カズマのスティールは不発!!
残念ながらパンツは剥がれなかった。
主人公ちゃんのスティールは炸裂!(物理)
ジャイアントトードの変死体が確認された。
キャベツを刈り尽くせ!
<カズマ>
異世界だからキャベツは空を飛ぶんだなぁ……
んな訳あるかッッ!?
一体どうしたら野菜が空を飛んで魚が畑で採れるんだコノヤローッ!!
キャベツ討伐で一玉あたり1万エリスは貰えるとか……
しかも経験値が多いらしくレベルが4に上がったし……
さらに言えばジャイアントトードの討伐より簡単なのにめちゃくちゃ報酬とかいろいろウハウハだし……
バランスおかしいんじゃないか?
「それにしてもめぐみんの魔法スゴかったわね! 一発でかなりの数やっつけたんじゃないかしら!」
「そうですとも! 爆裂魔法は最高の魔法なんですから! それに私の魔法に直撃こそしなかったものの吹き飛ばされてその後も平然と前衛に立つダクネスもすごかったです。鉄壁の守りにキャベツの群れも攻め倦ねてました!」
「いやいや、それほどでもない。私は攻撃が当たらないが、だからこそできる仕事に専念できたのだ。それにアクアも凄かったではないか。冷水でキャベツの鮮度を保ちながら疲弊した冒険者に水を提供する。まさに聖女のような働きだった」
「い、いや~女神だなんてそんなぁ、それほどでもありますけどっ!」ドヤッ
「回復支援のアクア、鉄壁防御のダクネス、そして一撃必殺の私!! ……ついでにカズマがいればバランスのよいパーティーですね!」
「オイ、俺には何かないのかよ」
「カズマもかなりの手際でしたね。潜伏とスティール強襲コンボは暗殺者の如しでした」
「私から華麗なるキャベツドロボーの称号を与えるわ! いっぱい収穫したし、きっと報酬もたんまりね! 今日は飲むわよ~~!!」
……俺はキャベツを150体ほど倒せた。
というのはナナシが「スティールで体の一部を強奪できる」と言っていたから「幸運値高い俺ならできるんじゃね?」と思って試してた結果である。
……ナナシと言えば、よくどこに行ったんだ?
キャベツ討伐開始時にはいたはず何だが……
<主人公ちゃん>
「戻ったぞ」
「お帰りなさい! ……ご機嫌ですね?」
「わかるか?」
「キャベツの収穫に行って良いことがあったと見えます!」
「正解! 今回は経験値豊富なやつが大量だった。おかげで他の冒険者の取り逃がしだけで金額は億に届きそうだ」
「ほえ~、大量でしたね! ということは今年もアレ、するんですか?」
「無論。マヨネーズの準備しといてくれ」
「楽しみです~♪ 野菜炒めとかもおいしいんですよね~!」
ご機嫌な店主を見送りながらスキルポイントとレベルを確認して私も思わずニヤけてしまう。
それもそのはず、最近伸びなくなってきたレベルがいきなり2つも上がった!
もうね、サイコーにハイってやつだ!!
今日は「千切りキャベツ」と「キャベツ炒め(焼き肉のタレ&塩こしょう)」とあといろいろ作りたいやつ作っていっぱい食べよう!
食べたら食べた分だけ経験値入るしね!
キャベツはヘルシーだから何を加えても0カロリーだしね!(ちょっと何言ってるわかんない)
****
という感じで朝昼晩ご飯を食べてたら体重が……
1kgくらいなら誤差だけど(そんなことない)、流石に見た目が変わってないからって5kgはヤバいよね……
ということでめぐみんとカズマと爆裂散歩をすることにした。
「『エクスプロージョン』ッッ!!」
ドッカァァァンッッ
爆音とともに熱気が到来する。
「いつ見てもすごいなぁ、爆裂魔法」
「そうでしょうとも……。カズマも爆裂魔法を覚えてはみませんか?」
「寝ながらじゃなきゃかっこいいのに……」
「ししょー、魔力くださーい」
「……」
「……師匠?」
確かに爆裂魔法は現在存在する魔法の中で最も威力が高い。
でも今回のめぐみんの魔法……
「また腕を上げたな。だが足りぬ……。音も熱も、破壊力も何もかも……。汝、更なる高みを望め」
「ナナシさん、何を言って……。他の魔法と比べてめぐみんの魔法は桁違いで……ってオイ! あの魔方陣、何か魔法を撃つ気じゃないd……!」
『エクスプロージョン』
無詠唱による原初の崩壊の顕現。
爆裂魔法の術式改良、再構築により濃縮された魔力。
めぐみんが込めた魔力の倍を圧縮し、綺麗に淀みなく放つ。
太陽のような輝き、熱が瞬くまもなく膨張し、城を崩壊させた。
フー……
これでカロリー消費できたかな?
きっと帰ったら体重が元に戻ってるに違いない!!(そんなことなかった)
「……これが我が爆裂魔法。一撃で万物を無に帰す。だが爆裂魔法が極みはこの先だ。汝、世界の理を超越し、極みを望め!!」
「……っ!! はいッ!!」
「なあ、あの廃城、勝手に消し飛ばしてもよかったのか……?」
「……そんなことより」
「そんなことより!?」
「そろそろ某が直々に最弱職・冒険者としての立ち回り方を伝授しようか」
「あ、あの、正直言ってあんな魔法を撃てる自信とかないし、何か身の危険を感じるので帰り……ガシッ……肩を掴まないでぇぇえっ!! コワいから!?」
「あんな馬鹿げた魔法、初心者には教えん」
「今馬鹿げた魔法って……!?」
「馬鹿げた『威力の』と言いたかったのだ」
「あ~、納得です」
危ない危ない……
一撃必殺もかっこいいけど激闘を爽やかに、かつ鮮やかに魅せる戦いの方が好きだから、本当は普段使いようじゃなくて最後の切り札として使いたい。
ただそれだけなんだけどね。
****
……そろそろ問題をしっかり見よう。
というわけで、ハイ……やったったぜ☆
ベルディア、討伐(※まだ死んでません。瀕死状態)
どうしようか……
カズマたちの一番最初の大きな実績をここで潰してしまったらデストロイヤーのときにめっちゃくちゃ大変なことにならない?
と言うわけでかっこつけたら後始末!
後始末できる中二病はモテるよ!(テキトー)
とりあえず城を建て直してベルディア復活(回復)させよ!
<クビナシ>
調査記録:一日目
俺の名はベルディア。
魔王軍幹部にしてアクセルの街へ派遣された者!
べっべべ別に、左遷されたわけじゃないぞ!?
この場所に調査に来ただけだから!
……お、あそこにいい感じの廃城があるじゃないか!
あそこを拠点にして調査をしよう!!
まずはアンデッドどもを召喚して周辺探索といこうじゃないか。
ここで成果を出せば帰ったときに女の子からモテモテに……!!
よし、たぶん何もないだろうが適当に時間潰してから適当に勇者討伐報告しt……
「おっぎゃぁぁああああぁあぁあああああっっ!?!?」
調査記録:二日目
ううっ、昨日は大変な目に遭った……
城に住んだ初日にまさか通り魔ならぬ爆裂魔に襲われるとは……
初心者の街近郊なのに治安悪すぎやしないか!?
一瞬意識が飛び、死んだ仲間が川の向こうで俺のことを呼んでいたが、しばらく寝てたら全快した!
それにいつの間にか城も傷一つない新築になってた!
どうなってんの!?
俺の回復力すげぇ!!
魔王様の加護、城の自動修復機能までついてるんか!?
魔王様パネェ!!
まあいい。
こんな不幸、もう二度と起こりっこないんだからしっかり調査をしないとな!
……あ、小鳥が来た。
パンくずでもあげてみよう。
たまには心を落ち着かせて、鳥を愛でて、のんびりするのもいいよなぁ。
ベルディア。
よし、明日から調査しよう。
うん、そうしよう!
「ほーれ、餌だぞぉ。おいしいか? はっはっは、それはよかったあああ゛あ゛ぁぁああああああぁああっっ!?!?!?」
調査記録:三日目
ごめんなさい。
魔王様に適当な報告しません!
仕事も真面目にメリハリをつけてやります!
だからもう爆発しないでくださいっ!
爆発するたびに癒やしがなくなって仕事効率が落ちるんです!
廃城の修復能力は一回きりなのかわかんないけど損傷が残ったままで崩れそうで危ないんです!
だから……!!
「エクスプロージョンッッ!!」
「ぎぃぃいいいやあああぁぁぁあああ!?!?」
次回
めぐみんの魔法で日に日にボロくなる廃城。
毎日少しずつ高まる魔法の威力。
爆裂ソムリエ・カズマ、基準値が狂う。
ベルディアの憤怒
主人公ちゃんと目が合った。
バトルしようぜ☆
どこまで続き見たい?
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二期(~原作4巻)ハンス
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紅伝説(原作5巻)vsシルビア
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紅伝説(魔王討伐√)
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三期(~原作?巻)
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紅の宿命(原作9巻)vsウォルバク
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紅の宿命(魔王討伐√)
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最終巻(魔王討伐√)