ストレスとメタボと高血圧で血管がぶち切れたアレ臭。
アクめぐダクのおかげで死刑を逃れ勝訴したカズマ。
最後まで欲望を抑えていたけど結局欲望に忠実なダクネス。
宗教連中、悪魔殺すべし!
<アクア>
カズマさんが裁判で死刑回避してから数日後、借金のせいで家中ものをぼっしゅーとされちゃったから暖房すら入れられなくてくしゃみが止まらない。
「こんなの横暴よ!! 今回私たち何も悪いことしてないわよね!?」
「……返済の当てがないのに毎日ツケで飲み食いして、そのことがセナさんにばれて、質代わりに没収されたの覚えてないんか?」
「何よ! 私が悪いって言いたいわけ!?」
「そうだよバカチンがっ!! 裁判の後『カズマさんの勝訴祝いの花鳥風月~♪ 今回はいっぱい飲み食いしましょう! もちろんカズマさんがぜ~んぶおごってくれるわ!』とか言って借金の総額を増やしたのは誰だよ!」
「だ、だってだって! めでたいことがあったらお祝いしないと!」
「お前、その酒瓶どこから持ってきた?」
よかれと思ってやったことなのに~……
こんな嫌なことがあった日にはシュワシュワ飲んで忘れるに限るわよね!
……え?
検察官の人、これをぼっしゅーする?
何言ってるの!?
これは私が昨日ようやく買えた三日間バイトの報酬よ?
嘘でしょ!? 本当に没収するkあああ止めて! 私の大事な子をとらないでぇ!!
「うぐ……ヒグッ……」
「おい、いつまで泣いてるんだ? このクエストが終わったら一部だけ返してくれるっていってたじゃないか。頑張れば頑張るだけ酒が飲めるんだぞ?」
「うん゛、わたじ、頑張るね゛」
「……な、何かそんなに泣かれるとこちらとしても良心が痛むのですが、悪いのは貴方たちなんですからね?」
「すんません。うちのパーティーメンバーのせいでいろいろと……」
<ゆんゆん>
我が名はゆんゆん! アークウィザードにして上級魔法を操る者! やがて紅魔族の長となる者!
……
やっぱりこの名乗り恥ずかしいよぉ……。
「ね、ねぇ先生? 名乗りって本当に必要ですか?」
「名乗りなしの紅魔族など紅魔族に非ず。必要だろう」
「うぅ……やっぱりはずかしぃ」
「あのぉゆんゆんさん? めぐみんさんに会いに来たんですよね? それならカズマさんのお宅に訪ねに行けば……」
「ええっ!? いきなり家に行くなって遠慮がない子だなっていやに思われませんか
!? ……やっぱりここで待たせてください!」
「ええ……まあ大丈夫ですが」
そう、今回私はめぐみんと決着をつけるために戻ってきた!
前までは中級魔法しか使えなかったけど修行を重ねて今では上級魔法を使えるようになった。
爆裂魔法を使うめぐみんはスゴいと思うけど、私だってライバルとして負けてられない!
今度こそ私がめぐみんに勝ってやるんだから!
そう思ってアクセルの街に帰って魔道具店を訪れたらまさかまさか、始めに会ったのがナナシ先生だなんて……
どうやら学校の教職は非常勤講師として新魔法開発や魔力運用基礎応用術、魔道具作成を担当してるらしい。
マスコットのような扱いをさせることに不満を感じているらしいが紅魔の里を改造した評判もあって新入生の子たちからも人気がかなり高いらしい。
先生の授業を教室の外から窓に顔を貼り付けて食い入るように見てくる大人が結構いるようでキモいらしい。
なんでも自宅をさらに改造するために有用な話を授業中にしているとどこからともなく暇人たちが寄ってくるのだとか……
私のことを覚えていてくれただけでなくそんな話をしてくれて思わずめぐみんとの勝負を忘れるところだった。
……なんか久しぶりに会うわね。
緊張してきた。
ど、どどどどうしよ、もし私のことをめぐみん忘れてたらただの頭のおかしい人だって思われちゃう……!
さ、さすがに長い付き合いだし忘れられてないはずだけど、パーティーメンバーさんたちに私との思い出を上書きされてたらどうしよう……
「ナナシさん? 何だかゆんゆんさんが頭を抱え始めましたよ?」
「あれは……アレだ。漠然とした不安と己の戦いだ。そっとしておこうぞ」
「は、はあ……?」
****
「こんにちわー」
「あ、カズマさん! いらっしゃいませ! この前は大変でしたね」
あ、どうしよ!
ほ、本当に来ちゃった!
うれしいんだけどまだ心の準備が……
「ホント、何とかなってよかったよ……。ってアンタは確か……」
「わ、我が名はゆんゆん! アークウィザードにして上級魔法を操る者! やがて紅魔族の長となる者……! なんという偶然! 何という奇跡! 勝負よめぐみん!」
「嫌ですよ。今日は戦利品を売りに来ただけなので貴女の相手をする時間なんてありません。というわけで鑑定お願いします」
「あ! それ、私から奪ったマナタイトじゃない! 本人の目の前でよく売れるわね!?」
「ああ、あれでしたらすぐ買い取ればいいのですよ」
「売られた喧嘩は買うのが紅魔族よ!!」
「二人とも仲いいな?」
「そ、そう見えます?」
「別にそんなことないですがね……」
めぐみん……
そこは喧嘩するほど仲がいいって言うようなところでしょ?
別にライバルだから仲いいって言うのは違うかもしれないけど、ちょっとくらい仲良しだって言ってくれてもいいのに……
「おい、めぐみん……。ゆんゆんが悲しそうな顔してるぞ?」
「別に寂しいわけじゃ……って私の名前、笑わないんですか?」
「別に? それにこの世の中には変な名前なのに頭のおかしい爆裂娘なんて変な通り名を持ってるやつもいるんだ」
「それは私のことか!? 私のことですか!? いつの間にその変な二つ名が定着してるんですか!」
「や、やめろ! 肩を思いっきり揺らすんじゃねぇ! 吐くぞ!」
「さ、さすが我がライバルね!」
私も紅魔族の次期長としてかっこいい異名くらい持ってても……
流石に頭のおかしい爆裂娘はどうかと思うけどドラゴンスレイヤーとかはかっこいいかもだしその方向で頑張ろっかな……
「あ、でしたらこちらの商品なんてどうです? その名も仲良くなる水晶!」
「いや別に私は彼女と仲良くなりたいわけじゃ……」
「か、買います!!」
「あ、でも水晶の欠点として熟練した魔法使いじゃないと発動しないんですよ……」
「つまり私とめぐみん、どっちが優れた魔法使いかもわかるってことですか?」
「まあ、そう言ってもいいかもしれませんね」
「私はやりませんよ? 面倒くさいですし」
「怖じ気づいたの?」
「あ゛あ゛ん゛? いいでしょう! やってやりましょうとも!! やればいいんでしょーッ!!」
私とめぐみんは心に深い傷を負った。
「騒がしいな。何事か」
「ナナシさんお帰りなさ~い。実はですね……」
「師匠~! 何なんですかこの魔道具!」
「ああ、黒歴史さらすやつか」
「もうしわけありません……言い忘れてしまって」
「だからっていくら何でも商品壊すなよ! 弁償はお前もちだかんな?」
「元はといえばゆんゆんのせいです! こんなんで誰かと仲が深まるでしょうか! いえ、ないでしょう! 気の狂った変人しか使いませんよコレ!」
「きょ、今日のところはひ、引き分けってことでいいよね?」
「そうですね……私はもう子供ではないのでいいですよ?」
め、珍しい……!
あの喧嘩っ早いめぐみんがまさかこんなにあっさり勝負を降りるなんて……
もしかして飢えに飢えすぎて道ばたで拾った変なものでも食べたせいでとか!?
「そんなに意外ですか? …………まあ、ここにいるカズマと一緒にお風呂に入ったからでしょうか、もう幼稚なお遊びには興味ありませんよ」
「う、嘘よね……? めぐみんがまた汚された……」
「いや違うから!! 誤解だ! 俺は何もしてない! というかめぐみんが俺にいたずらを……ナナシさん? ホント何か誤解してません? 肩に手が食い込んで痛いんですが?」
「まあまあ……とりあえず話しをしよう」
「スゥッ……」
「こっちにきたまえ」
「止めろぉ! 離せ……話せばわかる! HA☆NA☆SE! またロリにいたずらされる! 死にたくない、俺まだ死にたくなー……」
めぐみんにいたずらされて汚されたのはカズマさんの方だったみたいです。
めぐみんの馬鹿!!
ご迷惑をおかけしてすみません……!
私のライバルが本当にすみません……!
次回
我、空蝉に忍び寄る反逆の摩天楼へ入門し、
古より遺る輪廻の理に反逆せし者を蘇らさん。
再会を永きに願いし命の珠よ、汝に至高の祝福を……
意訳
初心者ダンジョン行くぞ!
あれ、キールさん起こしちゃったぜ!
エリス様のとこ行ったら転生のお手伝いしましょう!
どこまで続き見たい?
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二期(~原作4巻)ハンス
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紅伝説(原作5巻)vsシルビア
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紅伝説(魔王討伐√)
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三期(~原作?巻)
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紅の宿命(原作9巻)vsウォルバク
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紅の宿命(魔王討伐√)
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最終巻(魔王討伐√)