翌日の朝、俺は研究所でとある物を完成させた。
戦兎「やった!! フルフルラビットタンクボトル復元したぞ!!」
万丈「おお!! マジか!!」
これで大抵のやつは大丈夫だろう。
戦兎「よし、学校行くぞ!!」
そして、俺と万丈は今日も結ヶ丘に向かった。
そして午前中の授業を終えて昼休み、俺と万丈は職員室で昼食を食べ終えてゆっくりしていたら、きな子さんたちに無理やり連れられて中庭の茂みに身を隠していた。
戦兎「で? なんでこんな事してんだよ?」
四季「しっ! 静かに!!」
視線の先には、
万丈「米女?」
音楽室の方に向かう米女その後ろ姿を呼び止める女子が……
きな子「恋先輩?」
夏美「あっ、場所を移しましたの。追いかけますの!!」
メイ「できない?」
恋「はい。考えれば考えるほど、ゲームが頭をよぎり……」
メイ「思ったより重症だな」
恋「私はどうすれば……」
メイ「難しく考えすぎだよ。そんな時誰だってあるさ」
恋「そんな……、許されない事です……」
メイ「アタシだって、テスト勉強中にスクールアイドルの動画見たくなる事あるぞ?」
恋「ッ! そんな時、どうしているのですか!? 是非、ご教授ください!!」
メイ「ちょっ!! 近い!!」
恋さんがメイの手を握って訴えかける。
その様子を、声までは拾えなかったが俺たちは見ていた。
可可「見た感じ……」
すみれ「あの目は……」
四季「……恋」
すみれ・可可・きな子・夏美「「「「ッ!!!?」」」」
四季「……恋」
そうしてきな子たちは部室に向かって駆けていった。
やれやれ……
戦兎「戻るか?」
万丈「だな」
その放課後、俺と万丈は泊刑事に警察署に呼ばれていた。
進ノ介「あっ、来たな!!」
戦兎「こんにちは! 改まって何でしょうか?」
進ノ介「実はさ、君たちに見てもらいたい写真があるんだ」
万丈「写真ですか?」
進ノ介「コレだ」
そして泊刑事はとある写真を俺たちに見せる。
っ!! コイツは!!
戦兎「トール!?」
万丈「この写真どうしたんですか?」
俺たちが聞くと、泊刑事が話し始める。
進ノ介「この写真に写ってる女の子の名前は"
戦兎「そうだったんですね。それで行方不明って?」
進ノ介「ああ。約1年ほど前に学校から帰宅しなかったらしい。当時の慈さんは中学3年生、心配した両親が捜索願を出して、この1年間見つからなかった。だが、怪物騒ぎが起こり始める2ヶ月ほど前に両親から捜索願が取り下げられた」
万丈「単純に死亡したと思ったんじゃあ……」
進ノ介「いや、その時の口ぶりが奇妙なんだ」
戦兎「奇妙?」
聞くと、両親は「あんな化け物」と言って捜索願を取り下げたらしい。
戦兎「まさか、何かに捕まってあんな身体に改造されたとか……」
進ノ介「俺もその可能性を考えた。そしたら捜索願が取り下げられる1週間前に、とある研究施設で大爆発を起こした火災事故があったんだ。研究員は皆焼け死んでいたが、直接の死因は焼死ではなく感電死らしい」
戦兎「っ! トールの使ってた攻撃も雷だった!!」
ここまでくればだいぶ見えてくる。
進ノ介「もしかしたら、改造された身体で組織を壊滅させて無理矢理脱出したのかもしれない。その身体で家に戻ったが、改造された自分を見た両親から化け物扱いされ……自暴自棄になって今回のことをしでかした……」
万丈「だとすると……イメージがガラッと変わるな。アイツ、戦兎と出会う前の俺と似てる」
そう。旧世界で万丈はエボルトに仕組まれて政府から殺人犯の冤罪を掛けられ、自分の言う事を誰も信じてくれずヤケになるところだったからな。
進ノ介「だから今後は、撃破ではなく保護を目的として動きたいんだが……どう思う?」
戦兎「俺もそれが良いと思います。一人ぼっちで泣いてる女の子放っておけませんよ」
万丈「ああ!! 絶対、アイツを止める!!」
進ノ介「良かった。2人ならそう言ってくれると思った」
そして、今後の方針が決まり帰ろうとすると、
ピーッピーッ!!
スマッシュの探知システムが鳴った。
戦兎「スマッシュだ!!」
万丈「急ぐぞ!!」
進ノ介「オッケー!! ベルトさん行くぞ!!」
ベルトさん『ああ!』
そして、俺と万丈はマシンビルダーで、泊刑事はトライドロンで現場に向かった。
現場では、辺りに所構わずイナズマが落ちていた。逃げ惑う人々、俺たちが到着すると、
戦兎「トール!!」
万丈「やめろ!!」
トール「あっ、来たね」
進ノ介「あの子が……」
トール「ん? アハッ! ドライブもいるんだ?楽しみが増えたよ!!」
戦兎「慈さん! もうやめてくれ!」
すると、トールの眉がピクッと動いた。
トール「……どこで知ったの?」
万丈「じゃあやっぱり、その身体は誰かに改造されて!!」
トール「そこまで知ったんだ? で、何? 哀れにでも思ってるの?」
進ノ介「違う! 君は被害者だ!! 今までやってきたことも、まだ裁かれる歳じゃない。これ以上罪を重ねるのは……「うるさいっ!!」ッ!!」
トール……いや、慈さんは叫んだ。
トール「こんな身体にされて、やっと家に戻ったらパパとママにも化け物扱いされて…っ!! 何で私ばっかりこんな目に遭わないといけないの!? こんな理不尽が許されるんだったら、幸せそうに暮らしてる奴らの人生なんか壊してやる!!」
そう言うとトール…いや、慈さんは臨戦態勢に入る。
戦兎「やるしか無いか……」
万丈「ああ……」
俺はラビットタンクスパークリングをベルトにセットする。
【ラビットタンクスパークリング!】
そして俺はボルテックレバーを回す。
【Are You Ready?】
それと同時に、万丈もドラゴンスクラッシュゼリーをスクラッシュドライバーにセットする。
【ドラゴンゼリー!】
戦兎「変身ッ!!」
万丈「変身!!」
そして万丈はスクラッシュドライバーのレンチを下げる。するとケミカライドビルダーが展開され、ヴァリアブルゼリーが流れてクロスアーマーを構成する。
俺もスナップライドビルダーが展開され、トランジェルソリッドとベストマッチリキッドが流れる。
【潰れる! 流れる! 溢れ出る!! ドラゴンインクローズチャージ! ブラァッ!!】
【シュワッと弾ける! ラビットタンクスパークリング! イェイ!イェーイッ!!】
俺と万丈は変身を完了する。
泊刑事はシフトブレスにシフトカーを装填。シフトレバーを引く。
進ノ介「変身っ!!」
ベルトさん『ドラ〜イブ! タイプ・スピード!!』
泊刑事も変身を完了する。
トール「今回は本気で殺すよ!!」ダッ!
ビルド「絶対に止める!!」ダッ!!
クローズ「これ以上こんな思いをさせてたまるか!!」ダッ!
ドライブ「止めるっ!!」
そして戦い始める俺たち。以前はトールの電気の障壁に阻まれるも戦いにはなっていた。今回はそれに加えてドライブがいる。だが……、
クローズ「オラッ!!」
クローズのパンチがトールの腹に迫る。が、
バチィッ!!
電撃が走り万丈のパンチを弾いた。
クローズ「ぐっ!!」
トール「この間よりもパワー上げてくよ!!」
するとトールはいきなりフルパワーに入る。オーラのようなものに包まれイナズマがほとばしる。
ビルド「以前のようにやられてたまるか!!」
俺はトールの動きに神経を集中して構える。
トール「フッ!!」ドギュンッ!!
光とみまごう速さで動き、トールは俺に雷撃を込めた拳を繰り出してくる。
ビルド「はっ!」バッ!
それを俺は間一髪横にズレて回避。カウンターでトールの足を狙う。
トール「っ!?」バチッ!!
しかしトールの周囲を守る電撃に弾かれる。
トール「へぇ? 反応するなんてやるね?」
ビルド「一応な……(やっぱり速い……)」
するとトールは俺に狙いを定めたのかスピードに乗り疾風怒涛の如く連続攻撃を繰り出してくる。
ビルド(マズイっ!!)
俺は当然捌き切れる訳もなく、何発か喰らってしまい大ダメージを負った。
トール「オラッ!」ドガァアァアアァアアアッ!!
ビルド「うわぁあぁああっ!!」
変身解除はしていないものの、俺は地面に倒れ伏した。
クローズ「戦兎!!」
ドライブ「このっ!」
クローズとドライブが協力して攻め立てるが、それを全て完璧に捌くトール。
トール「はぁ、こんなもの?」ドガドガァッ!!
クローズ「ぐあっ!?」
ドライブ「うわあっ!!」
そして、フルパワーのトールの前に、二人は変身解除してしまった。
万丈「くっ、くそ……」
進ノ介「マズイ……」
トール「……言い残すことある?」
トールは、2人の所に歩いていく。
ビルド「待て……っ!!」
しかし、俺は何とか立ち上がりトールを呼び止める。
トール「何かな? 先に殺してほしいの?」
ビルド「まだ……勝負はついてないぞ……!!」
トール「そんな身体でなに言ってんの?」
ビルド「こんな早く使うことになるとは思わなかったけど……奥の手だ!!」
トール「?」
俺は、ハザードトリガーとフルフルラビットタンクボトルを取り出した。
ー 続く ー
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