私の中二心を『エクスプロージョン』ッッ!!   作:桃玉

40 / 162
前回のあらすじ

ハンスをペットにした主人公ちゃんはゼスタという名の変態をぶっ飛ばしつつ教え子たちと温泉巡り。
一日中花火が打ち上げられるアルカンレティアの街並みを食べ歩きしてた。

そして十分に観光を楽しんだ一行はアクセルの街へと帰ったのだが……


めぐみんと爆裂!!(紅伝説)
こじらせぼっちを救うためその幻想をぶち壊した


<主人公ちゃん>

 

「私、カズマさんの子供がほしい!!」

 

「……何いきなり変なこと口走ってるんですかこのぼっちは」

 

 

説明しよう。

このぼっち、手紙を最後まできちんと目を通さず冒頭だけ読み、ヒモニートになるような駄目男との間に子供をもうけ、魔王討伐をしないといけないと勘違いしたのだ。

 

全部あるえの書いた幻想なのに、そのことを全く知らないゆんゆんはこの後恥ずかしい思いをすることになる。

お労しや。

 

という話がついさっきあったのだ。

……あ、私はカズマくんの家にダッシュするゆんゆんを見かけてしれっと一緒についてきたんだ。

アクアさんの出汁がきいたお水うまぁ(ただの純水)

 

 

「お、おかしいい!! 俺とゆんゆんの甘酸っぱい展開は!? 俺の子供が魔王討伐にいく話は!?」

 

「ないです」

 

「じゃ、じゃあ俺のモテ期はどこ行った!?」

 

「そんな幻想はない」

 

「誰だぁああああ俺を期待させるだけさせておいてぶち壊す極悪非道な手紙の送り主は! 今すぐ乗り込んで泣かしてやる!!」

 

「ご、ごめんなさい、私の勘違いで……だから落ち着いてください!?」

 

 

ズズッ……

お水冷えてておいし。

 

 

「ナナシさんもカズマさんのこと止めてくださいよ! 心配してついてきてくれたのは嬉しかったですけど少しだけ手伝ってもらっても……!」

 

「……そうだな。好意を持っている人物がいるのは確かだとだけ言っておこう。ゆんゆんではないが」

 

「ま、マジすか……」

 

 

ゆんゆんがカズマくんに対して恋愛感情を持っていないのは確かか。

ありえないことはないけどそれは身の回りにいる男性陣がストーカニートのぶっころりー、借金ギャンブル三昧住所刑務所のダスト、めぐみんの仲間のちょっと駄目な部分もあるいい人カズマだからこそ成立してるような感じではある。

 

 

「ウィズさんかなぁ、それとももしかしてギルドの誰かとか!? ちょっとだけ教えてくれません?」

 

「……」

 

「あの、微笑んでるだけじゃわかんないので誰かいっt……」

 

 

 

 

****

 

 

 

 

ということがあって現在、慌てて一人で紅魔の里に向かったゆんゆんを追いかけるためにテレポートをウィズさんにしてもらうらしい。

 

どうして直接紅魔の里にテレポートしないのか。

それは今までウィズが紅魔の里に行くときにはアルカンレティア経由で、後は私が改良した魔法のほうきで飛んで向かっていたかららしい。

 

 

「そういえば師匠もテレポート使ってますよね? それで紅魔の里まで来ていた気がするんですが……。というかテレポートの登録地点は三カ所までしか指定できませんでしたよね?」

 

「ってことはナナシが紅魔の里にテレポート登録してたら直で行けるってことか! そんならお願いしたいんだが……」

 

「別に構わぬが……。本当に良いのか?」

 

「な、何だよ、何か悪いことがあったりするのか?」

 

「うむ……。某の場合常にランダムテレポートで飛び回っている。高速で連用することで十秒もせず目的の場所に着くのだが、如何せん多人数での使用は初でな。四肢がバラバラになったり体がはじけ飛ぶかもしれないが良いか?」

 

「良いわけあるか!! 怖すぎるだろ!」

 

「……ちなみにもう一つ用意できる手段としては野生のバイクを調教した方があるが……」

 

「野生のバイクって何だよ!?」

 

「ああ、カズマは知らないのですね。実は最近紅魔の里付近で不思議な形状のゴーレムが出現しだしたのです。馬車より数倍の速度で街に現れ走る群れは暴走族と言うらしいですよ?」

 

「よし、とりあえず日本から転生して変な概念持ち込んだやつ、今度見つけたらぶん殴ろ」

 

 

やばい、私いつかカズマさんにぶん殴られるかもしれない。

私が作ったのは墓場まで持っていこ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<カズマ>

 

結局俺たちはバイクで移動することになった。

と言ってもさすが異世界、バイクにも意思があるらしくナナシさんと俺しか相性が合わないという結果になった。

……見た目がかっこいいとか乗り心地がいいとか運転技術があるとか、そういうところでの判断基準ではないらしいのが意味不明だ。

無生物なんだから好きに乗らせてくれよ!

 

 

「カズマはずるいです! 私だって乗ってみたかったのに……」

「別にいいだろ、ナナシさんの後ろに乗ってるんだから……」(それにバイクは16歳からだ)

 

「そーよ! 私に乗らせたらそれはもうアクロバットな動きを体験させたのに!」

「お前だけには命を預けたくねえ。サイドカーで大人しくしてろ」

 

「……こうして風を感じているといいな。風と一体になれている気がする」

(ダクネスにはピチピチのライダースーツ着てもらいたかったのに……。そしてあわよくば俺の後ろに乗ってもらって二人乗りして……)

「な、何だ? 嫌らしい視線を感じたぞ!? おいカズマ! 頭のソレで見えてないが私の体をなめ回すように見てただろ?」

「ち、違ぇし!!」

 

 

まあそんな感じで大型バイクにナナシさんとめぐみん、サイドにダクネス。

普通バイクに俺、サイドカーに駄女神でアルカンレティアを無視して走ってきた。

テレポートを選んでたらもう二度と行きたくない都No.1であるアルカンレティアを経由しないといけないのが辛すぎるんだ……

 

だからバイクにしたわけだが制限速度とかもろくに決まっていない異世界、道路もないので最短ルートで突っ切って多分ゆんゆんの乗っている馬車を追い越したはずだ。

 

馬車みたいに尻痛くならないしモンスターも俺たちの速さには追いつけない……

何て快適な旅なんだ!

ツーリングの楽しさが今ならわかる気がする!

 

 

 

****

 

 

 

 

「カズマカズマ! あそこに誰かいるわ……怪我してる!」

 

「え、マジか!? ……わかった。休憩がてらヒールかけてきてやれよ」

 

「わかったわ!」

 

「……いや、ちょっと待て? 何か敵性反応が……」

 

「ああ、あれは安楽少女だな。人の養分を肥やしにするドライアードの一種だ。轢き殺そう」

 

「ちょ、ちょっと待て! さすがにあの見た目を引くのは俺でもドン引きだぞ!?」

 

「……仕方なし」

 

 

俺はあの少女の擬態しているモンスター?を警戒して少し離れた位置で駐車してモンスター図鑑に目をやる。

 

『安楽少女:その植物型モンスターは、物理的な危害を加えてくる事はないが、旅人に強烈な庇護欲を抱かせる行動を取り、一度情が移ってしまうと、そのまま死ぬまで囚われる。これを発見した冒険者グループは、辛いだろうが是非とも駆除して欲しい。また自ら栄養価ゼロの麻薬成分を含んだ果実を離れてほしくないともぎ取り、旅人に渡す。食べ続けた人間は、夢見心地で衰弱して死に至り、安楽少女に根を張られて養分として吸収されてしまう』

 

つまりは危険なモンスターがわんさか生息しているこの場所に巣くうモンスターの一角か……

 

 

「コ、コロサ、ナイ、デ……」

 

「おーい、そいつモンスターなんだってさ! 討伐してくれって……」

 

「……すまない。私には無理だ。いくら人にあだなすモンスターだと理解していても……この娘が身殺しにされて良い理由にはなんてないだろ!」

 

「おまえ何言ってんの?」

 

「そうよ! 戦う気があるなら拳を握って来るがいいわ!」

 

「バカ! おまえも確認しただろ! そいつの傷とか包帯は擬態だって!」

 

「でもでも……カズマさんに人の心はないの!? 畜生なの!?」

 

「コロ、ス、ノ……? ゴメン、ナ、サイ、ワタ、シ、モンス、ター、ダカ、ラ……。ツギ、ハ、ヒト、ニ、ウマレ、タイ、ナ……」

 

「む、無理だ……。俺にこいつを殺すことなんてできない……! そ、そうだ!俺たちには金がある! この子を家に連れて行って安全に育てるだけのお金はある……!」

 

 

俺は一先ず紅魔の里から帰るときにこの子を家に連れ帰り育てる一大決心をした。

のに……

 

 

『あーあ、また失敗か。今の木こり、肉付き良くていい養分になりそうだったのに……くっそ、エサ来ねーなー……。曇ってるけど、光合成でもするかぁ……。あーめんどくさ』

 

「おい、今目の前のモンスターと同じ声がしたんだが?」

 

「これは前に安楽少女の生態を研究していた時期があってな。その時の録音だ」

 

「ア、アノ、ワタシ、ソ、ソンナコト、オモッテ、イマ、セン、ヨ……?」

 

「……『ティンダー』」

 

「「「あああっっっっ!!!」」」

 

 

俺は迷わずにたき火を始めた。

きっとゆんゆんがここに来たら一生をここで終える羽目になってただろう。

こんな人間に害しかないやつ、滅びればいいのに。

 

 

「ひ、ひどい! ひどいわクズマ!」

 

「さ、さすがに燃やす必要はなかったのでは……?」

 

「うぅ……すまないカズマ、辛い思いをさせて……。私が、私が切っていれば……」

 

「安心して眠れ。汝が全てを忘れてしまっても、某らは何一つ忘れずに生きよう」

 

 

とりあえず、休憩は終わりだぁ!!

さっさと出発するぞ!




※魔法のほうき:元々はウィズが仕入れた「爆竹箒」
掃除しようとすると何故か爆発して回り全てを一掃する仕様

書き忘れてた次回予告
けも耳少女に追いかけられるカズマ!
その正体は醜き性欲の獣「伊○誠」の群れ
カズマさんの必死の抵抗が炸裂する!

どこまで続き見たい? 

  • 二期(~原作4巻)ハンス
  • 紅伝説(原作5巻)vsシルビア
  • 紅伝説(魔王討伐√)
  • 三期(~原作?巻)
  • 紅の宿命(原作9巻)vsウォルバク
  • 紅の宿命(魔王討伐√)
  • 最終巻(魔王討伐√)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。