第26話:帰還 ベストマッチなコンビ再び
戦兎side〜
2日目を終え、きな子の家に戻った俺とかのんさんと夏美。今日はかのんさんもきな子の家に泊まり次の日の朝、飛行機で東京に帰る事になった。
俺は自室で万丈や泊刑事と報告会をし、その数日後……1年生たちは確実にレベルアップし、遂に東京へと帰る日になった。
そして奇妙なことに夏美が仲間になった日以降、一度もスマッシュは出現しなかった。
嵐の前の静けさじゃ無いと良いんだけどな。
戦兎「ありがとうございました!」
きな子母「いえいえ。またいらしてくださいね?」
戦兎「ありがとうございます。失礼します!」
メイ・四季・夏美「「「ありがとうございました!!」」」
きな子「お母さん、行ってくるっす!」
そしてバスで新千歳空港に向かい、飛行機で羽田空港まで1時間少しのフライト。無事に東京に到着した。
戦兎「じゃあ俺は結ヶ丘に行って理事長に報告しに行くけどお前らどうする?」
きな子「きな子たちも学校行くっす! 千砂都先輩たちと久しぶりに会いたいっす!」
メイ「アタシも!」
四季「me too」
夏美「夏美も正式にメンバーになると申請に行きますの!」
戦兎「了解。一緒に行こう!」
そしてバスターミナルで原宿方面へのバスに乗る俺たち。
因みに剛さんはバイクで東京に向かうらしい。また会えると良いな。
そしてバスで数十分揺られ、学校の最寄りのバス停で降りて徒歩で学校を目指す。
そして……、
戦兎「着いた〜っ!」
きな子「久しぶりの結ヶ丘っす!!」
そして学校の中に入る俺たち。階段の前で皆と別れる。
メイ「先輩たちいるかな?」
四季「さっきメールで部室で待ってるって来た」
戦兎「じゃあ俺はここで」
きな子「桐生先生! ありがとうございましたっす!!」
そして理事長に入る俺。
戦兎「理事長、戻りました!」
万丈「おっ、戦兎! 戻ったか!!」
戦兎「万丈!! しっかりやったか?」
万丈「あったり前だろ?」
腕と腕を合わせる俺と万丈。やっぱりコイツがいると調子が出るな!
すると、理事長がコホンと咳払いし、
理事長「桐生先生、報告をお願いします」
戦兎「はい!」
そして北海道であったことを報告する俺。全て話し終わると、理事長は何やら考え込む。
理事長「北海道でもですか……」
戦兎「え? 何が?」
万丈「実はな? 東京の方でも、北海道で夏美がLiella!の仲間になったっていう日の翌日から、こっちでも一度もスマッシュが出てないんだ」
戦兎「は?」
理事長「良くないことの前触れで無ければ良いのですが……」
そしてその日は解散し、俺は職員駐車でビルドフォンにライオンフルボトルを挿し込んでマシンビルダーに変形させる。
【ビルドチェンジ!】
マシンビルダーのタッチパネルを操作してヘルメットを2つ取り出して1つを万丈に投げる。
戦兎「乗れ」
万丈「おう!!」
万丈がヘルメットを被って後ろに乗る。俺はマシンビルダーを走らせ、拠点の倉庫に向かう。
すると、
ピーッ!ピーッ!
スマッシュ出現のアラート音が鳴る。俺はタッチパネルを操作して位置情報を確認。急いで現場に急行する。
戦兎「急ぐぞ!」
万丈「ああ!!」
現場は市街地のど真ん中。スマッシュが大暴れし、辺りの店やビルの窓ガラスは割れ、植え込みもなぎ倒されていた。ここに来るまでに大量の逃げてくる人々とすれ違った。
戦兎「死人が出てなきゃいいけどな……」
俺はアクセルを更に捻る。そして現場に到着する。
万丈「な、何だよコレ……?」
まさに地獄絵図だった。
さっきの破壊された市街地に加え炎と黒煙が上がり、その中心にスマッシュはおり、すでにドライブが戦っていた。
ドライブ「はあっ!」
スマッシュ「グルぅっ!!」
スマッシュがこちらに気づく。それと同時に泊刑事も気づいた。
ドライブ「桐生さん!万丈さん!」
戦兎「今加勢します!」
万丈「いくぜぇっ!」
俺はビルドドライバー、万丈はスクラッシュドライバーを腰に巻く。
俺はラビットフルボトルとタンクフルボトルを振って成分を活性化。ドライバーに挿し込む。
【ラビット!タンク! ベストマッチ!!】
万丈はスクラッシュドライバーにドラゴンスクラッシュゼリーを挿し込む。
【ドラゴンゼリー!】
俺がビルドドライバーのレバーを回すと、スナップライドビルダーが展開されてトランジェルソリッドが流れて赤と青のハーフボディアーマーを構成する。
【Are You Ready?】
戦兎「変身っ!」
万丈「変身ッ!」
万丈は叫ぶとスクラッシュドライバーのレンチを捻る。するとケミカライドビルダーが展開され、ヴァリアブルゼリーが流れてクロスアーマーを構成する。
俺も俺を挟むようにハーフボディアーマーが装着される。
【鋼のムーンサルト! ラビットタンク! イェーイ!】
【潰れる! 流れる! 溢れ出る! ドラゴンインクローズチャージ!! ブラァッ!!】
ビルド「勝利の法則は決まった!」
クローズ「今の俺は負ける気がしねぇ!!」
スマッシュ「グゥぉおぁあああっ!!」
スマッシュが吠える。そして鍔迫り合いしてたドライブを弾き、向かってきたスマッシュ。凄まじいスピードだ。
クローズ「俺が受けとめる!」
まずは万丈がスマッシュに向かい突進を受けとめる。だが万丈の方が少し引き摺られた。
クローズ「っ!! うぉおおぉおおおおっ!!」
しかし万丈の足腰の粘りにスマッシュの突進は止まる。そしてスマッシュの腕を払った万丈。スマッシュがもたついた隙にボディにパンチを喰らわせる。
ドガッ!!
少し後退したスマッシュ。俺は万丈の背後から飛び出す。泊刑事もスマッシュの背後から接近する。
俺はラビットフルボトルの特性であるスピードを限界近くまで解放。スピードに乗り、タンクフルボトルのパワーで打撃の連打連打。
泊刑事もその間に背後からハンドル剣の斬撃を食らわせる。
しかし、スマッシュの背にニョキッと棒のような物が迫り出したと思ったら、周囲に電撃攻撃。俺はまともに食らってしまった。
ビルド&ドライブ「「ぐぁああっ!?」」
クローズ「戦兎!? 泊刑事!!」
一旦離れて体勢を立て直す俺たち。だったら!!
俺はタカフルボトルとガトリングフルボトルを振って成分を活性化。ラビットフルボトルとタンクフルボトルを抜いてビルドドライバーに挿し込む。
【タカ!ガトリング! ベストマッチ!】
そして俺はレバーを回す。スナップライドビルダーが展開され、オレンジとグレーのアーマーが構成される。
【Are You Ready?】
ビルド「ビルドアップ!」
アーマーが挟み込むように装着される。ホークガトリングフォームへと姿を変える。
【天空の暴れん坊! ホークガトリング! イェーイ!】
泊刑事もシフトデッドヒートのシフトカーを握り締め、シフトスピードを抜いてデッドヒートをセットし、シフトブレスを引く。
ベルトさん『ド、ラーイブ!ターイプ・デッドヒート!』
噴き出す蒸気と共に、ドライブは赤と白が混ざり合ったようなフォーム、タイプデッドヒートに姿を変える。
クローズ&ドライブ「「はぁあああっ!!」」
俺はタカフルボトルの力で飛行。地上戦で戦っているクローズとドライブに当たらぬよう、空中から角度をつけてスマッシュを撃つ。
ホークガトリンガーの回転式リロードユニット、リボルマガジンを回して弾丸を生成してリロードしながら射撃を加える。
スマッシュ「グゥううぅううっ!!」
スマッシュは鬱陶しそうにこちらを見る。すると手に火球を生成してこちらに投げてきた。
ビルド「危なっ?!」
躱す俺。んなこともできんのか……
早めに決着を着けるべきだと判断した俺はリボルマガジンを回し、一気に決めるために最大まで銃弾をリロードする
【
百発の弾丸をリロード。スマッシュと俺のいる周囲を囲むようにフィールドが展開され、俺はホークガトリンガーの弾丸を連射する。
【フルバレット!】
ホークガトリンガーから放たれた弾丸の一つ一つに羽が生え、まるで飛んでいるかのようにスマッシュの胴体に次々と着弾。
弾丸を連射し百発の弾丸が全てスマッシュへと命中させ大爆発を起こす。
その威力は、ラビットタンクスパークリングの時以上だ。
ビルド(確かに基本戦闘性能は今のところスパークリングが1番高いけどな、武器の性能に限って言えば対応したベストマッチフォームの方が引き出せるんだよな……)
爆発の黒煙の中から、まだ倒れずに姿を現したスマッシュ。
クローズ「しぶといな……なら!!」
【ツインブレイカー!】
万丈は腕に装着された攻撃ユニット、ツインブレイカーをアタックモードで起動。
ツインブレイクスロットにドラゴンフルボトルを装填する。
クローズ「一気に決めさせてもらうぜ!!」
ツインブレイカーがドラゴンフルボトルの成分を吸収。ツインブレイカーの打撃攻撃機、レイジングパイルの尖端にエネルギー集中、高速回転する。
ドライブ「決めるぞ!」
ドライブもシフトデッドヒートタイヤ部分のボタンを押すと、必殺技の態勢に入る。
ベルトさん『デッドヒート!』
【シングルブレイク!】
クローズ&ドライブ「「喰らぇえええっ!!」」
ドゴォオォオオォオオンッ!!
万丈がツインブレイカーをスマッシュに叩き込むと大爆発が起き黒煙が立ち込める。
やがて黒煙が晴れる。しかし、装甲に亀裂が入り漏電し、よろけていたものの、まだスマッシュは倒れていなかった。
ビルド「マジか!?」
クローズ「何なんだこのスマッシュ!!」
ドライブ「ウソだろ……?」
俺は地上に降りると、タカフルボトルとガトリングフルボトルを抜き取り、ローズフルボトルとヘリコプターフルボトルを振り成分を活性化。ベルトにセットする。
【ローズ!ヘリコプター! ベストマッチ!】
俺はドライバーのレバーを回す。すると赤と水色のアーマーが展開される。
【Are You Ready?】
ビルド「ビルドアップ!」
赤と水色のハーフボディアーマーが挟み込むように装着されて換装。ビルド〈ローズコプターフォーム〉に姿を変える。
【情熱の扇風機! ローズコプター! イェーイ!】
俺は背中に装着されたバトローターブレードを回転させて飛行。右手のイバラッシュアームから鋭い棘を連射する。
スマッシュ「グウゥウウッ!!」
次々とスマッシュに攻撃の棘が突き刺さる。スマッシュは右手に火球を生成して投げようとするが、
ビルド「させるかっ!」
俺はイバラッシュアームからバラの蔦を伸ばしてスマッシュの足を絡め取り転倒させて防いだ。
今がチャンスだ!!
ビルド「勝利の法則は決まった!」
俺はドライバーのレバーを回すとバトローターブレードが勢いを増して超高速回転。そのままスマッシュの足を絡めている蔦を引っ張ってスマッシュをこちらに引きずる。
そして、
【ボルテックフィニッシュ!!】
引っ張ったスマッシュをバトローターブレードの回転に巻き込んで斬り刻み粉砕する。
スマッシュは断末魔の叫びを上げて爆発。
スマッシュは今度こそ倒れていた。
ビルド「終わったか……」スタッ
エンプティボトルをスマッシュに向けて成分を回収する。
ドライブ「なんか最近、敵が強くなってきてないか……?」シュンッ
ビルド「はい……。じゃあ後の処理は任せて大丈夫ですかね?」シュンッ
進ノ介「ああ。任せてくれ」
クローズ「腹減ったぁ……」シュンッ
泊刑事と俺、万丈は変身を解除する。
そしてマシンビルダーに跨り去っていった。
戦兎「万丈、どっかでラーメンでも食ってくか?」
万丈「良いぜ?」
その日は近場のラーメン屋で食事をして倉庫に戻った。
ー 続く ー
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