盗賊団の団長として後始末をしていた主人公ちゃん。
だけど地味な仕事でストレスが……
あ、そうだ、ドラゴンで何かしよう!
<カズマ>
今はウィズ魔道具店の目の前。
ナナシさんに引きずられて四人全員で来た。
(アクアはひとりぼっちでの留守番が寂しかったもよう)
ギルドからもたんまり賞金をもらい、加えてバニルから知的財産権を買い取ってもらった。
よくよく考えてみれば盗賊団としての俺は銀髪で仮面を着けてたからバレることはない!(嘘発見魔道具は除くものとする)
もう何も恐れることはない、俺は自由だ金持ちだぁああ!!
「カズマさんカズマさん! 見て見てこの立派なドラゴンのタマゴ!!」
「うまそうな鶏の卵だな」
「であるな。煮卵と命名して熱湯に入れて5,6分茹でるが吉」
「節穴たち! 私の清き眼によるとしっかり本物ですぅ! この前商人のおじさんが本当のところは数億はするものを手持ち全部払えばくれるって言ったから買っちゃった! どこぞの貴族に売るより名高い冒険者に買われた方がこの子も幸せでしょうって言って……」
「オマエってやつはホント……」
「本来ならドラゴンの卵はマグマで温めるらしいが本当なら是非私も一緒にやってみたいな」
「お前も本当にぶれないな?」
……やっぱり俺が自由なお金持ちだってのは幻想だ。
いくら堅実に生きてようと貧乏神と破壊神と箱入りお嬢様のせいでお金がなくなるってことは目に見えている。
この前バニルに占ってもらった結果稼げるときに稼いでおけって胡散臭くも言われたしなぁ……
「金稼ぐかぁ……」
「ちょっとカズマ! もしかしてあのヘンテコ仮面悪魔の言うこと真に受けてるの!?」
「どちらかというとお前のだらしなぁい金遣いを見てだよ」
そんなやりとりをしてると勢いよく扉が開かれた。
めぐみんがナナシさんと店に帰ってきたみたいだ。
「カズマカズマ! 見てくださいこのドラゴン! 師匠にほしいって駄々こねた甲斐がありましたよ……久しい再会だ、我が半身、漆黒の翼を持ちし邪龍ジャリッパ!」
「その名前アルカンレティアの乗合馬車でも別の子ドラゴンにつけてなかったか? というか我が家にこれ以上不要な扶養者はいりません! もといた場所に返すなりしてこい!」
「使い魔としてよいと思ったのだが……」
「ナナシは責任とって飼うなり売るなり討伐するなりしろよ?」
「我が半身を売るとか邪魔者扱いですか!? カズマとはわかり合えると思っていましたが、流石に因縁の決着をつけないとですね……」
我が家にドラゴンなんて扱いが面倒くさそうなペットはいりません!
そもそもお前にはチョムスケとかいう将来けも耳美少女になる大事な家族がいるだろうが……
「まあまあ、よいではないかカズマ」
「おお! 珍しくダクネスが賛同してくれるとは……!」
「どういう風の吹き回しだ?」
「別に大したことない。……強いていえばドラゴンナイトとかに僅かばかりの憧れがあるくらいだ。パーティーそれぞれにペットがいても問題ないだろう」
「そう言えばダクネスはかわいいもの好きだったな。めぐみんのワンピースを着てみる想像してニヤニヤしたり実家にかわいいぬいぐるみがある部屋があるらしいし……」
「なな、何を言ってるんだ! 私はそんな……!」
「バニル情報だ。大人しく認めろよララティーナお嬢様?」
「……そうか、そうか。ぶっ殺してやる!!」
「フハハハ! 羞恥の悪感情ゴチである!」
<主人公ちゃん>
めぐみんにねだられてドラゴンの赤ちゃんあげたのに返されてしまった……
かっこいいけど仕方ない。
紅魔の里にて
確か保険室の先生が飼育委員会の長だった気がするから後で何か送ってあげよう。
そんなこと思いつつ私は何をしているかというと湖のそこで魔力回復するまで眠っているクーロンズヒュドラちゃんっていうお寝坊さんを起こすために水着に剣を持って湖底まで潜水したところだ。
早く起きないとぶった切っちゃうぞ☆
って感じで魔力を注入しながら刀で胴体ごと半分に切って個体数を増やしました。
……ちょっと力加減間違えて殺しかけちゃったけど何とか魔力を分け与えたりして一命を取り留めたクーロンズヒュドラちゃん。
サイズが縮んだ気がするけど家族が増えてよかったね!
※なお、この後弟子の養殖のために使われる。
そんな感じで一仕事終えた私は家、というかウィズ魔道具店に帰ろうとして……
「あっ! のじゃロリちゃん! 探したわよ!」
「……某の呼び名はそれで固定なのか?」
「だって聖女ちゃんとか何かお堅くない? ってそんなことはどーでもいいのよ! ちょっとこっち来てくれない!」
急にアクアちゃんに捕まったかと思ったら自宅まで走らされて一体何をと思っていると私の方に鶏の卵を差し出した。
これが例のゼル帝か……
「あなたを見込んで私の相棒となる聖龍のお世話係に任命するわ!」
「はあ……」
「私ねこれから巷を騒がせてるモンスターを討伐しようってダクネスが聞かなかったから仕方なく手伝ってあげることになったんだけど」
「それはそれは……」
「その子に対して魔力供給を途絶えさせるってことは栄養を与えないことと同じだと思ったの! だからあなたの出番って訳よ!」
「……なるほど、つまりはアクシズ教の聖女なら女神と似たような気質の魔力を与えられるから代わりにと……」
「さっすがわかってるじゃない! じゃあよろしくね!」
……私、いいよって言ってないのに行っちゃった。
魔力あげすぎてフォアグラみたいにならないか心配だけどとりあえずどうしよっかな……
右手にはクーロンズヒュドラちゃんの細胞。
左手にはジャリッパちゃんの細胞。
亜種か純血か、迷うなぁ……
ぐへへ……
****
「ほぉれ魔力じゃ。存分に食ろうてブクブク育つのじゃよ……」
「おおっ、ナナシ! もしかして早く大きくまるまる太らせて料理してくれるのか!」
「いや、料理スキル覚えたのなら試しに自分でだな……」
「ちょっとカズマ! そんなくさい体で私の子に近寄らないでよ!」
「クサ……ッ!? しょうがないだろ! さっきまで胃酸まみれだっただから……風呂入ってくる」
「いてらっさーい。あ、ありがとねのじゃロリちゃん、また必要なときに呼ぶからそのときはよろしくね!」
「うむ、それで討伐はどうであった?」
きっとアクアちゃんには懐かずにバニルに懐くんだろうな……かわいそうに。
それにしても酸っぱ臭い……一体何があったというのだろうか(すっとぼけ)
「まさかクーロンズヒュドラが二体いるとは聞いていなかった……私のミスだな」
(すみません、それ私のせいなんです……)
「何言ってるんですか、これはギルド全体の問題です! というよりあのモンスター……何か裏がありそうですね、人の悪意が漂ってましたし人為的なものでしょうか……」(ノリ)
「……それは確かか、弟子」(ノリ)
「はい……。可能性はいくらかあると……だってスライムでもないのに自然に巨大な魔物が増えるだなんて、きっと世界を裏から支配しようとしている悪の秘密結社ダークリユニオンの仕業ではないかと……」(ノリ)
「……!? ならば私が……いや、しかし……」(真剣)
ダクネスさんが悩んでらっしゃる。
借金返済のために受けたクエストなのに自分たちだけでは本当にどうしようもないのか。
そんなこと考えてそう……
「……某の力は必要か?」
「そうです! 師匠がいればいつぞやのデストロイヤーのように……!」
「あ、あれを使ってしまったらまた地形の修繕に費用が……。めぐみんの爆裂魔法でギリギリ被害が出ていない状況なのだ。二人同時に魔法を放ったら……考えるだけでも寒気が」
「というわけですみませんが師匠はアクアのペットのヒヨコの孵化を頼みたく……」
もしかして私、いらない子なのでしょうか。
できれば戦闘に参戦したかったのに……
あ、もしなんとかなりそうじゃないときとかはいつでも呼んでくr……
どうなるかわかんないけどとりあえず次回予告(仮)
八岐大蛇とも戦った経験がある主人公ちゃんに任せなさい!
と意気揚々に出しゃばりたかったのに一切出番をくれない皆さん。
くそぉ!
こうなったらまたヒュドラさんを分裂させるしか……!!
どこまで続き見たい?
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二期(~原作4巻)ハンス
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紅伝説(原作5巻)vsシルビア
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紅伝説(魔王討伐√)
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三期(~原作?巻)
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紅の宿命(原作9巻)vsウォルバク
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紅の宿命(魔王討伐√)
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最終巻(魔王討伐√)