私の中二心を『エクスプロージョン』ッッ!!   作:桃玉

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前回!

アクシズ教の攻撃!
主人公ちゃんは逃げ出した……

マツラギくんの挑発!
主人公ちゃんは挑発にわざと乗った




無駄のない無駄に洗練された無駄な無駄無駄ァ!!した

<ムツルギ>

 

僕はミツルギ

魔剣の勇者……ミツルギだ!

 

なぜかそう言わなくちゃいけない衝動に駆られたので心の中で名乗ってみた。

 

女神アクア様のお導きにより魔王討伐のために日々努力をして早数ヶ月。

途中で新たな仲間もでき、初心者のころは相手にするのが不安だったワイバーンですらこの剣の前では一刀両断。

確実に成長を感じていた。

 

新しい仲間のレベル上げもかねてアクセルの街に帰還してみたのだが、どうも僕の実力に合う魔物の討伐依頼はないらしい。

ひとまず町の人の平和のために周辺のゴブリン討伐をすべて引き受け、ついでに初心者殺しもいたので駆逐してきた。

 

これで街の人も冒険者のみんなも感謝してくれることだろう!

(仕事がなくて困っている冒険者のブーイングが聞こえない勇者様)

 

さて、そんなわけで森の中でのレベル上げに付き合ったりしているわけなんだけど、受付の職員さんから耳寄りな情報としてナナーシャさんの存在を教えてもらった。

 

なんでも呪いのせいで万年レベル1なのにドラゴンを討伐してしまうほどの腕だそうだ。

レベル成長率が落ちてきた今日この頃、腕を鈍らせるのもよくないだろうし、もしその話が本当なら僕の糧になるかもしれない。

 

技術なのか転生特典のような特別な力があるのか、何にせよ自分が強くなれる可能性があるのならあってみるしかないと思い、二度お邪魔し、ようやく出会えた。

 

 

 

時代劇の侍のような言い回しをする不思議な雰囲気を纏った女の子だった。

着流しに刀を腰に帯びており、職業はゲームでいうと侍や軽戦士のような回避やカウンター特化の職業だと判断していた。

 

そのため、次の瞬間、難易度の高いと言われているテレポートを使い近くの森に転移したときには思わず声を上げてしまった。

 

 

「テ、テレポートの魔法を使えるんですか!? レベル1と聞いていましたが……」

 

「……生まれながらにして授かった呪いとも言えるユニークスキル、『魔力操作+』により得た改良魔法だ。世界の理に干渉する術なのだが……。行使する代償は察しの通り。レベルアップという世界の恩恵を受けることができない」

 

「……ッ!」

 

 

驚きとともに納得する。

 

女神様から授かったこの魔剣グラムのように、いや、世界に干渉すると言うからにはそれ以上に強力な能力だろう。

 

 

「しかし、汝が望みは己が糧となる何かだろう? ソードマスターには魔法は使えぬ故……」

 

 

ナナーシャさんの言うとおり、僕が強くなり魔王を討伐できるようになるために今回のようなお願いをしたんだ。

僕の参考になるような戦い方ではないのか……

 

 

「故に刀のみで物の怪を討伐して見せようぞ」

 

「すみませんでした、無理を言って…………今何て?」

 

「ここまで転移して何もなしは勿体ないだろう?」

 

「は、はあ。確かにそうかもしれませんが……魔法職の方ではないのですか!? 遊び半分で刀を振るうと危険で……す……」

 

 

僕は魔法使いが刀を帯びているんだと、おしゃれアイテムのような感覚で、護身用に持ち歩いているのもだと、テレポートの魔法の時から思ってしまっていた。

実際にぬらりと刀抜し、眼帯から覗く鷹のような目でこちらを見られるまでは……

 

 

「この刀はなまくらではない。……それにあそこを見ろ。……丁度いい敵(一撃熊)もいる」

「レベル1のあなたじゃ一撃で死んでしまうっ! 魔法ならともかく接近されたら!」

 

 

危険すぎる!

そう言葉を続けようとしたがナナーシャさんの猛禽類のような静かに獲物を狙う獰猛な目を見て言葉が続かなくなってしまう。

 

 

「あの程度の愚鈍……某の刀の錆にしてくれよう。剣を極むるは成れの果て、汝が眼に焼き付るがいい」

 

 

僕はただ戦いを眺めるしかなかった。

 

高難易度モンスターである一撃熊の推奨レベルは20かそこら程度ではない。

対してナナーシャさんはレベル1。

いくら技術があっても機転が利いても、チート能力を使わないなら生存は絶望的なこの状況。

 

現に彼女の頬や腕、肩の辺りは一撃熊の爪で傷つけられ、赤い線が見える。

しかし、それは一撃熊も同様、いや一撃熊の傷の方が遙かに多く深かった。

 

彼女が攻撃をいなし、受け流し、流れるように攻撃と防御に転じ、最小の動きで敵の動きを捌き、大ぶりな攻撃の隙に腹を裂く。

地形と木々の立体、全ての土地の利を活用した立ち回りは速さや威力こそ僕よりないものの、洗練された動きは敵わないなと思わせるほどの圧倒的な実力だった。

 

ズシンと大きな音を立てて一撃熊が倒れる。

 

 

「『ヒール』……こんなものか?」

 

「転移魔法だけじゃなく剣術、それに回復魔法……ナナーシャさん。あなたは一体……」

 

「ただの冒険者さ。……おっと、次は団体様か。今度は肉体強化魔法で戦ってみようか。参考になるかわからんが見といてくれ」

 

 

最初こそ綺麗な剣術で参考になり、自分にはこんなにも伸びしろがあるのかと気づかせてくれた。

でも、素手で岩ごと砕いて相手の腹を突き破るとか、クラウチングスタートから霊長類最強を彷彿とさせるタックルで敵を粉砕するとか、無駄無駄無駄無駄ァーーーッ(オラオラオラオラァーーーッ)とラッシュの速さ比べとか、凪って敵を消すとか、強化魔法を敵にかけて自爆させるとか、意味わからないことのオンパレードはもう……

 

 

 

<めぐみん>

 

アルカンレティアに到着しました!

ここから私の冒険が始まる……

そう思ってた時期もありました。

 

 

「危ないところでしたねぇ」

 

「あなた何言ってるんですか!? お巡りさんから逃げちゃいけないでしょう!!」

 

 

アクシズ教の聖地、アルカンレティアのことをなめてました……!

まさか暴漢に襲われている風を装って実は加害者がこのお姉さんだって誰がわかるでしょうか……

 

 

「いいのいいの! ……それにしてもアナタ、クンクン、すーはーすーは……どこか覚えのある香り」

 

「ちょ、ヤメロこの変態!? いきなり私の髪を鼻に近づけて何を嗅いでいるのですか!?」

 

「ああ、ごめんなさいね♪ でも金髪ロリっこの香しいにほいが黒髪ロリっこのあなたからするのは何故かしら……?」

 

「オイ、私をロリっこ扱いするのは止めてもらおうか。それに、金髪ロリっこについて心当たりは……」

 

 

金髪で私くらいの身長の知り合いなんて……

あ、一応いましたけど……

 

 

「……あるにはありますが、ロリっこではないため否定させていただきます!」

 

「まあ、もしかしてナナシさんのお知り合いかしら! よろしくね!」

 

「……違うと言っているではないですか」

 

「まあいいわ! とりあえず自己紹介よね! 私、アクシズ教のプリースト兼ナナシさんの子供! セシリーよ! 気軽にセシリーお姉ちゃんって呼んでね♪」

 

「はあ、そうですか……って今なんとおっしゃいました!?!?」

 

「えっと、アクシズ教のプリーストでナナシさんの子供で気軽にセシリーお姉ちゃんって呼んd……」

 

「師匠に隠し子がああああぁぁぁああああっっ!?!?!? ……たた、たたた確かに金髪で青い目は似ていますが……」

 

 

師匠と再会した暁には問い詰めてやらねば……




主人公ちゃんの目のヒミツ☆

眼帯の下で魔法を使って様々な目に変えるぞ!
例)赤瞳(紅魔族)鷹目(○ホーク)碧眼(自前)

金髪碧眼なのでダスティネス家には貴族出身で何か事情がある奴だと思われているぞ!


次回
アーネス死す!(たぶん)
ホースト死す!(絶対次回に収まらない)
城ノ内、死す!(ないです)
デュエルスタンバイ!

どこまで続き見たい? 

  • 二期(~原作4巻)ハンス
  • 紅伝説(原作5巻)vsシルビア
  • 紅伝説(魔王討伐√)
  • 三期(~原作?巻)
  • 紅の宿命(原作9巻)vsウォルバク
  • 紅の宿命(魔王討伐√)
  • 最終巻(魔王討伐√)
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