ビルドNewWorld スーパースター!!   作:松兄

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第一章 結ヶ丘での日々 教師と仮面ライダー
第7話:初授業と襲撃


恋と可可がスマッシュに襲われてから3日後。結ヶ丘高校も春休みが明け、新年度始業日となった。今日から結ヶ丘で働くことになっている戦兎と万丈は既に朝ごはんを食べ終え、マシンビルダーに乗って結ヶ丘を目指していた。

 

万丈「戦兎、今日の俺たちの予定は何か聞いてるのか?」

 

戦兎「恐らく他の教師たちとの顔合わせと始業式での自己紹介があるはずだ。お前は俺の助手って紹介するから気に入らなくても騒ぐなよ!?」

 

すると万丈は眉間にしわを寄せるが、渋々「分かった……」と頷いた。

 

ったく、

 

戦兎「ちゃんとできたら帰りにプロテインラーメンとプロテイン、バナナを、3000円の範囲で奢ってやるから」

 

万丈「分かった! 我慢して大人しくしてるぜ!!」

 

万丈は笑顔を浮かべてサムズアップ。コイツはこれで言うこと聞かせられるからまだ楽かもな。

 

マシンビルダーを走らせていると、結ヶ丘が見えてきた。チラホラと生徒も登校してきている。

 

戦兎「確か職員用の駐車場があっちだったはず……」

 

俺は裏手にある職員用の駐車場にマシンビルダーを止める。俺と万丈は被っていたヘルメットをとりマシンビルダーから降り、マシンビルダーをビルドフォンの形態に戻す。

 

戦兎「さて、行くぞ?」

 

職員用の入り口から校内に入る俺と万丈。ここは女子校なので先生も女性しかいない。なので講師でもそれを知らない生徒が男性がいると騒ぐと悪いと、理事長が出迎えてくれた。

 

理事長「お待ちしておりました」

 

戦兎「今日からお世話になります!!」

 

万丈「お世話になります!!」

 

万丈は後ろに手を組みピシッとした姿勢で体育会系のきちんとした挨拶。コイツそういう事できたんだな……。

 

俺が少し感動していると理事長さんも「こちらこそ宜しくお願いします」と挨拶をしてくれ、教務室に案内してくれた。

 

理事長「ここが教務室です。では入りますね、皆さん、おはようございます」

 

中にいた先生たちが居住まいをただし、理事長に挨拶を返す。

 

理事長「今日から物理の講師として働いてくださる桐生戦兎先生と助手の万丈龍我さんです」

 

理事長の紹介で俺と万丈も部屋に入る。そして自己紹介をする。

 

戦兎「ご紹介に預りました、桐生戦兎です。これから宜しくお願いします!」

 

万丈「万丈龍我です! 宜しくお願いします!!」

 

万丈はまたキッチリと挨拶する。やっぱり格闘家だっただけあって昔鍛えてた時から初対面の人に対する礼儀はキチンと弁えてたのかもな。

 

旧世界の時の様な余程変な状況でも無ければ……。

 

先生たちも「よろしくお願いします」と返してくれて軽く自己紹介が始まる。そして全員の紹介が終わった後、時間になったので式が行われる体育館に向かう。

 

 

 

 

体育館で入学式が始まり、新入生たちが入ってくる。そして理事長さんや生徒会長の挨拶が終わり、本題に入る。

 

理事長「この度、我が結ヶ丘に物理の講師として招きました。桐生戦兎先生と万丈龍我先生です。お二人は壇上へどうぞ」

 

そして俺と万丈は壇上に上がりマイクを受け取って自己紹介を行う。

 

戦兎「この度、結ヶ丘で物理の講師として働くことになりました。桐生戦兎です! 分からないところはできる限り教えるのでいつでも聞きに来て下さい。宜しくお願いします!!」

 

そして万丈にマイクを渡す。

 

万丈「万丈龍我です。自分は一応戦兎の助手ということになってますが、体力には自信あるので力仕事も手伝います。宜しくお願いします!!」

 

おお!! コイツにしては全く問題のない素晴らしい挨拶!! やば、感動して涙出てきた。

 

そして理事長さんにマイクを返すと、理事長さんが式の閉会宣言をする。生徒たちが教室に戻ると、俺たちも教務室に戻る。

 

 

 

 

 

教務室に戻った俺たち。理事長さんが俺達が使う机に案内してくれた。

 

理事長「ここがお二人に使ってもらう机です。今日は今年の授業のカリキュラムを覚えてもらって終わったら帰ってもらって大丈夫です」

 

戦兎「分かりました!!」

 

そして俺はどの時間にどのクラスを教えるのかを全て覚え、その間万丈は他の職員さんの力が要りそうな仕事を手伝わせた。

 

 

 

戦兎「よし、覚えた。お先に失礼します!」

 

教師「お疲れ様です」

 

そして万丈に声をかけて2人で倉庫に戻る。今日ちゃんとしてたから約束通り万丈にプロテインとかバナナ奢ってやらないとな。

 

万丈に昼飯を買いに行かせる時に約束の3000円を持たせて行かせる。その間に俺はビルドとクローズの武器や強化アイテムの修復を行う。

 

戦兎「スパークリングはそもそもパンドラパネルが無いからどうしょうもないんだよな……。なんの冗談かは知らんがフルフルラビットタンクボトルは使えないのにハザードトリガーは使えるときた……」

 

だが、フルフルラビットタンクボトルが使えないならハザードトリガーを使うわけにはいかない。また旧世界のように暴走して誰かを殺してしまうわけには行かない。

あれは、俺の犯した……一生背負わなければならない罪だ。

 

戦兎「万丈のスクラッシュドライバーの修理からするか……」

 

 

 

 

そして修理を始めてから約20分後、万丈が弁当と大量のバナナとプロテインの袋を持って帰ってきた。そして万丈は昼飯を食い始める。

相変わらずプロテインラーメンだが……、

 

戦兎「万丈、お前もそればっかりじゃなくて野菜とか魚とか食えよ? ブロッコリーなんかはたんぱく質やビタミンを多めに含んでる野菜で食物繊維も入ってるし、魚も良質な脂質だから取ったほうが筋肉にも良いぞ?」

 

俺が言うと万丈は驚いた顔をし、

 

万丈「なんでそんな事知ってんだよ?」

 

戦兎「お前があんましそればっかり食べてるから、効率の良い筋肉の付け方とか、最適な食材少し調べたんだよ。プロテインばっかり取っててもあんまし筋肉つかないってよ?」

 

万丈「そうなのか……。やっぱりバランスの良い食事が大事なんだな」

 

戦兎「そうだ!!」

 

万丈は少し反省したようで「次から野菜や魚もしっかりと食べる」と言っていた。分かれば良い……。

 

 

そして万丈は筋トレ、俺は強化アイテムと武器の修理に戻り、その日は遅くなる前に就寝し次の日、いよいよ初授業の日だ。

 

 

時間は朝8:30。俺と万丈はもう学校に来ており、授業の準備を始めていた。と言っても授業をするのは俺だけなので万丈には用務員さんの手伝いでもしておけと言っておいた。

 

 

そして1時間目、普通科2年生の授業だ。

 

時間になり俺が教室に行くともう皆席に座っていた。俺は軽く自己紹介をし、クラスの顔を覚えるために自己紹介をさせる。

 

千砂都「嵐千砂都です!」

 

かのん「澁谷かのんです!」

 

可可「唐可可デス!」

 

すみれ「平安名すみれです」

 

挨拶中になんか印象に残ったかのんさんを含めた4人。聞けば4人はこの学校のスクールアイドルなのだそう。

 

スクールアイドルと言うのは初めて聞いたが、後で調べてみたら学生があくまでも部活動として行うアイドル活動なのだそう。

この子たちには音楽科に後1人メンバーがいるらしく、5人でLiella!というグループで活動しているらしい。

 

戦兎「じゃあ授業を始めるぞ!」

 

そして授業を始める俺。できる限り皆に分かりやすいように教え、分からないところは挙手してくれればしっかりと解説する。

 

 

そしてチャイムが鳴り、

 

戦兎「今日の物理は終わりだ。次の授業の用意しておけよ?」

 

そして俺が教室を出ようとすると、

 

生徒「桐生先生の授業凄く分かりやすかったです!!」

 

生徒「うんうん! 前の先生よりもずっと分かりやすかった!!」

 

生徒からこういう感想言ってもらえると嬉しくて顔がくしゃっとするな。次も頑張ろうと思える。

 

戦兎「そうか、なら良かった。次もちゃんと教えるからな」

 

 

そして俺は教務室に戻った。

 

 

次の授業時間までしばらく時間が空き昼休み、俺と万丈は昼飯を食べ終わり中庭でのんびりしていた。通りかかった生徒たちがたまに挨拶してくる。

 

万丈「はぁ〜結構良い仕事だな……筋トレにもなるし」

 

お前はそれしか頭にないのか?

 

戦兎「午後は俺は普通科1年の授業だから、その間問題起こすなよ?」

 

万丈は「分かってる」と頷く。すると、

 

 

 

 

ピーッピーッ!

 

 

 

ビルドフォンとクローズライザーのスマッシュ探知システムがそれぞれ反応した。

 

戦兎「っ! スマッシュ!!」

 

万丈「っ! ドコだ!!」

 

2人がそれぞれの画面を見ると、

 

戦兎・万丈「「ここ(結ヶ丘)じゃねぇか!!」」

 

俺と万丈は、急いで人目につかないところに向かった。

 

 

 

〜 理事長 side 〜

 

理事長「あ、あぁ……」

 

私は今、シンプルに怯えていた。昼休みに学校内を見回っていたら、突然目の前に怪物が現れたのだ。怯えるなと言う方が無理だ。

 

理事長(噂は聞いてたけど、本当に……っ?!)

 

私は腰を抜かして尻もちをついてしまう。速く逃げて生徒たちを避難させなければと思うが、身体が反応してくれない。

その間にも、怪物は私との距離をジリジリと詰めてくる。

 

そして、その鋭利な右手を振り上げ……

 

理事長(死………っ!!)

 

私は来るはずの痛みに備えて目を瞑った。

 

ビルド・クローズ「「おらぁあぁああっ!!」」ドゴォオオンッ!!

 

スマッシュ「ぐぉおおっ?!」

 

? 痛みが来ない……。それに今の音、恐る恐る目を開けると、謎の姿をした二人組が私と怪物の間に立ち、怪物と相対していた。

 

理事長(助かった……の?)

 

 

〜 ビルド side 〜

 

危ね〜!! 間一髪だったわ!! 危うく理事長さん死ぬとこだった!!

 

2人でスマッシュを蹴り飛ばし、俺が理事長さんとスマッシュの間に入る。その間にクローズに変身した万丈が理事長さんに声をかけて支えて起き上がらせる。

 

クローズ「大丈夫っすか?」

 

理事長「は、はい……。アナタ、たちは……?」

 

ビルド「俺は、仮面ライダービルド!」

 

クローズ「仮面ライダークローズだ!!」

 

理事長「仮面ライダー……、ビルド…、クローズ?」

 

ビルド「俺達がコイツを倒しますから、アナタは生徒たちを避難させて下さい!!」

 

その言葉に、私は今すべき事を思い出した。二人が何者かなど今はどうでも良い。強いて言うなら、この二人に"命を助けられた"。それだけで充分だ。

 

理事長「分かりました! ありがとうございます!!」

 

私は急いで校内に戻り、至急他の教師たちにこの事を伝え、生徒たちの避難を呼びかけた。

 

ビルド「行くぞ!!」

 

クローズ「ハァアァアアッ!!」

 

2人でスマッシュに向かっていく。2人でパンチや蹴りを入れて行くが、このスマッシュは右手が鋭利な刃物のようになっており下手に近づくことは困難だった。

 

クローズ「痛ってぇ!! っの野郎!!」

 

だが、クローズは構わず戦いを続ける。この状況の最適解は……!!

 

ビルド「万丈! 10秒持ちこたえろ!!」

 

俺はラビットフルボトルとタンクフルボトルをドライバーから抜き取り、ニンジャフルボトルとコミックフルボトルを振って成分を活性化。

ベルトに挿し込みレバーを回す。

 

【ニンジャ!コミック! ベストマッチ!!】

 

《Are You Ready?》

 

スナップライドビルダーからトランジェルソリッドが流れ黄色と紫のハーフボディアーマーを形成する。

 

戦兎「ビルドアップ!!」

 

俺が叫ぶとアーマーが前後から挟むように装着され換装。ニンニンコミックフォームへと姿を変える。

 

【忍びのエンターテイナー! ニンニンコミック!! イェーイ!!】

 

ビルド「万丈! いったん引け!!」

 

万丈がいちど引くと、俺はドライバーのレバーを掴んで回し武器を取り出す。

 

【四コマ忍法刀】!!

 

四コマ忍法刀を掴み取り構えると、スマッシュも鋭利な刃腕で斬りかかってきた。

だが、スマッシュの刃腕を俺は四コマ忍法刀で受け止め、スマッシュの刃腕を押し返す。

そして押された反動でもたついたスマッシュに四コマ忍法刀の斬撃を食らわす。

 

スマッシュ「ぐゥっ!!」

 

スマッシュが怯んだ隙にスピードに乗って一気に斬撃を連続で食らわし、四コマ忍法刀の柄の所に付いてるトリガーを三回押して四つの忍法が使える中の忍法を発動させる。

 

【風遁の術!】

 

ビルド「勝利の法則は決まった!」

 

刀身に風が纏わりつく。俺は跳びながらスマッシュを斬り上げる。

 

【竜巻斬り!】

 

斬った瞬間に竜巻がまき起こり、スマッシュ風圧で空中に持ち上げられてその中で身動きがとれなくなる。

その間に俺はもう一つの忍法を発動させる。

 

スマッシュ「グガアッ?!」

 

【火遁の術!】

 

今度は刀身に炎が纏わりつき、俺は先程の竜巻の軌道に乗りスマッシュに接近するとスマッシュを縦に一閃する。

 

【火炎斬り!】

 

スマッシュ「グガァアァアアアッ!!?!?」

 

スマッシュの断末魔と共に竜巻内に爆発が起こると竜巻が消える。

俺は地面に着地すると同時に、バラバラになったスマッシュの残骸が落ちてきた。

 

万丈「今回も人はいないか……」

 

戦兎「ああ……」

 

俺はエンプティボトルを使って成分を回収。急いでその場を離れて変身を解除。生徒や先生が避難している場所に向かった。

 

〜 恋 side 〜

 

私は今先生たちに誘導されて体育館に避難しています。まさか怪物が結ヶ丘に現れるなんて……、しかも理事長が殺されそうになったとか。でも……、

 

可可「理事長の話デハ、あの仮面ライダーと名乗っていた人が現れて戦っているんですヨネ?」

 

恋「ええ。他に仮面ライダービルドと名乗った者もいたとか……」

 

すみれ「理事長から聞いた話と合わせると、例の動画の赤と青のアーマーのほうがビルドって言うらしいわね……」

 

かのん「うん。でも……」

 

さっきから桐生先生と万丈先生の姿が見えない。何かあったんじゃあ……、

 

すると体育館の扉が開いた。全員一瞬ビクッとなったが、入ってきた()()を見て安堵した。

 

戦兎「もう大丈夫です。仮面ライダーが怪物を倒しました」

 

万丈「この目で確認しました」

 

その言葉に皆一安心。口々に「良かった〜」と、安堵を漏らしている。

 

 

 

〜 戦兎 side 〜

 

う~む……騙すのは心が痛むが仕方無い。まぁ皆を守れたし良しとしよう。

 

すると理事長さんが俺達に質問してきた。

 

理事長「アナタたち何処にいたのですか? 姿が見えなかったので心配してたんですよ?」

 

戦兎「スミマセン。校内に逃げ遅れた人がいないか見て回ってました……」

 

理事長「そうでしたか……でも次からは避難したのを確認したら早めに連絡を下さい。良いですね?」

 

戦兎「はい、スミマセンでした」

 

万丈「分かりました……」

 

そしてその日は騒動のせいで学校が速く終わり、生徒は家に帰った。

 

 

 

怪しまれないようにしないと……。

 

 

ー 続く ー




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