私の中二心を『エクスプロージョン』ッッ!!   作:桃玉

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前回のあらすじ

カズマ君に爆弾背負わせて特攻させた(結果的にそうなっただけ)

何も知らないカズマ君、お亡くなり。
すべてを悟った女神様、土下座謝罪。
戦犯主人公ちゃん、「私、何かしちゃいました?」


三人組盗賊の団長決めで揉めてじゃんけんした

<主人公ちゃん>

 

今日は本当は第一王子の物だけどアイリスちゃんが一時的に預かってるらしい「他者と身体を入れ替える」神器回収、もとい奪う日だ。

その神器はアレ臭が献上した物で、第一王子に成り代わり、ダクネスと結婚しようとした危険な神器だから封印しないといけないとエリス様が言ってたから私も頑張ります!

 

本当は私がその場で封印の術を施せますが、エリス様……もといクリスはとってもやる気満々!

私はアホでかわいい女神様とは違って空気を読めるタイプなのだ。

 

 

「カズマ君カズマ君!」

「ほいほい?」

 

「その仮面かっこいいね! 私も一つほしいんだけど……」

 

「それならナナシさんに言ってくれ。これはナナシさんが働いてる魔道具店の人気商品らしいからな」

 

「うむ、その通り。某が後輩、カラススレイヤーのバニルが商品、量産型バニル仮面のレアバージョンのブラック仮面。月夜につけると魔力上昇血行促進お肌艶艶に加え、レアものは腸内環境改善眼精疲労軽減マイナスイオン増強な追加効果付き!」

 

「へぇ~凄いじゃん!?」

「マイナスイオンは意味分かんねぇけど?」

 

「ちなみにこちらにございますはレアバージョンその2、ホワイト仮面! VC配合美肌効果が付属している」

 

「買った! いくらで買えるの?」

 

「今宵の変装グッズとしてタダで贈呈しましょう!」

 

「マジで!? ありがとうございます聖女様~」

 

「ふふふ、冗談はよしたまえ」

 

 

王様から贈り物を貰った冒険者のようにひれ伏して……悪い気はしない。

むしろ最高にいい!!

私も初代仮面(激レア)被っちゃお!

 

 

「今宵の風向きも運も味方してくれておるようじゃの」

 

「おお、この仮面本当にすごっ! なんか力がみなぎってくるよ! 今日ばかりは私の中に眠る力が解放されちゃうかも……」

 

「フハハハハ! では行こうではないか、我が妹を脅かす悪を滅ぼしに!」

 

 

こうして私たち中二病三人組は城に足を踏み込……

 

 

 

****

 

 

 

 

……なかった。

というのもお城に忍び込んだときに服装や変装(黒い服にバニル仮面)は大丈夫そうだけど、呼び名に関して、本名で呼び合うのも捕まるリスク高くて何だかだし、なんて呼ぼうかという話になったのだが……

 

 

「ところでお頭は誰が務めるのだ?」

 

「……俺は主犯になるのは嫌だしパスで。ただ新人君とか下っ端くんとかインターンとか……いやインターンはまだかっこよさがあるけど手下になったわけじゃないからそういう呼び方はやめろよな?」

 

「そ、そんなこと言ったら私も主犯になるのは嫌なんだけど! それに私が今までやってきた活動だからリーダー的なポジで君らが下っ端なのは相応でしょ!? ね、下っ端一号くん!」

 

「ん? それは某のことか? ……流石に何かもうちょっといい呼び名あるだろ」

 

「だろ! もっと言っちゃってください二代目!」

 

「ちょっと何さらっと私を引退させようとしてるの!? 隠居させたいの!? 冒険者二人は本職に敵わないんだからおとなしく付き従ってなさい!」

 

「はぁ!? それ言うんだったら狙撃とか千里眼とか使える俺たちの方が総合的に見て義賊向いてるんだが!? 今ならパンツ一枚で勘弁してやろうか、ん?」

 

「ひ、卑怯だ! 君にやらせたらパンツしか奪わないでしょ!? ナナシさんに切られてしまえ変態! もっと正々堂々じゃんけんとかなら……」

 

 

「……俺、じゃんけん負けたことねぇから」

「……右に同じく」

「ひ、左に同じく!」

 

「「「……」」」

 

 

なんたる偶然、なんたる巡り合わせ!

じゃんけんの猛者がこの場所に集ってるとは!

これは世界最強を決めるしかない……

 

 

「いくぞぉぉおお! じゃんけん……」

 

 

 

****

 

 

 

 

「ご隠居、世の中理不尽ですね」

 

「隠居してないから! でも……そうだね。ただでさえ私たちより上な幸運値を『ブレッシング』重ね掛けして確実に仕留めてくるだなんて……。宝くじ10回連続当選しても有り余る幸運に勝てるわけないよ」

 

 

というわけで無事お頭に就任いたしました!

さすがに大人げないことしたけどまあ、実力勝負だからね。

団長が私、副団長がクリス、助手兼補佐兼その他諸々を務めるのがカズマ君。

 

……え?

カズマ君の役割が多すぎるって?

大丈夫大丈夫!

三人だけだし大した活動頻度じゃないし、大体私が好き勝手やってる間にカズマ君には本命の行動に必要な雑用をしてもらうだけだから。

 

あ、ちなみに盗賊団名は『銀髪仮面盗賊』にしました!

仮面は全員つけてるけど銀髪要素が足りなかったので私の魔法で私とカズマ君の髪を銀髪に染めました。

やっぱり月光に照らされて輝く髪を靡かせながらさっそうと去りたいよね!

 

 

「ではこれより初任務、神器の回収を行う。覚悟はよいか」

 

「愚問だ。今日は絶好調も絶好調! こんな重大な任務ですら易しく見えるわ。……それにアイリスのためにも絶対回収してやる!」

 

「おお、助手君気合いバッチリだね! 私も負けてられないよ!」

 

 

 

 

 

<カズマ君>

 

「ねえ助手君? 君のせいで警報なっちゃったんだけど?」

 

「くっ、何て巧妙な罠なんだ……俺がエロを見て我慢できないとわかって……流石の策略だ!」

「ばか! 本当なんで君は急にそんな風になっちゃうの!?」

 

 

というわけで大盗賊の華々しい活躍が始まろうとしていた。

ナナシさん曰く「貴族や冒険者は某の策略で飲食物に酒を使った。混入してるアルコールでぶっ倒れていることだろう」とのことで幸いにも警備の兵士しか来ない。

……てかそのお酒を使った食べ物今度頼んだら作ってくれないかな?

 

そんなこと思いつつ敵にドレインタッチとバインドと初級魔法を組み合わせてループさせることで結構な効率で魔力補充と敵殲滅(みんな生きてます)を行えてる。

流石にこんなところで爆発のポーションとか初級魔法並列詠唱したらヤバいからしてないけどそれでもどんどん敵の数が減って最高にハイだ!

 

 

「フハハハハ! どけどけぇ! 我ら銀髪仮面盗賊の副団長のお通りだぁ!!」

 

「『神速一線』ッ! 本当に今日は調子いいよ! 気絶したくない子は退いてね!」

 

「ぜ、全員でかかれェッ!! 我々十数人に対して敵は三人だッ! 私が切り札を召喚する!! それまで持ちこたえろ! 数の利を以て賊を押えr……ガッ!?」

 

「ニ、二軍隊長!! 馬鹿な! あの隊長が武器なしのガキにやられるなんて!」

 

「ふひ……楽しいねぇ……もっと強いやつでもいいんだよ?」

 

 

何か俺たち、みんなテンション狂ってんなぁ……

俺はバニルみたいな笑い方しちゃったし、クリスはよくわかんないオリジナル技(スキルでも何でもないただの連撃)使ってるし、ナナシさんも何か口調がおかしい。

ま、まあ正体ばれないようにみんな演技してるだけだからね?

 

なんて思いながらアイリスのところに走ってるとミロラギが出てきた。

 

 

「よくこの場所まで辿り着いたね。だけどここまでたくさんの兵士を相手にしてきて疲れてるんじゃないかい? 大人しく投降すれば僕は君たち切らないと約束しy……ぐぼあっ!?」

 

「……またつまらぬものを切ってしまった」

 

「おうおう、魔剣の勇者様はお頭にとってはつまらないものだってよ! だが安心しとけ、お頭は人道にあふれてるから命を取りはしない! これを見ても戦う覚悟があるやつは出てこい、お頭が出るまでもねぇ。この俺が相手してやるぜぇ!」

 

「ちょ、助手君! すんごく悪党ぽいの発言だよ!?」

 

 

だまってろよ、俺だって何かそう言われた瞬間今の発言取り消したくなったんだが?

……とこの階段を上がればアイリスの部屋だな!

 

 

「突入だぁ!」

 

 

そこにいたのはダクネスとアクア、めぐみんにアイリス。

まさかアホ三人がいるとは思ってなくて思わず扉を閉めた。

 

 

「お、おい! そこの盗賊! どうして今扉を閉めた!? というか何となく見覚えのある顔だった気が」

「きっと私たちに恐れをなしたんですよ!」

「……何かあの方々、顔に見覚えがある気がするのですが」

「気のせいよ! だって私たちの知り合いに銀髪の男なんていないじゃない」

 

 

ドアから聞こえる四人の声。

どうやらあの一瞬でダクネスとアイリスは俺のことを思い出しそうになってるらしい……ヤバいぞ、これは!

 

 

「ダクネスに知られたらボッコボコにされちゃうよぉ!?」

「だ、だだ、大丈夫だ! まだ怪しんでるだけでばれちゃいない! あ、そうだ! お頭が秒でダクネスのこと倒しちゃってくださいよ!」

 

「……了解した。某旅団直伝、恐ろしく早い手刀で気絶させよう。その隙に二人は」

 

「アイリスが持ってる神器をスティールすればいいんだな!」

 

「助手君が大丈夫!? パンツ盗らないように気をつけないよ?」

 

「別に妹のパンツには興味ないから! もしこれでパンツスティールしたらもうアイリスに顔合わせられないから!」

 

 

ちなみにめぐみんはロリ枠なのでスティールしても最悪大丈夫だが、さすがに妹のパンツを盗む変態にはなりたくない。

 

俺は邪念を消し去り、ドアを開け、スティールを使った。

 




次回とは全く関係ない妄想(続・爆焔)

めぐみんが盗賊団に大興奮してアイリスとかを銀髪仮面盗賊ファンクラブのメンバーに加えて語り合ったり、推しグッズを作ったりする話を書きたい。

どこまで続き見たい? 

  • 二期(~原作4巻)ハンス
  • 紅伝説(原作5巻)vsシルビア
  • 紅伝説(魔王討伐√)
  • 三期(~原作?巻)
  • 紅の宿命(原作9巻)vsウォルバク
  • 紅の宿命(魔王討伐√)
  • 最終巻(魔王討伐√)
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