ダクネスの家のメイド兼料理人になった主人公ちゃん。
かわいそうなマクスウェルを解放するために、
アレ臭を脱臭するために仕込み中
なお、
クーロンズヒュドラの討伐(済)
ダスティネス卿の解呪(済)
<カズマ>
はぁー……
「カズマ? 浮かない顔ですね……そんなにダクネスのことが心配なら無理矢理にでも連れ出してきてくださいよ」
「あいつが自分で助けはいらないっつったんだ。あいつが泣いて詫びるまで意地でも動くかッ!」
そうだ、あの借金まみれのお貴族様は平民の情けはいらないらしい。
あのお嬢様、俺が心配してお屋敷に忍び込んで、ベッドに倒したら抵抗するでもなく「貴族の務めを果たすだけだ……世話になったな」とか言ってぶん殴りやがって……
こちとら心配してんのに必死に説得しようとしたのに、あの箱入り娘ときたら嬉しそうな顔しながらぶん殴るとか……
「私の好きな人は何だかんだ言って困っている仲間を助けてくれる人でした。……ってどこ行くんです!?」
「バニルのとこ」
「はぁ!? ちょっと今聞き捨てならない言葉が聞こえたんですけど! この女神の瞳が青いうちは……!」
「ちょっとダイナマイトの模型説明してくる」
バニル曰く、お金を貯めまくれ、そうすれば望んだ道が開ける、らしい。
ダイナマイトを筆頭に現代知識をフル活用して知的財産権を売りまくれば一生遊んで暮らせるほどの大金が手に入るはずだ。
俺はそそくさとアクアの言葉を聞き流し出かける準備をする。
「アクア? だいなまいと? というのは何でしょうか?」
「爆裂魔法を再現したカズマの故郷の兵器よ」
「なっ!? カズマ! 私は用済みですか!? それにそんな玩具みたいなもので我が最強魔法をお手軽にみたいなこと……させません、させませんよ!!」
「そうよ、私たちにはめぐみんがいるじゃない! だからあんな悪魔のところ行く必要もないわよね」
「はぁ……あのなぁ? これが売れればダクネスが……じゃなくて一生遊んで暮らせるほどの大金が手に入る。これを売って一生遊んでくらしてやる」
もしあのお嬢様が結婚後奴隷堕ちなんかしたら買ってやってこき使ってやる!
……ってめぐみんはどうしてニコニコしてるんだ?
アクアは相変わらず騒いでるが……ってめぐみんその手に持っている模型は……って壊すんじゃなああぁぁ……(手遅れ)
「流石私の見込んだ人でした。……でもそれとこれとは別です、フンっ!」バキッ
「ああああああ゛っっt!?」
<めぐみん>
まったくもう、私という大魔法使いがいるのにアイリスといいダイナマイトといい……カズマは浮気しすぎです!
……ですがダクネスを助けようとしてのことだったのに模型を壊したのはやり過ぎ、もとい大人げなかったですね。
トボトボと歩いて行くカズマを見ると何だか非常に申し訳ない気持ちに……
模型がない状態でどこへ行くのでしょう。
まさかバニルのところではあるまい。
……少し心配になった私は尾行を開始した。
……断じて刑事や探偵に憧れてたとかではありませんがパンとミルクは持参するとしましょう。
ええ、腹が減ってはなんとやらですしね!
「……しかしどこに行くつもりでしょう、自暴自棄になっていないといいのですが」
「おやめぐみんではないか。何やら面白いことをしておるな」
「し、師匠!? びっくりさせないでくださいよ!」
「ああ悪い、クセになってんだ、音殺して動くの」
「かっこいいです! じゃなくてシーですよ……カズマの動向を探るために尾行しているのですから気づかれないように」
「あいわかった。……おや、ライン・シェイカーと何か話し始めておるぞ?」
こっそりカズマを追跡していると音もなく師匠が肩にポンと触れてきたので思わず声を荒らげてしまいました……
とはいえ、カズマはまだこちらには気づいていないようです。
「ダストのことです? そういえばこの前お試しでパーティに加えクエストを受けたのですが、何というか、微妙に強い中途半端な男でしたね……その前もカズマと交換してクエストに行った際もひどい目に遭わされました」
「いいかいめぐみん。人間堕ちるところまで墜ちたらあんなんになる。くれぐれもカズマやアクアをあんな駄目人間に墜とすなよ?」
「誰が駄目人間製造機ですか……二人とももともと怠惰なだけですから」
何故かカズマたちが塵化しないか心配されましたがそういう心配はまず我が身を振り返ってからの方がいいと思うのです。
リッチーとか、我が両親とかを誑かすアナタに言いたいんですが?
「……ジト目だな、どうした?」
「別に何も。ってあの二人宿屋に入っていきましたよ!?」
「まさか、衆道か」
「そ、そそs、それってまさかあの二人は男色家なんですか!? いえ、あのカズマに限ってそんなことは……。ま、まさか本当に自暴自棄になって身売りでも始めましたか!?」
「お、もちつけ!」
「師匠こそ落ち着いてください! 呂律が回らずお菓子なこと言ってますよ」
「冗談だ。ひとまず中を見てみるか、念のため『千里眼』」
「あ、あの、師匠? 千里眼って透視できるのですか?」
「だ、大丈夫、そう、二人は……二人は!?」
「な、何が見えたというのですか!? どうしてそんなに驚いた様子で……おしえてください師匠!?」
<主人公ちゃん>
なんてふざけてみたりして。
カズマ君と塵埃男君が変態アクシズ貴族に部屋で大はしゃぎしてるところを見たら目を合わせて話せなくなるし透視なんてしてませんとも。
とりあえず私はアクシズ教とはあまり関わり合いたくない(アクシズ教の聖女だけど)のでダクネスには介入したけど、さすがにダストは……流れ星になったということで。
めぐみんを宿から出てきたカズマ君とリーンちゃんに任せて師匠はクールに去るぜ
スターダスト・クルセイダース、完
さて、問題はこれから!
クリスと一緒にアレ臭の処理をしないと。
まずはマクスウェル(地獄の公爵その1)をゴートゥヘル。
そしたらマクスウェルがいなくなって寂しいアレ臭を親切に地獄に連れて行ってあげるところまでが今後のミッション……
「というわけで盗賊団の出番ですよ副団長!」
「どういうわけ!?」
「悪魔討伐計画が実行段階になったというわけ」
「待ってました!! ようやく! ようやくこのときが来たんだね!」
「ええ、ついでに神器の居場所も悪魔と同じ場所なんで一石二鳥です!」
「フハハハハハ、最高、最高であるな!」
「うわっこの人誰!?」
私とクリス様の後ろからにゅるっと生えてきたのは地獄の公爵マーク2。
今回の計画を相談したところおいしい悪感情を同胞と食べるためについて行くといってきたのりのりバニル。
「こちら、某の職場の後輩店員、カラススレイヤーのバニル殿だ。新規メンバーとして迎え入れたいのだが……」
「紹介に預かりました、我が輩こそその仮面の作成者、バニルである。じゃんけんに負けて団長になれなかった元お頭殿、よろしく頼む」
「ああ、君がこの美肌仮面を作ってくれたセンスの塊君か! しっかりこの盗賊団の入団条件を満たしてるなら……って今癪に障るようなこと言わなかった!?」
「はて、何のことやら。しかし入団条件の銀髪に仮面は言わずもがであるぞ」
「加え参加動機も神器の回収、義賊的活動の精神に惹かれたかららしい。……ここだけの話、此奴は
「ひぇええ!? まさかどこかのお貴族様が私たちの活動を応援どころか参加したいだなんて……何だか感慨深いなぁ」
「人間は命あってこそ、共に人類に貢献しようではないか」
「おおー! 最高にクールだよ君! わかった、これからよろしく!」
「うむ、よろしく頼む副団長殿」
悪魔が人類のために働くとか……
女神と悪魔が握手して……
もしや悪魔と女神が手を取り合った方が世界平和になるんじゃなかろうか。
密かに行った投票(期間:10/8~10/13)
『マクスウェルと会う時どっちと一緒がいい?』の結果、
クリス:7 バニル:7
というわけなので両方ミックスしてお届けすることにしました。
というわけで次回
連れ去られるバツイチダクネス。
滅びる悪徳貴族と大悪魔。
全部書き切れたらいいなぁ……
きりが良いので……
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ここで終わります
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紅の宿命まで書いてみて
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外伝や番外を書いてみて
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小説17巻まで書けや!