私の中二心を『エクスプロージョン』ッッ!!   作:桃玉

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一見シリアスだけど主人公ちゃん視点では何てことない前回のあらすじ

原作のシルビアをさらに強化した映画版シルビアをさらに強化した本作のシルビア。
映画では「ウィズバニルの助っ人+紅魔族の魔力そこそこあり」だったけど今回は「助っ人なし+紅魔族魔力を使い果たしている」というカズマでも切り抜けるのが絶望的な状況……主人公ちゃんがいなければの話だが。

レベル固定呪い(嘘)を打ち破り、奪われた名前(嘘)を一時的に取り戻し(たという設定で)、闇(デッドリーポイズンスライムスーツ&ローブ、マナタイトを所狭しと詰め込んでいる)を纏い、本気の魔力を解き放つ。


某中二病のように全てをエクスプロージョンした

<主人公ちゃん>

 

「ふはははっ! 楽しい……楽しいなぁッ!!」

 

「何なの、何時まで経っても魔力切れする気配がない!? 魔力回路もゲートもこれだけ無理に使っていたら壊れるはず……。今まで強化魔法も使わずに肉体のみで戦ってきたとしか思えない!」

 

「物理無効してる汝も大概だろ」

 

 

ほんとに楽しいなぁ。

いちいちいい反応してくれるシルビアとその他紅魔族たちのおかげで今、人生で一番満ち足りている気がするよ!

 

スライムの特性で物理無効だから一応魔法とか属性を纏って攻撃してるけど、元来よりの魔法防御力と魔術師殺しのせいで有効打を与えにくいし、回復力が凄まじい。

斬っても焼いても凍らせても何したって秒もいらずに完全回復してる。

本当に致命傷を与えられそうな攻撃はATフィー○ドで防がれちゃうし……

 

これってRPGだったら「盾持ちで体力激高かつ魔法防御力激高かつ物理攻撃無効のボスが魔封じと完全回復と高威力の攻撃を織り交ぜてくる」という意味不明な程鬼畜なボス(※ラスボスや裏ボスではない)ってことだよね。

ゲームバランス狂ってるわ。

 

と、言いつつも最強アイテムとかオリジナルの技術を使いまくってる私も私だけど。

 

まあここまで互角に戦えているのは転生特典のおかげだし、楽しめてるのも幸運値がヤバいから無意識でも常に最善択を引き続けているおかげだからアクア様には感謝してます!(アクシズ教にはしてません)

 

そんなこと思っていると猛攻が止まる。

 

 

「……おや、疲れてしもうたか?」

「いいえ、このままだと倒すまでにどれだけ時間がかかるかかわからない。だから考えたの、貴方がこうして時間を稼いでいる間に紅魔族の魔力が回復してテレポートで逃げるんじゃないかって。誰も私の防御力を突破できないのはわかりきってるけど逃げに徹されたら面倒くさいの。だから先にあそこにいる奴らを……!」

 

「興ざめだ」

 

 

 

「は?」

 

「その己が最強だという傲り……その程度で最強を語るとは最強への冒涜だ」

 

「……そう言って自分にヘイトを集めているつもりかしら。でも残念、お前は私を倒せないし、私は紅魔族の連中を根絶やしにするのに変わりは……」

 

「爆ぜろリアル、弾けろシナプス……」

『バニッシュメント・ディス・ワールド』

 

 

防御力最強?

誰も自分を傷つけられない故に最強か。

負けないことが最強か。

 

……否!

 

我が思い描く最強とは必勝であり、我に攻撃を通せない時点で最強ではない。

世界の表裏が反転する。

 

 

「お前……何をした!!」

「……世界を覆す禁断の呪法。幻想の世界に囚われた汝は決着まで付き合ってもらうぞ」

「いい加減しつこい! どうやって勝つ気でいるのかしら! こんな場所に転移させるだけで相当な魔力を消費したでしょう? あなたに勝ち目なんかないわ! 大人しく去ね!」

「遊びは終わりだ」

 

 

今日一番の見せ所。

全マナタイトを消費して禍々しい魔力の渦を練り上げる。

 

 

「な、何! その魔力量に密度……! さっきまでの戦いは舐めてかかっていたのね!」

「いや、そんなことはない。あの場で圧倒的存在に打つ手などなかった。だが、話は変わった。……真の最強を、その身に刻め!」

 

 

物理が効かないなら魔法を

魔法が効かないなら精神を

精神が効かないなら魂魄を

 

確かにそこに存在している限り滅ぼすことは容易だ。

 

 

「ど、どれだけ魔力を使おうと私がたった一人の攻撃で死ぬなんてあり得ない、そう、あり得ないのよ!!」

「どこまでも傲慢なその身を以て最強を識れ」

 

 

アイ、アム……アトミック(エクスプロージョンッッ!!)

 

 

 

 

 

 

 

<めぐみん>

 

「ふ、二人はどうしちまったんだ……!」

 

 

突然訪れた静寂に狼狽えるカズマ。

戦っていた師匠もシルビアが動きを止めたのだ。

 

何も知らない人ならばこの反応が普通だ。

そう、知らなければ!!

 

 

「師匠の催眠魔法です」

 

「そ、それは一体何なのだ!? 詳しく!!」

 

「落ち着いてくださいダクネス! 首が、首がもげます!!」

 

 

ダクネスが思いっきり肩を揺らすから思わず大変なことになるところでした……

カズマも「お前はどんなときでもぶれないのな?」って呆れてますよ。

 

 

「だけど、シルビアって魔法ほとんど効かなかったんじゃ……」

 

「師匠は魔力の操作に長けています。それこそ爆裂魔法一つ分の魔力を初級魔法に詰め込むことも可能できっとシルビアはその威力を見誤りガードできなかったんです! それに師匠はオリジナルの術式も多く開発しています。今回は一瞬目の色が金色に変わっていたので邪王真眼を解放したのでしょう。今頃シルビアは幻想に囚われて師匠の掌で踊らされてますよ! あ、ちなみに私は師匠の一番弟子なので誰よりも師匠の技を知っている自信があります!」

 

「……めぐみんってのじゃロリちゃんのことになるとオタクっぽくなるわよね」

「そうだな。早口だし、限界オタクだな」(邪王真眼があるってことはダークフレイムマスターとかもあるのか?)

 

「何だか二人の言い方なのか人を小バカにしてるような気がしてならないので止めてもらおうか!」

 

「と、とにかく今はシルビアと決着をつけるために私もその催眠魔法を食らい、戦うしかないだろう。そうだろう!」

「もっともらしいこと言って本当は催眠ってワードに食いついてるだけだろ」

「そ、そんなこと……!」

 

 

本当にこの人たちは馬鹿で……

でもいざって時は頼りになる面白い人たちです!

ですが私たちが今とるべき行動は……

 

 

「ここから離脱した方がいいかもしれません」

 

「……その心は? って何かヤバいくらいビリビリするんだが!?」

 

「師匠の魔力が極限まで高められています。あれはシルビアの足止めをしている間に特大の一撃……それこそデストロイヤーを倒したとき以上の何かを放つつもりですよ!?」

 

「ダクネース!! 鎧脱いで俺たちを背負って走れぇ!!」

「くっ、まさか本当に馬車馬のようにこき使わされるとは……!! 何というご褒美時と場合を考えろ!!」

「喜んでんじゃねぇ! お前の筋力で俺たちを背負った方が早いんだよ!!」

 

「あ、マズいです。魔力が一点に収束して……」

 

 

あっ

眩しい光が視界を覆い尽くs……

 

目がぁ、目がぁあぁああああ!!

 

 

 

 

 

 

 

<カズマ>

 

こうしてめぐみんとゆんゆんの里帰りは終わった。

 

ロボットを操作して誰よりも活躍してたゆんゆんは紅魔族的な感性(中二病発言)を仲間のために曝け出し、そのおかげ、というかそのせいでめちゃくちゃ人気者になった。

本人は「もう『赤き炎を纏いし戦士』とか変な呼び方しないでよ~っ!?」と過去の黒歴史を誰かに会うたびに抉られるのでほとぼりが冷めるまでアクセルの街で過ごすようだ。

 

 

ナナシさんは里の復旧のために、というか大がかりな設備を吹き飛ばしてしまったので戦いの後まもなく紅魔族の皆さんに取り囲まれて徹夜の修繕作業をしなければならないと苦い顔をしていた。

 

紅魔族の皆は離れすぎていたせいでいつもの特徴的な服装のナナシさんと黒で覆われていたナナシさんを同一人物だと判断できなかったみたいでナナシさんに

 

 

「さっきすごいかっこいい人が魔王軍をドーンって倒しちゃったのよ!」

「そうそう! その後何も言わずにどっか行っちゃって……是非会ってみたかったわぁ……」

「ちっちっち、わかっていないようだね諸君。あれは闇に潜む真の強者だよ。おいそれと正体を明かさない方がいけてると思わないかい?」

「た、確かにあるえの言うとおりだけどさぁ!」

 

 

何て教え子にお話しされて少し顔を赤くしていた。

流石に自分がやりましただなんて言えるわけもなく、恥ずかしそうに俯いていた。(本当は照れてるだけ)

 

エナジーポーションをキメて疲れを吹っ飛ばして作業すると気合いを入れいたが……

周囲の土は吹っ飛びどう見ても数日で直る訳もなく、約1週間後にアクセルの街に帰ってきた彼女の顔は悟りを開いた仏様のように和やかだった。

 

何でも安全対策に世界を滅ぼしうるゴーレムを地下に入れてきたらしい。

……同じ轍を踏んでね?

きっと疲れで頭がおかしくなって正常な判断ができてないんだと思う。

 

 

ちなみにめぐみんは上級魔法を取ろうか迷っていたが、バニルからめっちゃお金もらえるし、どうせこれから先ゆっくりまったりのんびり生活ができるんだ、爆裂魔法一筋で魔王軍幹部を誰よりも倒している優秀なアークウィザードのままでいいとスキルポイントを爆裂魔法関連に振り分けた。

 

 

「これでお前もナナシさんを超したんじゃないか?」

 

「どうでしょうね。先日の魔法見るとどうにも自信がありませんが……」

 

「あ。あれって武術と魔術の融合技らしいぞ?」

 

「……私も運動しましょうかね」

 

「いや運動と武術は違うだろ。それにめぐみんは魔力操作をもっとやるか魔力量を増やるか爆裂魔法を改良する方が強くなれそうだけどな。ってか十分めぐみんはゴリラ見tイテテテテテ!!」

 

「全く失礼しちゃいます!」

 

 

魔力使い果たした後なのに爪を立てて皮膚を抓るなよ暴力女!

……というとさらにひどい仕打ちを受けそうなのでそっと口を閉じた。




次回

カズマの家にやってきた執事、セバスチャン(嘘)
どうやらダクネスの家の人みたいで手紙の中を見ると王城への招待状が……

これには今回魔王軍幹部にとどめを刺した主人公ちゃんも行かねば!
とパーティーの一員面して平然とついて行こうとする。

ダクネスの精神に負荷がかかりまくる話。

どこまで続き見たい? 

  • 二期(~原作4巻)ハンス
  • 紅伝説(原作5巻)vsシルビア
  • 紅伝説(魔王討伐√)
  • 三期(~原作?巻)
  • 紅の宿命(原作9巻)vsウォルバク
  • 紅の宿命(魔王討伐√)
  • 最終巻(魔王討伐√)
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