主人公ちゃんがATフィールドした。
めぐみんがエクスプロージョンした。
アーネスの残機が1減った。
ゆんゆんの影が薄かった。
ちょむすけは助かった。
困ってる新人くんがいたのでお金をあげた
<カズマさん>
「初めまして異世界! 初めまして新しいオレ!!」
父さん、母さん……俺、異世界転生しました!!
いや~、まさかこんな夢みたいなことがあるなんてな!
あの変な白黒の場所で隣にいる駄女神に煽られ、辱められ、この世への未練は消えたというか羞恥と怒りでノリと勢いで転生しちまったけど……
まさかこのことが将来ここで生活する上で困ったことになるとかないよな?
ていうか隣の駄女神、アクアがギャン泣きしてうっせえ!
先ほどから慰め謝ってるのに一向に泣き止まない。
周囲の目が痛いから止めてくれっ!!
「グス……っ。それで、これからどうするの?」
「とりあえずこういう転生の後のテンプレはギルドに行って冒険者登録だな。たぶんあのそこそこデカい建物がそうだろ」
「引きニートのくせに何だか頼もしく見えるわ!?」
「おい、俺はニートじゃないからな? 引きこもりとニートをくっつけんな!?」
王道なら冒険者登録する時にステータスとかも一緒に出て、そんときに「す、凄いステータスです!? あなたは一体……」という展開になるはず!
大体想像力とか、転生したときに前世と比較して肉体強度が上がってたりとか、そんな展開を期待しながらギルドの建物だと思われる扉を開けた。
****
「冒険者登録には1000エリスが必要ですが……」
「すみません、出直します……」
クッソまさかこんな序盤も序盤で躓くとは思ってなかったぞ!?
普通転生直後なんて無一文に決まってるだろ!?
というわけで俺の名はサトウカズマ! 無知蒙昧にして天下不滅の無一文!
どうすれば……
「もし、そこの。浮かない顔をしておるがお困りかな」
机で頭を抱えていると声が聞こえる。
顔を上げるとそこには金髪で着物を着ている綺麗なロリっこが……
「あ、はい!! コホン。私はアクア……そう、アクシズ教団の崇めるご神体、女神アクアよ! ……汝、もし私の信者ならば、お金を貸してくれると助かります!!」
「オイばかっ! こんな小さな子にお金たかるとかイカれてるぞ!?」
「……とうの昔に成人しておるが」
「大体女神なんて名乗ったところdって今なんて?」
「私は汝より長く生きておると申しておるのじゃ」
「まさか、コイツ……っ! のじゃロリかっ!?」
「私のじゃロリって初めて見たんだけど! ねえねぇ、もしかして耳とか尻尾も生やせるの?」
「某は人間……のじゃロリじゃない。それで、お金だったか?」
さすが異世界!!
のじゃロリじゃないにしても年齢と見た目が釣り合っていない人だから合法ロリってことか……!
いや、年上だとしても見た目が俺より小さく見える奴にお金を借りようとするのはかなり罪悪感というか、良心が痛むというか、何かいけない気がする。
「い、いや~、実は、俺たち田舎からはるばる冒険者になるためにここまでやってきたんですけど旅の途中でお金がつきてしまって……」
「ふむ、それは難儀な……」
「はい。それで冒険者登録して魔物を討伐してお金を稼ごうとしたんですが……」
「登録料がない、というわけか。……見たところ登録料が必要なことを知らなかったな? 辺境も辺境から出てきたか、あるいは勇者……」
「ま、まあそう言うわけで一度日雇いのバイトをと……」
「別に某が先輩として餞別をくれてやってもやぶさかではなかったのだが……」
「え! もしかしてお金くれるの! ありg……」
無言の鉄拳を繰り出した。
駄女神の残念さが100上がった。
「いったいわねっ! 何すんのよ!」
「バカっ! 今の俺たちが借金したところで返済能力ないだろ!! タダで貰うなんて神様が許しても俺が許さん!」
「別にたかがはした金。善意と不可思議な巡り会いに感謝してもいいと思うが……」
俺は知ってる!
こう言う手口で後々、「利子100倍で返せ!」とか言われて、チート系主人公だったら「悪徳商法め! 断罪してやる!」みたいな感じでやっつけて街中から感謝されるんだろうが、俺らの場合攻撃力も防衛手段もないから……
というかチート系主人公ならそもそもお金に困ってないか……
異世界格差だ!
まあ冗談はさておき、いくら何でも初対面の人からお金をもらうなんて、周囲の目もあるし辛すぎる!
借りたくても借りたら駄目な気がする……
「……煮え切らないな。別に未来の勇者殿に投資してもよかろうて」
「い、いや、俺たちそんな大層な者じゃ……!」
「今はそれでもいい。だが運命は既に動き始めた」
意味深なことを言い、クツクツと怪しげに笑う彼女からは底知れなさを感じる。
心の内ばかりか世界の真理まで見透かし、自分たちの反応を見て愉悦している悪魔が少年心をくすぐる。
「運命とか勇者だとか、一体何を……!」
「謎は自ら解き明かしてこそだ。懐の硬貨が汝ら助けになることを願う」
名前も知らないのじゃロリがちょっと待てと声をかける暇もなく姿を眩ました。
意味深なことを言われ内心不安がいっぱいだが、それ以上に絵に描いたような異世界展開にどこか面白ぇと思っている自分がいる。
「アイツと会っちまったか……」
「扉の前にいた人!」
「世界の理に干渉したと噂される名無しの冒険者。俺が冒険者になる前からいる本物の怪物だ。ソロでドラゴンスレイヤーまで駆け上がった大物殺し。まさかそんなヤツに興味を持たれるとは……俺は今日、新たな勇者の誕生を目の当たりにしてるのかもしれねぇな」
ポケットにいつの間にかある重みを感じながら荒くれ者の話に耳を傾けた。
そうそう! 異世界なんだからこういう感じじゃないと!
異世界サイコー!!
<主人公ちゃん>
ようやく原作の本編開始ですか……
ここまで本当に長かったような短かったような。
主人公とゲロインにちょっかいかけるの成功したのでうれしい限りです!
そして機織り職人のポチョムキン4世さん、ありがとうございます!
おかげで結構中二心を出し切れました。
この世界は中二病のノリにノリノリで乗ってくれる人が多いので最高です!
そして有言実行したら「ダークフレイムマスター」とか名乗ってもかっこよくなっちゃう可能性があるのがまたよい。
そんなことを思いつつウィズ魔道具店の扉を開いて……
「ナナシさ~ん!! 助けてくださ~い!!」
「……ウィズ、また有り金使い果たしたか」
「いや、その……それだけならよかったんですけど。あ、あの、私も悪気があったわけじゃないんですよ? ジャイアントトードを捕縛するアイテムを一つにつき20万エリスで買ったんですが……」
「つまり赤字も赤字、大赤字か」
とりあえず返品できるやつは返品して……
それでも赤字部分だったところは……
私の財布からお金がチャリンと消えていく音がする。
そう2000エリスなど私にとってはした金なんだ……
さっきまでの話だけど。
明日はめぐみんたちと高額大物賞金首討伐かな……
次回
壁の補修工事を頑張る主人公(カズマ)たちを
「頑張ってますねぇ」と壁を壊すめぐみんが知らん顔いる隣で
白い目で見るゆんゆん
の二人とともに貯金が底をつきそうなので一攫千金を狙いにいく主人公ちゃん。
上級悪魔を爆殺しちゃうぞッ☆
テストとか宿題とかいろいろあるけど次回も中二心に
エクスプロージョンッッ!!
どこまで続き見たい?
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二期(~原作4巻)ハンス
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紅伝説(原作5巻)vsシルビア
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紅伝説(魔王討伐√)
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三期(~原作?巻)
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紅の宿命(原作9巻)vsウォルバク
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紅の宿命(魔王討伐√)
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最終巻(魔王討伐√)