スマッシュを倒し、倉庫に戻ってきた俺と万丈。さっそく俺は手に入れたボトルを解析する。万丈はさっき買ったプロテインラーメンを作って食べ始める。
コイツの頭じゃ手伝えない事は分かってるけど、「手伝おうか?」って態度くらいは見せて欲しいな。
戦兎「お前は呑気に食事か?」
万丈「仕方無いだろ腹減ってたんだから……」
全く……コイツと来たら、
戦兎「お前はおかしいと思わなかったのか? 前に戦ったスマッシュはスマッシュにされた人がいなかったのに今回になって人がスマッシュにされていたこと!!」
万丈「それは思ったけど、俺の頭じゃ考えても分からないしな!」
戦兎「開き直んなバカ!!」
ったく……。
そして俺は徹夜でスマッシュボトルの解析を続けた。
翌朝、万丈が起きると戦兎が机に突っ伏して寝ていた。
万丈「そういやぁコイツ、こっち来てから徹夜したりすること多かったしな……。飯もまともなもん食ってねぇし……、なんか買ってきてやるか」
万丈は戦兎が寝ている間にビルドフォンとライオンフルボトルを無断で拝借。ビルドフォンをマシンビルダーに変形させて街のスーパーに向かった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
〜 万丈 side 〜
ふぅ、アイツの好きなアジの開きの入った弁当があってよかったぜ。じゃあ帰るか!!
そして俺がマシンビルダーで倉庫に戻っている途中、
ピーーっ ピーーっ!
スマッシュの探知システムが反応した。
万丈「うおっ、スマッシュか!! ここから近いな……急ごう!!」
俺はスマッシュの現れた場所に急いだ。
バイクを飛ばしていると、スマッシュが目視で確認できた。見ると黒髪でポニーテールの女の子とグレーのボブカットの女の子が襲われて尻もちをついていた。
ヤベェ!!
クローズドラゴンに命令して変形させると俺の手に落ちる。
そしてスカジャンのポケットからドラゴンボトルを取り出してボトルを振り成分を活性化。
クローズドラゴンにボトルを差し込む。
【ウェイクアップ!】
クローズドラゴンをビルドドライバーに思いっ切り差し込んだ。
【クローズドラゴン!】
レバーを回すとプラモデルのランナーみたいな物が前と横に伸びていき液体が流れる。
そして蒼いアーマーが出来ていくとビルドドライバーから音が聞こえてくる。
【Are You Ready?】
その音に俺はいつものように答える。
万丈「変身!」
俺の声に反応し蒼いてアーマーが挟み込むように装着されると、蒼い炎が上がった。
【Wake Up Burning! Get CROSSーZ DRAGON!Yeah!】
クローズ「よっしゃあぁあっ!! 行くぜ!」
バイクのアクセルを捻り猛スピードでスマッシュに体当たりする。
クローズ「うぉぉ!」
スマッシュの体が吹っ飛ばされる。俺は女子2人の方を向く。
クローズ「おい、怪我してねえか?」
俺が聞くと女子2人は俺の顔を見る。
黒髪の女の子「大丈夫です。それより…貴方は一体…」
そんなことを聞くこいつに俺は堂々と答える。
クローズ「俺は、仮面ライダークローズだ!」
俺は手のひらに拳をぶつけて名乗る。
グレー髪の女の子「仮面ライダー…クローズ?」
俺の名前を驚きながら呟く女子。
クローズ「この怪人と戦うから、お前らは安全な所へ逃げろ!」
俺の言葉に黒髪で髪を結んだ女子とグレーのボブカットの女の子は首を縦に振る。
黒髪の女の子「ありがとうございます」
グレーの髪の女の子「ありがとうございマス!!」
女子2人は走って逃げていった。俺はスマッシュに向き直る。
クローズ「よっしゃ行くぜ!!」
俺はスマッシュに向かっていく。するとスマッシュは棘のついた腕で殴ってきた。
ドガアッ!!
クローズ「痛てえっ?!」
棘が刺さって痛てぇな……。あんまし腕には触らないようにして戦うか……。
俺はスマッシュの腕の振りは躱す方向にチェンジ。躱して空いた胴体に渾身のパンチを次々と叩き込む。
クローズ「おらぁっ!!」
ドゴォッ!!
スマッシュ「ぐぅおおっ!!」
するとスマッシュは腕の棘を射出して飛ばしてきた。んな事できんの!?
俺は急いで横に跳躍して回避。その場に棘が刺さる。攻撃を躱した俺はすぐさまスマッシュに接近する。
クローズ「おらぁああぁああっ!!」
ドカドカドカアッ!!
俺の渾身の拳撃が次々とスマッシュのボディに吸い込まれる。
しかしスマッシュもただではやられないとカウンターで棘の付いた腕で殴ってくる。
クローズ「ぐわっ!?」
クローズは衝撃で尻餅をつく。その間にスマッシュは足を振り上げて思い切り踏みつけようとする。
クローズ「あっぶね!?」
俺は急いで転がって躱して立ち上がる。攻撃を躱されたスマッシュはまだ向かってくる。
クローズ「調子に乗りやがって!!」
スマッシュのパンチを躱したクローズ。ガラ空きの横腹に蹴りを入れ、もたついたところにボクシングのコンビネーションパンチを次々と撃ち込んで行く。
クローズ「オラァっ!!」ドガアッ!!
締めの右アッパーをスマッシュの顎に入れるとスマッシュは後方に吹っ飛ぶ。蓄積ダメージが多いのか、中々立ち上がれない。
クローズ「今の俺は負ける気がしねぇ!!」
その隙に俺はビルドドライバーのレバーを思い切り回して必殺技の力を溜める。
蒼いドラゴンが飛翔し、俺の体の近くを回り俺の後ろにいった。
【Ready Go!】
音が聞こえ俺は跳躍すると、後ろからドラゴンが吐いた蒼い炎が体に当たり、勢いに乗って猛スピードでスマッシュにライダーキックを喰らわす。
【ドラゴニックフィニッシュ!】
クローズ「うおりゃあぁぁぁ!」
ライダーキックがスマッシュに叩き込むと爆発。俺はスマッシュの数メートル後方の所で着地をした。
クローズ「よし、倒したな。忘れず成分を回収してと……」
クローズはエンプティボトルをスマッシュに向けて成分を抜き取る。
クローズ「ってか今回はスマッシュにされた人間はいないんだな……」
その場に転がるのは、スマッシュの残骸だけだった。
クローズ「人が集まってくると面倒だしトンズラするか……」
そして変身を解いた万丈は倉庫へとマシンビルダーを走らせた。
〜 戦兎 side 〜
戦兎「う、ん〜……やべっ、寝ちまってたか……」
どうやら連日の徹夜続きで身体は休養を求めていたらしい。すると俺はあることに気づく。
戦兎「あれ、万丈がいない……どっか行ったのか?」
俺は万丈に連絡を取ろうとビルドフォンに手をのばす。が、
戦兎「あれ!? ビルドフォンが無い!! アイツが持ってったのか?」
すると外からバイクの音が聞こえてきた。そして万丈が帰ってきた。
万丈「おう、起きてたか…」
戦兎「起きてたかじゃない。ビルドフォンを返せ!」
万丈は「ほらよ」とビルドフォンとライオンフルボトル
を投げ渡してくる。
ったく……
万丈「それより戦兎、お前が寝てる間にスマッシュが出たぞ? 俺が倒したけどな」
戦兎「はぁ!! スマッシュが出た!? 倒せたんだな?」
万丈「ああ。これボトルな」
万丈はスマッシュの成分が入ったボトルを渡してくる。
万丈「あとこれお前にな。お前こっち来てからまともなもの食べてないだろ?」
そして万丈は弁当が入った袋を渡してくる。
!! 俺の好きなアジの開きの弁当!!
戦兎「わざわざありがとな。礼は言っとく」
よし、これ食えばある程度身体も満足するだろ。そして俺は弁当の蓋を開けて食べ始める。
戦兎「美味い……」
こんなまともな食事は久しぶりだな。どうやら想像以上に身体は正直らしい。やばい、涙が……、
万丈「なに泣いてんだよ?」
戦兎「うっさい……」
そして食事を終えた俺はビルドの武器と万丈の武器のメンテナンスを始める。
そう言えば結ヶ丘で働き始めるのは3日後だったな。
その頃結ヶ丘、Liella!サイド〜
今日も張り切って練習だと思っていたら、恋ちゃんとクゥクゥちゃんが血相を変えて飛び込んできた。
何事!?
かのん「ど、どうしたの二人共!!」
可可「ば、バケモノがぁっ!!」
恋「怪物が現われて、危うく死ぬところだったんです!!」
ええっ!? 怪物って……そんな漫画じゃあるまいし、
千砂都「やっぱりあの噂はホントだったの?」
かのん「噂?」
すみれ「知らないの? ここ最近怪物に襲われたっていう子が多発してるのよ? でも、警察が駆けつけた頃には何故か怪物は倒されててその場に残骸が残ってるだけらしいけどね」
かのん「ホントなの?!」
そんな怪物が現実にいるの?!
可可「実は、クゥクゥたちが腰を抜かして動けないところを謎のアーマーを来た人が助けてくれたのデス……」
恋「龍を模した様なアーマーを纏ってて、顔は分からなかったのですが……」
可可「仮面ライダークローズって言ってマシた!!」
仮面ライダークローズ……何者なんだろう?
すみれ「えっ、私その現場を抑えたっていう動画がL Tubeにあがってたから見てみたけど、2人いたわよ? その人とは別に赤と青の半々のアーマーを纏ってる人。顔は鎧に隠されてて分からないけど」
千砂都「その仮面ライダーっていうのは2人いてそれぞれ仲間なのかな?」
すみれ「なんか聞くところによると怪物が現れたところに現れて倒してるみたいよ?」
かのん「そうなんだ……」
仮面ライダーか……なんか気になる。けど、
かのん「でも、今日も練習だよ!! ラブライブに向けて!!」
すみれ「そうね!!」
可可「ククも気持ちを切り替えマス!」
恋「はい!!」
千砂都「じゃあ始めよっか!!」
その日もLiellaは練習を始めそれから数日後、
戦兎と万丈が―――、結ヶ丘に来る日が来た。
ー 続く ー
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