放課後、スクールアイドル部の部室でサニーパッションの二人とテレビ通話で話した俺と万丈。その後、かのんたちはかのんの家の喫茶店に向かい、俺と万丈はマシンビルダーで家に戻る途中だった。
すると、
ピーッピーッ!
スマッシュの探知システムが反応。場所は以前俺たちが暮らしていた埠頭廃倉庫の近く。俺たちは現場に向かった。
場所についたが、辺りは破壊された様子もなければスマッシュもいない。俺たちは2人で辺りを探索する。
戦兎「ドコだ?」
万丈「もしかしたら前みたいにトールが呼んだんじゃあ……」
確かにその可能性もあるな……すると、
トール「来たね……」
俺たちが振り返ると、トールがそこに立っていた。のだが、いつもと雰囲気が違った。なんか……殺気というか狂気が感じられない。
だが油断はできないと俺たちはドライバーを取り出す。すると、
トール「そう警戒しないでよ……今日は戦いに来た訳じゃなくて、少し話そうと思って来ただけだから。この間話し相手くらいなってやるって言ったよね?」
戦兎・万丈「「!?」」
確かに言ったが…まさか本当にそんな用で呼ぶとは思わなかった。けど、これも前進なのかな?
俺と万丈は顔を見合わせるとドライバーをしまう。
戦兎「もしかして、俺たちに配慮して人気のない場所に呼んだのか?」
トール「ふん、気にする必要は無いかなと思ったんだけどね……」
戦兎「……フッ ありがとう」
トール「ッ! 煩い……///」
人に感謝されることに慣れてないのか少し照れるトール。
万丈「なんだ、やっぱり普通に人の感情あるんじゃん。照れて可愛いの」ニシシ
万丈がからかう様に笑う。
トール「煩いよ!!// 死にたいの?!///」
トールが顔を真っ赤にして叫ぶ。
万丈「悪かったよ……」
謝る万丈。するとトールはハァと溜息を付き、
トール「なんていうか、調子狂うね……」
すると、トールは近くの鉄骨に腰を掛けて座る。トールが座るように促してくるので俺と万丈はトールの隣に座った。
トール「……そんな警戒無しに隣に座るんだね」
戦兎「お前が戦いに来た訳じゃないって言ったんだろ?」
トール「ッ……ハァ。まぁ、礼は言っとくよ」
トールは呆れたように呟き、話し始める。
トール「アナタ達さ、自分たちも人体実験の実験体にされたって言ってたよね?」
戦兎「それは俺な。けど、その実験のおかげでハザードレベルが上がって仮面ライダーに変身することができるようになったんだよ」
トール「ハザードレベル? 何それ?」
? 知らないのか?
戦兎「ハザードレベルっていうのは、スマッシュを生み出す時に使われるガス。"ネビュラガス"に対する人体の耐性レベルだよ」
トール「あのガス、ネビュラガスっていうんだ……。私は適当にスマッシュガスって呼んでた」
それも知らないのか……。
戦兎「でも、その実験のせいで記憶まで失って彷徨ってた時にとある喫茶店のマスターに拾ってもらったんだけどな。結果的にはそのマスターが黒幕だったんだけど」
トール「はぁ? その人が黒幕だったの?」
万丈「俺もその黒幕が変身した姿……スタークっていうんだけどな、そいつに嵌められて政府に殺人犯の冤罪をかけられたんだ。オマケに政府の高官がそのスタークと同じ組織の人間だったんだぜ?」
トール「……絶望的なまでに救いようがないわね」
トールは想像を絶する俺たちの過去に唖然とする。
万丈「でも、戦兎はその冤罪のせいで誰も信じてくれなくて絶望してた俺を信じて助けてくれたんだぜ?」
トール「………なんで信じたの?」
戦兎「万丈がそんな事するやつの目をしてなかった。後はただの勘だ!」
ズコッ!
トールがずっこける。
トール「勘って……そんな理由で。どんだけお人好しなのよ?」
トールは始めて狂気を含んでいない笑顔を見せた。
万丈「だから言ったんだよ。もしかしたら、お前にも俺にとっての戦兎みたいな奴が現れるかもって」
トール「………そんな奴いないよ。パパとママにさえ捨てられたのに」
戦兎「……じゃあ俺たちと暮らすか?」
その言葉を聞いた瞬間トールはビックリして激しく咳き込む
トール「ゲホッゲホッ! な、何言ってんの?!」
戦兎「だって行くとこ無いんだろ?」
トール「そりゃそうだけど!!」
万丈「俺は賛成だぜ?」
トール「…………………」
トールの顔、「コイツら馬鹿か?」と言わんばかりだ。
するとトールは立ち上がり、
トール「……もしかしたらそれが1番良いのかもね。けど、まだ人を信用なんかできない。だから……アタシは今度のラブライブ東京大会をアタシの最強のスマッシュと2人で襲う。それまでは街への襲撃はしない。そしてそれを退けることができたら信用してあげる。どう?」
俺と万丈は顔を見合わせ、
戦兎「なんでそれを俺たちに言うんだ?」
万丈「言わなければ不意打ちになって有利だったのに」
すると、
トール「アナタ達は戦いじゃなくても、話し相手くらいなってやるって言った約束をちゃんと守ったからね。それに昔話にもアタシは少し思うところがあったし。アタシなりの誠意のつもりだけど?」
笑うトール。………やっぱり、
戦兎「……分かった。ならそれまでにこっちも持てる力を全てぶつけて止めてやるよ!」
俺が放った言葉にトールは俯き、
トール「………フフッ。楽しみにしてるよ!!」シュンッ!!
トールは最後に年相応の少女の笑顔を見せ、消えていった。
万丈「そんな…普通の女の子の顔できるんじゃねぇか」
戦兎「同感だ」
そして、俺と万丈は家に戻り、俺は急いでジーニアスフルボトルの修復を始めた。
ー 続く ー
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