泊刑事の家にお邪魔した次の日、今日はもう結ヶ丘で授業が全て終了しもう放課後。俺は校内の見回りをしていた。
戦兎「ん? 科学室から明かりが……」
俺が気になって科学室の扉を開けると、見知った赤髪と青髪の女の子がこちらに視線を向ける。
戦兎「ん、米女と若菜じゃないか」
四季「先生……」
戦兎「何やってんだ?」
俺が聞くと、若菜が答える。
四季「私、科学愛好会っていう部活の部長。因みにここ部室」
戦兎「なるほど、それでか……。米女は?」
四季「メイはここから双眼鏡でLiella!を見てる」
戦兎「覗きか……?」
メイ「悪いか!!」
戦兎「いや、迷惑はかけてないから悪くはないな。そう言えばスクールアイドル好きって言ってたっけ?」
俺がそう言うと米女はバツが悪そうに、
メイ「やっぱり似合わねぇか……?」
戦兎「いや? 好き嫌いなんて人それぞれだし、人の好みを他人がとやかく言うのは間違ってると思うしな。それに米女は可愛い顔してるからおかしくないと思うぞ?」
俺が「可愛い」と言った瞬間、米女の顔は真っ赤に染まり、
米女「アタシが可愛い訳ねぇだろ!?」
米女は否定するが、顔を見るにやせ我慢。内心嬉しそうなのが丸分かりだ。
四季「先生見る目ある」
俺と若菜が微笑ましいものを見る目で米女を見る。
メイ「その目やめろぉおおおぉおおっ!!!////」
米女は顔を抑えるがもう真っ赤。
戦兎「米女はスクールアイドルやらないのか?」
メイ「別に、入る気なんかねぇよ…」
四季「このままでいいの?」
メイ「私がLiella!に入ったら、ただでさえ薄暗いここが、もっと暗くなっちまうだろ……」
そして米女は科学室から出ていった。
次の日、授業が終わり放課後。職員室でコーヒーを飲んでいると、Liella!の練習場所の屋上に青髪が見えた気がした。
あれ? Liella!に青髪の子なんかいたっけ?
俺は気になり屋上に向かう。すると屋上の扉の所に隠れながら様子を伺う米女がいた。
戦兎「何やってんだ?」
メイ「うおっ、先生……シーーッ!」
俺が屋上を見ると、若菜がLiella!の練習に混ざっていた。
戦兎「若菜?」
メイ「アアーーっ!! 一緒に並んでるぅ!羨ましぃいいイィっ!?」バタンッ!!
米女が身を乗り出しすぎたせいで扉が開き、屋上にダイブする米女。Liella!の皆は米女に視線を向ける。
すみれ「誰? なんかデジャブね」
きな子「うっ」
四季「メイ。1年生」
かのん「友達?」
かのんさんが聞く。すると唐さんが、
可可「モシカシテ、スクールアイドルにご興味が〜!?」
メイ「い、いやあのぉっ!!」
四季「ずっとそこで見てた」
メイ「おいっ!!」
暴露する若菜さん。俺は少しおかしかった。
可可「つまり、興味津々ト言うことデスねぇーーっ!!」
唐さんが近い。米女はピシッと固まってしまっている。
かのん「良かったら、スクールアイドルちょっとだけ体験してみない?」
メイ「!! アタシが……? スクールアイドル……」
かのん「うん!!」
メイ「アタシが……?」
米女さんが皆を見ると、若菜さんが目にとまった。若菜さんは目を伏せる。
メイ「っ! 四季はどうすんだよ?本当に、スクールアイドル始めるのか?」
四季「私は、まだ…決めてない」
メイ「…フンッ、嘘つくな。帰る」
かのん「えっ?」
千砂都「そんなっ、せっかく……」
メイ「帰るって言ってんだよ!!」
戦兎「お、おい!!」
そして米女は去っていってしまった。
その後、俺は万丈と合流し電気屋で機械の部品を買って倉庫に戻る所だった。辺りはもう暗くなっており、家に帰る人々が多い時間帯だ。
戦兎「よしっ! これでオッケーー!」
万丈「じゃあ帰るか」
そして、マシンビルダーに跨り倉庫に向けて出発する俺達。すると、
ピーーっ!ピーーっ!
スマッシュ探知システムが反応した。
戦兎「っ! 万丈行くぞ!!」
万丈「おう!!」
スマッシュの出現場所に、マシンビルダーを走らせる。
スマッシュが出現する数分前〜
四季は、Liella!のメンバーと共にメイに呼び出された場所に向かっていた。
四季「っ! 隠れて!」
四季がメンバーに建物の陰に隠れるように促し、1人でメイのもとに行く。
メイ「随分遅いな……どこ寄り道してたんだ?」
四季「…なに?」
メイ「どうするつもりなのか、聞いておこうと思ってな」
四季「……素直になった方が良い。Liella!の人たち、皆いい人」
メイ「あたしの事じゃねえよ! お前の事だよ!!」
四季「アタシは1人が好き。一緒にいてなんて頼んだこと無い。新設校だから、部員が1人でも科学部は無くならない。安心して早くスクールアイドル部に行って」
メイ「だから言ってるだろ! アタシは向いてないって!!」
四季「じゃあ科学室にも来ないで」
メイ「えっ…」
四季「興味もないのにいつもいられると、むしろ迷惑……」
そして、四季さんが去ろうとしたとき、
?「グルル……」
四季・メイ「「!!」」
近くに異様な雰囲気を感じ取りそちらに目を向けた2人。そこには、スマッシュが立っていた。
メイ「や、ヤバい!!(この距離は不味い!!)」
四季「っ! メイ、逃げよう!!」
四季がメイの手を取り走って逃げようとする。しかし、スマッシュの方が当然早く、追いつかれてしまった。
四季「っ!!」
メイ「四季っ!!」
メイ・四季((誰か…助けてっ!!))
2人は心のなかで同時に叫ぶ。それに呼応したかのように……
ビルド・クローズ「「うぉおおぉおおおっ!!」」
ヒーローがやってくる。
数秒前〜
俺と万丈がスマッシュの出現場所に向かうと、スマッシュが遠くに目視で確認できた。って、米女さんと若菜さん襲われてんじゃん!!
戦兎「万丈、変身だ!!」
万丈「おう!!」
〈ビルドドライバー!〉
〈スクラッシュドライバー!〉
俺と万丈はそれぞれドライバーを腰に巻き、俺は新世界仕様に改良が終わったラビットフルボトルとタンクフルボトルを、
万丈はドラゴンスクラッシュゼリーをドライバーに挿し込む。
【ラビット!タンク! ベストマッチ!】
【ドラゴンゼリー!】
そして俺はドライバーのレバーを回してスナップライドビルダーを形成。トランジェルソリッドが流れて赤と青のアーマーを形成する。
【Are You Ready?】
戦兎「変身っ!」
万丈「変身!!」
万丈は掛け声とともにドライバーのレンチを捻る。するとケミカライドビルダーが万丈を包み上からヴァリアブルゼリーが流れクロスアーマーを構成する。
俺は赤と青のハーフボディアーマーが挟み込むように装着される。
【鋼のムーンサルト! ラビットタンク! イェーイ!】
【潰れる! 流れる! 溢れ出る! ドラゴンインクローズチャージ! ブラァ!】
ビルド「勝利の法則は決まった!」
クローズ「今の俺は負ける気がしねぇ!!」
今まさに絶体絶命のピンチを迎えている二人とスマッシュの間に割り込み、スマッシュを蹴り飛ばして吹っ飛ばす。
よし、旧世界の時と同じパワーが出てる!!
ビルド「大丈夫か2人共?」
四季「っ! …助かった」ヘタンッ
若菜さんはその場にへたり込んでしまった。
クローズ「へたり込んでないで逃げろ! ここにいると巻き添え食うぞ!!」
メイ「っ! は、はい!! ほら四季!!」
かのん「皆こっち!!」
メイ「っ! かのん先輩!? まあ今は良いや…行くぞ!!」
逃げていく2人。俺は背中越しに2人に声をかける。
ビルド「2人共! お互いに自分の気持ちに素直になって、それをちゃんと言葉で伝えあったほうが良いぞ!!」
メイ・四季「「!?」」
ビルド「自意識過剰でお節介なヒーローからのアドバイスだ!!」
そしてスマッシュと本格的に戦闘を始める俺と万丈。
きな子「2人共大丈夫っすか?!」
恋「ケガは無いですか?」
メイ「あ、ああ…平気だ。でも……、あの2人………」
四季「………」
メイ・四季((まさか……?ね…))
そしてその場を離れる私達だった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
場面は変わりビルド・クローズサイド。俺たちの攻撃がしっかりとスマッシュに通っており、以前よりも格段に戦いやすい!
クローズ「うらぁっ!!」ガシッ! ドガアッ!
万丈がスマッシュの攻撃を片腕で受け止めてもう片方の腕でカウンターパンチ。パンチはスマッシュの顔面に入りスマッシュはよろける。
ビルド「うりゃあっ!!」ドカッ!!
隙を見せたスマッシュに俺は側面からキックを叩き込む。足裏に装着されているキャタピラが、キックが当たった瞬間回転し、スマッシュの装甲を削り取る。
スマッシュ「グゥううう!!」
たたらを踏むスマッシュに、俺と万丈は同時に踏み込み、
ビルド・クローズ「「おらあぁああぁあああっ!!」」ドゴォオォオオォオオンッ!!
同時に渾身の蹴りをお見舞い。スマッシュは吹き飛び近くの外壁に叩きつけられる。
ビルド「勝利の法則は決まった!」
クローズ「今の俺は負ける気がしねぇ!!」
俺はレバーを回して必殺技のエネルギーを溜めるとグラフが出現してx字の所でスマッシュを拘束する。
【Ready Go!】
万丈はドライバーのレンチを捻る。すると右脚にドラゴンスクラッシュゼリーの成分が纏わり、スマッシュ目掛けて跳躍する。
【ボルテックフィニッシュ!】
【スクラップブレイク!】
そして俺と万丈は、スマッシュにダブルライダーキックを叩き込んだ。
スマッシュは大爆発を起こし、スマッシュの残骸が転がる。俺がエンプティボトルをスマッシュに向けて成分を回収したところで、警察が到着した。
進ノ介「すまん遅くなった! 状況は?」
ビルド「スマッシュは倒しました。今回は被害者無しです」
進ノ介「そうか……良かった。ありがとう!」
そして泊刑事は本部に通信を入れて警官隊とともに帰っていった。
ビルド「俺たちも帰るか」
クローズ「そうだな」
そして人目につかない所で変身解除した俺達。その日はそのまま倉庫に戻り、次の日……
メイ「あっ、桐生先生!」
ペットボトルのお茶を飲みながら歩いていると、米女に呼び止められた。
戦兎「どうした?」
メイ「アタシ、やっぱり自分に正直になることにしたよ。ありがとな?"仮面ライダー"さん?」
ブゥうううっ!!!!
俺がお茶を吹き出してしまう。
メイ「やっぱり。そうだったのか……」
!?
戦兎「お前カマかけたな!?」
メイ「へへっ!!」
ったく……
すると米女は耳元で小声で話してくる。
メイ「この事はアタシと四季だけで
……はぁ、
戦兎「分かったよ。バレたら仕方無いしな……人に言うなよ?」
メイ「分かってるよ。先生いなくなったら楽しみが減るしな!///」
ん? なんで顔赤いの?
すると米女は、
メイ「アタシのことは名前で呼んでくれると嬉しいんだけどな……。米女って呼ばれ方好きじゃねえし」
戦兎「分かったよ。メイ…これで良いか?」
メイ「サンキュっ!」チュッ
!? 今俺、頬に何された!?
メイ「ほら、授業の準備しなくていいのか?セ〜ンセ!!///」
太陽の様な明るい笑顔を向けるメイ。
中々やり手だな。この子……
ー 続く ー
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