スネイプ先生(主人公ちゃん)の魔法薬学講座。
ブラコンとシスコンとツンデレとクーデレと……
紅魔の里周辺のカモねぎは絶滅した。(主人公ちゃん☆乱獲☆レベルアップ)
邪神の封印、ゲートオープン! 解放!!
<主人公ちゃん>
そう言えばこの前のポーションの時、カモねぎを使ってないからめぐみんのレベルって上がってないし、そもそも最近此処いらでカモねぎが見当たらなくなってきたんだけど何でだろうねぇ……(すっとぼけ)
まあ原因不明だから調査は紅魔族のニートに任せよ。
と、そんなこと考えてたら夕日が暮れてきた。
こんな宵闇に紛れてモンスターが群れをなして里にやってくるのだから絶望感が半端ない……紅魔の里じゃなければの話だけど。
きっとそんなことになっているのはこめっこがあのパズルを解いたからだろう。
そして私がそれを見て見ぬふりをしたから……邪神の封印が解けた。
ここまでは原作通り。
ひとつ問題を挙げるなら、めぐみんのスキルポイントが50に達していないことか……
自分で蒔いた種だ。
師匠らしく手助けしに行こうじゃないか!!
「異分子の宿命か……。自らが穢した世界の歪みを拭い、均衡を保つ者なり。……なんてね」
うん、いい感じだ!
持ち物はマナタイト製の宝玉とスキルアップポーション。
今日の討伐作戦は「ハッハッ、見ろ!人がゴミのようだ!!ハッハッハッハッ!!」にすると今回の当番であるひろぽん殿に伝えて、飛行石と魔砲の準備を整えて……
後はタイミングを見計らってめぐみんに会うだけ!
楽しくなってきました!!
<めぐみん>
「ねえちゃん、だいじょーぶ? ふるえてる?」
「ええ、大丈夫ですよ、こめっこ……」
「つかれた?」
「……そうかも、しれませんね。でも後もう一踏ん張りです……」
私はこめっこの手を引き走った。
我がライバル、ゆんゆんに背を向け走った。
何もかも屈辱的だった。
私より下だと思っていたあの子に庇われるとか、助けられるとか……
いつもコミュ障でぼっちなのにこういう時だけ躊躇なく人のために中級魔法を覚えて落ちこぼれ紅魔族になって……
対して私は庇われ、こめっこを連れて逃げることしかできない。
上級魔法を覚える踏ん切りがつかない私は躊躇して、逃げるだけ……
ゆんゆんのくせにかっこつけて、私は何なんだ……
かっこ悪すぎます……。
こんなの私が望んだ展開じゃないのに……
「逃げるのか? 我が弟子よ」
私の後ろから声がした。
思わず立ち止まり、振り向く。
「師匠……」
「現実と理想とが混淆し、何もできなかったか?」
「……」
「ねえちゃん?」
私は何も言えない。
私のプライドと情は上級魔法を覚え、もう一度あの場に戻れと訴えかけている。
私の積年の思いが戻ったところで何になると、足手まといになるくらいなら戻るなと訴えかける。
理想が爆裂魔法を覚え、過去現在未来に轟く我が冒険譚の1ページ目を今刻めと渇望する。
「……私は、あの不器用なライバルを見殺しになんかしたくないのです。でも……」
「……違う。汝の理想と現実の乖離を聞いているのでも、ましてや建前なんか聞いていないっ!! 誰が為に! 何が為に! 何を以て! 汝は何を成したいかを示せ!!」
この私は欲しいものをすべて有している人に私の何がわかるというのか。
いや、わかるのだろう。
師匠は全てを知って、それでもなお私にそう問いかけるのだ。
……きっとこの人は私が逃げようとどうしようと最終的にゆんゆんのことを助けてくれるのだろう。
でもそれじゃ私が私じゃなくなる!
自分のことが嫌いになり、もう何もできなくなる……それだけは嫌だ!
私は自分のしたいことを心の奥底から叫び、決意する。
「私はっ!! 私のために! 自分自身の誓いのために! 爆裂魔法で我が友を助けたい!! ……だから師匠。……こめっこを頼みました」
「ああ、任せるがいい。……それと、これは餞別だ」
そう言い師匠が私に差し出したのは宝玉と青いポーション。
「これは……」
「卒業祝い兼未知なる世界への招待状と言ったところだ。我が弟子よ。己の贖罪など顧みず己が欲する道を突き進め。ひたすらに真っ直ぐ、障害があろうと撥ね除け、破壊し、突き進め。その先に汝の欲するものが在る」
「……っ! 行ってきます!!」
戸惑いや躊躇は過去に捨てた。
期待と希望、大切なものを今求める。
過去の憧れ、まだ見ぬ仲間、未来に思いを馳せ、暗い宵闇を走り出した。
沈む夕日に背を向け、星空を迎えに行く。
後ろを振り返ることなく、ただ私の夢を師匠に見せつけるために邪神の祠へ向かう。
私の思い描く夢を現実にするため、暗闇さえ我が魔法で消し去ってやります!!
<主人公ちゃん>
「待っているぞ。こちらのステージに片足踏み込むものよ……」
「ねえちゃんのねえちゃん! ねえちゃんどこ行った?」
「友のため、自分のため、戦いに行ったのだ。さて、こめっこよ、汝の姉が撃つ最初にして最強の魔法は見たいか?」
「うん! 見たい!!」
「では、特等席へと移動しよう。天空城へ」
……と言うわけで!!
いやあ、今日は一日に二回も最高のシチュエーションが来て大興奮ですね!!
一回目はさっきの。
そして二回目は……
「見ろ! 魔物がゴミのようだ!!」
「おお! すげーたけぇばしょ! でっかいとりがみんなダンゴムシみたいにちっちぇえ!」
この世界になかった飛行石の代わりにこの前見つけた機動要塞「デストロイヤー」の中にある設計図を拝借して作り上げたコロナタイトエンジンを動力とした。
とってもエコでクリーンで環境に優しい太陽のエネルギーで、半永久機関なこのコロナタイトエンジンから得られたエネルギーで紅魔の里の謎の研究施設に眠っていた反重力装置を起動。
こうして完成したのが紅魔の里大改造計画の副産物、第二作目、である。
……流石に天空の城「ラピュ○」は有名すぎるし、バルスで終わるから止めておいた。
終わるにしてもやっぱりレールガンでやられるとかにして、かっこよくしないとね!!
「おお!? ねえちゃんのねえちゃん!? アレなに!」
「ついに来たか……。こめっこ、あれはめぐみんの魔法です」
世界を揺るがす炎が爆ぜる。
衝撃が音を置き去りにして肌を貫き、轟音が遅れて空気を伝う。
荒れ狂う熱と風の生み出す光は夜であるのにも関わらず辺りを太陽のように照らした。
「ねえちゃんかっけー!!」
「ああ……そうだな」
結局、機動要塞「ラミエル」を起動した理由は紅魔族の大人たちを満足させるためだ。
邪神の祠を魔物ごと神の鉄槌を以て消し飛ばし、新たに再建しようと言う話になり、原作通りに話しが進行したのだ。
もちろんポーションの作成の時、カモねぎを使わないようなものをわざわざ開発して、めぐみんたちに教えたのは弟子の旅立ちに餞別をくれる師匠をやりたかったためである。
でもそんなこと以上にこの命の奔流を感じる光に目を奪われた。
眩しすぎるくらいに光り輝く彼女の心が現れたように感じ、思わず笑みを浮かべる。
「ようやくこっちに来たか。めぐみん……ッ!!」
このとき私の方に聞こえてきた詠唱はこうだ。
我が名はめぐみん!!
紅魔族随一の天才にして爆裂魔法を操りし者!
喰らうがいい!
『エクスプロージョン』ッッ!!
次回!
さらば紅魔の里!
そう言い残してアクセルの街でめぐみんとゆんゆんを待ち構えることにした主人公ちゃん。
ウィズ魔道具店での日常
魔剣の勇者の師匠になる
そんな話になればいいなぁ
来週までに投稿したいで候
どこまで続き見たい?
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二期(~原作4巻)ハンス
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紅伝説(原作5巻)vsシルビア
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紅伝説(魔王討伐√)
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三期(~原作?巻)
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紅の宿命(原作9巻)vsウォルバク
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紅の宿命(魔王討伐√)
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最終巻(魔王討伐√)