ぼっちという運命から一時的に逃れられたゆんゆんとアルカンレティアを観光。
アクシズ教の猛攻で魔王軍幹部と戦う前に疲弊する一同。
女神を自称する駄女神のせいで夜逃げするはめに……
<アクア>
「わだじぃ、なにもわるいごとじてないのに゛ぃ!! あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ん」
「あ、アクア様!? やめ、泣かないでください! 私消えちゃいます~!!」
私本当に女神なのに!
ここの子たちがあがめてくれてる水の女神なのに!
どおじてよおおおお!!
ただ温泉に毒が混入してたから浄化して回っただけなのにこんなのあんまりよ!!
「うっさいぞアクア! というか今回はお前が女神自称したからだろ!!」
「でもほんどうなのにぃ゛……!!」
「アクア? 嘘つきは泥棒の始まりですよ?」
「そうだ、いくら何でも女神を騙るのは罰当たりが過ぎるぞ」
「みんなひどいあんまりよおお~~……っ!!」
何でいいことしたのに私が信者の子たちに追いかけられないといけないの!?
それもこれも魔王の仕業ね!!(←間違ってないけど適当に言ってる)
覚悟しなさい!
私の力でしばいてやるんだから!!
「お、おい! あそこに誰かいるぞ!」
「あれは石けん洗剤悲しき被害者!」
「何だその珍妙な命名は……」
「う、うるせぇ! ありのまま言っただけだからな!?」
こんなところで何してるのかしら……
温泉の源流付近にいるなんて怪しいわ。
「……あれは、もしかしてハンスさんじゃないですか? お久しぶりですー!」
「なあ、あれってウィズの知り合い?」
「ええ、魔王軍幹b……」
「人違いだ! そんな女なんて俺は知らんぞ!」
「ええ!? 酷いです! いくら私が魔王城にいないからって忘れちゃったんですか? ほら、思い出してください、私です! リッチーのウィズd……」
「ゴッドブローぉぉっぉぉおおおおおおお!!!!」
「へぶあっ!?!?」
成敗!!
<カズマ>
「おまえ馬鹿! 急に殴るやつがあるか!?」
「だってあいつ、この温泉を汚す元凶に違いないのよ! 私の怒りと悲しみの拳を受けるべきよ!」
「前は愛と悲しみっつってなかったか? それとただの八つ当たりにしか見えないぞ?」
見た感じ普通の人間だった魔王軍幹部?の男を吹っ飛ばしたアクア。
いくら何でも話を聞くことなく殴るかコイツ!?
「……今のは効いたぞ」
「あ! ハンスさんご無事でしたか! カズマさん、こちら魔王軍幹部仲間、デッドリーポイズンスライムのハンスさんです!」
「だからその名で呼ぶなあああああ!!!! お前それでめっちゃ俺の邪魔してんのわかってるのか!? 邪魔したいのか一体何なんだ!?」
結局やばそうな奴に……!
何だよデッドリーポイズンスライムって!?
直訳したら死ぬ・毒・粘体だよ、意味不明すぎるんだが!?
アレか?
雑魚スライムと見せかけてドラ○エクリア後で見かける異常に強い、レベル一桁じゃ即死する系の攻撃してくる奴か!?
魔王軍幹部って知らなきゃ初見殺しすぎるわ!!
「カズマカズマ!」
「カズマです」
「見てください! あのスライム、本性を現しましたよ!」
「うん、見てたからわかるわ」
「カズマカズマ!」
「カズマさんだよ?」
「いつもなら悲鳴を上げて世間が悪いだの言って一度は逃げるおまえが逃げないなんて珍しいこともあるな?」
「よしダクネス。お前はあいつに突っ込んで時間でも稼いでろ」
「さすがそれでこそカズマ! 私の見込んだとおりの男! ではいってくりゅ!」
「カズマさん……私はどうすれば……」
「ウィズはアクアの浄化に巻き込まれたりすると危ないからここから離れてくれ」(イケボ)
「で、ですが!!」
「いいんだ。どうせまた
「当たらずとも遠からずだ」
ほれ予想通りだ。
デュラハンのベルディアと対等に打ち合っていたこの人なら大丈夫だろう。
というかバニルに関しては体を乗っ取られてた気がしなくもないけどすぐ解決しちまったし今回も……
「って今なんて?」
「当たらずとも遠からず。今回予定が立て込んでてな……某も手は尽くしたが最終段階まで時間がかかりそうだ。ゼスタ殿のところで手伝いをしてくる」
確かゼスタってのは最高司祭の人だったか?
教会の人からは布教活動という名の遊びに行ったって聞かされてんだが本当はちゃんと仕事してたのか?
「今回の敵は巨大故、爆裂魔法ですら数発必要と見える。さらに爆発で散ったスライムの一部にも毒がある。十分もいらぬ。時間稼ぎ頼むぞ?」
「……ちっくしょおおおおお!! ならとことん付き合ってやらあこのデカスライムがああああああ!!」
今回に限っては被害が出ないようにナナシも立ち回ってたのか……
クソッ、読み負けた!
でもそれなら俺たちが借金を背負い込む必要はない!
金は命よりも重い!!
アクアの蘇生魔法と借金生活、その二つを身をもって体験した俺は命を賭してでも時間を稼ぐ決意をして石けん洗剤をぶん投げた。
<主人公ちゃん>
今回ウィズはアクアの浄化魔法の餌食にならないように避難してもらったので戦力が少し足りない。
まあめぐみんが多少強化されてるし私が不足分を……
そう思ってゼスタに任せていた花火の準備、と言う名の浄化魔法と爆発魔法が組み込まれた追尾型ミサイルの設置を任せていたんだけど……
「ぜ、ゼスタさん? だ、大丈夫ですか? 上の方見えてないですよね?」
「もちろんですともゆんゆんさん。先ほどナナシさんに顔面をフルボッコされたばかりなので顔面陥没しておりますので、パンツ以外何も見えておりませんとも」
「そ、それはよかった……って今なんか変なこといってたような気が……」
「気のせいです。さあ私の理性がある間に早く組み立てを!」
「い、い今何かすごく恐ろしいこといってませんでしたか!? ちょ、ただでさえ不安定なんですから体揺らさないでください!」
「すみません、ちょうど気持ちよかったもので……。それにしてもまさか私
「今ものすごく寒気がしたんだけどゼスタさん何か変なこと考えてませんか!?」
「失敬ですぞ! 私はアクシズ教として全身全力で頑張っているのです!」
私は今何を見せられているのでしょうか……
教え子に踏まれて内心はあはあしているおっさんのことをぶん殴りたい気分です。
まあこれ以上殴ったら頭が破裂するのでしませんが、ホントこの人はぶれませんね。
「ゆんゆん、手伝ってくれていたのか」
「あっ先生! そうなんですよ、ちょっと届かないところがあるから手伝ってくれって……」
「そうか。しかしほとんど完成しておる。後は某が調整する故弟子らの加勢を頼みたい」
「は、はい! 了解しました!」
そう言ってゆんゆんは私が来た方へ急いで駆けだした。
……さて、この変態は後で空の彼方にぶっ飛ばすとして、この部品を取り付ければあとはボタンを押すだけでいつでも綺麗な花火が打ち上がる!
四つん這いのまま残念そうにしているアクシズ教はおいといて私もカズマの方に行くとしますか。
ついでにこの人を今回の件の責任者にしときましょう。
この人は牢に閉じ込めておくべきです。
……さて、フィナーレだ。
おお主よ、御威光をしらせましかば、悪を滅ぼさまし。
聖戦の時来たれり、神の御名において聖域を侵す輩に鉄槌を、地上に神の御技を発現せん……
<めぐみん>
師匠の準備が終わったらしい。
カズマが「決着をつけてやる!!」とあの巨体相手に誘導を始める。
私も私とて負けてはいられない。
最後のトドメ、しっかり刺してあげましょう!
爆走爆走爆走。
最高最強にして最大の魔法、爆裂魔法の使い手我が名はめぐみん。
我に許されし一撃は同胞の愛にも似た盲目を奏で、塑性を脆性へと葬り去る。
強き鼓動を享受する!
見事です、見事ですよカズマ。
師匠が言っていた目標のポイントに誘導してくれたおかげで汚染範囲は最小限に抑えられます!
しかも私のではない魔方陣も重なり合っています……
爆裂魔法とは違う魔方陣。
神気とでも言えばいいのか、全てを包み込む天の光が我が魔法と同調し気持ちが高まる。
「……さすが師匠です。魔法使いとしてでなく、プリーストとしても最高峰とは。……ですがこの私も負けてられません! いずれあなたを爆裂魔法のみで追い越すのがこの私なのですから!」
哀れな獣よ、黒煙と同調し血潮となりて償いたまえ!
穿て!
『エクスプロージョン』ッッ!!
私の強い想いを乗せた爆裂魔法。
強烈な白い光に負けず綺麗な紅の焔が夜空を彩った。
「……今回は引き分け、ですかね」
魔法が放たれた先には何一つ残らなかった。
おかげでどちらの魔法が最も効いたのかわからない。
でも、色鮮やかに飛び散る浄化と爆発の光、ただ、美しくて、戦いが終わったことに対する安堵で満たされた。
ちなみにですが、私が地面に倒れたとき、カズマとゼスタさんらしき男の悲鳴が聞こえたのはきっと気のせいでしょう。
次回予告
魔王軍幹部討伐を祝してお祭りと宴会を始めるアルカンレティア。
昨日捕まえたペットの紫スライムとゆんゆんと一緒に食べ歩きしながら温泉巡り。
まったりのんびりしてから帰宅しましょう!
余談
アニメ二期まで書いたけど大多数の投票者は最終(17)巻まで見たいらしい(正気かい!?)
まあ少なくても紅伝説までは頑張りますのよろしくおねがいします。
どこまで続き見たい?
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二期(~原作4巻)ハンス
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紅伝説(原作5巻)vsシルビア
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紅伝説(魔王討伐√)
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三期(~原作?巻)
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紅の宿命(原作9巻)vsウォルバク
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紅の宿命(魔王討伐√)
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最終巻(魔王討伐√)