私の中二心を『エクスプロージョン』ッッ!!   作:桃玉

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前回のあらすじ

カズマがレベルアップした。
トラウマを精神が強くなった。
ゆんゆんが安楽少女の死体を見て泣いた。


晩ご飯を食べさせるために突撃してみた

<カズマ>

 

安楽少女とオークには手を焼いたもののその他の敵とは戦わずしてバイクの速度で逃げ切ることに成功した。

何か途中魔王軍の連中がいて、好戦的な師弟コンビがバイクを降りて戦っていると、ダクネスまで「オークが駄目なら魔王にとらわれてやりゅ!」と嬉しそうに立ち向かっていたが、俺とアクアはそれを無視して紅魔の里目指して突っ切った。

 

 

「ねえカズマさん、あの三人大丈夫かしら?」

 

「『千里眼』……大丈夫、めぐみんの爆裂魔法で高笑いしてるし、何ならナナシがすごい勢いで魔法と斬撃を浴びせてるし、ダクネスは……うん、めぐみんを背負って一応避難できるだけの理性はまだあるみたいだ」

 

「なら安心ね! 私たちは巻き込まれないように行きましょう?」

 

「そうだな」

 

 

まあ、そんな感じで何とかたどり着いて紅魔の里。

そこには何故かおいてきたはずの三人の姿があった。

 

 

「おいカズマ! 私たちをおいていくとはどういうことだっ! あのまま私が魔王軍幹部に辱めを……ハアハア……受けても良いというのか!」

「いいよ、別にそんなこと」

「くっ……///」

「それよりなんで俺たちよりお前らの方が早く着いてんだよ……。てか何でゆんゆんも一緒にいるの?」

 

「そ、それはですね……」

 

「それは俺たちから説明しよう! ……わが名はぶっころりー! 紅魔族随一の靴屋のせがれ! アークウィザードにして上級魔法を操る者!!」

 

 

何だこの人……

ただの紅魔族か……

 

 

「それはそれはご丁寧にどうも。我が名はサトウカズマと申します。冒険者にして数多の強敵を屠りし者です」

 

「おおっ! まさか外の人で名乗ってくれるとはナニガシ以来だ! いい仲間を持ったみたいだねめぐみん!」

 

 

お前らの中でいい人の基準って何なの?

中二病ならいい人なの?

馬鹿なの?

 

 

「ああ、それで4人が君たちより早く着いた理由だが、魔王軍と戦っているのを魔王軍遊撃部隊員筆頭である俺が見つけて助けたって訳さ。そしてテレポートでここまで運んできたんだよ」

 

「といいつつ私の爆裂魔法と師匠の攻撃で殆ど全滅していましたがそこに丁度ゆんゆんが来て、ついでにそこのぶっころりー……もといニートが最後の一撃を持って行っただけです。そこのところ間違えないでください」

 

「め、めぐみん!? せっかくかっこつけてるところにそんなこと言わないでよ!? 俺とめぐみんのなかじゃないか!」

 

「ぶっころりーさん……正直きしょいと思います」

 

「きっしょ!?」ズーン……

 

「とまあこのように、ぶっころりーは近所のニートです。たまにこめっこと遊んでくれるので悪い人ではないのですがストーカーを生業としてるので……」

 

 

な、なんとなくはわかったが……

ゆんゆん、結構辛辣なのな。

 

 

 

 

****

 

 

 

 

あの後、族長のお宅に訪問した結果、どうにも「魔王軍のせいで……」というのは「本日はお日柄もよく……」と同意味らしい。

全員が中二病だとそれが普通なのだろう。

ゆんゆんが馴染めなかったというのも納得だ。

 

と、そのときだった。

まるでお昼の放送のような爽やかな声で魔王軍が1000人もの軍勢で襲撃してきたというのだ。

 

 

「最近多いんですよねぇ……。あ、もしよければ見ていきます? 本日は敵の人数が少ないんで『神の雷』や『魔王軍迎撃システム』などの条件が満たされてないんであまり激しさはないですが……」

 

「うん、ちょっと待て? いろいろとおかしいというか突っ込みどころしかないんだが?」

 

「……あ、せっかくですし記念にバ○ターコールしてみましょうか?」

「うん、止めておけ」

 

「無論、許可する」

「ナナシさん、了解です! ポチッ」

「何でお前が許可してんだよ!? お前紅魔族じゃないのに!」

 

「カズマさんは知らないかもしれませんがこの紅魔の里を実質的に支配してるのは我らが総帥、ナナシ殿ですよ。まさか学校の教師からここまで来るとは思ってもみませんでしたなぁ」

 

「いやいや、族長が一番偉いんじゃないのかよ!」

 

「……? 里は普通に族長である私が治めてますが、裏生徒会の顧問の先生(実質的な権限を持つ彼女)が黒幕で、裏から支配してるって設定の方がかっこいいじゃないですか。だから紅魔の里の支配者は彼女ですよ」

 

「……?」

 

「……?」

 

 

うん、とりあえずここの里は頭がいかれてることはわかった。

ノリで支配者決めんなよ。

そもそも裏生徒会って実在してるんだな。

 

 

「ま、とりあえず宇宙戦艦出してくるので屋上からでも見ててくださいよ!」

 

 

 

 

****

 

 

 

 

とりあえずこの里がやばい奴らの集団だってことを認識させられたので一息つこうとめぐみんの実家にお邪魔することにした。

現在その実家の方へ四人で移動中。

 

 

「いやー正直凄すぎて引いたわ……」

 

「ええ~何でですか? かっこよかったでしょう?」

 

「そりゃ見た目も何もかもいいと思うよ、めぐみん。だけど波動砲で一瞬で消し炭になる敵を見てるとな……可哀想な気がするんだ」

 

「ちなみに、爆裂魔法の方が強力ですしかっこいいですから。やはり魔法は強敵に放ってこそ格好がつくというもの……!」

 

 

ジャイアントトードに最強魔法をぶち込むお前の方がどうかしてるよ。

と言いたいが現在おぶってるため首に巻き付いた腕でいつ絞められてもおかしくない状況につき、黙っておく。

 

 

「あれ、もしかしてあのちんまりしたお家がめぐみんのお家?」

 

「ええ、懐かしの我が家です」

 

「他の家に比べたら意外にも普通だな……」

 

 

ダクネスの言うとおり、他の家はライフルが物干し竿になってたり、招き猫の代わりに猫耳美少女フィギュア(等身サイズ)がおいてあったり、変な置物やら紫色の煙やらでかなりおかしかったからここに来て普通の家で何か心落ち着くわ……

 

 

「ちっちっち、普通に見せかけての隠されたかっこよさがワビサビなんですよ!」

 

 

確かに質素な感じの壁と苔が生えた屋根はワビサビって感じはしなくもないが……

中二病一族がそんなことで喜ぶはずがない。

何があってもおかしくないと警戒しつつドアをたたく。

 

 

「……あら、ちっちゃいめぐみんが出てきたんですけど。ねえねえこめぐみん、飴ちゃん食べる?」

 

「……ただいま、こめっこ」

「何だ、めぐみんの妹か?」

 

「スゥ…………おとーちゃん! おねえちゃんが男ひっかけてかえってきた!!」

 

 

違いますっ!!

違いますから話をしようかお嬢ちゃん!!

 

 

 

 

 

 

 

<めぐみん>

 

いやぁ、魔王軍相手に爆裂魔法を放つの楽しかったですねぇ……

また機会があればやってみたいです。

 

そんなことを思いながら久しぶりの実家の安心感のなかで眠っていたようで、いい匂いがしてきて目を覚ました。

 

目を開けると何故か肩を組んでいる我が父と苦笑い顔のカズマ。

一体何があったのか、とても手厚い歓迎を受けている様子……

 

というか我が家にあるまじきいい香りは何なのですか!?

 

 

「おお、ねえちゃんがとわのねむりからめざめた!」

 

「お、おはようございます……こめっこ。一体何がどうなってるのです?」

 

「あのね、あのおにーちゃんがいっぱいおまんじゅうくれたの。でね、ねえちゃんのししょーが熊肉とってきて鍋して……ねえちゃんも食う?」

 

「いえ、私は寝起きなのでこめっこが食べてください」

 

「わ~い! でね! だからこめっこもはやく大きくなってつよくなってね、いっぱいおいしい食べ物たおす!」

 

「我が妹は将来安泰ですね」

 

 

まさか食べ物のために強くなろうとは逞しすぎます。

 

 

「めぐみん、もし生活に困ってるならしっかり頼るんだぞ?」

「そうだぞ?」

 

「な、なんでダクネスとカズマは急にそんな優しい目で見てくるのですか!?」

 

「……ナナシがここの家食料源と聞いて」

「……ナナシがめぐみんの許嫁と聞いて」

 

「!?!?」




一撃熊を突進で仕留め、鍋パした話

次回

紅魔の里に魔王軍幹部侵入!
めぐみんの家の辺りで戦闘勃発!

今こそ真の力を見せつけろ!
ゆけ! 変形合体デンドロメイデン!

どこまで続き見たい? 

  • 二期(~原作4巻)ハンス
  • 紅伝説(原作5巻)vsシルビア
  • 紅伝説(魔王討伐√)
  • 三期(~原作?巻)
  • 紅の宿命(原作9巻)vsウォルバク
  • 紅の宿命(魔王討伐√)
  • 最終巻(魔王討伐√)
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