魔王軍が攻めてきたのでカズマを敵地へ送り出す師匠。
カズマがレベル40を超えた(アクセルの街に帰ったら無慈悲に不死王の手される)
カズマを馬鹿にしてた貴族が手首骨折するほど手のひら返しした。
<ダクネス>
「……おお~、ここが王都ですか! せっかくですし杖とか見てみたいですね。まあ私の杖には遠く及ばないでしょうが」
「あっ、あそこにおいしそうな居酒屋さんが! ちょっと飲んで……」
「おい、二人とも!? 勝手にバラバラにならないでくれ!?」
テレポートで着いた久しぶりの王都。
ナナシがカズマのことを見てくれているはずだからそこまで心配はしていないが、もしもカズマがやらかしてたら……
今すぐ自分の目で確認すべきだ!
そう思って協調性のかけらもない二人の手をしっかり掴みアイリス様の元へ走った。
「カズマ! カズマはどこだぁ!!」
「うっせぇでございますよララティーナ? セナさんみたいな登場やめてくれませんこと?」
「あ、一週間ぶりでしょうか、いらっしゃいませララティーナ?」
「あ、ありがとうございます……。じゃなくて! か、カズマ!? どうしてオマエがここに……それもアイリス様と一緒に!?」
「ナナシさんがお前たちが到着したって言ったらアイリスが……」
「すみません、我が儘を言ってしまって……」
「いえ、アイリス様がお出迎えして……このララティーナ、感激です!」
「喜んでくれて嬉しいです! お兄様もわざわざ一緒に付き合ってくれてありがとうございます!」
「おう、というか暇だったかr」
「「お、おお、お、お兄様ぁぁああああ!?!?」」
何ということだ。
まさかこの屑男、王女にそんな呼び方させて……
「ふ、不敬だぞカズマ! そういうのはめぐみんに!」
「おい、私がカズマをお兄様と呼ぶ流れになりそうなのは一体どういうことか!」
****
アクアが興味なさそうにいつの間にか厨房にあった高級シュワシュワを呑み始めている中、私とめぐみんはカズマとアイリス様の説明を聞き、腑に落ちないものの一先ずお兄様の件に関しては目を瞑ることにした。
「カズマがお兄様なら私はお姉様ってわけですね!」
「……? お兄様はお兄様ですが、めぐみんさんはめぐみんさんでしょう?」
めぐみんとアイリス様の身長はほんの数センチ程しかない。
それにアイリス様の方が上品で大人びた振る舞いと性格だ。
「残念だが、諦めるんだな。アイリスは俺だけの妹だ」
「カズマの発言に同意はできないが、諦めた方が賢明だな」
「おい、カズマは何故勝ち誇ったどや顔をして、ダクネスは優しそうな笑みを浮かべて肩に手を置くのか、聞こうじゃないか!! ……そう言えば師匠は? カズマの監視の任があったと思うのですが……」
そういえばナナシがいない。
アイリス様が出迎えてくれたことに感動して気づきもしなかった……
「ナナシさんなら今レインのところだぞ? 何か魔法談義をするとか言って拘束されてたな……」
「何ですかその面白そうな集会は! 私も、私も行きたいです! 連れてってください! もしくは連れてきてください!」
「そうですね……そろそろクレアの剣術稽古の時間なので呼びましょうか?」
「ええ~……いいよ、剣術稽古つまんないし一緒に竹とんぼ作ったりして遊んでようぜ? ほら、短剣を繊細に使うからある意味刃の扱いを学んでるってことで……」
「た、確かに……!」
「アイリス様!? だ、駄目ですよこの男の発言を真に受けないでください!」
「黙ってろへっぽこクルセイダーっ!! 剣を振るっても当たんないお前にだけは言われたくないわ!」
「何を! 私だって日頃から鍛錬しているぞ! ……おいカズマ、その絶対嘘だって言う目で見ないでくれ、本当に、本当だからな!」
「お兄様? その、さっきのはどういうことで……」
「アイリス? 世の中には知らなくてもいいことがたくさんあるんだ。ダクネス? わかったらさっさとすっこんどけ」
な、何という男だ!
私の恥を握って「もしバラされたくなければ俺のいうことを聞くんだな! なっはっはっは!」と言い、後でとんでもないことを要求するんだろう!
「何でもいいので早く師匠を呼んでくださいよ! ハァ……ハァ……/// もう魔力が抑えられません!」
「だ、駄目だめぐみん! 耐えてくれ! 私のご褒美のためじゃなくて名誉のためにもカズマの言うことを……///」
「お兄様! めぐみんさんとダクネスの顔が赤く火照って……熱でもあるのでは!?」
「それこそ知らなくていいことだから気にすんな」
<カズマ>
「そろそろ剣術の稽古やりませんか?」
「やだね、アイリスだってこっちの方が楽しいだろ?」
「それは……。いやでもですよ? さすがにそろそろクレアが泣きそうなので……」
俺の妹は人に気を使える優しい天使らしい。
逆に俺はいっつも偉そうにしてる白スーツの泣き顔を拝んでやりたいところだが……
「しょうがないかぁ……」
「ありがとうございますお兄様! では……影武者さん?」
「お久しぶりです、皆さん!」
「おおっ!! アイリスの影からアイリスが出てきましたよ!? 暴れん坊ロードに出てくるいがぐりNINJAみたいで格好いいです!」
めぐみんの琴線には刺さったらしい。
というか暴れん坊将軍とか伊賀国のこと、日本人転生者の仕業で変な風に伝わってる!?
「……どうだろう、結構な再現度ではないか?」
「すごかったです! まるで私が二人いたみたいでした!」
「その声、もしかしてのじゃロリちゃん?」
「ロリではないのじゃ。……なんてな」
声の調子と口調を戻してドッキリ大成功という感じで楽しげなナナシさん。
元はといえば「ナナシとアイリスって身長も大差ないし似てるよなぁ……。影武者とかしてそう」と俺の思いつきで始まったのにも関わらず、意外にも本気でナナシさんがやってくれたため、俺が一番驚いてる。
何でこんなに乗り気になっちゃったんだ……
「本当にわからないほど似ていたな……それに今の、テレポートではないように見えたのだが……」
「ちょいと術を改良してみたのだが、なかなか様になっているだろう?」
「何かあればカズマをぶっ飛ばせるようにはしていたという訳か……やるな!」
「やるな! ……じゃねえぇよ? そもそも俺をなんだと思ってるんだ!?」
<主人公ちゃん>
さて、何やかんやあって明日カズマくんたちがアクセルの街へ帰ることになった。
別れを惜しんでの晩餐会が開かれたのだが……
「ゥンまああ~いっ。何なのだこれは! 今まで食したことがない……。幸せの繰り返しが止まらないぞっ!」
「ンまいっ!! 今日ここに参加する判断をした過去の私とエリス様の類い希なる幸運のお導きに感謝を~~!」
「鯖カレーとな? あの生臭い魚をスパイス料理にしたというがはたしておいshウンまああ~いっ!」
「シェフ! シェフはどこだ! もっと食わせろ! いや食べさせてください!」
お腹が空く香りと食べれば食べるほどもっと食べたくなる味付けのいろいろな料理で貴族のお腹をガッチリ!
これは私が王都の貴族を支配する日も近いな、ガハハ!
なんて。
まあ今日ここに来たのは別の目的。
アレ臭さんのお家に今度怪盗ごっこしにいくから予告状を忍ばせに来たんだ!
忍ばせ終えたからクールに去るぜ?
さてさてどうなるかなぁ……クックック!
****
「ねぇええええっっ!! 何でそんな余計なことしたの!? もともとアイツの家、違和感がすごくて入れなくて、入っても何も成果上げられないから今日こそは何かできるかと思ってたのに!!」
「別に大したことなかろうクリス殿? そもそも冒険者として宝物庫の番にしてもらったんだ。取り放題だ」
「そうじゃなくて! 大事になっちゃったじゃん! これから義賊の活動が難しくなっちゃうんだけど!?」
「まあまあ、今回はまだ下見段階だ。犯行予告をすれば警戒が強くなるだろうが、逆にそれ以外の屋敷では警戒が薄くなるだろう? その間にほかの屋敷に忍び込んで少しばかり汚い金を貰えば……」
「なるほど! あったまいい!」
「まあ予告を出したからには名を馳せる予定の銀髪仮面盗賊団(仮)として盗みに行かざるを得ないがな」
「うん、さては君、アホの子だね?」
「そんなことをたわけが申すとは……」
「ねえ! たわけって私のこと!?」
「うつけでも良いぞ?」
「私が馬鹿だって言いたいの!? これでも女神なんですけど! 貴女の上司的存在なんですけど!」
「私にもダスティネス嬢にも黙って一人でなんとかしようとしてた頭の固い方には反省してほしいものです」
「……はい、すみません。反省してるので真面目な喋り方止めてください、その、心が痛いです……」
も~、本当に私怒ってるんですからね?
義賊の活動をしてるのは前から知ってましたけどいつになっても誘ってくれなかったですし、迷惑になるとか考えずにもっと周りの人を頼ってくださいよ……
私、怪盗になって楽しみたかったのに!
某たちの前に立ちはだかるカズマ。
すまない、許せ……!
盗賊が仲間だったら、そう言えば許されるのだろうか。
次回、カズマくん、詰まらないものとして斬られてしまうのか!?
どこまで続き見たい?
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二期(~原作4巻)ハンス
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紅伝説(原作5巻)vsシルビア
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紅伝説(魔王討伐√)
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三期(~原作?巻)
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紅の宿命(原作9巻)vsウォルバク
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紅の宿命(魔王討伐√)
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最終巻(魔王討伐√)