私の中二心を『エクスプロージョン』ッッ!!   作:桃玉

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努力、修行を日課にする頭のいかれた中二病の話
いざ遙か高みへ猪突猛進

次回から本格的に中二病かます予定


貧乏魔道具店の店主を脅して養ってみた

<ウィズ>

 

私はアクセルの町で夢だった魔道具店を開き、今日もお仕事を頑張っています!

……なのにどうして一向に繁盛しないのか不思議でたまりません。

私なりに考えてみた結果、まだ開店して日が浅いことが原因でしょうと思って、今はまだ細々と頑張りましょうと砂糖水を舐めていたとき、お店の扉が急に開いたのです。

 

このときは今日一番のお客さんでしたのでしっかり挨拶をと思って顔を出したのが運の尽き、いえ、運命だとは思っていませんでした。

 

 

「あ、いらっしゃいませ~!」

 

「うむ、朝から精が出るな。どれ、早朝ゆえ客も少なかろう。オススメでも聞こうかな?」

 

「あ、はい! お客様! 実は本日入荷したこちらの商品がお得ですよ!」

 

「おお! どれどれ……囮のポーションとな?」

 

「はい!こちらの瓶を割るとソコを中心にモンスターをその場に留まらせる効果を有しています! 戦闘から離脱する際に重宝しますよ? お値段は破格の3000エリスです!」

 

「ほうほう! それで欠点は?」

 

「欠点なんて大層なものは…… ただ一度使用すると半径数キロのモンスターを数時間の間に渡って引きつけるためモンスタートレインする可能性程度でしょうか?」

 

「はっはっは! 素晴らしい、素晴らしいな! 店主よ!」

 

 

お天道様を思わせるような爽快で快活な笑い声が店内に響く。

今までのお客様は私の説明を聞くとマナポーションを一本買ってそれ以降まだお会いしないことが多いのですが、どうやらこの方は私の商品を真に理解してくださる素晴らしい感性の持ち主だったみたいで動かない心臓が喜びで高鳴った気がします。

 

 

「……もし、店主殿? 相談したいことがあるのだがよいか?」

 

 

「あ、はい! もちろんです、何でもお聞きください!」

 

 

「それはありがたい! では、早速だが……このポーションは今後も入荷してもらえるかな? 現在の手持ちは少ない故、次回以降訪れたときになってしまうのだが来店の度に1ダースずつ買わせていただきたい。無論、店主の言い値で構わないのだが、いけそうか?」

 

「ほ、ほほ、本当ですか!?!?」

 

「ここで嘘を言ってどうする?」

 

「ほえ~~!!」

 

 

思わず変な声が出てしましたがそれも仕方がないのです!

ようやくお得意様お一人できて、お店を始めてから初めて報われた気がして嬉しくて……

端的に言えば舞い上がってしまってどんなことでも受け入れられる状態になってしまったんです。

 

 

「も、もちろん! 準備できますよ! お買い上げ、ありがとうございます! ありがとうございます!」

 

「こちらこそ。しかし喜んでいるところ申し訳ないのだが、少し問題があるのだ」

 

「も、問題!? それは一体なんですか!? ご協力しますよ!」

 

「うむ、実は私は先ほど冒険者登録をしてきたばかりの者なのだが未だ装備が充実していないのだ」

 

「それは……確かに問題ですね……」

 

「そこでだ、店主殿。 氷の魔女というイケイケだった冒険者が引退したという話は聞いたことがあるかね?」

 

「ぎ、ぎくり……何のことですかねぇ……?」

 

「おお、そうか、聞いたことないのか、魔王軍幹部の貴女でも?」

 

「ぎくぎくぎく! い……いやあお客様? 私は氷の魔女でも魔王軍幹部でもなく、初心者向けの冒険者の街、アクセルに魔道具店を構えるただの店主ですよ?」

 

チーン

 

「あ、あれ。い、いいい今、何か鳴りませんでしたぁ!?!?」

 

「ウィズ殿、こんな手は使いたくなかったのが……大人しく私の養殖に付き合ってくれるだろう?」

 

「ほえぇ~~!?!?」

 

 

こうして、魔道具店の店主なのに嘘を見抜く魔道具で黒歴史と弱みを暴かれた私は魔道具店の店主兼新人冒険者の指導員として魔法の伝授やモンスター退治時に死なない程度に補助したりする生活が始まってしまったのです。

 

 

……商品は買ってくれますし、指導料として討伐モンスターの討伐報酬の8割を渡されますし、住み込み無償でお店のお手伝いしてくれますし、毎食手料理を振る舞ってもらいますし、あと……

 

……ナナシさんってとてもいい子ですよねってあれぇ~!?!?

 

 

 

<主人公ちゃん>

 

こうして私はウィズさんを手中に収め、最強への道を効率よく、最短ルートで駆け抜けることに成功した。

 

いちおうやったことは単純です。

 

①魔法やスキルを教えてもらう。

②囮のポーションで敵を集めてレベリング。

③スキル『不死王の手』の効果のうちレベルドレインを引き当てる。

 

これを繰り返しただけです。

 

このためだけの幸運値! 先行者カズマに感謝を!

 

後は並行作業でアレンジ魔法の開発やネタ魔法(爆裂魔法ではない)の開発、武術の鍛錬等を頑張るます!

 

そしてそれを4年近くした結果……

 

 

「ナナシさん! 今日も日課ですか?」

 

「ああ、ばっちり今日も稼いでくるよ。しかしそろそろこの日課も終わりだな」

 

「と言うことはそろそろ本格的にレベルを上げるんですね? もうすでに経験をしてきたせいで高レベル冒険者の雰囲気ですが……」

 

「それも全部ウィズ殿のおかげだ。さすが氷の魔女、感謝だ」

 

「だからその黒歴史は言わないでくださいっていってるじゃないですか!?」

 

「冗談だ。それでは行って参る」

 

 

この4年間の進展といえば、ギルドに顔を出したときにレベルの数値が1のまま不動だったため新たにレベル固定の呪詛があることになったり、

いろいろな冒険者たちからスキルや魔法を覚えようと質問しに行ったらレベルが上がらないのに頑張る不憫な子だと思われ親切にいろいろ教えてもらったり、

おかげで攻撃魔法、補助魔法、回復魔法、退魔魔法、剣、槍、格闘、料理、工作など様々な魔法やスキル、体の使い方を習得したし、

毎日宿屋じゃなくウィズ魔道具店から出てくるところや店主さんと仲よさげに会話しているのを幾度となく目撃されあの夫婦てぇてぇといわれたり、

まあいろいろだ。

 

ちなみに料理スキルとか別になくてもいいスキルは必要に駆られただけです。

やはり食文化の高い場所で生まれたからにはいい料理でないと舌が満足しない。

 

それと夫婦とか言われていたけど私は女だから!

 

これが銀髪盗賊団のお頭の気持ちか……スレンダー同士仲良くやろうね?

と言いつつ満更でもない。

 

 

****

 

 

また1年たった。

今年はレベリングをして50は超えたはず。

というのもレベル固定の呪詛があることになっていたのでレベルをギルドで更新する機会はなかったため感覚的に今レベル上がったなと感じる瞬間をカウントした結果それくらいには到達したと思う。

 

もちろん『魔力操作+』の鍛錬も欠かさずにやった。

必要な装備も入手した。

故に

 

 

I am all ready(準備万全だ).」

 

 

今まで抑圧されて解放の行き場を失っていた中二心を解放するときが来たと確信したときには店から飛び出していた。

 

手紙を残して。

 

 

『親愛なる友人へ

 このたび私は己の名を見つけるための旅に出ることにした。

 といってもテレポートで週数回の頻度で戻ってくることになるかもしれないが。

 しかしそれは主にどこかの魔道具店の店主が一般的な人が欲さない商品をこさえたり、食事をまともにとらないせいだったり……まあ心配だからだな。

 と言うわけでまたすぐに帰ってくる故心配する事なかれ。

 友人より』

 

 

その後店主が店に戻る前に来店した客が手紙を見て「オカンかッッ!!」と叫んだとか叫ばなかったとか。

 

中二病でも不憫な子の心配はする。

 

 




次回、主人公は完璧で最強な中二病

過酷な修行を楽しんだ主人公。
中二病を楽しもうと紅魔の里へ到着したと思ったら……爆発した。
……?
いったいどうなるんだぁ!?

どこまで続き見たい? 

  • 二期(~原作4巻)ハンス
  • 紅伝説(原作5巻)vsシルビア
  • 紅伝説(魔王討伐√)
  • 三期(~原作?巻)
  • 紅の宿命(原作9巻)vsウォルバク
  • 紅の宿命(魔王討伐√)
  • 最終巻(魔王討伐√)
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