローラが得意としている流れ。

 

 

 

 一瞬意識が飛ぶバクラだが、根性と意地で持ち直すとフローラを突き飛ばす。

 

 

 距離をとるフローラに今度はバクラが迫り、殺意を込めた蹴りを放つ。

 腹に食らったが、うめき声一つ上げずフローラは拳を振るう。

 左肩をしたたかに殴られたバクラだが、負けじと拳を突き出す。

 

 

 純然たる殴り合い。

 片や、大邪神ゾーク・ネクロファデスの復活を目論む凶賊。

 片や、星を救済するというダーツに心酔した武闘派女幹部。

 

 

 経験で勝るバクラだが、宿主たる肉体は決して強靭ではない。

 一方で、才ある身がただただ訓練を重ねた末に出来上がった体。

 

 とはいえ。三度の出産に加え、実年齢も34歳になっており、体力の衰えをフローラは感じつつあった。

 一方、まだ高校生であり体力的な若さでは勝るバクラだが、蓄積したダメージはすでに許容範囲を超えている。

 

 

 

 

 30分後。

 

 

 

 少し距離をとり、肩で息をする二人の姿があった。

 平和な先進国家である日本人の高校生の肉体にバクラの魂が宿ろうと、肉弾戦になれば御せると思っていただけに想定外なフローラ。

 一方、たかが幹部でしかない小娘如きに手こずるとは予想外なバクラ。

 

 

 リアルファイトで倒せないなら。

 ほぼ同時に二人はデュエルディスクを構え、宣言する。

 

 

 

「「デュエルッ!!」」

 

 

バクラ ライフ4000

手5 フィールド 

    魔法・罠 

フローラ ライフ4000

手5 フィールド 

    魔法・罠 

 

「俺様の先攻!ドローカード!!魔法カード、ダーク・オカルティズムを発動!手札を一枚捨て、デッキか墓地から「ウィジャ盤」か悪魔族・レベル8モンスター1体を選んで手札に加える。俺様はウィジャ盤を手札に加えるぜ!」

 

 手札コストがカース・ネクロフィアである事を視力で見抜いたフローラの目が鋭くなる。

 

「モンスターをセット、さらにリバースカードを2枚伏せてターンエンドだ!」

 

 

バクラ ライフ4000

手2 フィールド セットモンスター 

    魔法・罠 伏せ2

フローラ ライフ4000

手5 フィールド 

    魔法・罠 

 

 

 

「私のターン、ドロー!総帥!オレイカルコスの導きに従い、このカードを使います!願わくは、御身の輝きで我が道を照らしだされん事を!発動せよ、オレイカルコスの結界!」

 

 まぁ、順当に引き当ててきたか。さぁて、どうするか。

 

 自分に対してこれだけの謀略を張り巡らし、リアルファイト前に言った「足止め」というセリフ。

 どんな搦め手を使ってくるのか。或いはどんな守りを固めるのか。

 

 

 その守りを切り崩してやる。

 そう思っているバクラに対し、フローラは強い意志を秘めた瞳でカードを発動する。

 

 

「魔法カード、汎神の帝王を発動!手札の帝王と名の付く魔法・罠カードを1枚捨てて2枚ドロー。真源の帝王を捨てて2枚ドロー!ここで、墓地に送られた汎神の帝王の効果発動!このカードを墓地より除外し、デッキから3枚の帝王魔法・罠を見せ1枚を相手が選びそのカードを手札に加える。私が選択するのはこの3枚!」

「…進撃の帝王、汎神の帝王が2枚か。進撃を選ぶぜ」

「天帝従騎イデアを通常召喚!」

「攻撃力800だと?まぁ、結界で1300になりやがるが…」

「効果発動、デッキから同名カード以外の攻撃力800/守備力1000のモンスター1体を守備表示で特殊召喚。デッキから、冥帝従騎エイドスを守備表示で特殊召喚!」

「ふん。雑魚を並べたところで。」

 

「永続魔法、進撃の帝王と冥界の宝札を発動!」

「あん?冥界の宝札は2体以上のモンスターを生贄に上級モンスターを生贄召喚したら、二枚ドローできるカードのはず。もう通常召喚をした貴様に何ができる!」

「冥帝従騎エイドスの召喚・特殊召喚に成功したターン、私は通常召喚に加えて1度だけメインフェイズに生け贄召喚が可能。」

「何だと?!」

「2体の従騎を生贄に捧げ、古代の機械巨人を召喚!オレイカルコスの力を得よ!」

 

 

 現れるのは、機械仕掛けの巨人。

 その額にオレイカルコスの文様が浮かび上がり、オーラが纏わりつく。

 

「攻撃力3500!」

「2体の生け贄を捧げて生け贄召喚した事で冥界の宝札の効果発動、デッキからカードを2枚ドロー!生贄に捧げた天帝従騎イデアの効果発動!除外されている汎神の帝王を手札に加える!」

 

 

 敵の守りをどう崩すかと考えていたバクラだが、蓋を開ければ積極的にこちらを叩き潰しに来ている。

 今までの時間稼ぎという言動すら逆手に取るとは、とんだ女狐だ。

 

 

「バトル!古代の機械巨人で、セットモンスターを攻撃!古代の機械巨人が守備モンスターを攻撃したとき、その守備力を攻撃力が越えていればその数値分だけダメージを与える!」

「ぐううううっ!メタモルポットのリバース効果だ!」ライフ4000から1100

「互いに手札をすべて捨てて、新たに5枚ドロー、か」

 

 

 バクラは深淵の暗殺者と死のメッセージHを捨てる。

 

 引いた手札を見てフローラは薄く笑う。

 

「ターンエンド」

「貴様のエンドフェイズに永続罠、ウィジャ盤と死の宣告を発動するぜ!ウィジャ盤の効果で死のメッセージ「E」を場に出す!」

 

 

 

バクラ ライフ1100

手5 フィールド 

    魔法・罠 ウィジャ盤 死のメッセージ「E」 死の宣告 

フローラ ライフ4000

手5 フィールド 古代の機械巨人 

    魔法・罠 オレイカルコスの結界 進撃の帝王 冥界の宝札

 

 

 

「俺様のターン、ドローカード!墓地のダーク・オカルティズムの効果発動!墓地のメッセージカードを任意の枚数デッキに戻して」

「手札からD・D・クロウの効果発動!手札から捨てて、死のメッセージHを除外!」

「?!なんだとっ!」

「【ウィジャ盤】において他のメッセージカードはともかく、出せた時点で勝ちな「H」は二枚もいれないはず!これで、ウィジャ盤は完成しない!」

 

 一瞬だが顔を歪めたことで、フローラは自分の考えが当たって居たと確信する。

 戦術の一つが完全につぶされたが、バクラは思考を切り替える。

 

 

「フィールド魔法、ダーク・サンクチュアリを発動!新たなフィールド魔法が発動されたことで、オレイカルコスの結界…は…。」

「オレイカルコスの力を打ち消せるのは、オレイカルコスか、伝説の竜のみ!例えルール効果であっても破壊出来ない!」

 

 互いの場に発動されるフィールド魔法。

 こういう事態は、バクラも想定外。

 

 何せオレイカルコスの結界は、場の魔法カードの効果を無効化するマジック・キャンセラーであっても攻撃力をアップさせる規格外なフィールド魔法。

 

「ふざけたフィールド魔法だな…。俺様は永続魔法、暗黒の扉を発動!死の宣告の効果発動!俺様の「ウィジャ盤」及び「死のメッセージ」カードの数まで悪魔族モンスターを対象として発動!そのモンスターを手札に加えるぜ!抹殺の邪悪霊と怨念の邪悪霊を手札に戻す!ターンエンドだ!」

 

 

 

バクラ ライフ1100

手6 フィールド 

    魔法・罠 ダーク・サンクチュアリ ウィジャ盤 死のメッセージ「E」 死の宣告 暗黒の扉

フローラ ライフ4000

手4 フィールド 古代の機械巨人 

    魔法・罠 オレイカルコスの結界 進撃の帝王 冥界の宝札

 

 

「私のターン、ドロー!魔法カード、汎神の帝王を発動、2枚目の真源の帝王を捨てて2枚ドロー!墓地の汎神の帝王を除外して効果発動、帝王の烈旋を3枚選択!」

「選択の余地がねぇな。手札に加えやがれ!」

「そうさせてもらうわ!ここで墓地の冥帝従騎エイドスの効果発動!墓地から除外して、同名カード以外の私の墓地の攻撃力800/守備力1000のモンスター1体を対象として発動!そのモンスターを守備表示で特殊召喚するわ。戻ってきなさい、天帝従騎イデア!」

「またそいつか!」

「ええ、イデアの効果発動!デッキから2体目の冥帝従騎エイドスを特殊召喚!二体のモンスターを生贄に、古代の機械巨人を召喚!冥界の宝札で2枚ドロー!」

 

 手札を眺めて、フローラは思考を回転させる。

 攻撃が通れば勝ち。だが、暗黒の扉で攻撃回数は一回のみ。しかもダーク・サンクチュアリの効果により、バクラがコイントスで裏を出さねばならない。

 

 

「バトル!古代の機械巨人でダイレクトアタック!」

「フィールド魔法、ダーク・サンクチュアリの効果発動!コイントス!」

「裏!これで終わりよ!」

「まだだ!手札の抹殺の邪悪霊を墓地に送り、効果発動!蘇れ、カース・ネクロフィア!」

「だとしても、私の古代の機械巨人のほうが攻撃力は上よ!」

「ぐあああああっ!」ライフ1100から400

 

「ターンエンド!エンドフェイズに、手札を1枚捨てる。」

「このエンドフェイズに、ウィジャ盤効果発動!死のメッセージ「A」をモンスターゾーンに置く!さらにカース・ネクロフィアの効果発動!墓地から特殊召喚だ!さらに、俺様の魔法・罠カードのカード名の種類の数まで、貴様の場のカードを選んで破壊できる!場には4種類のカード!よって貴様の進撃の帝王と冥界の宝札を破壊するぜ!」

 

 

 

 

バクラ ライフ400

手5 フィールド カース・ネクロフィア 死のメッセージ「A」

    魔法・罠 ダーク・サンクチュアリ ウィジャ盤 死のメッセージ「E」 死の宣告 暗黒の扉

フローラ ライフ4000

手6 フィールド 古代の機械巨人 古代の機械巨人 

    魔法・罠 オレイカルコスの結界 

 

 

「俺様のターン、ドローカード!」

「もう一度カース・ネクロフィアの効果を発動したいでしょうけど…その効果を発動するだけのライフはもう残されていない!!」

「フン、バトルだ!そしてこの瞬間、手札からジュラゲドの効果発動だ!こいつを特殊召喚して、俺様のライフを1000ポイント回復する!」ライフ400から1400

「ここで、ライフ回復?!」

「ヒャハハハハハ!ジュラゲドの効果発動!こいつを生贄に捧げることで、カース・ネクロフィアの攻撃力を1000ポイントアップさせる!」

「攻撃力3800…?!」ライフ4000から3700

 

「クク、メインフェイズ2だ!永続罠、死の宣告の効果発動!墓地からジュラゲドを手札に戻すぜ。リバースカードを1枚セット!ターンエンドだ!」

 

 

 

 

 

バクラ ライフ1400

手5 フィールド カース・ネクロフィア 死のメッセージ「A」

    魔法・罠 ダーク・サンクチュアリ ウィジャ盤 死のメッセージ「E」 死の宣告 暗黒の扉 伏せ1

フローラ ライフ3700

手6 フィールド 古代の機械巨人 

    魔法・罠 オレイカルコスの結界 

 

 

「私のターン、ドロー!速攻魔法、帝王の烈旋を発動!このターン、生け贄召喚の生け贄として、相手モンスター一体を選択できる!」

「させるかよ!カウンター罠、八式対魔法多重結界!手札の魔法カード、死のメッセージ「T」を墓地に送り、魔法カードの発動と効果を無効にして破壊!」

「次のターンになれば…またジュラゲドを場に出してカース・ネクロフィアの攻撃力をアップさせつつ、ライフを回復出来る…。ウィジャ盤は最後のメッセージを刻まないけれど。」

「着実に貴様と地獄の距離は縮んでいく。さぁ、どうする?ヒャーハハハハハ!」

「手札から、雷帝家臣ミスラを特殊召喚!この時、相手の場に「家臣トークン」(雷族・光・星1・攻800/守1000)1体を守備表示で特殊召喚するわ!」

「なんだと?!俺様の場にトークンを?!」

「どういう意味か分かるわね?」

「っつ、古代の機械巨人の攻撃力は3500!守備力1000のトークンを攻撃されれば、俺様がジュラゲドの効果を使ってライフを回復しても…!いや、まだだっ!まだ、俺様にはダーク・サンクチュアリがある!」

 

「そうね。このコイントスが表か裏かで、勝敗が決まる。正直、意外だったわ。まさか、五分五分になるなんてね。」

「…ああ、俺様もだ。」

「…バトル!古代の機械巨人で、家臣トークンを攻撃!」

「ダーク・サンクチュアリの効果発動!コイントスだ!」

 

 

 バクラがコインをはじく。

 永遠にも思える時間。

 

 だが、地面にコインが落ちる。

 

 

 

「…表…」

「ヒャッハハハハハハハハ!よって、古代の機械巨人の攻撃は無効!そして、攻撃力の半分、1750ポイントのダメージだ!」

「っつ!」ライフ3700から1950

「おっと。このバトルフェイズにジュラゲドを特殊召喚だ!ライフを1000ポイント回復するぜぇ!」ライフ1400から2400

 

 

「メインフェイズ2よ。永続魔法、進撃の帝王を発動。墓地から真源の帝王の効果発動。墓地から帝王の烈旋を除外して効果発動…。このカードを通常モンスター(天使族・光・星5・攻1000/守2400)として、守備表示で特殊召喚。カードを1枚伏せて、ターンエンド。」

「エンドフェイズに、ウィジャ盤効果発動…だが、残念な事に死のメッセージ「T」は俺様の墓地だ。」

 

 

 

バクラ ライフ2400

手4 フィールド カース・ネクロフィア 死のメッセージ「A」 家臣トークン ジュラゲド 

    魔法・罠 ダーク・サンクチュアリ ウィジャ盤 死のメッセージ「E」 死の宣告 暗黒の扉 

フローラ ライフ1950

手3 フィールド 古代の機械巨人 真源の帝王 

    魔法・罠 オレイカルコスの結界 進撃の帝王 伏せ1

 

 

 

「俺様のターン、ドローカード!ジュラゲドを生贄に、カース・ネクロフィアの攻撃力を1000ポイントアップだ!さらに家臣トークンを生贄に、冥界の魔王ハ・デスを召喚するぜ!」

「だけど、永続魔法、暗黒の扉で攻撃できるモンスターは1体のみ。ありがとう、時間を稼がせてくれて。」

「ケッ、バトルだ!行け、カース・ネクロフィア!」

「くっ…」ライフ1950から1650

「メインフェイズ2だ。速攻魔法、リロードを発動するぜ!ふん…。俺様は死の宣告により、墓地からジュラゲドを手札に戻すぜ。ターンエンドだ!」

 

 

バクラ ライフ2400

手4 フィールド カース・ネクロフィア 死のメッセージ「A」 冥界の魔王ハ・デス

    魔法・罠 ダーク・サンクチュアリ ウィジャ盤 死のメッセージ「E」 死の宣告 暗黒の扉 

フローラ ライフ1650

手3 フィールド 真源の帝王 

    魔法・罠 オレイカルコスの結界 進撃の帝王 伏せ1

 

 

「私のターン、ドロー…。墓地から2枚目の真源の帝王の効果発動。墓地から進撃の帝王を除外して効果発動!このカードを守備表示で特殊召喚。」

「二体の生け贄か?」

「二体のモンスターを生け贄に。絶対服従魔人を召喚。」

「攻撃力3500だが、結界で攻撃力4000…。」

「最も。このカードは場に存在するのがこのカードのみで、手札が0枚でなければ攻撃できない。カードを1枚伏せて、ターンエンド。」

 

 

 

バクラ ライフ2400

手4 フィールド カース・ネクロフィア 死のメッセージ「A」 冥界の魔王ハ・デス

    魔法・罠 ダーク・サンクチュアリ ウィジャ盤 死のメッセージ「E」 死の宣告 暗黒の扉 

フローラ ライフ1650

手3 フィールド 絶対服従魔人

    魔法・罠 オレイカルコスの結界 進撃の帝王 伏せ2

 

 

「俺様のターン、ドローカード!」

「罠発動、火霊術-「紅」っ!私の場の炎属性モンスターを生け贄に。その元々の攻撃力分のダメージを与える!」

「なっ?!このタイミングで、3500ポイントの効果ダメージだとっ!」

「この一撃、防げるものなら防いでみなさい!」

 

 炎の悪魔がバクラに向かって拳を振り下ろす!

 

 

「速攻魔法発動!ご隠居の猛毒薬!俺様のライフを1200ポイント回復させる!」ライフ2400から3600

「っつ!だとしても!3500ポイントのダメージを与える!」

「ぐぉおおおおおおおおおおおおおっ!!」ライフ3600から100

 

 

 

 大きくライフを削られるが、バクラは耐えきる。

 

 

「……耐えた、か。」

「だがこれで、貴様の手は尽きた!」

 

 無言でバクラを睨むフローラ。

 

「…魔法カード発動、ポルターガイスト!貴様のリバースカードを手札に戻す!」

 

 一瞬、眼を見開くフローラ。ややあって、伏せカードを手札に戻す。

 

「バトルだ!冥界の魔王ハ・デスでダイレクトアタック!」

「…………っ」

 

 

 悲鳴すら上げず。

 毅然とした態度のまま、フローラのライフが0を刻む。

 

 

 

―――――

「俺様の勝ちだな!」

「…ええ、そうね。大したものだわ…。パラディウス社の支部を、たった一人で落とすなんてね。」

 

 フローラに向かって収束する、オレイカルコスの結界。

 

 

「だけど、個人では組織に勝てない…貴方は戦術的勝利を得たけど、私たちは戦略的勝利を得た。貴方はもう、間に合わないわ!」

「ああ、そうだな。」

 

 勝ったのはバクラだが、素直に喜べないのがそこだ。

 何せ、ダーツが遊戯と海馬を倒して星の救済を始めれば、バクラは終わる。

 

 

 フローラは倒れ伏す。魂を抜かれたにもかかわらず、歓喜の表情を浮かべて。

 

 フローラの手札をバクラは見る。進撃の帝王、トレード・イン、ワン・フォー・ワン。そして、ディメンション・ウォールだった。

 

 

「俺様もここを離れねぇとな。」

 

 周囲に複数の人影をバクラは察知していた。

 どうやら、この疲弊した状況で逃亡を図らねばならないらしい。

 

 

 

「バクラを逃がすな!」

 

 サーリーンという女が指揮する声が響く中。バクラは走り出す。

 

 




オリジナルキャラクター紹介

フローラ・クロイツ
紫色の髪に黄色のメッシュが入った長身の美人な女性。
今作における黒幕にして、ドーマの幹部。寿退社していたが、ダーツの星の救済のために復帰。
バクラを祖国へ引きずり込み、倒せればそれでよし、倒せずとも足止めをするという捨て石の作戦を立案、実行に移した。

3児の母であり、肉体年齢も34歳と体力的な衰えを感じつつも、バクラと素でリアルファイトができるバリバリの武闘派。
使用デッキは9期帝王サポートを投入した【アドバンス召喚】。
バクラを何度も追い詰めるも、仕留めきれずに敗北。


しかし、敗北してもなお足止めを遂行させるべく、その任務は部下であるサーリーンが継続。このため、ダーツとの最終決戦にバクラは間に合わなかった。

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