ビルドNewWorld スーパースター!!   作:松兄

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第2話:新たな始まり

 

 

 スマッシュとの戦いを終えてから倉庫に戻った俺はパソコンを設置していた。

 この世界にはいるはずのないスマッシュが現れた以上、またどこかで現れるかもしれない。

 スマッシュが現れた場所を特定出来るようなシステムを作っておけば、被害が大きくならずに済むはずだ。

 

万丈「戦兎、なんで急にパソコンの設定なんかしてるんだ?」

 

 コイツには言っておいた方がいいなと思い、先程のスマッシュの事を全て説明した。

 

戦兎「新世界にスマッシュが現れた。俺はボトルを振って生身で戦ったんだが、倒せないスマッシュでな。ライダーシステムを使って倒すことが出来た」

 

 それを聞いた万丈は目を見開く。

 

万丈「そんな事あるのかよ!? だってスカイウォールが無くなって、ネビュラガスはもう無いんじゃねぇのか!?」

 

 そりゃあ俺だって信じられなかった。だが、現にスマッシュと戦った事は事実なんだ。

 

戦兎「俺だって信じられなかった。だが、スマッシュが現れたのも事実なんだ……!」

 

 だが1番気になるのは……、

 

万丈「でも、ネビュラガスも人も使わないスマッシュなんて作れるのか?」

 

 驚きながらも万丈は理解しようとする。

 

戦兎「スマッシュを倒して成分を回収しようとしたが、そこにはスマッシュの残骸だけだった。完全なロボット型なのか、それとも別のなにかなのか……」

 

万丈「………」

 

 とりあえずスマッシュが出たことが分かるように何かの手がかりを手に入れないとな。俺はパソコンの設置作業のスピードを上げた。 

 

 

 

 パソコンの設置が終わり俺と万丈は誰も来ないような廃工場に来ていた。

 万丈のクローズの強化アイテムが正常に使用できるかどうかを確認するのには良い場所だ。

 

戦兎「まずはクローズマグマから変身してみろ!」

 

 万丈に指示を出す。

 

万丈「分かった!」

 

 返事をしてクローズマグマナックルを取り出す万丈。ドラゴンマグマフルボトルを振り成分を成分活性化。

 そしてナックルにボトル装填する。

 

【ボトルバーン!】

 

 ナックルのグリップを上げ、ビルドドライバーに装填する。

 

【クローズマグマ!】

 

 レバーを回していくとマグマライドビルダーが展開されていく。するとヴァリアブルマグマがマグマライドビルダーの中で煮えたぎる。そして電子音が鳴り響く。

 

《Aer you Ready?》

 

 万丈はボクシングのような構えをとる。

 

万丈「変身っ!」

 

 万丈の言葉に反応し、ヴァリアブルマグマが万丈を包み込むように流れ八つの頭の竜の形になる。

 そしてマグマが黒く固まると、マグマライドビルダーが砕いた瞬間に黒とオレンジのアーマーに翼が取り付られた姿が現れる。

 

【極熱筋肉!クローズマグマ! アーチャチャチャチャチャチャアチャー!】

 

 万丈はクローズマグマに変身した。

 

戦兎「何か変わった所はないか?」

 

 万丈に聞くと万丈はこちらに振り向く。

 

クローズ「ああ、なんか体中が重くてよ、いつもみたいに燃えるぐらいの力が出ねぇ……」

 

 その言葉に俺はビルドドライバーに視線送る。するとナックルが高熱を発しているのに気が付く。

 瞬間、電流が万丈の体中に流れる。

 

クローズ「ぐぁっ!? どうなってるんだ!! 急に痛みが!!」

 

戦兎「万丈! 今すぐナックルを外せ!!」

 

 俺は万丈に指示すると万丈は、痛みに耐えながらナックルのグリップを外そうとした。

 すると同時に爆発が起き、ビルドドライバーが外され宙を舞い、万丈も吹き飛ばされた。

 

万丈「うわぁあっ?!」

 

 倒れた万丈に俺はすぐに駆け寄る。 

 

戦兎「万丈大丈夫か!?」

 

万丈「なんとかな……イテテ」

 

 その言葉に安心し、地面に落ちたビルドドライバーを見るとナックルが半壊していた。

 

戦兎「エボルトとの戦いで酷使したせいでナックルが壊れたのか?」

 

 ジーニアスやフルフルラビットタンクボトルやスパークリングがない状況で、万丈のクローズマグマが変身することが出来ないとは……。

 次のスクラッシュドライバーに賭けるしかないか。

 

戦兎「万丈、まだ出来るのならスクラッシュドライバーでクローズチャージに変身してみろ!」

 

万丈「おう! まだまだいけるぜ!!」

 

 万丈は立ち上がると、今度はスクラッシュドライバーを取り出して腰に装着した。

 

【スクラッシュドライバー!】 

 

 スクラッシュゼリーをドライバーに差し込んだ。

 

【ドラゴンゼリー!】

 

 万丈はもう一度ボクシングのような構えで叫ぶ。

 

万丈「変身ッ!」

 

 スクラッシュドライバーに取り付けられているレンチを下げるが……、反応がない。

 

万丈「何で反応しないんだよ?!」

 

 何度もレンチを下げる万丈だがスクラッシュドライバーは差し込んであるスクラッシュゼリーを潰す事もない。

 

戦兎「スクラッシュドライバーも駄目と……。お前が使えるのは初期フォームのクローズだけか」

 

 今ある戦力を完全把握した。

 

 

 

 その後、俺と万丈は倉庫に戻ると、万丈は疲れたと言って寝た。

 俺はスマッシュが現れた時に居場所が特定出来るシステムの開発を進める。ただ疑問なのはスマッシュだ。

 

戦兎「スマッシュが何故新世界にいるんだ? 旧世界のファウストの研究施設も、エボルトがロストボトルを研究していた施設も無くなったはずなのにどうしてだ?」

 

 旧世界で使われていた施設が無くなっているのはこの目で見たから分かる。だが何故スマッシュがいるのかが根本的に分からないのに対し髪を掻きまくる。

 

戦兎「しかもあの旧世界とは明らかに違うスマッシュ……いったい何がどうなってるんだ?」

 

 疑問は数えればきりがない。だが、

 

戦兎「俺達がエボルトを倒して創った新世界を、旧世界のような戦争に進ませてたまるか!!」

 

 俺のキーボードを打つ手が速くなった。

 

 

〜 かのんが戦兎たちと出会ってから数日後 〜

 

千砂都「ワン・ツー・スリー・フォー! はいストップ!!」

 

すみれ「だいぶいい感じになったんじゃないかしら?」

 

恋「そうですね……」

 

 ん?

 

かのん「恋ちゃん悩み事?」

 

恋「えっ! はい。実は……」

 

 恋ちゃんから話を聞くと、結ヶ丘の物理の先生がご親族が倒れたということで急に辞めてしまい今代わりの先生を探しているらしい。

 先生たちも色々回っている様だが、この時期では遅すぎたらしい。

 

 ん? 物理?

 

かのん「そうだ! 物理なら戦兎さんなら!!」

 

可可「はい? セント? 誰デスそれ?」

 

かのん「この間きな子ちゃんを送っていったときにたまたまうちに来た物理学者さん。自分のこと天才って言ってたしもしかしたら!!」

 

 それを聞いて皆怪しいものを見る目をする。

 

千砂都「自分で天才って……」

 

すみれ「ただのナルシストね」

 

かのん「あっ、そういえば……」

 

 かのんは戦兎から貰った物理の法則が書かれたメモを見せる。

 

千砂都「何これ?」

 

かのん「戦兎さんに自分が作った法則とか無いのかって聞いたときに見せてくれたの。皆分かる?」

 

千砂都「ゴメン。私は分からない……」

 

すみれ「私もサッパリだわ。そもそもこれホントに法則が書かれてるの?」

 

 するとメモを見た可可ちゃんと恋ちゃんが、

 

可可「これ……なにを表しているかはワカリマセンが、何かの公式なのは間違いなさそうデス……」

 

恋「はい。前に大学の物理の参考書をチラッと見たときの公式に、式の文法が似てます。ホントに何かの公式なのかも……」

 

 頭が特に良いこの二人が言うなら間違いないかも!!

 

恋「かのんさん、その戦兎さんという方の連絡先は分かりますか?」

 

かのん「うん。この間きいた」

 

 電話番号を恋ちゃんに見せる。

 

恋「この物理法則のメモを理事長に見せてみます」

 

可可「ククも行きます!!」

 

 せっかくなので皆で理事長室に行くことにした。

 

〜 理事長室 〜

 

恋「失礼します!」

 

理事長「葉月さん? どうかしましたか?」

 

恋「ちょっと理事長に見ていただきたい物があるんです」

 

 恋ちゃんは理事長にメモを見せる。するとメモに目を通した理事長の顔色が変わった。

 

理事長「失礼、このメモは誰の?」

 

かのん「私です。因みにこのメモに書かれてるの物理法則らしいんですけど何が書かれてるか分かりますか?」

 

理事長「このメモには、ある角度からの攻撃の威力を最大に引き出す法則が書かれています。見た感じかなり高度な物理法則の様です」

 

すみれ「マジ? ホントに物理学者だったのね……」

 

 Liella!の皆が驚いている。

 

理事長「失礼だけどこのメモは誰が書いたの?」

 

かのん「この間うちの喫茶店に来た物理学者の桐生戦兎さんっていう人が書きました」

 

理事長「桐生戦兎さんという人が書いたのね? 澁谷さん、連絡先は分かるかしら?」

 

かのん「ああ、教えてもらったので。こちらです」

 

 かのんは電話番号が書かれたメモを理事長に渡す。

 

恋「理事長? もしかして……」

 

理事長「かなりの学者と見受けられます。講師として来てくれないか頼んでみます」

 

 !! 戦兎さんがうちの学校に教えに来てくれるの!?

 

 良い人だったしちょっと嬉しいかも!!

 

ー 続く ー




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