ビルドNewWorld スーパースター!!   作:松兄

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今回の話はLiellaは一切出てきません。一旦戦兎たちの方を落ち着けるので少しばかりご辛抱下さい。

では始まります!!


第51話:娘

東京大会から一晩が経ち、今日は元旦。俺が朝早くに目が覚めると、一緒に寝ていたはずの慈がいなかった。

 

戦兎「っ?!」

 

俺が慌てて下のリビングに降りると、慈がキッチンで調理していた。

 

慈「あっ、お父さん……。おはよう……」

 

戦兎「おはよう……。いなくなったかと思って心配したぞ……」

 

すると慈は苦笑し、

 

慈「私はここ以外に居場所無いからね……」

 

慈が自虐じみた言葉を口にする。

 

戦兎「………」ギュッ!

 

俺は慈を抱きしめる。

 

戦兎「ここにいて良いから……。大丈夫…」

 

慈「……うん///」

 

そして慈は調理を再開し、俺は万丈を起こしてくる。

 

戦兎「おい万丈起きろ!! 朝飯だぞ!!」

 

万丈「ん? あ〜…悪りぃ。寝過ぎたか」

 

戦兎「もうできてるから降りてこい」

 

万丈「分かった……」

 

そして俺がリビングに降りると、慈がお雑煮を作ってくれており、しばらくして万丈も降りてきた。

 

戦兎「慈が作ってくれたんだからな?」

 

万丈「マジか。悪いな……」

 

慈「いえ……」

 

戦兎「じゃあ食べるか!」

 

戦兎・万丈・慈「「「いただきます!」」」

 

そしてお雑煮を食べ始める俺たち。すると、

 

万丈「!! 美味い!!」

 

戦兎「ホントだ!!」

 

俺と万丈はお雑煮をかきこむ。

 

慈「良かった……でも、お餅には気をつけてね?」

 

戦兎「おう!」

 

そうしている間に万丈は食べ終わりお代わりをよそう。

 

慈「そんなに美味しかったですか?」

 

万丈「美味い!! 出汁何で取った?」

 

慈「? 普通に鰹出汁ですけど……」

 

万丈「今度俺にも料理教えてくれ!! ある程度は作れるようになったけどもう少しレパートリーを増やしたい!」

 

慈「私で良ければ……」

 

そして食べ終わりしばらく休憩していると理事長が訪ねてきた。

 

あっ、もうそんな時間か……。

 

理事長「こんにちは」

 

慈「だ、誰ですか?」

 

戦兎「こちら俺たちの勤務先の結ヶ丘の理事長さん。昨日言ってた学力検査の件で来たんだよ」

 

慈「あっ、ああ……そう言えば」

 

理事長「それでは、早速始められるかしら?」

 

戦兎「筆記用具と消しゴム用意しますね?」

 

そして慈を机に座らせて鉛筆と消しゴムを用意する。

 

そして理事長はテストを前に置く。

 

理事長「五教科で制限時間は3時間半とします。それよりも早く終わったら言ってくれれば採点に移りますので」

 

慈「分かりました……」

 

理事長「では、始めてください!」

 

そしてテストを解き始める慈。なのだが、

 

万丈「おい、解くの早くないか?」

 

戦兎「ああ。けっこう難しい問題もあったのに……」

 

そして慈はそのまま問題を解き続け、時間を残して終了した。

 

理事長「はい、では採点に移ります。少し待っていて下さい」

 

そして採点を始める理事長。慈は少し疲れたようだ

 

慈「はぁ〜……ちょっと疲れた……」

 

戦兎「お疲れ様。はい、ジュース」

 

慈「お父さんありがとう……」ゴクゴク

 

オレンジジュースを飲む慈。あっ、そうだ……

 

戦兎「理事長、東京大会の時に慈ってカメラに映ってました?」

 

理事長「え? 戦ってる時は電磁波のせいでカメラが機能して無かったから大丈夫のはずよ?」

 

戦兎「そうですか。なら後で慈の服買いに行こうか? 今の服ボロボロだから」

 

万丈「だな!」

 

慈「そんな……、何から何まで……」

 

戦兎「義理とはいえ、子供が親に遠慮なんかしなくていいよ? それにこのくらいの出費屁でもないさ」

 

慈「……本当に、私の親だと思って…良いんですか?」

 

戦兎「? 俺は昨日からそのつもりだけど?」

 

慈「……そっか、ごめんなさい。じゃあ宜しくね? パパ(・・)!!」

 

戦兎「おう!!」

 

すると、

 

理事長「採点終わったわよ? 慈さん、確か拐われたのは中3の夏だったわよね?」

 

慈「はい……」

 

理事長「中1からそのくらいまでに習う範囲はほぼ完璧に理解してるわ。これなら受験までの残りの期間で中3の後半の範囲を教えれば問題なさそうね」

 

戦兎「!! 凄いぞ慈!!」

 

慈「うん! やった!!」

 

万丈「慈も頭いいのか……くそ!」

 

慈「? 龍我さんどうしたの?」

 

戦兎「万丈はバカなんだよ……」

 

万丈「そんな可哀想なものを見る目で見るな!!」

 

そして理事長が帰った後、俺たち3人は服屋に向かった。そこで慈に服を数点選ばせてそれを購入。

 

その後で靴屋に行き靴も購入した。

 

けっこう値が張ったが、こっちは万丈と2人分の給料でやり繰りしてるからな!

 

戦兎「じゃあ飯の材料買って帰るか!」

 

慈「あたしシチュー食べたいな?」

 

万丈「よし、じゃあ美味いの作ってやるよ!!」

 

そしてスーパーでシチュー、カレー用の肉や野菜を買い研究所に戻った。

 

万丈「よっしゃ! やるか!!」

 

そして万丈の作ったクリームシチューがその日の食卓に並んだのだが、

 

慈「ん〜♡ 美味しい〜!! 久々ぁ〜♡」

 

万丈「なら良かった」

 

戦兎「万丈ナイス!」

 

万丈「おう!!」

 

そしてその日寝る前、

 

戦兎「慈、オレたちの仕事が始まったら家に一人になるけどどうする?」

 

慈「アタシもついて行ったらダメかな? パパたちが授業してる間に空いてる先生に勉強見てもらう形はダメ?」

 

戦兎「よし、理事長に相談してみよう」

 

かなりの親バカになっているような気もするが、今までのこの娘の境遇を見ればこのくらいは良いだろ。

 

 

ー 続く ー




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