ダンジョンに挑戦したカズマたち。
クリスがめぐみんの面倒を見ていたので爆裂回避!
そのころ天界では転生の手続きを代行してた。
<カズマ>
今回、ダクネスがお見合いをすることになった。
貴族の政略結婚だからあんまり関わらないのが得策だと思うのだがダクネスが泣きっ面でお見合いを破綻させたいとお願いしに来たのだが……
お見合いを成立させた方がへっぽこクルセイダーが寿退社していいじゃないか!
ということで何とかしてお見合いを成立させようとしたのだが借金取りというか、検察官のセナがまた家に突入してきた。
俺のプライバシーが家にいても全く関係なく脅かされている件。
「サトウカズマ! サトウカズマはいるか!!」
「だああああぁああッ!! 今度は何だ!!」
「貴様らが先日潜入したダンジョンから正体不明のモンスターが湧き出ている!!」
「スゥ…………めぐみん、おまえが行ってくれ」
「な、カズマ! 大切な仲間の危機に駆けつけられないなどいy」
「シッ……めぐみん、大量のモンスターを一撃で屠る爆裂魔法の出番だ。……おまえにしか、任せられないんだ」
「私に、しか……任せられない!」
「頼んだぞ、最強の魔法使い!」
「はーっはっはっは! この私に任せるといいのです!! ふんふんふーん♪」
スゥ…………めぐみん、ありがとう。
おかげでお見合いはうまくいきそうです!
<めぐみん>
ダクネスのお見合いを潰すことができなかったことは心残りですが、カズマにああまで言われたら応えないわけにはいきません!
我が最強の魔法を見せつけてやりましょう!
「ばっくれっつばっくれーつらんらんらーん♪ ばっくれっつばっくれーつらんらんらーん♪ ばっくれっつばっく……」
「浮かれないでくださいめぐみんさん。私たちは未知のモンスターを相手にするんです。爆裂魔法より最初は中級魔法や上級魔法を使ってください」
「使えません」
「……今なんとおっしゃいましたか」
「使えないんです。私は爆裂魔法以外の魔法を覚えていません」
「……」
セナさんが超絶ビミョーそうな顔をする。
一体何なんですか、私が爆裂魔法しか使えないことに文句ありますか!?
「いいたいことがあるなら聞こうじゃないか!」
「いえ、サトウカズマは苦労しているのだなと、少々思った次第です。……しかし困りましたね、爆裂魔法以外が使えないとなると私たちだけでは想定外の危機に襲われる可能性があります。どうにか別の冒険者が同伴してくれればいいのですが……」
「……ひとり心当たりが」
****
「なるほど、参ろう」
「すみません、助かります師匠」
「……心当たりに不安しかなかったのですがまさか冒険者の最高峰だったとは」
失礼な。
私だって魔王軍幹部やあの機動要塞デストロイヤーを討伐したパーティーの一員ですし、上級悪魔のソロ討伐したことだって……。
そんな私が師匠のように最高峰の一人として数えられないのは些か不満です……
「そろそろ近づいてきました……」
「……あのかっこいい仮面をつけているモンスターたちは何なんでしょう?」
「それの調査ですが。あのモンスター、どうやら近づきさえしなければ無害ですが……」
ボンっ!
「生物が近づくとあのように爆発するようで……」
なるほど、なかなか変な習性を持つモンスターらしい。
私の記憶の中に一切出てこないあのモンスターの正体は一体……
「ダンジョンの奥から無限に発生しているな……」
「ちょっと待ってください? 無限にといいましたか? そんなのまるで……」
「ああ、召喚術式の類いか……」
「ええ、無限わきなんてそれ以外……私も同意見です。となれば召喚の魔方陣か術者、もしくはその両方がこのモンスターを生み出しているということになりますね。……一体何の目的でこんな面倒くさいことを」
「ど、どういうことですか!? 一体このダンジョンで何が起こって……」
「……厄介事が起きているな。悪魔臭い……それも上級悪魔、いや、地獄の公爵か」
なるほど、それは……
確かに厄介なことになった。
もちろん私は爆裂魔法しか撃てない。
地下深くにいるその悪魔に直撃させることなどできない。
ダンジョンは資源の宝庫。
崩すことはできても公爵の悪魔なら平然と生きていそうなもの。
それにそんなことしたら借金が倍々になる……!
ただでさえひもじい生活を送っているのにこれ以上は……無理です!
ここは師匠に任せるしか……
「一先ずここの敵は一掃した方が良いな?」
「え、ええ。民間人に被害が出る前に処理していただけると助かりますが……」
「うむ、では……『エクスプロージョン』」
「え?」
「え?」
「「……えええええ!?!?」」
いくら何でもそんなお手頃魔法みたいに……!?
しかも涼しい顔してますね!?
「『クリエイトアース』……では少々残っている残党を切って参る故しばし待たれよ」
「……」
「セナさん。大丈夫ですか~?」
「ハッ! すすみません、少々取り乱してしまいました……」
取り乱してたというか呆然としてたというか……それすら通り越して気絶してましたよね?
まあ、規格外な師匠を見たらそうなってもおかしくはないのですが……
何せエクスプロージョンの後に初級魔法でダンジョンの入り口に封をして(絶対初級魔法の威力じゃない)、森に潜んでいる爆発モンスターを爆発させずに次々に切り伏せているのは流石に人間離れしてますね……
<アクア>
「うぉ!? 何ですかさっきの爆音!?」
「ああ、アレ臭様。あれはアクセルの名物、一日大体一回の爆裂魔法の音ですわ」
めぐみんが毎日日課で撃っているせいで今やこの爆音はアクセルの街の風物詩。
この音がないと一日を終われないという人まで……はさすがにいないけどもう街の人は慣れっこよ!
きっとこのお坊ちゃまは王都暮らしで初めてのことだったんでしょう。
「きっと何処かで頭のおかしい爆裂娘が魔法を使ったんですよ」
「ええ!? でも結構この屋敷の近くから音しませんでした!?」
「いえいえ、さすがに頭のおかしい爆裂娘であっても貴族様のお屋敷の近くで爆裂魔法を撃って……ちょっと失礼」
カズマさんがちょいちょいと手招きするので小走りで近寄る。
「なあアクア」
「なになに、カズマさん?」
「……流石にめぐみんでも爆裂魔法でお見合いをなかったことにしようなんてぶっ飛んだことしないよな? 爆裂バカが爆裂魔法を万能な何かだと思って縁談を爆破するなんてしないよな?」
「カズマさん、まさかそんなことぉ~!」
「だ、だよなぁ!」
「……」
「……」
なんか心配になってきたんですけど……
というか静かになったせいで何かこっちに近づいてくる足音が聞こえてくるんですけど!?
「……ズマ、サトウカズマ! どこにいるサトウカズマ! サトウカズマ!! 至急同行願おう!!」
バーーーーーンッ!!
ぎゃー!! 借金取りの人!
ここ貴族様のお屋敷なんですけど!?
そんな激しくドア開けて壊しても私たちの責任になんないわよね!?
「なあアクア、ちょっとこっち来い」
「何よ、今回私何も悪いことしてないですけど!?」
「……お前が張った魔方陣、どうなってる?」
「え、なんで?」
「お前、この前共同墓地にも似たような魔方陣つけてたよな」
「うんそうよ? ……あ」
「今回の、墓地のより強力なんだよな」
「はい、そ、そのはずです……」
「アンデッドや悪魔を近寄らせない……というか追い出すやつだよな」
「……」
「……行こうか」
「……はい」
なんでこうなるのよおおおおおお!!
次回
地獄の公爵バニル。
かの悪魔は魔王を凌ぐとも噂される原初の悪魔である。
全てを見通す力の前に主人公ちゃんは太刀打ちできるのか……
どこまで続き見たい?
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二期(~原作4巻)ハンス
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紅伝説(原作5巻)vsシルビア
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紅伝説(魔王討伐√)
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三期(~原作?巻)
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紅の宿命(原作9巻)vsウォルバク
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紅の宿命(魔王討伐√)
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最終巻(魔王討伐√)