黒い刺客なんですけどなんで♀︎……あとサイボーグさんや、その5本目の脚をしまいたまえ(汗) 作:何でもいいでしょ?
大変長らくお待たせいたしました。
前から物凄く時間が空いておりますので、書き方も変わりまくっておりますし、何より前の設定自体も忘却の果てのため、「思ってたのと違う」となることもあるかと思われますが、何卒……何卒……
はいライスシャワーでしたー(白目)
あの後、母からのありがたいお言葉を頂き、近場の公園へと連れて来てもらった俺氏である。
うんうん唸りまくってたし、その上で家の中あちこち歩き回って、凄まじい脚力でクッション蹴っ飛ばしたりして危うくテレビが倒れかけたりと、我ながら色々やらかした自覚はあったので、割と渡りに船な提案であった。
で、既に何回か走ってみたんだけど……この体、スゴい!!
エッ!?こんなクソ高身体能力許されるんすか!?最早兵器よ(震え声)
ヒトって全力で走れば風圧出せるんですねぇ……はえー、すっご(呆然)ってなったわ。我ながらめっちゃこぇぇ……
というかさ、俺まだ子供よ?少女以前にロリ中のロリよ?成長したらどうなんのこれ、マジで。
「ねぇ、お母さん」
「どうしたの?ライス」
気になったから聞いてみた。母に。
「ライス、大きくなったら、どれくらい速くなれるかな?」
今の時点でこんなバケモン身体能力とか、俺この先どうなっちゃうの…?という、恐れの混じった問いがこんなにも可愛く美化されてしまう恐怖。
いくらなんでもフィルター通しすぎだろいい加減にしろや。
「ふふ。そうねぇ?ライスなら、三冠も夢じゃないかもね?」
いやそういうこと聞きたい訳じゃないんすけど(真顔)
三冠の意味くらいは知ってる。にわかだけど。
だから、それがどんくらい
それに……あれだ。この世界が”あの"ウマ娘っていうことなら、まぁ……そういうことなんだなってこともわかる。
でも違うのよ母さん。今はそうじゃないのよ母さん。
「ライスは、ヒーローに……なれるかな」
……あー、うーむ。
今のはなぁ…まぁ、俺の本心はでは、あるよなぁ?
誰かを怪我させて
ちょんと顎に手を乗せ、辺りを流し見た。
俺達と同じような親子連れや、中学生らしきウマ娘達、人間とウマ娘の組み合わせの姿もある。
その中で、俺が特に注目したのは最後。理由は簡単。
人間とウマ娘って、脚力に差ありすぎだよなぁ……脚力に留まらんけど。
「ライス達って、その気になったら……」
そこまで考えて、ブルブルと背筋が震えた。やめよう。これ以上はやめよう…!
悪寒を振り切るべく、子供用レーンに入る。
シューズの踵を打ち付け、いざ準備完了。
「お母さん、見てて。ライスの……走り」
「えぇ。いってらっしゃい、ライス」
返答代わりにダン!と駆け出す。
背後に鳴り響く凄まじい轟音と共に、俺の体は一陣の風となった。
一歩、また一歩と踏みしめるたびに、また新たなる轟音が鳴り響く。
どんだけすげぇ力で踏みしめてんだよ……やっぱこぇぇ。
まぁ、分からんでもないんだが。
この世界だと、馬の代わりにウマ娘が存在するという関係上、1馬力が1バ力という書き方に変わり、意味合いもまた変わっている。
何が言いたいのかと言うと、力の表記に使われるくらいにはウマ娘のパワーはすげぇということだ。
こんな超パワー持ちのスーパー人類が全世界に住んでる世界。犯罪とか起きたら終わりじゃんね。
とは思うが、案外そうでもなかったりする。
なんかウマ娘って、本能が”走ッ!!”に振り切ってる疑惑あんだよな。あとこの世界治安めっちゃいいし。
なんだろなぁ、前世が薄汚れ通り越してドス黒く思えるくらいには人の心が広すぎる。
「っと、考え事してたら、すぐ終わっちゃった」
轟音だのなんだの言ったものの、所詮は子供。それも幼女の体だ。
そこそこの長さしかない子供用レーンを走り抜けるだけでも、ちょびっとかかる。
多分逃げてってる力を活かせればもっと早く走れると思う。
なぜ分かるのか?――答えは勘。
走ってるとね、なんか頭に浮かぶんよね。
これが俗に言うウマソウルってやつなんかね?医者の説明スピリチュアル過ぎて分かんねぇのよな。
今のところ……
・競走馬の魂が、なんかの原理で世界間移動して獣人(♀オンリー)として転生。
・ウマソウルに惹かれるのか、通常の人間と比べ、圧倒的に強靭な肉体を持って生まれ落ちる。
・ある一定の年齢となると、親となる人物に天啓としてウマソウルの名前が降ってくる。
・あと元が競走馬のためめっちゃ走ることに拘りが生まれる。
これくらいしか分かってないし。
てか、他三つはまだ納得できなくは無いけど、天啓はマジで意味不明過ぎる。
「不思議生物なんてレベルじゃないよぉ……」
もう
なんやねん
絶妙に腹が立ったあの日、もとい今日。ウマ娘パワーでぶん殴らなかった俺の理性を褒めて欲しいもんだぜぇ……
「満足したかしら?」
「うん。ありがとう、お母さん」
「それはよかったわ」
微笑む母。うん、美人!
ウマ娘って基本的に美人揃いだからな。適当に街歩くだけで目の保養になるのは大変お得。
「ひとりで歩ける?」
「……ちょっと疲れちゃったかも」
「あらあら」
本音を言うとバリバリ歩ける。というかむしろ走れる。
体力にはそこそこ自信があります。むん。
そんな様子の俺を少しの間眺めた母。
口元に手を当て、おっとりと笑った後、俺の前にしゃがみ込んだ。……どうやらお見通しらしい。
ぎゅっと抱きつき、首元に手を回す。足も母のお腹をバッチリホールド。
「いつまでも甘えんぼさんなんだから」
「ライスが甘えん坊なのは……仕方ないと思うよ」
「嬉しいこと言ってくれるじゃない。さ、帰りましょ」
「うん!」
母の愛、そしてその肉体の柔らかさを存分に堪能していると、母はおもむろにウマ娘専用レーンへと足を踏み入れる。
およ?走るんだ。意外。
「お母さん、走るの?」
「軽くね」
「抱っこしたままで大丈夫?」
「これくらいなら平気よ。大丈夫、心配しなくても落っことしたりなんてしないから」
いやそこは全然心配してないっす。母さん体幹えぐち民だから。
ただ、その……走りづらくないかなぁ?と。
「でも、ライスは好きでしょ?」
「……うん」
そう、なんですよねぇ……あの後思い出した記憶――正確にはこの体の記憶か?――によると、ライスシャワーちゃん(ょぅι゛ょ)はこうして母親に抱かれて風を浴びるのが好きだったのだそう。
自分ではまだ速く走れないからと、代わりに母親の足で風を切って貰っていたらしい。思考がご立派なウマ娘でワロタ。
とは言うものの、俺自身もこうして風を浴びるのは嫌いじゃない。行きの時は歩きで来たのもあって、楽しみである。
「準備はいい?」
「うん!」
「それじゃ、行くわよ!」
うほっ、すっげぇ脚力。
まぁそりゃ、抱っこしてるから抑え気味ではあるけども、それでもそこそこの速さは出てるんだろうなぁ。
俺の足だとまだこのスピードすら出せねぇからな。ウマ娘って本当にやべぇわ。
「大丈夫?」
「まだまだ全然。ライスは平気だよ!」
「流石ね!」
流れる景色に、母さんとおしゃべりしながら帰路を駆け抜けていく。
その道中、後方から追い抜かして行く、同じくレーンを走っているウマ娘達や、隣の車道を走行する、大小様々な自動車達もいて、なんだか面白く思えて笑ってしまう。
「ご機嫌ね。気晴らしになったみたいでよかったわ」
「楽しかったよ。ありがとう」
「ふふふ…!また行きましょうね」
「絶対だよ!」
母と二人、笑い合う。
楽しい時間はあっという間ということなのか、家に着く頃には夕暮れに差し掛かっていたが、そんなことが気にならないくらいに……楽しかった。
やっぱ俺も、一端のウマ娘ということなのかもしれない。
という訳で失踪しますm(*_ _)mサヨナラッ…!!!!!
戸山さん(ミホノブルボンの調教師)モデルの登場人物を生存させるか、させないか
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させる
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させない