私の中二心を『エクスプロージョン』ッッ!!   作:桃玉

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前回のあらすじ

魔王城の門番を瀕死に追い込んだ主人公ちゃん!
魔王に目をつけられる前に急いで帰還したら一撃熊が大量殺戮されていた。
ゆんゆんに見直されたぶっころりー、占いで精神的に死す。

☆一切本編で触れてない話も書き連ねる次回予告と前回のあらすじを今後もよろしく☆


万能薬を作ったらかっこよさが上がった

<主人公ちゃん>

 

今日は学校の課題でポーションを作る日!

そして私は生徒の監督兼お手本兼補助をぷっちん先生から任されている。

 

ぷっちん先生が足りない一撃熊の肝やカモねぎを外で調達している間に私は……

 

 

「それでは今日は、魔法薬調剤の微妙な科学と、厳密な芸術を復習した後……実践をすることとする。この授業では杖、ましてや剣を振り回すようなバカげたことはやらん。沸く大釜から立ち昇る湯気。人の血管の中をはいめぐる液体の繊細な力。心を惑わせ、感覚を狂わせる魔力。……諸君がこの見事さを真に理解するとは期待しておらん。某が教えるのは、名声を瓶詰めにし、栄光を醸造し、死にさえふたをする方法である」

 

 

もちろん中二心を爆発させていた!

というよりこの台詞言ってみたかったんだよね~!

ちょっとアイロニーなこの台詞、漆黒もマントと暗く妖しげな雰囲気の実験室が合わされば派手さはなくてもかっこよさを引き出す。

 

「おお~!!」と湧き上がる生徒たちからの歓声。

よしたまえ……照れてしまうじゃないですか……///

 

今回取り扱うのは『生ける屍の水薬』……まあ、言ってしまえばかっこいい名前の強力な睡眠薬です。

そこら辺からとってきたマンドラゴラの根っこを切り刻んでお茶っ葉を混ぜて抽出すれば……完成ね!

ひょいざぶろー殿のところで研鑽を積んだ私にとってこんなもの朝飯前。

 

 

「こんな感じで好きなポーションを作成してもらう。一人一つ以上ポーションを作り、報告した後解散とする! 自作ポーションは持って帰っても廃棄しても問題ない。好きにするように」

 

 

 

 

 

<めぐみん>

 

さすが師匠!

かっこいい演説もさることながら自作ポーションを好きにしてもいいと言ってくれるとは……

 

 

「それとは別件で病治癒ポーション関連の話を聞きたい者、特にブラコンとその親友、シスコンとそのライバルは私の元に来るように。では、各自行動!」

 

 

そのかけ声と同時にみんなは行動を開始する。

私も行動しようと思いますが、師匠はなぜ私の方やふにふらの方を見ながら言ったのでしょう?

 

 

「わ、私はブラコンでも、ましてやシ、シスコンでもないですが? まあ、高難易度ポーションの制作には興味がありますしぃ? 師匠の話を聞くまたとない機会ですからね!! 名指しされたわけじゃないですが話を聞きに行きましょう……!」

 

 

その声に合わせて前の方から言い訳がましい声が聞こえてくる。

きっとブラコンとその親友の声だ。

 

 

「わ、私だってぇ? 単に弟想いなだけでぇ? ブ、ブラコンじゃないけど……でも弟が病気で病治癒ポーションほしいから話を聞きに行ってみよっかなぁ……」

 

「もちろん、私はブラコンの親友なんてレッテルはほしくないけどぉ私の親友の弟のために協力したいなぁって思ってみたり……」

 

「うわぁ、めぐみんってシスコンなの……?」

 

「ち、ちがわい!! こめっこのことは確かに大事ですが妹想いと言ってくださいっ! ぶっ飛ばしますよ!」

 

「めぐみん、あんた、私と同士なのね……」

 

「いえ、ふにくらのブラコンとは違います」

 

「ふ・に・ふ・ら、よ!! ブラコン言うな、シスコン!! ……イテテっ!? ごめん、ごめんだからつねるのやめろぉぉおお!!」

 

 

ブラコン(シスコン)っ!!(アイキャッチ)

 

 

 

「よく来た、ブラコンとシスコン(ふにふらとめぐみん)!」

 

「し、師匠!?!?」

 

「………………冗談だ。家族や友人思いの良き生徒たち」

 

「冗談だって言う間にすっっっんごい長い間があったんだけど!?」

 

「ふにふら、そろそろ進めないと……尺がないんだって」

 

「どどんこ? 尺ってなんのこt……」

 

「さて、ここに集まった諸君には某が開発したシン・病治癒ポーション~お手軽に作れるのに効果絶大! 飲めば誰でもかっこよくなれるクスリ~の作成方法及び正しい使用方法を教えよう」

 

「何か師匠にしては名付けのセンスが乏しい、というかヤバいキャッチコピーですね!?」

 

「キャッチコピーは貧乏店主発案だからな」

 

 

ああ、通りで売れなさそうな名前だと思いました。

もし私がキャッチコピーを作るとしたら~躯に巣食う獰猛なる魔獣を駆逐する秘薬~とかにするのに……

 

 

「せ、先生? 先生を信用してないわけじゃないけどそのお薬って効くの……? ふ、副作用とか……」

 

「ああ、それは問題ない。某が調整したこれはひょいざぶろー殿との合作であるのだが、紅魔族の魔力であれば副作用は出ない。むしろ絶好調になる、それこそ万能薬だ。心配なら試飲してもよいぞ?」

 

 

それが本当ならかなりの優れものじゃないですか!

さすが師匠! 私たちにできないことを平然とやってのける!!

 

 

「作り方は割と簡単だが、操作を一つでも誤ると……ぽんっとなるので気をつけるように」

 

「ねえ!? ぽんってなに!? 爆発するの、頭馬鹿になるの、一体何なの!?」

 

「ゆんゆん! 私語は慎んでください……それより!! 日頃から師匠と父の傍で魔道具作成の極意を見てきた私の技術を見るがいい!!」

 

 

ぽんっ

 

 

****

 

 

「せ、せんせー!! お、終わったよー……」ガクッ

 

「どどんこ、お疲れさん……安らかに眠れ、永久に」

 

「おやすみ~……」

 

「14:36……我が親友どどんこ、ここに眠る。あんたのこと、忘れないから……」

 

「合掌……安らかに眠れ」

 

「ちょ!? めぐみん!? ふにふらさん!? 合掌してどどんこさんを永眠させるのはやめて!? どどんこさんも実験室で寝ないで!?」

 

 

いやはや、まさかどどんこが撃沈するとは思いませんでした……

確かに今回のポーションの作成は通常の病治癒ポーションと比べて作成難易度は簡単でしたが、それが逆に油断につながり私も一度だけぽんっしてしまいました……

 

ゆんゆんもふにふらも一回か二回、そしてどどんこは驚異の五回……

ぽんっは全く痛くないのですが何となく精神的にダメージが蓄積されていく。

それでも何とか師匠の手を借りて作成しきったどどんこは真っ白になっていた。

 

ふざける二人に突っ込みを入れる我がライバルを見ると本当の友人のようだ。

私は静かに師匠の方へ近寄る。

 

 

「これで皆のポーション作成は終了しましたね」

 

「うむ、無事に終わり何よりだ。……後はゆんゆんに不要になった金銭を返して終い。そうだろう?」

 

「師匠……やっぱり知っていたのですね?」

 

「はて、何のことやら」

 

 

師匠はポーションの作成に使われた実験器具や素材の片付けをしており、一切顔をこちらに向けずとぼけた様子で答える。

さすがにとぼけるのには無理がある。

でも私は師匠のかっこいいところ以外に時々見せる紅魔族にはない奥ゆかしさも含めて好きだ。

 

 

「ありがとうございます……」

 

「…………はぁ、観念しよう。だが某が何をしようと結果は変わらなかった。そうだろう?」

 

「ええ、そうかもしれません。師匠が動かなかったら自力で病治癒ポーションを作っていたでしょうから……。ですが私は嬉しいのですよ。師匠が私を見てくれてることが」

 

「……後のことは任せた」

 

 

師匠はそう言い残すとテレポートでどこかに行ってしまった。

 

その顔色はわずかに赤みがかってた気がする。

 

 

 

 

ちなみにこの後のことだが、どどんこに薬を試飲させたらスーパー紅魔人となり、普段より立ち振る舞いが数段かっこよくなった。

この変化にふにふらはゆんゆんでも試してみたくなったそうで、ゆんゆんに飲ませたら……

 

 

このポーションのラベルには「主作用:病治癒 副作用:紅魔族のようにかっこよくなる 適応者:紅魔族並びに中二病患者 禁忌:紅魔族的な感性を持たない人(黒歴史が増えます)」と書かれていたとだけ言っておこう。




何かイイハナシダッタナ~。

さて次回!

今二体目の邪神は解き放たれた。
傀儡と復讐の邪神、怠惰と暴虐の邪神、そして未来、堕天する借金と宴会の神。

迫り来る邪神の使い。
今万物を討ち滅ぼす崩壊破壊の権化、破滅の焔が顕現する。

どこまで続き見たい? 

  • 二期(~原作4巻)ハンス
  • 紅伝説(原作5巻)vsシルビア
  • 紅伝説(魔王討伐√)
  • 三期(~原作?巻)
  • 紅の宿命(原作9巻)vsウォルバク
  • 紅の宿命(魔王討伐√)
  • 最終巻(魔王討伐√)
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