私の中二心を『エクスプロージョン』ッッ!!   作:桃玉

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前回

ベルディアに精神攻撃を仕掛けまくった
具体的には犯罪まがいの黒歴史解放、住居の破壊、ドMを派遣、毎日爆裂……etc

つまりめっちゃ大変な目に遭った魔王軍幹部の精神はやつれていた……


苦痛に耐えかねて、平穏な生活を手に入れるため、今ベルディアの冒険が始まる。


魔王軍幹部が再襲来したら精神的に疲れてた

<主人公ちゃん>

 

今日は塩漬けクエスト消化デイ!

グリフォンとマンティコアの抗争、エンシェントドラゴンに上級者殺し、一匹狼の群れと一撃熊の群れの抗争……

どれもこれもいいお金のクエストで最高だね!

(普通ならリスクとリターンが見合ってないけど主人公ちゃんはつよいよ)

 

 

「あ、ナナーシャさん!」

「きょ、キョウヤ! この人誰!?」

「そうよ! 私たちが知らない間に他の女の子誑かしてるんじゃないでしょうね!」

「ああ、ごめんごめん! 紹介するよ、この方は以前二人のレベル上げの時に別行動してただろう? そのときにお世話になった方だよ」

 

「魔剣のか……あれから励んでいるようだな。闘気が以前より高めらとる」

 

「ありごとうございます! ……ところでナナーシャさんも高難易度クエストですか?」

 

「まあそういうことになるが……」

 

「もしよければまた同行できませんか?」

 

「同行だけなら問題なかろう。どれ、汝らも好きなクエスト選ぶがよい。報酬の取り分は……」

 

「僕たちはいりませんよ。別にお金に困っているわけでもないですし平和を守るのが勇者の使命だ」

 

「さっすが私のキョウヤ!」

「私のキョウヤだってば!」

「「ぐぬぬぬ……!」」

「コラ、仲間同士で喧嘩はよさないと……」

 

 

……私は一体何を見せつけられてるのでしょう。

 

 

 

 

****

 

 

 

「いや~、流石でしたナナーシャさん! エンシェントドラゴンを魔剣の力なしにあっさり倒してしまうとは……本当にレベル1ですか?」

 

「これでも日々の鍛錬のおかげでレベル30程度の動きはできていると自負している」

 

「いや、あれはどう見てももっと上のレベルじゃ……」

 

「縮地や目の錯覚を引き起こす技術を駆使したおかげだ」

 

「ふん、あなた、キョウヤに認められる実力はあるって訳ね。さすがに認めるしかないようね……」

「わ、私はまだ負けてないんだから! いつかキョウヤの隣に立てるくらい強くなって……」

 

 

……めっちゃ時間かかった。

いつもなら転移魔法とか使いまくって最短で終わるようにしてたのに、この人たち、一体にどんだけ時間かけるの何のって……

移動時間も雑談も戦闘時間も何もかも長かった……

強者ムーブできたのだけはよかったけど次からはやっぱり一人でやろ。

 

 

 

「るーるーるーる。出ーがらし女神が運ばれてーくーよー。きっとーこーのーまーまー、売られていーくーよー。きっとーこーのーまーまー、売られていーくーよー。がーんばれわーたーし……」

 

 

アクアの歌う出がらし女神の歌が聞こえてきた。

これからカズマさんがスティールでやっつけるんだろうな……

 

 

 

 

<カズマです>

 

お父さん、お母さん、お元気ですか?

俺ことカズマは元気にやっています。

ギルドで職を手に入れ、新しい仲間とともに街の何でも屋みたいな仕事を頑張ってます。

 

そんな仲間に恵まれて大変喜ばしいです(皮肉)

もうね、ホント……

 

 

「またまたッッ!! うちの馬鹿たちが申し訳ありませんでしたあああぁぁぁぁああああ!!!!!」

 

「ほんとにそうだぞ!? 爆裂魔法は止めないし、そこの変態「きゅぅぅん……///」頬を赤らめるな、というか何でまだ生きてる!?」

 

「それはこの水の女神である私がちょちょいのちょいで呪いを解除しかからに決まってんでしょ? 馬鹿なの? プークスクス!」

「……」

「お前もめぐみんと共犯だろ!? 反省しろ!」

「私は今回何もやってないわよ!?」

「うそつけ!!」

 

 

「…………なんか、すまないな。おまえが悪いわけではないのに、パーティーのリーダーとして仲間の責任を、俺の苦情を聞いてもらって……」

 

「いえいえ! 滅相もございません!! この馬鹿どもにはベルディアさんの生活にちょっかい掛けないようにしっかり罰を与えますんで!!」

 

「ちょっとカズマ! 何クソアンデッドに謝ってんのよ!」

「そうです! これこそ我々の立てた魔王軍幹部討伐計画の……」

「私はただ城に行っただけなのだが……」

 

「うっさい! お前ら全員まとめて反省しやがれ!」

 

 

うちのパーティーがホントにすみません……

もう、こんだけ謝り倒してるのでどうか今日は帰ってくれ……

 

 

「すまない。もう、限界なんだ。こんなこと言いたくないが、この街を滅ぼそうかなって……」

 

 

帰ってくれないようです。

真面目に胃に穴あきそう……

 

 

 

 

 

<主人公ちゃん>

 

いや~、ベルディアさん、精神やられてキャラおかしくなってますね~。

まあ全部私の仕組んだことなんですけどね~。

 

私が城を破壊して、

その後めぐみんに爆裂するよう指示して爆裂魔法強化週間にしたのも、

ダクネスを城に行ったらひどい辱めされるだろうなぁと唆したのも、

街の防壁完璧強化依頼を100万エリスでアクアにやらせたのも(念のため)、

……すべて私の策略なんだ。

 

さすがに精神やられすぎてかわいそうだなって……反省した(後悔はしてない)。

 

 

あ、アンデッドナイトを一緒にエクスプロージョンされた……

ベルディアさんの心も体もボドボドだぁ!!

 

 

「ふ、ふっはっはっは……あーっははははっはははははっはははっはあっはっ!!」

 

 

やべ、ベルディアさんが壊れた!!

 

 

「野郎ども! ビビる必要はねえ!」

「そうだ! この街の切り札がいればちょちょいのちょいや!」

「時間を稼ぐぞ!!」

「一度にかかれば死角ができる! いっせいにかかれっ!!」

 

 

……ここらが潮時か。

 

 

「またれよ。勇猛なる者ども」

 

「ふっ、ようやく来たか……。遅いぜ、ドラゴンスレイヤー」

 

英雄(ヒーロー)は遅れてくる。そう相場が決まってます。そうでしょう、師匠」

 

 

 

いつも通り着流しと腰に帯びた刀。

久しぶりの強者との遊戯の時間だ……

簡単に壊れてくれるなよ?

 

 

「ふっ……そんな軽装で大丈夫か」

 

「大丈夫だ、問題ない」

 

 

 

 

<カズマ>

 

 

いや、それ死亡フラグだから!!

 

そういう暇もなく二人の戦いは始まってしまった。

瞬く間に距離を詰める二人の剣が交差しようとしていた。

あんな細い刀と腕で受け止められるわけがない。

 

思わず目を瞑ってしまったが誰の悲鳴も聞こえない。

目を開けるとそこには巧みな体捌きと刀遣いで避け、受け流しているナナシの姿。

 

両者本気なのか無言の攻撃の嵐。

当たらなかった斬撃が周囲の岩をも切り裂き、打ち砕く。

 

 

正直言って素人の俺からしたら五分五分の戦いに見える。

しかし不利なのはどう見てもナナシさんの方だ。

機動力は上回るものの、防御力のない服と爆裂魔法を耐える鎧、体格差は子供と大人、人間とアンデッドの持久力など比べるまでもない。

 

そんな中、無駄が一切削ぎ落とされた高速の剣舞の終わりは見えない。

鎧には一切の傷が見えないのに肌色の一部は切られ赤色になっている。

 

 

ヤバい、このままじゃ負ける……!

 

 

そう思ったとき、ベルディアの片腕が吹き飛んだ。

 

 

「「「「う、うぉぉぉぉおおおおおおおお!!!」」」

 

 

冒険者から湧き上がる雄叫び。

ベルディアに勝てるぞという希望の光が見える。

 

 

「……チクチクと鎧の隙間を突いていると思えば、初めての経験だ。鎧を破ることが不可能だと判断して、まさか初めからこれを狙っていたとは……」

 

「……まったく、この程度すぐ再生するのであろう。痛みも大して無い、か。つくづく怪奇な化け物よのう?」

 

「貴様に言われたくないわ!!」

 

 

ベルディアの片腕が浮かび上がりそのまま元のようにくっついた。

 

 

「おい! 卑怯だろ!!」

 

「何とでも言うがいい。それに爆裂魔法を永遠撃ち込んでくる方が卑怯だろっ!!」

 

「……サーセン」

 

 

どうやら俺はレスバが弱いらしい。

 

あーっ!!

もうどうすればアイツに勝てるんだ!?

 

『あー、聞こえるか、汝の脳内に直接話しかけておる』

 

うぉ!! ビックリした!?

念話ってやつか……

 

『どうやらこのままでは千日手だ。遊びに飽きた故、一気に片をつけたい』

 

今遊びって言ってたか、コイツ!?

バーサーカーめ……人が心配してんのに一体どんな思考してんだ!?

 

『このまま某がコイツを引きつけておく。ダスティネス嬢には弟子を高台に避難させるよう指示した。汝は何かな距離支援を頼む』プツッ

 

っておい!

了承もなしに切るな!

それに支援つったって……

 

……定石でいえばアンデッドは火、光、デュラハンなら水が弱点、か?

どうとでもなれ!

 

 

「『クリエイトウォーター』」

 

「……さすが、定石は知っているか」

 

 

 

 

 

 

 

<主人公ちゃん>

 

あの後はアクアちゃんとカズマくんが頑張ってセイクリッド・クリエイトウォーターとスティール、セイクリッド・ハイネス・ターンアンデッド(殺意マシマシ)で倒しましたとさ。

 

やっぱり非主人公は出しゃばりすぎるとよくないよね。

ほどほどにかっこよく活躍して、それでいてカズマくんたちがしっかり成長できるのがベストってね。

 

あくまで私は陰から支える最強のサポーターなのだ!!

誰も死なせないようにしつつ(カズマは例外)魔王討伐まで付き添いましょ!

 

 

ちなみに、この後もらった賞金はデュラハン討伐者であるアクアちゃんのパーティーに渡った。

 

というのも、賞金受け取りの時、私はちょっと所用で出かけていたからだ。

やっぱり悪魔倒すべしってね!(まだ倒してない)

 

 

ちなみに今回、外壁を強化したので借金こそなかったが、廃城の修理費用として3億弱らしい。

弁償してくださいな☆ と来たので一先ず仕方なしと応じたカズマたち。

 

 

さすがに申し訳ない……アレって私のせいだよね?




次回!

賞金はほとんどないに等しい。
でも借金(酒屋のツケ)はアクアしかないから慌てる必要はないよね!

といいつつ冬将軍討伐にいくカズマご一行。(雪精じゃなくて!?)
やはり冬を馬小屋で過ごすのは無理がある。

頑張れカズマ! 頑張れ! 長男だから頑張れる!
果たして馬小屋生活を頑張るのか、それとも戦いを頑張るのか……

どこまで続き見たい? 

  • 二期(~原作4巻)ハンス
  • 紅伝説(原作5巻)vsシルビア
  • 紅伝説(魔王討伐√)
  • 三期(~原作?巻)
  • 紅の宿命(原作9巻)vsウォルバク
  • 紅の宿命(魔王討伐√)
  • 最終巻(魔王討伐√)
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